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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(ⅩⅢ)

空き地の活性化へむけて始動


 7月22日(火)、卒業研究のフィールドが倉吉に決まった4年3名はいざ倉吉へ出陣。今まで何度も倉吉を訪れたが、倉吉を熟知している会長さんのご案内で、改めて卒業研究対象地域の理解を深めようとしたのである。
 昼下がりの午後1時、円形校舎に到着した。ここから、それぞれの研究対象のエリアを周り、会長さんに説明していただくことになっていたが、問題が発生した。午前中から長谷寺で活動していた白帯先輩の調査が思いのほか難航していたのだ。これにより私(ポール)は白帯先輩のサポートにまわることになり、女子2名は予定通り活動することになった。
 長谷寺で行われていた白帯先輩の調査は3時すぎまでかかり、私の卒業制作の舞台である重伝建地区についた時には夕方になっていた。会長さんは「また後日ちゃんと案内する」と仰ったが、とりあえず残された時間で重伝建地区を周り、一つひとつの建物の写真撮影と空き地・空き家の確認をした。すこし歩いただけでも大小含め6~7程度の空き地が確認できた、この中で一番大きな空き地である重伝建地区東側の駐車場が私の設計敷地になるが、この空き地を利用して町並みの空洞化を防ぎ、地域の活性化に繋がるような構想を練り上げていかなければならない。女子2名もそれぞれの踏査を終え、自分たちの研究で今後行うべきことを確認したようである。(ポール)


0729 空き地1  空き地2


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どこの猫?

2014ドレスデン01猫02圧縮 2014ドレスデン01猫03トリミング


 ネタ切れですね。そんな日の朝、テーブルに3枚の絵はがきを発見。ごらんのとおり、衝撃のショットです。サムライブルーのユニフォームじゃありませんよ。
 ドイツのカーパークで買ったのをよく覚えてます。ツアー当初のことだった。ベルリンからポツダムに向かい、さらにドレスデン、マイセンへ。ユニフォームを検索してみると、ヘルタ・ベルリンは青の縦縞、ポツダム(女子)はもう少し明るいブルーだ。どちらのチームだろうか、と思いつつ、よくみると、ストッキングにアディダスの3本ラインが入っている。ベルリンやポツダムの選手は3本線のソックスを履いていない。
 私が日本人だからだろうが、なんか、長谷部を想像させるね。

 下は英米連合軍の空爆で壊滅したドレスデンの絵はがき。先日、居住環境概論(オムニバス)で「ベニス憲章と日本」と題する講義をした際、アナステローシスの例としてドレスデンを取り上げたんです。「ヨーロッパ最大のジグゾーパズル」。これについては、中欧紀行()をご参照ください。
 来年の講義では、この写真も使おう。教材用に貼り付けておきます。


2014ドレスデン02戦災02圧縮 2014ドレスデン02戦災01

仏堂スケッチに感謝(Ⅱ)

2-1127044九品院玄忠寺 【玄忠寺】


鳥取市内寺院本堂の様式を読み解く

 昨日お知らせしたように、わたしの手元には40枚の寺院本堂スケッチが集まっている。うち2枚は京都の本願寺と東福寺であり、他の38枚は鳥取県内の寺院本堂であり、その90%以上が鳥取市内に所在している。
 スケッチを眺め、構造形式と細部のチェックをしていると、鳥取市内寺院本堂の特質がつかめたような気分になった。昨年までは集まるスケッチの数が少なく、一定の傾向を読みとりうるだけのサンプル数に達していなかった。今年は、スケッチなし写真ありのレポートを加えれば、サンプル数は50を超える。50枚のレポートを読んで気づいたことを箇条書きしておこう。

 1)本堂本体部分の組物は大斗肘木か舟肘木で、桁天のりの場合もある。平三斗以上の例はほとんどない。
 2)本体は1間ごとに柱を立てているものが多く、その場合、中備はない。柱間が1間半以上になると、間斗束
   を立てる。木鼻のない例が少なくない。
 3)軒は一軒、平行垂木が圧倒的に主流。
 4)以上の特徴は庫裡と共通するところが少なくない。ほとんどが畳敷きの仏堂であり、庫裡の様式を
   格式化しているような印象を受ける。花頭窓をはめるのは3割ぐらいか。
 5)向拝はやや派手につくる。組物は三斗組(稀に連三斗)で、中備は蟇股、木鼻は動物彫刻が多い。
 6)向拝には海老虹梁を使い、礎盤に几帳面取角柱を立てる。
 7)皿斗は大斗の下側に作りつけで多用する。挿肘木も虹梁の受けとして使う。海老虹梁・礎盤は禅宗様、
   皿斗・挿肘木は大仏様であり、他は和様なので、賑やかな折衷様になっている。
 8)つまり、本堂の本体部分は(花頭窓を除けば)庫裡のように大人しい一方で、向拝を折衷様にして
   派手にみせる。寺院の意匠を向拝に集中させてアピールしている。
 9)ただし、以上は大火後に再建された明治以降の寺院本堂に顕著な傾向である。 


【龍吟寺】2-1137006龍吟寺

【深相寺】2-1137027深相寺


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仏堂スケッチに感謝(Ⅰ)

思い出の 摩尼

 24日(木)にハーブプロ研の発表会を終えて、翌25日(金)には「住まいと建築の歴史」の最終講義を迎えた。私学時代の「建築と都市の歴史」の焼き直し科目なのだが、結構苦しんでいる。建築用語に対するアレルギーが、予想を遙かに超えて強いのである。建築・環境デザイン学科の学生でさえ用語を苦手としたが、いま受講しているのは環境学科の学生である。自然指向の強い若者たちが集まっており、建築に興味をもつ学生は例外的である。それでも履修登録者は55名(自然系科目の1/3程度)を数えた。そのうち建築に関心をもっている者は3割程度と思われる。
 本年度の開講当初、「建築」に関わる要素を極力排除し、環境・文化の色合いを強くだしていこうと決意したのだが、法隆寺や平等院などに対する感触はわるくないと感じたので、少し建築寄りの内容に振り戻そうとして、結局、転んでしまった。講義は中世の胎動期に向かいつつあった。「重源と大仏様」「和様と禅宗様」の2連続講義で、学生は露骨な反応を示す。とくに後者の講義は「難しい」「用語が分からない」の雨霰になり、頭を抱えてしまった。「来週から楽になる。住宅と庭園に戻るので」と言い訳するしかなかった。それから、「方丈と塔頭」「書院と書院造」「茶室」「数寄屋」と展開して15回の講義を終えた。「方丈と塔頭」「数寄屋」ではDVDも併用した。初めての試みである。
 ホームワークを2回課した。中間試験にあたる時期に「神社本殿の調査」、期末試験にあたる時期に「寺院本堂の調査」をしてもらったのだ。両面コピーの調査シートを与え、表は選択式もしくは記述式回答、裏面は写真とスケッチを貼り付ける。スケッチは必須ではなく、描きたい人だけでよいが、スケッチを描いた学生には加点するというシステム。「神社の調査」のスケッチ提出者は29名であった。そのほとんどを授業中に公開した。学生スケッチの講評が「楽しかった」という感想を何人かが書いていた。次の「本堂の調査」ではスケッチの提出者が40名に増え、最終講義で全作品を公開した。やはり講評が「楽しかった」という感想が散見された。
 わたしも嬉しかった。55名中40名もの学生が寺院本堂のスケッチを描いてくれたのである。これだけ多くのスケッチが集まったのは、たぶん2007年(5期生の2年次)以来のことである。


2-1137101摩尼寺


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居住環境プログラム実習・演習(Ⅱ)期末報告会のお知らせ

 3年次の居住環境プログラム実習・演習(Ⅱ)は6月11日に開催した中間報告会が折り返し点でした。来たる7月30日が最終授業であり、内輪の集まりではありますが、最終報告会を開催します。ASALABは「文化遺産・歴史的環境保全グループ」として、①摩尼寺境内建造物の調査、②三徳山三仏寺の調査、③建築絵様の拓本採取と年代観、の3班に分かれて発表します。日時・会場等は以下のとおりです。

   日時: 7月30日(水)14:40ころから2時間程度
   会場: 教育研究棟1階製図室

 25日(金)に1度目の練習をしましたが、かなり修正を要するので、29日深夜にもういちどプレゼン練習をすることになりました。また、報告会修了後、茶室で慰労会を開催することも決まりました。慰労会に参加しない3年以上の学生・院生は前期の単位を失いかねないという怪情報が乱れ飛んでいます。あぶない研究室ですね。


0725ホワイトボード
 

第15回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

0724発表会01竹皿02 0724発表会01竹皿01


茶会盛況!

