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2016居住環境実習・演習(Ⅱ)期末発表02

160731垣崎発表分① 図1

 1-2 町家等建造物データベース
 町家等建造物データベースを作成する目的は、①町並みカルテとしてデータベースを使用し、②建造物の要点を調査票にまとめて建物保全度と景観貢献度を評価し、③町並み保全について検討するためである。
 調査票はデータベースソフト「FileMaker Pro」を使用した。このソフトを採用した最大の利点は、必要なデータを取り出し、一覧に変換できるからである(図1右下)。


160731垣崎発表分② 図2


 調査票=データシートは、倉吉や平田で培ったフォーマットをベースにしている。それらの先行例にいったん立川のデータを入力してみると、不適合な点がでてきたので、立川の状況に即して、項目を追加・削除するなど、何度か修正を加え現状のフォーマットに至る。中間発表段階から変更したのは以下の3点である(図2)。

 ①用途: 住宅系の建物は「専用住宅」と「店舗併用住宅」に大別していたが、新たに「店舗併用住宅(しもたや)」という類型を追加した。「しもたや」とは、京町家の用語で、「仕舞うたや」の訛りと言われる。すなわち、店仕舞いした町家が専用住宅に変わった建物が「しもたや」である。本研究では、元から住宅だが、建築的には町家に分類される建物も「しもたや」に含めた。こういう町家風専用住宅が比較的多いため、新しい項目とした。

 ②階数: 2階を「中2階」「高2階」「総2階」の3タイプに分類していたが、やや煩雑であったため、「高2階」と「総2階」を「高2階」にまとめた。

 ③チェックボックス: 補足調査が必要か否かを確認するため、完成/未完成のチェックボックスを追加した。



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2016居住環境実習・演習(Ⅱ)期末報告会01

160730 水田発表目次 160731水田発表図① 図1・図2

 7月27日(水)午後におこなわれた3年次の居住環境実習・演習(Ⅱ)期末発表会の概要を3年生6名が一人ずつ報告します。今回は立川班と倉吉班で別々の発表となりました。 


1.立川~樗谿の町並み調査

 立川~樗谿には、昭和18年(1943)の鳥取地震と昭和27年(1952)の鳥取大火を免れた町家・社寺等歴史的建造物が数多く残っている。鳥取東照宮をはじめ、指定・登録済みの文化財建造物が拠点的に点在し、そのほか伝統的町家等歴史的建造物が各所に分布している。また、建物は改造されているが正面の植栽が豊かな宅地もあり、とくに町中の路地や山際の旧道沿いに緑が多い。上町の一部の街路からは鳥取城天守跡が視界に納まる。さらに、漫画家の谷口ジローが立川・樗谿の風景を描いている。


160730 水田発表図2 図3


 1-1 連続立面写真と連続立面図
 立川から樗谿の範囲を、A~Qの17ブロックに分け、ブロック内でそれぞれ通りを挟んで北をN、南をS、東をE、西をWと番付した。建物の番付を決めて撮影し、その写真を編集ソフト「インデザイン」を用いてパソコン上で貼り合わせる。現在、全17ブロックのうち16ブロックの連続立面写真が完成している。残りのブロックは夏休みの課題にする。
 あとで紹介するデータベースを基にして、景観が良いと思われるエリアの連続立面写真をピックアップした。図4は立川町1丁目の山沿いを通る旧道である。赤枠内に示したように、このブロックには屋根の低い中2階の長屋系住宅が多く分布している。また、植栽の豊かな宅地が多く、車の通りが少なく、人が歩きやすいヒューマン・スケールの空間が続く。
 図5の立川町2丁目・3丁目には、明治以前に建てられたと思われる中2階形式の建造物が軒を連ねている。表通りに面した町家だったが、今は営業していないため「しもたや」(後述)に分類される。とくに黄色い丸で囲った建物は、建物保全度および景観保全度が秀でており、歴史的な町並みの核になっている。