 7月24日(木)、灼熱の太陽が少しずつ高い空に昇っていく。天気予報は曇りのはずだったのに、なんだこの青空は・・・午前10時には気温30度を超えていただろう。この天候は客足を鈍せると予感した。それでも、訪問者は前回の80%程度いたであろう。茶室に到着するや否や、みな「暑い、暑い」を連呼する。
 女子たちは午前9時半から野菜を切り始めた。現場では、10時から火起こし(4ヶ所)、清掃、冷茶の準備などを始めた。恒例にしたがって、10時50分に茶室の鐘を鳴らす。
 11時、発表会スタート。以下の3名が活動概要を説明した。
   中島(2年リーダー) : カマドの移設と修復など
   萩原(1年野草茶班): 野草茶(ブタナ珈琲とドクダミ・ビワ茶)の説明
   加賀美(1年リーダー): ハーブ菜園、ハーブ製品の説明


0724発表会02説明01 0724発表会02説明02


 以上は10分以内に終わり、4ヶ所に分かれて創作品を提供した。予想通り、アイスティにまず来場者が群がる。ドクダミ・ビワブレンドティーはいくぶん味が薄かったようだ。洗練しすぎて番茶に近い味になっている。もう少し野草の癖を残したほうが良かったかもしれない。しかし、ドクダミの冷茶はどんどん少なくなってゆく。茶室の内部では、二つのアイスティを振る舞った。一つは女子学生2名の創作による「オレンジルイボス・ミントティ」、いま一つは私が作った「ブラッドオレンジ&レモングラスティー」。一部の女子学生からはブラオレモンが「美味しい~」の声もあがっていた。まぁ子供向けの味ではある。かくして、多目に用意した3種類のアイスティーは見事に完売。


0724発表会05ブタナ珈琲01 ←右がブタナ珈琲


 意外に好評だったのがブタナ珈琲。鍋で煮出して濃いめの味にしたところ、不味いという者は一人もいなかった。大雨の茶葉刻みの日、1年の男子学生が吐き捨てるように「不味い」と言ったあの苦みがこの日は好評を博した。私の傍にいた来場者の男子学生2名は「胃腸の調子がよくないんで、これが飲みたかったんです」という感想を述べたほどだ。


0724発表会03試食03トマト丸焼き01


 野菜の焼物は上手に仕上がっていた。主催者側の学生は焼物をほとんど口にしていない。来場者がほとんど食べ尽くしてしまったのだ。ただし、巨大なエリンギの評価がイマイチだったと聞く。ハーブビネガーとの相性がよくなかったのかもしれない。カナデさんがトマトの丸焼きを始めたのには驚いた。その焼きトマトに吉村さんがハーブオイルをどぼどぼかける。ほとんど炭火に油が落ちてしまう勢いで、もったいないと思いつつ、トマトとオリーブオイルの相性が良くないはずはない。たぶん美味しかったと思う。


0724発表会04茶室内部01
↑茶室内部では2種類のフルーツ&ハーブティでおもてなし


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雑談(Ⅱ)

2.Jリーグ常勝チームの蘇生

 日本にはかつてヴェルディ川崎、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田という強豪チームが存在した。少なくともアジアにおいて屈指の強豪チームであった。今、そういうチームは見あたらない。浦和レッズは残念ながら、突出したレベルに達していない。ドイツのバイエルン、スペインのバルサのような、ずば抜けた力をもつチームが日本国内に必要だと思う。日本代表の多くがその強豪チームに所属していて、代表チームを組織する場合、5~6人のレギュラー選手を送り出す。かつて鹿島でレギュラーになれば、それは代表候補の実力をもつ証とみられた。いま鹿島には代表が一人もいない。
 突出した強豪チームが存在すれば、その組織力と戦術が代表にほぼ受け継がれる。それをベースにして、残りの数名を海外のチームから呼び戻す。こういうあり方が代表の理想ではないだろうか。
 猫も杓子もヨーロッパのチームに移籍したがるけれども、かの地で潰され、不遇をかこった選手がどれほどいることか。いちばんの被害者は稲本だと私は思っている。稲本は、見方によっては中田以上の素質を備えていたが、ベンゲルの中途半端な雇用で人生の軌道を狂わせた。宮市も同じだ。似たような境遇にありながら、ヨーロッパにこだわって試合勘を失った選手がどれほどいたことか。現在、香川がその代表格かもしれない。いちど(レンタルで)日本に戻ってきたらどうか。多くの秀でた人材が奈落に落ちる前に日本に復帰し再生してもらいたい。そのためには、かつてのヴェルディ、アントラーズ、ジュビロのような強豪チームを蘇生して受け皿とするしかないんじゃないか。
 Jリーグの課題は、選手の育成だけではない。アジア屈指の強豪チームを創り上げることだ。セレッソや広島は育成型で成功しているが、育成された優秀な選手を買い集めることのできるバイエルンのようなチームが日本に必要なのだ。繰り返すが、レッズはまだそこまで成熟していない。今のレッズに長谷部、細貝、香川、清武、大迫、吉田を招聘する。さらに、引退間近いカカ、ピルロ、クローゼを補強する。イメージはこんなもんです・・・
 メンバーはさておき、当面の課題はACLの制覇である。広州恒大を倒すことなど、さほど高い壁ではないだろう。かつての鹿島や磐田なら十分勝てるはずだ。


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雑談(Ⅰ)

 3連休に母娘が帰省した。初日の夕刻、駅をでると、土曜夜市らしい賑わいが遠くにみえたので、少し歩いてみることにした。焼トウモロコシや焼イカや焼リンゴはどうでもよかった。ただただ金魚掬いが気になって気になって、あと一歩のところで掬いにかかるところだったが、なんとか欲望をおしとめた。ここは奈良ではない。掬った金魚を生かす術がない。
 そのまま歩いて酒場にたどり着いた。わたしは運転手なので、ペリエを注文した。目の前の大型TVでは、大宮と広島の試合が終わろうとしていた。広島が3-0から3-3に追いつかれたゲームである。私と配偶者以外、客はいなかった。自然、不甲斐なかったW杯日本代表の話題に及ぶ。

1.守備組織の再構築
 目の前の画面に映っている森保こそが日本代表監督の適任者ではないかと私は思っている。「えっ、西野ではなく?」と問われた。「ストイコビッチも悪くないと思うのですが」とも主人はいう。
 森保は広島を2連覇に導いた実績があり、このたびのW杯でトレンドとなった3バックの守備組織をJリーグで成功させた指導者でもある。いたずらに攻撃的なパスサッカーを指向して、神戸や名古屋を下位に低迷させた西野よりもはるかに適任ではないか。ストイコビッチも、西野もJの連覇を成し遂げたことはないはずだ。
 日本人のことをよく知らない外国人監督に代表チームを委ねるのは如何なものかと思う。2年契約なら許容の範囲だとしても、現段階で4年契約となれば、また同じ過ちを繰り返すような気がしてしかたない。
 いま日本代表が最優先で取り組むべき課題は守備の強化である。その点でも森保は適任だと思う。アンカー的なボランチの出身で、広島でも3バックを採用している。前にも一度書いたように、防御率をまずは2点未満に抑える守備組織を構築し、それを防御率1点未満のレベルまで向上させたい。その守備組織を礎とし、攻撃陣が1試合平均1点以上取れるように整備すれば、勝点1もしくは3を確保できる。「つまらないサッカー」だと最初は評されるかもしれない。しかし、問題は本番のトーナメントで勝ち上がれるかどうか、だ。


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摩尼寺境内建造物の調査(Ⅵ)

0711摩尼庫裡棟札01表03梵字アップ 0711摩尼庫裡棟札01表01全景 ←庫裡棟札(表)


バン ボロン -庫裡の棟札取り外し

 ワールドカップが終わって気が抜けてしまいました。サッカーに関する先生のブログがしばらく見られなくなるので寂しく思います・・・なんてことを言っている場合ではなくて、だらだら調査を進めている間に、摩尼寺本堂・山門・鐘楼が国の登録文化財になることが決まってしまいました。今年もがんばらないといけません。
 じつはここ3回の調査を報じておりませんで、以下にまとめてレポートします。

 7月4日(金):  庫裡の平面と断面の実測をおこないました。断面実測のため天井裏に上ると、縦375mm×横90mm×厚5mmの祈祷札を発見しました。

 7月11日(金):  祈祷札と棟礼をいったん外して平面の文字を撮影しようと屋根裏に登ったのですが、祈祷札は薄すぎて壊れそうなので断念しました。棟礼は上方を2本の釘で打ち付けられていましたが、慎重にゆっくりとバールで釘を外し、札を傷めることなく取り外すことができました。


0711マニ庫裡棟札背面001梵語 0711摩尼庫裡棟札02裏01全景 ←庫裡棟札(裏)

 
 棟礼の裏面に何か重要な情報があることを期待していましたが、梵字が1字確認できただけでした。当初は大学に持って帰ろうと思っていましたが、半紙で包んで机の上に置いて帰ることにしました。表裏の梵字については、会長さんが調べてくださいました。

 【棟札梵字】
   表:  バン  大日如来(金剛界)
    http://www.7key.jp/data/thought/hotoke/dainichinyorai.html

   裏:  ボロン  一字金輪仏頂
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%AD%97%E9%87%91%E8%BC%AA%E4%BB%8F%E9%A0%82
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E9%A0%82%E5%B0%8A

 4年女子2名は庫裡の実測を終えました。ただし、長押の分布をまだ押さえていません。面皮の長押と通常の長押が複雑に入り乱れており、分布範囲を正確に把握する必要があります。それは、書院造の座敷と数寄屋造の座敷の配置関係の理解につながるものです。最後に女子は庫裡と本堂をつなぐ渡廊下を略測しました。時間がなかったので、大急ぎの調査になり、久しぶりにポラロイドが活躍したようです。


0711摩尼02渡廊下の略測01  0711摩尼02渡廊下の略測02縦


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おぎんちゃん来室!

0716集合写真01 0716集合写真02


 7月16日(水)、ゼミ直前の時間帯に、前触れもなく、おぎんちゃんがあらわれました。白帯くんの同期生だから、就職して2年目か。卒業研究はおぎんちゃんが金賞、白帯くんは銀賞なんで、ちょっとややこしい。
 仕事が休みなんだそうです。その職場は松江から米子に異動になったので、先輩のガード君とは離ればなれになったわけですね(特段悲しげでもなく)。あとはめでたいことに、2級建築士の学科試験に合格したそうです。まだ正式な発表ではありませんが、日建の採点だというので、まず間違いないでしょう。おぎんちゃんなら、たぶん製図も大丈夫だと思います。
 そのおぎんちゃん、タクヲさんの1級受験を心配してましたよ。いや、おぎんちゃんだけじゃありません、みんな心配してますよ、タクヲさん。今年は必ず合格してくださいよ!


ジャイアン・エビス!!

 さて、もう2週間ばかり前になりますが、ホカノさんからお中元が届いております。わたしが少しずつ抜き取ったので、黒エビスが消えてしまいましたが、まだたくさん残っているので、3年生の中間発表会の打ち上げにでも使わせていただきますよ。
 他の卒業生のみなさん、とくにいつもお中元を贈ってくれる西河♂さんとか、タクヲさんとか、アイさんとか、ほんとにまったくお気遣いなきようお願いしますよ。いつまでも甘えていてはいけません。
 ホカノさん、毎年ありがとう!!


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【速報】摩尼寺本堂・鐘楼・山門が登録文化財に!

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 摩尼寺本堂・鐘楼・山門が国の登録文化財になるよう答申され、7月18日(金)の夕方6時より報道解禁となってTVニュースが先陣を切り、翌19日(土)の朝刊では5紙に及ぶ報道がなされた。ASALABでは、2009年10月の摩尼寺「奥の院」遺跡発見から、遺跡の発掘調査を経て考古学的研究を続け、2011年度末に報告書『摩尼寺「奥の院」遺跡』を刊行した。さらに2012年度には、摩尼寺「奥の院」遺跡の環境整備に取り組み、2013年度より山麓の境内建造物の調査に移行してきた。昨年、前ご住職が病に倒れられ新年早々引退され、今は関西にお住まいになっている。寺は無住となったが、大雲院ご住職の兼務寺となって現在に至る。

 摩尼寺は門前に近い仁王門(18世紀後半)が県の保護文化財に指定されているのみであり、山門から内側の境内建造物については保護措置がいっさい図られていなかった。昨年より建造物の調査を断続的に進め、今年になって本堂鐘楼・山門の国登録有形文化財の申請に踏み切り、この度国登録文化財指定への答申がなされた次第である。ちなみに上下に示した新聞記事には「指定」の語が踊っているが、これは間違った表現である。重要文化財や県市町村の保護文化財は「指定」の対象であり、維持管理に税金を投入する代わりに現状変更には厳しい条件が付される。一方、登録文化財はあくまで「登録」であり、補助金の対象にはならないが、税制などに優遇措置がとられ、建物内部での改修は基本的に許されている。

 今回は3棟のみの登録申請ではあったが、現段階で境内すべての建造物の調査をほぼ終えている。とくに庫裡については、天保六年(1835)の棟札が残り、境内最古の建造物であり、文化財価値が高い。ところが、傷みが激しく無住となった現在、早急に保全対策を講じなければならないであろう。こちらは登録文化財よりも指定文化財がふさわしいものと現時点では考えている。
 教授は、摩尼寺の写真が掲載された4紙を片手にさっそく門前まで足を運ばれ、地域住民の方々と今後の活動を協議されたとのこと。その後、ダウラで合流したところ、60代のお客様2名からも力強い支援のお言葉を頂戴した。50代以上の鳥取市民にとって摩尼山は琴線に触れるところ大なるもののようだ。また、研究室には米子「新老人の会」のIさんから祝電(話)があり、あるイベント構想を披露されたという。
 今後も、市民・行政と一体になって摩尼山摩尼寺の活性化に貢献していきたい。(社長)


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第14回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その2

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野菜焼きのリハーサル

 7月17日(木)は、まず発表会当日の役割分担を決めた。その後、「野草茶」班、「ハブリエ」班、「料理」班、「室内アイスティー」班係に分かれて活動した。料理班の 私たちは、まず材料となる野菜を切って、火を熾し、それぞれにあった調理法を探っていくことにした。