160730 水田発表図3
↑図4 ↓図5
160730 水田発表図4



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完結-初級英語で読むブータンの民話(2016前期)

hyousiweb.jpg

 
 7月22日(金)、前期プロジェクト研究1&3の発表会がありましたが、わが班は発表をしませんでした。今年度から口頭発表、ポスター発表、報告書提出の3者択一となり、わたしたちは報告書提出を選択したのです。このプロジェクトでは、発表よりも和訳本の製本・刊行が重要な位置を占めるわけですが、その和訳絵本こそが報告書に該当するからです。実際はもう少し複雑で、各班員がレポートを書き、学内WEBにアップしなければなりません。が、みな手際よくこなしてくれました。本日、紹介するのは学内WEBの表紙を飾ったイラストです。朝焼けの空にオグロヅルが舞い上がり、その下でブータン織物の虹色の糸が風になびいています。作者は1年生の仲前さんです。大変素晴らしい出来栄えだと思います。
 学内WEBをここに転載できないのはとても残念です。学内WEBは2年生の牧野くんが中心になって作成してくれました。とてもよく出来ています。感謝に耐えません。
 4ヶ月の間、ご苦労さまでした!
 全員の愉快な学生生活と幸福な人生を影ながらお祈りしております。


学内WEB表紙01doc
↑クリックすると拡大します。

居住環境実習・演習(2)期末発表会のお知らせ

 安楽寺の登録文化財答申の件が大学のHPに掲載されました。ぜひご一読ください。

http://tkserv.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2016nendo/20160719/

 さて、3年次の居住環境実習・演習(Ⅱ)ですが、中間発表会からはや一月半過ぎました。期末の報告会の日程・会場等は以下のとおりです。

  日時: 2016年7月27日(水)14:40~
  会場: 教育研究棟1階デザイン演習室
  発表順: チョン研→浅川研→遠藤研→中治研
  ASALABの発表構成:

    1.立川~樗谿の町並み調査
     1-0 その後の活動(水田)
     1-1 連続立面写真と連続立面図(水田)
     1-2 町家等建造物データベース(垣崎)
     1-3 分布図から読みとる町と町並み(谷口)
           -質疑-
    2.倉吉河原町五叉路周辺の町並み保全
     2-1 旧小倉家住宅・大鳥屋について(吉田)
     2-2 実測・作図演習の中間成果
      (1)旧小倉家住宅・土蔵(岡﨑)
      (2)大鳥屋(吉冨)
           -質疑-

 聴講希望の方はご一報ください。

飛べよ、ドローン(1)

0713ドローン01


ファントム3 スタンダード

 7月13日(水)。先週ついにドローンが納品されました。製品はPHANTOM 3 STANDARD です。2週間以内ならば、業者による試験飛行ガイドをサービスするとの報せがあり、急ぎゼミの時間を利用して試験飛行をおこなうことになりました。会場は本学のグラウンドです。
 PHANTOM 3 STANDARD の包み箱は研究室で開封しました。部品を垣間見てからグラウンドへ。ファントム社自らの説明はありません。販売を担当された業者さんが試験飛行をおこなうのですが、じつは触ったことがないらしく、「一緒に飛ばしましょう」とのこと。グランドで組み立て作業に移ります。4つの羽(プロペラ)を付けるだけだったので、それほど難しい作業ではありません。次に学生は各自のスマートフォンに「DJI GO」というアプリをダウンロードしました。このドローンはスマートフォンにWiFiを飛ばし、付属のコントローラーとスマートフォンの2つで操作するため「DJI GO」は必要不可欠です。


0713ドローン02


 必要な準備を済ませ、いよいよ試験飛行に。使い方は非常にシンプルです。まずスマートフォンを使ってドローンを「自動離陸」させます。離陸の瞬間、全員から歓声があがりました。次に、付属のコントローラーで上下左右の進む方向を決め、着陸する際はスマートフォンで「自動着陸」の指示をするだけです。ドローンは壊れやすい機械です。とくに着陸には気を使いますが、「自動着陸」をセットすれば、ドローンは自動的に離陸地点に戻り、ゆっくり高度を下げ、地上50cmばかりの高さでいったん停止した上でゆっくり着地します。とても安心しました。


スマートフォンでの操作


 操縦が慣れてきたところで、サッカーゴールを被写体に設定して、上空からムービーとデジカメの撮影をしました。スマホがモニターになり、そこでボタンを押せば撮影モードに入ります。ゴールの真上で撮影し、「自動着陸」のボタンを押しました。すでに述べたように、離陸地点に戻るはずなのですが、この日は少し風が強かったため、ドローンが風に流され、離陸地点とはかなり離れた地点に着陸し、結構ひやひやしましたが、機体は壊れることなく飛行できたので良かったです。今回の反省点としては、ドローンの操作方法よりドローンを片付ける作業に手間をかけてしまったことです。今後改善していきたいと思います。今後はこのドローンを使い、建物群の配置を上空から撮影して、できればフォトスキャンと連動して3次元モデルを制作したいと思っています(OK牧場)。