0717リハーサル03野菜焼き01 0717蜂の巣01サムネイル


 野菜を切ってから工房まで薪をもらいに行き、そのまま茶室へ向かって火を熾す作業を始めたが、直前まで雨が降っていたため、カマドや新聞等が湿っていてなかなか火がつかない。加えて、チャッカマンの火も弱くなくなってきたところで、先生があらわれ、手助けしてくだ さり、火を熾すことに成功した。ポイントは、空気を送りやすいように薪を組むこと、下から空気を送ることであった。いつもはこの作業を先輩がしてく ださっていたが、今回、その苦労がよくわかった。
 火熾しほぼ同時進行で、茶室の軒にできていた蜂の巣の駆除もおこなった。殺虫剤を噴射して、ハチを追 い払って木の棒で巣を落とした(↑右)。中にいるハチの子に興味津々で観察する人もいたが、追い払ったハチが帰ってきていたら、きっと刺されていた だろう。


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 カマドの火が良い加減なってきたところで、まずはくし切りにしてアルミホイルで包んだ玉ねぎを焼いてみた。一緒にハー ブオイル(多めの方がおいしい)を 入れたのだが、最初は塩コショウを入れ忘れていて、玉ねぎの甘味が強くて、少しばかりのハーブの香りかしなかった。これはこれでよかったが、やはり塩 コショウを入れた方がおいしかった。次に輪切りにしたナスにトマトソースとバジルペースト、チーズをトッピングして焼いてみた。バジルペーストのおかげか味は良いが、少しでも分厚いと火が通りにくいということで、まずはナスを両面焼いてから、そのあとに具材をのせることになっ た。また、シイタケは軸(石づき)を切り離してそのまま焼き、ハーブビネガーを垂らしたり、塩コショウとオリーブオイルをかけてみたりしたが、ビネガーよりも塩コショウとオイルの方が好評であった。その上にローズマリーやセージをのせてもまた香りが強くなって良かった。ビネガーの方は当日、可能ならば、魚介類を網焼きにして垂らすこととなった。

 他にも今回は使わなかったが、ズッキーニはナスと同様に輪切りにして焼き、ペースト類とチーズをのせること、 ジャガイモは玉ねぎと同様に火の通りやすい大きさにして多めのハーブオイルと塩コショウを加えてアルミホイルに包んでそのままカマドの中で焼 くことが決定した。(環境学科1年K.Y)


0717竹皿づくり01
寡黙な二人は黙々と竹皿づくり


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第14回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その1

2014ハーブ茶会チラシ01表02圧縮 2014ハーブ茶会チラシ02裏01


プロジェクト研究1&3発表会(茶会)のお知らせ

 7月17日(木)。時のたつのは速いもので、プロジェクト研究1&3も発表会を除くと、最終回になりました。24日(木)の発表会まで1週間、17名の1~2年生が最後の準備に奔走しました。ぼくと1年のSHくんは広報係を先週から命じられており、このたびようやく発表会(茶会)のチラシを完成させました。上下の画像を参照していただくのが、てっとりばやいですが、以下に日程等をまとめておきます。(環境学科2年Y.T)

 【日程など】
  1.日時: 7月24日11時~ 【小雨決行】
       (茶室の鐘を10分前から鳴らします)
  2.集合場所: 体育館前
      (スタッフが誘導します)
  3.内容: 活動概要の説明、菜園のハーブを使った品々の紹介と試食

 【注意事項】
  山中は虫が多く、足下が悪いので、服装と履物に気をつけてください。
  また、パソコンなど落として壊れるものは持ってこないようにしてください。

 【創作した品々】
   苦み走ったブタナ珈琲  二日酔いにはドクダミ茶  癌でも治るビワの葉茶
   特製バジルペースト  特製ハーブオイル  特製ハーブビネガー
   フルーツミントアイスティー

 *菜園のハーブは来場者自ら摘んでお好きなお茶にしてください


2014ハーブ茶会チラシ01表01 2014ハーブ茶会チラシ02裏02圧縮
↑上下の小さい画像をクリックすると拡大します。


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第13回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その2

0710ハーブ01大根巻01


ハーブオイルづくり

 7月10日(木)。昨日レポートされているように、なにか準備してきた学生は学内演習室に残って活動することになった。まずは各自が持ち寄った品々を試食した。ハーブを使った以下の食品を試食した。

  ① ハーブの大根巻き(↑)
  ② ハーブの塩麹漬け
  ③ カレープラントのはちみつ漬け
  ④ バジルペースト

 ①はセロリとハム、チーズが一緒に巻かれており、セロリが苦手でない人にとっては大丈夫な味だろうという結論に至った。②は生野菜にソースディップのようにしてつければよい。③は、はちみつの味が強すぎる。④は茄子の上にトッピングし、トマトバジルソースやチーズをトッピングを絡めて焼いたのだが、何かもう一つ足りない感じだった(松の実がなかったので市販のオカキにくっついているアーモンドで代用したみたい)。


0710ハーブ04バジル焼01 0710ハーブ03バジルペースト作り02奈良 ←④


 私たちはハーブオイルを作ることになった。ローズマリーをオリーブオイルにつけたハーブオイルなのだが、1種類では物足りないので、以下の2種類作ることになった。

1)ハーブはローズマリーのみのオイル 
 ローズマリー、鷹の爪、にんにく(1/4片)、塩コショウをオリーブオイルの瓶に注ぎ込んだ。

2)複数のハーブを使うオイル
 ローズマリーのほか、スイートバジル、イチゴミルク(セージの一種)、タイム、にんにく(1/4片)、鷹の爪、塩コショウをやはりオリーブオイルの瓶に注ぎ込んだ。ネット上のレシピでは、これにローリエ(月桂樹)を加えるが、私たちの菜園にローリエはないので断念した。 私は実際に下宿でローズマリーをオリーブオイルに一晩漬けて調理に使ったのだが、火を通すと香りが際立って良くなった。それで鶏肉を焼いたのだが、風味よく食べられた。ローズマリー漬けのオイル(①)がおいしいことは分かっているので、複数のハーブをブレンドした②がどんな香りをさせ、どんな風味になるのかが楽しみだ。24日の発表会(茶会)までもう時間がないので、時間を無駄にせずやるべきことをやっていきたいと思う。(経営学科1年I.K)


0710ハーブ06ハーブオイル


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第13回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その1

140710 プロ研 茶室02


 7月10日(木)、まず講義室で先生から「何かやってきた人、何か作ってきた人?」と質問があり、挙手したのがわずか5名であったため、先生はご機嫌斜めになられたようです。その5名は4階の演習室で活動することになりましたが、残りのメンバーは小雨のなか裏山の「茶室」現場に派遣されました。


シイタケ原木本伏せ班

 2年男子1名と1年男子3名でシイタケ原木栽培のホダギ立てかけ作業と山道の整備をおこないました。まず、原木にかぶせていた黒いシートを取り除き、カマド運搬作業で大活躍した孟宗竹を伐採木の根っこや樹木の股を利用して水平にわたしました。これを棟木として、シイタケ原木栽培のホダギを垂木のように立てかけていきました。ちなみにホダギの数は25本で、摩尼山から持ち下りてきたスダジイが10本、残りはすべて菜園造成時の伐採木です。黒いシートに覆われたホダギの下には多数の昆虫が生息していましたが、作業にはさほど支障にはなりませんでした。原木の長さに合わせて竹の位置を調整することに時間がかかりましたが、結果として長いものから短い物まですべての原木を立てかけることができました。
 時間が余っていたため、山道の整備に取りかかりました。24日の発表会(茶会)が近づいており、来場者の歩行に邪魔になる可能性がある枝を伐採しました。小雨の中で活動しましたが、蚊が多く、みな蚊に刺されながらの作業となりました。山の入口が雑草で覆われていたのですが、草取りにより入りやすいようになりました。また、以前カマドを運ぶ際に伐採した樹木の枝が落ちたままになっている箇所もあったため、それも撤去しました。作業を終えて、ずいぶん歩きやすくなったと思います。
 以上の2つの作業を終えたメンバー4名はカマドの修復作業班と合流し、調理班の待つ演習室に向かい、乾燥したビワの葉の裁断などを手伝うなどしました。(環境学科2年M.H)


140710 プロ研 茶室03


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近世木造建造物の科学的年代測定に関する基礎的研究(Ⅱ)

0709正善院01表門01調査前01 0709正善院01表門01調査前02遠景01


三徳山正善院古材年輪サンプルの採取

 7月9日(水)、三仏寺正善院を訪れ、古材の調査をしました。ご存じのとおり、2012年3月9日に正善院の庫裡は火災で全焼し、昨年から進められている復元設計に資するため、焼け残った古材の調査をおこないました。焼け残った正善院庫裡向拝(虹梁・蟇股・三斗組等)は表門背面に保管されていますが、その表門の部材とよく似ています。
 まず虹梁型頭貫を比較すると、庫裡の材は長さ3800mm×成390mmで×幅153mmで、表門背面の材は長さはほぼ同寸、成402mm×幅157mmで近似しています。まず年輪数を確認するため、庫裡虹梁の木口にマチ針を刺していきました。結果、総年輪数は67でした。放射姓炭素年代測定(ウイグルマッチング)の最低年輪数とされる50年輪はなんとかクリアしていますが、年輪年代測定には少し足りないようです。今回は、実習を兼ねて、3年生にサンプル採取を任せました。1~3、32~35、65~67年輪目のサンプルを採取し、アルミでくるんでジッパー付きのビニール袋に収めました。材種は不明ながら、結構硬かったため、サンプル採取に苦労したようです。


140709三仏寺正善院サンプル02 140709三仏寺正善院サンプル06


 このほか、直径270mmの庫裏の土間材(ミズメザクラ?)をノコギリで輪切りにしてマチ針を刺していきました。全37年輪でサンプルとしては良い状態とは言えませんが、AMS用に外皮から3年輪分採取しました。


0709正善院02庫裡05厨房炭化材02断面01 0709正善院02庫裡05厨房炭化材


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ドイツ

私のベストイレブン

 ドイツ対アルジェリアが延長で2-1、ドイツ対アルゼンチンは延長で1-0。私の予想どおりの展開になりましたね、ぐふふ・・・

 前半開始直後にみせた右サイドのメッシの快走には目をみはった。やはり別格だ。ロッベンよりも速いんじゃないかと思いましたよ。しかし、そのメッシも前半で嘔吐したそうで、力を発揮できぬまま終了のホイッスルが鳴ってしまった。浅田真央じゃないけれど、メッシには1年間の休養が必要なんじゃないだろうか。ストレスが溜まりすぎて、メニエールのような症状がでているのだと思うのね。1年間休養すれば、バロンドール時代のメッシがきっと戻ってくる。
 いまのままじゃ最優秀選手だと言われても、本人は全く納得できないでしょう。わたしはロッベンがMVPだと思います。4年前のフォルランに匹敵する選手はロッベンだよ。それにしても、ロッベンに対するネット上の中傷はひどいもんだ。「禿げダイバー」の連呼だからね。「礼節を知る温厚な人柄」であるはずの倭人も、匿名的ネット世界では言いたい放題。名をなのって悪態つけよ、俺みたいに・・・たとえば、こんなふうにね。アルゼンチンはパラシオが駄目。遊牧民的弁髪の割には緩慢なんだ。イグアナ残しておいてほうが良かったんじゃないか。

 さて、すでに水沼なる評論家がベスト11を発表し、「あまりに南米より」だと批判されておりますが、私も気楽に発表しておきましょうか。前提として、GKはノイアーにしません。イグアインに対するキッチンシンク、ひどかったねぇ。あれはいかん、半身不随になるよ。第2のシューマッハーだ。ノアか全日本でプレーした方がよろしい。
 それと、リベロ的GKをノイアーが確立したかのように喧伝されているのも気にくわないんです。リベロ的GKのハシリといえば、なんと言っても、クライフ率いる1974年のオランダ代表でして、あのときのキーパーの名前は・・・(ちょっと調べます)・・・ヤン・ヨンクブルートだ。クライフのチームは、ポジションが巡回するローテーションと守備ラインを高くするオフサイド・トラップを完成させており、ヨンクブルートはリベロの役割も十分こなしておりました。


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オランダ(Ⅳ)

3位決定戦

 オランダの出来が良かったということはない。ブラジルの出来があまりにも悪すぎた。ロッベンやペルシーが楽に前をむいてプレーできるんだから、点を取られるのも無理はない。最終ラインは蛇のようにうねり、ボランチとセンターバックの距離は遠く、ダビド・ルイスは不用意にオーバーラップを繰り返す。まさにオランダの思うつぼであった。
 中二日で疲れ切っているから3-0で済んだものの、3決ではなく、ベスト8やベスト4で相まみえていたら、6点差が再現されていただろう。守備組織の乱れはベンチに責任がある。フェリペは独戦1-7大敗後、敗因に向き合わず、ただ半数の選手を入れ替えるにとどまった。そして、悲劇を繰り返す。
 世間では酷評されているが、ドゥンガに率いられた4年前のブラジル代表が好きだった。カナイチヤのカウンタでみたオランダ戦の前半をいまも忘れることはできない(主審は西村さん)。シュートのように速いパスを連続して通し、オランダは何もできない。このブラジルならスペインもドイツもなぎ倒すだろうと期待していたが、後半のレッドカードで状況は一変し、1-2の逆転負けを喫した。しかし、ドゥンガのブラジル代表は強かった、と今でも思う。少なくとも、フェリペのチームの何倍も強かった。

 こうしてブラジルのあなぼこディフェンスをみせつけられると、アルゼンチンの守備組織を賞賛するほかない。ロッベンやペルシーが動けるスペースはまったくなかった。まもなくキックオフする決勝は、ドイツが圧倒的有利だと予想されているが、アルゼンチンの守備組織には手を焼くだろう。昨日だったか、ドイツ対アルジェリア戦の再放送をしていた。ああいう展開になるのではないかな。最後の最後でドイツが振り切るか、それとも、歩いてばかりのメッシが勝負を決めるか。

 あれっ、やばいぞ・・・今日はカミさんの誕生日だ。まもなく日付が変わる。アマゾンから届いたオレンジ・ルイボスだけじゃ許してもらえないよね(冷汗)。

2014三仏寺投入堂参拝

140709 三徳山登山①

 
 7月9日(水)。今週は鳥取県唯一の国宝「投入堂」がある三徳山三仏寺を訪れました。3班に分かれての訪問です。まずは第1班の投入堂参拝の報告をします。第1班はこれまで三徳山に登ったことがない3・4年連合7名で、三朝町教委Fさんのご案内で修験道を登りました。台風が近づいており、小雨が降る中で登山許可がおりるか心配でしたが、無事に登山を開始することができました。


 140709 三徳山登山③ 140709 三徳山登山②


 三徳山は修行の山であり、樹根や岩崖をよじ登るなど険しい場所が少なくありません。そのため登山事務所での入山届の提出や靴のチェックがあります。3人が靴のチェックでアウトとなり、「草履に履き替えたほうがいい」と指示されました。そして、いざ入山。スタート地点の「宿入橋」を過ぎ、少し歩くと最初の難所のカズラ坂が見えてきました。カズラ坂は、樹根が足場になる急斜面の坂で、両手を使って登っていきました。この時点で疲れている人が何人もいましたが、休憩しながら登っていきました。三徳山は大山とは異なり、標高の低い場所にもブナの木が生息しているとのことで、特殊な自然環境であることを教えていただきました。