0713ドローン03縦01


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安楽寺、国登録有形文化財へ

01安楽寺01本堂01 安楽寺本堂


 昨夜(19日)、イスタンブールのユネスコ会議で国立西洋美術館の世界文化遺産登録が決まりました。イスタンブールは空港経由を含めて2度訪れましたが、最近の騒ぎっぷりは尋常でありませんね。この3月のバルカン訪問で空港に滞在した際、あまりにガードが緩いので表紙抜けした記憶があります。空港で大規模テロ勃発という報に接し、さもありなん、と思い返した次第です。
 一方、国立西洋美術館については、昨秋、葛飾訪問の前に上野公園を散歩した際、「・・・・を世界遺産に!」の旗を多数目撃し、「嗚呼、東京よ、おまえもか」の切ない気持ちに苛まれました。この問題については、また授業で討議しようと思います。


01安楽寺01本堂02 本堂海老虹梁


 さて、西洋美術館の報道に先立つ7月15日(金)、文化庁文化審議会で新規の国登録有形文化財の答申が決まりました。鳥取県では4件7棟が新規登録の見込みであり、それに湯梨浜町の安楽寺(1件4棟)が含まれています。安楽寺は、重要文化財「尾崎家住宅」の対面に建つ同家の菩提寺(浄土真宗)です。ASALABは2005~06年に尾崎家を調査し、2007年に『尾崎家住宅―建造物調査報告書―』を刊行しました。安楽寺についても、報告書の第4章4「安楽寺の建築と景観」で大きくとりあげています。これらの成果に基づき、まずは2011年に尾崎家が県の保護文化財に指定され、2013年には国の重要文化財に格上げ指定されました。その当時から、安楽寺の文化財価値にも注目が集まっていましたが、このたび登録の運びとなり、大喜びしております。
 4棟の建造物の詳細は「続き」を参照してください。


160716 県内の文化財 安楽寺022 安楽寺056



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ツェゴ-命の着物(7)-絵本の編集<その3>

P3(2年)の活動

 7月14日(木)。『ツェゴ-命の着物』について、再修正した全ページをプリントし、デスクに並べてチェックをうけました。7名のうち2名が合格になりましたが、5名は再々修正に取り組みました。文字・行間ポイントなどは先週決まったとおりですが、マージンに問題のあるページが多くありました。それは結局、原文(英語)のレイアウトを軽視したことによります。今回はレイアーで原文と訳文を重ねあわせ、できるだけ原文にレイアウトを近づけるよう努力しました。結局、5限終了までに完成しなかったのは私一人です。来週は全ページの印刷・コピー・製本、さらに学内Webへのアップをおこないます。(山根)


Tshegho p00-5_01


P1(1年)の活動

 7月14日(木)。『ラ・ジャ -天の鳥』については、全員が修正したページを再調整した。やはり原文(英語)と訳文のレイアウトに違和感のあるところが多く、文字は20ポイントのままとして、行間を15ポイントから10ポイントに変更することになった。また、2名の担当部分で文字のサイズが変わってしまう(小さくなってしまう)という不具合が発生した。これについては、2年生から指導を受け、画像の拡張子をjpgからpngに変えることによって解決した。来週は印刷・製本を行う予定である。(成崎)

天の鳥(6)-絵本の編集<その2>

P1(1年)の調整

 7月7日(木)。1年生は、各々担当したページを見合い、先生の指摘を受けながら、修正箇所を割り出した。文字・行間ポイントの統一、ひらがな/漢字の選択、日本語訳の違和感の修正などである。大原則は、日本語の絵本を元本(英文)のレイアウト・デザインに近づけるということである。また、書題を『天の鳥』から『ラ・ジャ -天の鳥』に改めた。また、以下の原則を定めた。(小林)

   書題:  『ラ・ジャ -天の鳥』
   文字サイズ  20ポイント(詰めすぎの場合18ポイントでも可)
   行間サイズ  15ポイント



天の鳥 p05


P3(2年)の再調整

 7月7日(木)。先週決めた原則に基づき、『ツェゴ -命の着物』の訳文レイアウトを再調整しました。まず全員が担当した部分をもちより、デスク上に並べて、先生の指導を仰ぎました。その結果、再び文字や行間、ノンブルのサイズを変更することが決まりました。以下のとおりです。