140709 三徳山登山④ 140709 三徳山登山⑧


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オランダ(Ⅲ)

 全治4週間のはずのデ・ヨングが出場してメッシをマンマークするだろうという予想はあたった。結果論ではあるけれども、その選手起用がオランダに致命傷を与えることになってしまった。
 そもそもメッシの調子はよくなかった。あの出来ならば、負傷上がりのデ・ヨングでなくとも抑えられる。アルゼンチンは緊張感のあるよいゲームをしたが、それはメッシを除く10名の献身的なプレーによるものであった。しかし、勝敗を決したのはやはりメッシであったのかもしれない。かのファンハールでさえメッシの存在に過敏になり、デ・ヨングにメッシ封じを託したのだから。
 デ・ヨングを使うべきではなかった。好調時のデ・ヨングならば、これ以上頼もしい存在はいない。しかし、アルゼンチン戦のかれは本来の力を取り戻していなかった。実際、後半17分にクラーシと交替を強いられる。 クラーシはオランダの中盤にリズムを与え活性化させたが、ここで1枚のカードを切ったことが後々おおきく響く。
 後半17分までに、ファンハールは2枚のカードを切った。嫌な予感がした。ファンハールにしては、動きが早すぎるように思えたのである。延長戦になって、焦点はただ一つ。ペルシーを下げるのか、あるはまたコスタリカ戦と同様にキーパーを交替させるのか。

   柳の下に二匹目の泥鰌はいないさ・・・

 わたし自身そう思ったし、ファンハールも同じように考えていたような気がする。コスタリカ戦と同じ采配をしても、PK戦に勝てるとは限らない。あんなものは博打だ。
 延長前半6分、ファンハールはついに決断を下した。ペルシーを下げ、フンテラールを投入したのだ。テレビの画面はクルルの表情を何度も映した。まるで映画の伏線のようだった。ファンハールはPK戦を捨て、120分以内での勝負にでた。気持ちは分かる。しかし、試合内容が伴わなかった。あそこはカイトも前線にあげて怒濤のパワープレーを反復して欲しかった。この日のカイトはサイドで機能していたとはいえない。むしろ2トップの一人として、フンテラールのこぼれ球を拾いまくり、アルゼンチンの守備組織を攪乱して欲しかった。
 結局、パワープレーらしいパワープレーのないまま延長戦終了のホイッスルを・・・・じつは聞かなかったんです。延長後半10分ころにわたしはソファで眠りに落ちた。2時間ばかりして目がさめ、録画でPK戦の結果を知った。クルルが守っていたら、アルゼンチンのシュート4本のうち2本をとめていた。オランダ支持勢力は、みなそう思っているだろう。
 しかし、すでにカードは残っていなかった。最後のカードを失ったのは、意表をついたデ・ヨングの先発起用に端を発する。それはオランダがメッシを怖れたからだ。ほとんど走らないメッシ一人でオランダを倒してしまったと述べた所以である。

スマホ・カンニング

 7月3日(木)、「地域生活文化論」講義の授業内レポート(BRD)でスマホを使ったカンニングが発覚した。この日の講義はミクロネシア母系社会の居住様式に関わるものであった。提出されたレポートが講義内容に比べて専門的であり、講義で使っていない専門用語が散見され、文章も整いすぎているので不審に思い、当該学生に質問したところ、カンニングをあっさり認めた。
 この結果を当局の担当者に知らせたが、「現状では教員が各自で対応するほかない」の一点張りで、問題をさほど深刻にとらえていない。聞けば、定期試験では厳罰の対象となるが、平常の講義時間は教員の責任で対応するしかないという。ところが、わたしは定期試験を実施しない。毎回のレポートの積み重ねで学生を評価する。
 サーバーを管理する情報系の技師に問い合わせたところ、講義室でスマホを通信不能にするのは難しいとのこと。結局、みなスマホ・カンニングに対しては諦めムードであることを思い知った。京大入試事件はなんの教訓にもなっていない。
 いまは新大学向けの授業の準備に時間をとられ、8月になってからまとめて(本気で)採点しようと思っている。レポートは講義直後にパラパラと流し読みする程度であり、そのため、この日まで発見が遅れたのかもしれない。しかし、読めば分かる。ネット情報を参照して書いたレポートと授業内容に即して書いたレポートはあきらかに違う。
 単位の認定は当該教員の専決事項である。全講義を終えたあとの採点時にスマホ・カンニングが発覚した場合、それがただの1回だとしても、学生は単位を失うことになるだろう。

 スマホの弊害は政府が乗り出すべき大きな社会問題になりつつある。先日、近鉄電車のシルバーシートに健常者が数名座り込み、全員スマホに没頭していた。その前に杖をついた老人がやってきたのだが、だれも気づかない(ふりをしている?)。しばらくしてようやく一人の女性が顔を上げ老人に席を譲ったが、他の数名はそれでもスマホから目を離さなかった。真に没頭している者と知らんぷりを決め込む者の両者がいたのかもしれないが、当方の観察する限りでは前者が多かったように思う。
 こんな国ではなかったのに。

ブラジル

 昨夜披露した私の数式では、伯独ともにAA+でドローという予測を立てていました。総合力ではドイツに分があるけれども、サッカーにおけるホームアドバンテージは頗る大きいので、ほぼ互角の戦いになる。ブラジルは開催国ですからね、そう簡単に負けるはずがない。手負いの虎とはいえ、ブラジルに食い下がったメキシコ、チリ、コロンビアのように、最後の最後まで血みどろになって勝利にしがみつくだろうと思っておりました。
 言葉もありません。1-7だって。

 そもそもブラジルは前半30分のスパートに力を入れすぎる。この策が奏功すれば勝利を納めるが、うまくいかなかった場合、後半はふらふらになって敗色濃厚。メキシコやチリに足下を掬われる一歩手前までいったのはご存じのとおりです。こういうスタートダッシュ型のチームが前半30分までに失点してしまうと、どうなるか。こうなるのね。がたがたがたがたがた・・・・開幕戦のスペインよりも、コロンビア戦の日本よりも、激しい勢いで池田屋の階段を転げ落ちていった。

 ひとつ納得できない采配があります。ネイマールが欠場を強いられたので、オスカルをトップ下におく。ここは良い(ことにしよう)。フッキを左サイドにまわす。まぁ、これもまぁよい(ことにしよう)か・・・右サイドに21歳の新鋭ベールナールを起用する。ここが良くない。こんなんドイツに適うわけがない。私なら、いくら不調とはいえ、バルサのレギュラー、ダニエウ・アウベスを中盤の右においたね。右SBにマイコン、右SHにアウベスです。二人を縦に並べる。だからどうしたって? 少なくとも名前負けしないでしょ。伯独両国の選手がテレビに大写しになるたびに、一段上座にいるドイツの風格が強く印象づけられた。ブラジルはあきらかに格で劣り、名前と実力の双方で負けていた。
 昨日の数学を再び応用すると、ブラジル選手はBレベルの選手が過半を占め、Aレベルの選手は一握りだけ。対するドイツは、メッシやネイマールのようなA++は一人もいないが、多くはAレベルで一部にA+を含んでいる。11人の集合体としてみた場合、ブラジルの劣勢はあきらかでした。劣勢を補うのは監督の仕事なんだけど、残念ながら、フェリペは劣勢にあるチームを勝たせる苦労などしたことがない。強いチームでしか指揮をとっていない。ジュビロ磐田の監督を短期間で捨てた人物だからね。千葉を強いチームにしたオシムとは対照的です。

 さて、アルゼンチン対オランダだ。総合力ではオランダ、采配もオランダ。しかし、スーパースター級の選手はいない。一方、アルゼンチンはメッシを擁する。メッシをデ・ヨングがマンマークするのではないか。メッシのプレー以上に、ファンハールの采配を楽しみにしている。

第12回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」

加賀美01


ローズマリーのブレンドティー

 7月3日(木)。この日は発表会(茶会)で出すハーブティーやハーブ料理について考えた。まず講義室で各自が植えたハーブの使い方を発表した。それを受けて、お茶班が4409演習室、料理班が修復建築スタジオに分かれ活動した。小雨になか有志が菜園から摘んできたハーブを実際に茶にして飲んでみた。私はローズマリーと他のハーブをブレンドしするるハーブティーを中心に考えた。ローズマリー単体は特に味らしい味がない。ハーブの香りが少しする
 以下のハーブを使ってお茶を作った(☆印は自分で調べてきたもの)

加賀美02
↑ローズマリーとタイム…青々しい味と香りがする

加賀美04
↑ローズマリーとジャーマンカモミール…香りはいいという意見が上がったが味は薄く、あまりすっきりとしなかった

加賀美03
☆ローズマリーとペパーミントとレモングラス…メンソールの味、香りが一番強くとてもすっきりとした印象。他のハーブティーのような後味の悪さがなかった

☆ローズマリーとホワイトペパーミントとレモングラス…最初は大葉のような香り、後味だったが、時間がたつとフルーティーな香りと味に変化した。

  以上からみて、「ローズマリーとペパーミントとレモングラス」「ローズマリーとホワイトペパーミントとレモングラス」のお茶に少し甘みを加えて出すことになった?? (経営学科1年H.D)

【教師講評】 この二つの茶はミントとレモングラスの味がするだけで、ローズマリーはほとんど関係していない。ローズマリーはオリーブオイルに浸してハーブオイルにするか、肉料理に使うべき香草です。アウト!

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禅林と会所

0702年輪01


書院+(X)=数寄屋?

 7月2日(水)、先生は火曜日から金曜日まで連続4日間のフィールド演習を抱え、お疲れの模様で、この日は半ば休憩を兼ねて内業となりました。まず3・4年生全体でのミーティングがあり、前週末の尾崎家住宅公開支援で学生が説明係を強制された問題について先生から釈明がありました。これと関連し、4年生以上の全員に「書院造が数寄屋造に変化していくにあたって媒体となったものは何か」との質問がありましたが、だれ一人答えられませんでした。この結果と関連するかどうかは不明ですが、「禅林と会所」というDVD(45分)を全員で視ることになりました。
 その後、前週の摩尼寺での実測活動の成果を披露することになり、実測図と庫裡展開図のチェックをうけました。その結果、平面図組はJW-cadでの作図に移行し、展開図組は近い将来、鉛筆仕上げ図に寸法を記入することとして、この日は木材年輪のサンプル採取に取り組みました。わたしは後者の班で活動しました。


0702年輪02 0702年輪03サムネイル 0702年輪04サムネイル
↑【左】外皮から1年輪~3年輪 【中】52年輪~54年輪 【右】102年輪~104年輪


年輪サンプル採取
 
 ごらんのように木材は直径40センチばかりの円盤状のマツです。白帯先輩の指導の下、放射性炭素年代測定(ウィグルマッチ)のための年輪サンプル採取をおこないました。まずは年輪の数をわかりやすく視覚化するためにマチ針を一年輪ごとに刺していきました。しかし、予想どおり、マチ針の数が足りなくなったので一度刺した針を全て取りはずし、5年輪ごとマチ針を打ち直していきました。合計は107年輪でした。100年輪を超えたので、先生は満足気な顔をされています。
 その後、カッターと彫刻刀を併用し、外皮から1年輪~3年輪、52年輪~54年輪、102年輪~104年輪のサンプルを採取しました。松は軟木ですが、年輪が詰まっているためとても硬く、52年輪~54年輪以外の場所はサンプル採取に骨を折りました。髄に近い102年輪~104年輪の部分は1年輪ごとの生長具合がよく、厚さがあったので、採取する範囲が大きくなってしまい、とても採りづらかったです。
 サンプルはアルミホイルでくるみ、データを記載したラベルとともにジッパー付きのビニール袋に入れ、冷蔵庫に保管しました。今週は三徳山で建築古材のサンプル採取と拓本取りをおこなう予定です。(Nobody)


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↑CADのレッスン

オランダ

 この忙しい学期末に準々決勝4試合ですからね。テレビを視ている時間以外はソファでぐったりしています。授業の準備か・・・頭痛いね。

 私見ながら、いまのところ、だれのための大会かと問われれば、「ファンハールのため」だと答えるしかないと思っています。南米大陸でのワールドカップは南米の国が優勝するというジンクスがあり、「メッシのための大会」になってほしいという願望もあって、開催直前にアルゼンチンに賭けましたが、この国のサッカーには落胆しています。ぶらぶら歩くメッシにボールを渡して試合を決める。これはサッカーではない。(昨年までの)バルサのメッシなら愛してやまないけれども、アルゼンチンのメッシは好めませんね。こんなチームが優勝してはいけない。
 現状では、ドイツ対オランダの決勝もありうると思われますが、ネイマールを欠いた開催国ブラジルには奮起してほしい。ブラジルはアルゼンチンに比べればずっとサッカーしてますよね。ドイツは成熟したメンバーの集合体で安定しているけれども、はたして残る2戦を勝ち抜けるか。

 オランダ対コスタリカは、非常にきわどい試合でした。いつもなら、もう少し早めに手を打つファンハールが動かない。メキシコ戦と同じく、残り15~20分でペルシーを下げ、フンテラールを投入して怒濤のパワープレーで圧倒するかと思いきや、2枚のカードを残したまま延長戦に踏みこんでしまった。おそらく勝負師としての感が「PK戦」をイメージさせたんでしょうね。画面を凝視しているサッカーファンの大半は「PK合戦になればコスタリカ有利」と感じていたでしょうが、ファンハールはそれを見越して先の先まで読み切っていた。フンテラールに加えてさらに1名のカードを切ったとしても、カウンターからまさかの先取点を奪われた場合、取り返しがつかなくなる。一方、ドローで終わった場合、正GK同士の対決ならナバスに分がある。それをあっさり逆手にとった。さながら軍師官兵衛だね。コスタリカとしても、まさかロスタイムに巨漢クルルを投入してくるとは思わなかったでしょう。PK戦ねらいだったコスタリカの戦士たちは、弁慶のようなクルルをみておののいた。この時点で勝負あったのかもしれません。



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瞑想五十人(Ⅲ)

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 7月1日(火)。太陽の光が緑葉に照り返す猛暑日の環境学フィールド演習第3回(C班)。この日の日差しと熱気はタイ、ラオス、ミャンマー、スリランカの灼熱を彷彿とさせるものだった。光澤寺に着くと、ご住職ですら「暑いですね」とおっしゃる。上座部仏教(テラワーダ)にふさわしいではありませんか、とお答えした。
 ところが、本堂に入ると涼やかで、屋外の熱気はみごとに遮断されている。この日は蛙の鳴き声も鳥のさえずりもない。たまに吹き込んでくる風が身体をかるく揺らした。瞑想に適した環境がそこにあった。


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 個人的なことで恐縮だが、週末からおかしな具合に時空がねじ曲がり始め、心身の平衡感覚を狂わせている。これまで2回は学生たちの瞑想を見守り撮影する立場に終止したが、今回はカメラを社長に預け、自ら瞑想に身を委ねた。できるだけ心を空っぽにしようと心がけたのだが、目を閉じても、次々に雑念が湧いてくる。それらをパッケージに閉じ込め、妄想妄想と唱えてゴミ箱に捨てる。また別のこところから雑念が湧いてくる。妄想妄想。そんなこんなで半時間の瞑想体験を終えた。