   文字サイズ: 140px
   行間サイズ: 110px
   ノンブルのサイズ: 120px

 以上の決定事項、および先生からの指示を参考にして、再度修正した成果物を印刷し、7月14日に成果物を授業で提出します。また、学内webについての基礎資料がメールで全員に配布されました。(内田)

双喜

 さわやかな朝でしたね。昨夜から参院選特番を横目に仕事をしてユーロ決勝を待ち続けました。長崎はやはり雨でした。クールファイブは善戦健闘しましたが、777の強運を活かせなかった。思案橋で思案に暮れた。しかし、善戦健闘という事実を認めないわけにはいかないでしょう。主将側の単独過半数を阻止したのですから、V字回復の兆しとさえ言えなくもない。3年前は「旧権力にお灸をすえてやろう」という国民の意思が露骨に出ましたが、今回はむしろ「現権力に票を与えすぎてはいけない」という空気がひろがっていたと思います。

 そんなこんなで、ポルトガル対フランスのキックオフに辿りついたのですが、まもなく意識を失いました・・・眠りから覚めると後半半ば。0-0のままで、どうもロナウドの姿がない。肝心なところで役に立たんヤツやなぁ。でも、ここまでの数試合を振り返り、ヤツが居なくてもたぶん問題ないと思い直した次第です。ギリシア化したポルトガルの守備網は我らがイタリアのレベルに達していましたね。そして、その中心にはペペがいる。レアル唯一のメトノミーとなったCBは2試合ぶりの出場ですが、好調を維持し、フランスの猛攻を跳ね返してくれました。準決勝では、ドイツが攻めに攻めながら、フランスのカウンターに散ったわけですが、決勝ではフランスが攻めている。歴史は繰り返すわけです。重要な試合ではポゼッションの高いほうが負ける。その通りになりました。
 ベスト8以降、はじめて予想があたった。WOWOWの北澤とわたしが勝敗を読み切っていたということです、だはは・・・ポルトガルの優勝が決まり、その直後に開票も終了した。朝から2度目出度い。


双喜0909


 しばし仮眠ののち、JR河原駅近くにある「樫」という喫茶店で、噂の鉄板焼きそば定食を平らげた。メシウマ、ソバウマ・・・しかし個人的には、我らが「道」(寺町)の焼きそば定食に軍配をあげたいね。
 いろいろご意見はあるでしょうが、弥生町で「出禁」の店があるなど、もってのほかです・・・キアラも道もダウラもたかやも飛鳥もシュガーナックルボクシングジムもみな喜んでいる。爽やかな朝でした。

𩹉

20160708213250あご


CL再現

 今回のトーナメントを陰で操っているものは何なのか。イタリアがスペインに完勝した一戦を例外として、勝ってほしい、とか、勝つだろうと思う方が必ず負けてしまう。準決勝の独仏戦などはその最たるものであった。前半をずっとみていて、両者の実力差は大きく、世界王者のドイツにとってはフランスなど新興勢力の一つにすぎない、とさえ思われた。ところが、あのPKである。いろんな見方があるだろうが、普通、あれは採らない。あえて申し上げますとですねぇ・・・日本に会場を招致した排球チームのようではありませぬか。男子はそれでも負けるが、女子はおかげで勝ち上がる。フランスが対決してきたのは、GLではルーマニア、アルバニア、スイス、TMからアイルランド、アイスランドである(アイルランドまでは予定どおりで、アイスランドのところは常識的にはウェールズであった?)。強豪と呼べる国は一つもない。開催国の特別待遇が露骨にあらわれている。それに引き換え、イタリアは最初から優勝候補のベルギー、TMではスペイン、ドイツと続いた。ドイツはイタリア戦の延長死闘のため、負傷者2、黄札累積者1が出場停止となり、フランス戦ではボアテングまで怪我のため退場を強いられる。ボアテングの退場で試合は決まってしまったが、こんな状態でも、本来ならドイツという国は90分以内に追いついて最後は勝ちきるゲルマン魂をみせるはずなのだが、そうならなかった。
 画面をみつめながら、このおかしな流れは何なのか、と自問自答する。フランスというチームは、言われているほど強いわけではなく、ポルトガルもまた予選3位通過という惨憺たる実力でありながら、決勝にたどり着いた。この流れを陰で動かしているものは何なのか。

 しばらく考えあぐねたが、チャンピオンズ・リーグ(CL)の再現かもしれない、との結論に至る。左側の山は中堅国の群れであり、どこが勝ち上がってもおかしくない。しかし、この一群はレアル勢力の内部対決ととらえることができる。モドリッチ(クロアチア)、ベイル(ウェールズ)、ロナウド(ポルトガル)のだれが勝ち上がろうと、その代表チームを象徴するのはレアルの選手ではないか。結果としてみれば、ロナウドがいちばん運をもっていたということであり、決勝ではぺぺも復帰する。ポルトガルの中心選手はまちがいなくレアルだ。ヨーロッパ所在のチームでいちばん強いのはレアル・マドリードであり、それに唯一対抗しうるのがバルサだが、ユーロにMSNはいない。だから、バルサはレアルよりはるか格下であり、さらにバイエルンやユヴェントスよりも劣る。それを右の山の結果が証明している。
 右の山はレアル以外の強豪対決だとみなしうる。まず、ユーヴェ(イタリア)がMSN抜きのバルサ(スペイン)を葬り、次にバイエルン(ドイツ)がユーヴェと死闘を演じてこれを仕留めた。そして、フランス代表はアトレチコの代替象徴である。2ゴールをあげたグリーズマン(アトレチコ)によって、バイエルンはトーナメントから姿を消したのだ。ドイツ代表が負けたことは受け入れがたいが、バイエルンが勝てなかったと考えれば納得がゆく。
 つまり、このたびのユーロ決勝は、レアル(ロナウド&ペペ)対アトレチコ(グリーズマン)のCL決勝の再現としてとらえうる。この推測が正しいなら、ポルトガル(レアル)がフランス(アトレチコ)に【たぶん延長PK戦で】勝利することになるだろう。もしその反対の結果になるなら、CLのリベンジが果たされたと考えるしかない。
 わたし個人は、不調ながら運を持ち続けているロナウドが勝利するような予感がしている。べつにロナウドが好きなわけでも、現在のポルトガル代表が好きなわけでもないけれど、今回の不可解な4強、つまりポルトガル(レアルA)、ウェールズ(レアルB)、ドイツ(バイエルン)、フランス(アトレチコ)の背景にあるものについて想像を逞しくするならば、そう思わざるをえないのだ。しかし、わたしが勝つだろうと予想するチームがいつも負けてきた。だから、衆目の予期するとおり、開催国フランスの優勝で幕を閉じるのかもしれない。


追記: いまひとつ余計なことを書いておこう。現時点でのMVPはガレス・ベイルだと思う。個体として、モノがちがう。

立川~樗溪の町並み調査(3)

160705 樗谿立面図下見6 No,09建物


樗谿の町並み立面図作成(下見)

 7月5日(火)。4年・院生ゼミで、樗谿・立川での活動を再開しました。翌6日の3・4年合同演習で、町並み連続立面図のスケッチをおこなうため、その下見として家屋の番付と担当を決めました。スケッチの対象は、鳥取市指定文化財「樗谿グランドアパート」の左右に連続する13棟です。町名は上町、ブロックはAブロックの南側なのでASとなります。
 建物の番付はすでに終えていたのですが、わたしの勘違いで、樗谿グランドアパートより東側を番付対象としていなかったため、急遽仮番号をつけ、ラベルに新旧の番号を書き込んだ上、建物の写真を撮影しました。今後、データベース用の建物番号を改め、アパートより東側の建物もデータベースに加えないといけません。
 一通り撮影を終えたあと、翌日の立面図スケッチの担当を割振りました。3年6名、4年5名、院生2名(うち1名は中国留学生)の計13名がそれぞれ1棟を担当します。

 樗谿公園周辺の建物は、樗谿グランドアパートなどの疑洋風建築、町家風の和風住宅、建築家が関与し歴史的町並みと調和している住宅、ビルなど、多彩な建物が立ち並んでいます。これらの連続した町並みを、ゼミ生全員でスケッチし、それらを縮小て貼り合わせ、連続立面図を完成させます。居住環境実習・演習(Ⅰ)以来、慣れ親しんだ手法ですが、初めて経験する学生も若干いるので、全員でうまくサポートしていきたいと思います。

  No.01 (駐車場)  No.02 大石  No.03 水田  No.04 武田  No.05 吉冨  No.06 荊
  No.07(AS-001) 図面あり  No.08(AS-002) 石田  No.09(AS-003・004) 垣崎
  No.10(AS-005) 吉田Y  No.11(AS-006) 木村  No.12(AS-007) 谷口  
  No.13(AS-008) 浅木  No.14(AS-009) 吉田K  No.15(AS-011) 岡崎