 おかげさまで、3回の瞑想修行を無事終えることができました。光澤寺のご住職と奥様には、何度お礼してもし足りませんね。学生の評価も上々で、来年もお願いすることになると思いますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


【ご住職のブログ】 3回の瞑想体験を終えてのご住職の感想記事が以下のサイトに掲載されています。
            ぜひともご一読ください。

   http://blog.livedoor.jp/sakurasakukoutakuji/archives/38926446.html

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↑下の2枚は大江郷自然牧場

埋蔵文化財専門職員研修「遺跡調査検討課程」

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 6月28日(土)、私とケント君で鳥取県埋蔵文化センター主催の平成26年度埋蔵文化財専門職員研修「遺跡調査検討課程」に参加してきました。会場はとりぎん文化会館です。当初は尾﨑家公開の支援に行く予定にしていたのですが、修士研究とも係わる松原田中遺跡の報告があると知り、教授が二人の派遣を決められたのです。昨日のブログを読み、湯梨浜の地域支援ではなく、研修の方で良かったと胸をなでおろしています。私は修士課程の院生ですが、人前で話すとコチコチにフリーズしてしまいます。カンペがないとスピーチできませんし、カンペの棒読みをすると「大学院生が何やっとんの」と叱られます。教授は、3年次以上は「フリートークに脱皮せよ」と宣言されていますが、正直、頭が痛い・・・ズキズキッ

  「遺跡調査検討課程」研修の次第は以下のとおりです。

  9:50~10:00 ご挨拶
 10:00~10:30 事例発表1「西坪中中畝遺跡の発掘調査」
 10:30~11:00 事例発表2「史跡青谷上寺地遺跡の発掘調査」
 11:00~11:30 事例発表3「青谷横木遺跡の発掘調査」
 11:30~12:00 事例発表4「史跡出雲国府跡の発掘調査」
 13:00~13:15 遺跡紹介「大高野官衙遺跡」
 13:15~14:25 特別講義「官衙遺跡を発掘する」 (山中 敏史)
 14:25~14:45 トークプレイス「八橋郡衙と斎尾廃寺」 (山中・大賀・中原)
 14:50~15:20 事例発表5「観音寺狼谷山遺跡の発掘調査」
 15:20~15:50 事例発表6「松原田中遺跡の発掘調査」
 15:50~16:00 閉会



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尾崎家住宅・庭園の公開

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予期せぬ出来事-学生、説明係に

 6月28日(土)、湯梨浜町の尾崎家住宅(重要文化財・国指定名勝)で今年度の公開があり、前回にひき続きASALABのメンバー5名もお手伝いをさせていただきました。3年生2名にとっては初めての尾崎家訪問です。10時公開スタートですが、準備のため9時には現場に到着。今回の公開に携わるスタッフの皆さんに挨拶を済ませ、3年生のために尾崎家の説明を受けました。
 今回は一般公開となるため、数百名の来場者が予想されていました。1回の入室者は20名とし、二十数回の説明を繰り返すわけです。ぼくたち学生は昨年の公開支援と同じく、会場設営・誘導・資料頒布などが仕事だとばかり思っていたのですが、前日に会長さんから今回は説明担当をしてもらう可能性があるというメールが入ってきて、とても驚き、焦りました。というのも、教授が何度か「学生を説明係にしたい」という申し入れを強い口調でお断りになっていたからです。会長さんから一度目の依頼があったとき、教授はいちおう学生たちに「やれるかい?」とも問われましたが、学生は全員首を横に振りました。二度目はたしか摩尼寺調査中だったと思いますが、その際も教授は「学生を説明係にしてはいけない」と釘を刺されていました。こんなことを言われたように記憶しています。

   ゼミの学生は未だ民家・住宅建築・庭園に関する基礎知識が乏しい。とくに新大学環境学部の
   1期生=3年生は建築・庭園に関わる講義すらまともに受けていない。それに対して、来場者は
   文化財マニアの年配者が多く、半ば玄人レベルの知識を有している。知識のない者が知識の
   ある者に説明するのはおかしい。説明は教育委員会のスタッフや近隣住民・家人に任せ、
   学生は縁の下の力持ちに徹するべきである。


0628 公開2


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第11回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その2

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コモンマロウとエリンギ

 6月26日(木)。梅雨なのに天候もよく、外で活動するにはすこし暑いくらいでした。菜園に植えたハーブを確認してみると、最近の天候のおかげでよく成長していました。2年生が植えたコモンマロウ(↑)には赤紫の花が咲いていて、先生曰く、その花がハーブティになるそうです。お湯に抽出するとどんな色になるのか楽しみです。男子はカマド運びの重労働をしていましたが、女子は試し焼きする巨大なエリンギの下ごしらえをしていました。このエリンギは、先生が環境学フィールド演習で訪れた北村きのこ園で仕入れてこられたものです。その大きさにみな驚愕!


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 下ごしらえを終えて茶室に上がると、カマド班が汗をかきながら運搬作業を進めていました。カマドを譲っていただいた農家さんらしき人【教師注:どうやら会長のことらしい!】もいらっしゃって、いろいろ指導を加えてくださいました。運んでいる姿を見ていて大変そうだなと思ったので、実際にカマドを運んだ人に聞いてみると「見た通りカマドは重く、気温も高かったので暑いし、手が痛くなる」との感想。暑い中、重たいカマドを運んでくれた男子たち、おつかれさまでした!


0624北村きのこ園01 0626背面外カマド01
↑北村きのこ園  〒680-0415 鳥取県八頭郡八頭町下野794 ℡0858-73-8314

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第11回「オリジナリtea -ハーブの茶法-」その1

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カマドの運搬と設置

 6月26日(木)。先週、佐治の農家から譲り受けたカマドは体育館のピロティに仮置きしてありました。そのカマドを茶室まで運ぶのですが、この日は朝からとても暑くて、作業中みんな汗だくでした。先週と同様、カマドは孟宗竹にロープで吊るし、竹を担ぐ人とカマドを下から持ちあげる人に分かれます。下で支える人はとくに大変で、指を挟まないよう気をつけないといけません。だいたい6人で担ぎあげ、平坦面なら1回で3mぐらい進めますが、山道なら2mで一休み。この日のために用意していた5本の半割り丸太が大活躍しました。運搬時にはコロになります。内法幅1m余りで並べ、その上にカマドをおきます。鉄道の枕木のようなものですね。


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 カマドの運搬は特に山中の坂道が大変でした。平坦面ではコロ2本の上にカマドをのせますが、山の斜面ではコロは1本だけにします。上側は地面、下側はコロの上にカマドをおいて水平を保つのです。コロ1本動かすと、下側のコロを最上段にもっていきます。コロを動かしているあいだ休憩時間になります。コロのセットが終わると、またカマドを担ぎます。この繰り返しです。とくに山道でのカーブは難所でした。山道の脇に繁茂する潅木の枝が邪魔になるので、ケント先輩に伐採してもらいながらスペースを作り、カマドを旋廻させていきました。
 おそらく100メートルばかりカマドを運搬し、なんとかカマドを茶室の正面まで運びあげました。コロ(半割丸太)はここでカマドの土台に早変わりします。茶室の正面もゆるい斜面になっているので、丸太が水平になるよう板のカイモノをいれて調節し、いったんカマドを置いたところ、カマドが傾いていたので、先生が丸太の配列を変えて調整したところ、2度目にカマドはほぼ水平に据え付けられました。


0626カマド05


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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