160705立面図分担②Documentサイズ 160705立面図分担①Documentサイズ


0705下見001


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古代祭祀と地域社会

古代祭祀と地域社会


 島根県古代文化センター研究論集(第16集)『古代祭祀と地域社会』(2016年3月刊行・197p.)が送られてきました。ASALABの論文が掲載されています。古事記編纂1300周年にして出雲大社遷宮60周年を記念する「大出雲展」(京都国立博物館、2012年7月28日~9月9日)に陳列した出雲市青木遺跡ジオラマの建物復元に係わる論考である。模型のための復元設計は2011年度におこあい、その年の卒業論文としてヒノッキーがこの主題に取り組んだ。5年の歳月が流れ、ようやく成果が公開の運びとなり、嬉しく思っております。関係者のみなさま全員に感謝申し上げます。以下、論文データです。


 浅川 滋男・檜尾 恵・岡垣 頼和・岡垣 愛・中島 俊博・清水 拓生
  「出雲市青木遺跡の『原始大社造』に係わる復元的考察」
  『古代祭祀と地域社会』島根県古代文化センター研究論集
  第16集:pp.99-127
  編集:島根県古代文化センター  発行:島根県教育委員会
  

777

 さて、移動するか、と車の鍵を手にとれば、猫がいないという。洗濯物干しで扉をあけた瞬間に外にでたらしい。毎度のことではあるけれども、移動前とあっては宜しくない。子供らが帰宅するまでまだ数時間あり、放置して外出すれば、また叱られる。ブーメランのように舞い戻ってくるのはまちがいないのだが、扉をロックするのが躊躇われた。
 窓をあけ、猫を呼ぶが、声もせず、気配もない。仕方ないので、市役所へ。期日前投票である。いろんなことが言われている。投票率が高いだの低いだの、期日前投票は前回の1.5倍にもなっているとか。ところで、ここは長崎でもないのに、最近、クールファイブの名をよく耳にする。前川きよし、前川きよし、前川きよし家~~耳にタコができたぜ。

 市役所2階で投票した。整理番号は777。ラッキーですね、と女性事務員に言われ、「たしかに」と目をみはった。選挙区で1名投票し、まだ手元に777の整理票はあったのだが、比例区投票の前に取り上げられた。一瞬の運勢だったのか。そうか、投票した人物が当選するんじゃないか。
 帰宅すると、猫は門前で待っていた。探せば消え、失せればあらわれる。猫はそそくさと家に入り、板のフロアにじたぁと座り込んだ。動こうともしない。出発進行!

チンギスハン

 延長の初めから眠りに落ち、目覚めたら、シュバインシュタイガーがPKマークに立っていて、スコアは2-2と示されている。なにがなんだかよく分からない。これを決めればドイツが勝利しますというアナウンスの直後、キックは見事バーの上空に消えていった。
 前半の前半でケディラが負傷し、シュバインシュタイガーが交替出場した際、これはイタリアもついている、と思ったものだ。バイエルンからマンUに移籍して泣かず飛ばすだった男だから、運気が良くないに決まっている。
 ところがどっこい、シュバイニーが担う役割は大きなものだった。

 ほとんど想定された範囲のなかで試合が進んでいった。ただし、ドイツが3バックでくるとは予想していなかった。わたしはドイツが4-1で勝利したという親善試合について知らなかったし、そのゲームでドイツがすでに3バックを試していたことももちろん知らなかった。レーヴは横綱相撲をするのではなく、イタリアを細かく分析して、対応を練りに練ってきたということなんだろう。たしかに、イタリアの2トップに対して3バックで対応するのは良いアイデアである。あまり意味がないかもしれないけれど、システムからみれば、3-1-2-2-2(伊)対3-2-2-2-1(独)の戦いだったことになる。これをもう少しわかりやすく表現するならば、以下のようになるであろうか。

  【伊】 5バック+1ボランチ+2シャドウ+2トップ 
  【独】 5バック+2ボランチ+2シャドウ+1トップ

 都並の解説などを参照すると、イタリアはクロースを包囲して消しにかかるので、その影でシュバインシュタイガーがゲームをコントロールすることになる。これが効いていた。また、スペイン戦でサイドを圧倒した両ウィングバックと対峙すべく、ドイツも二人のウィングバックを用意した。結果的に、イタリアはスペイン戦であれだけ機能した両翼→ペッレ→シャドウの攻撃が死んでしまう。ディフェンスラインの裏への走り込みも5バック2ボランチに阻まれた。こうなると、点の取りようがない。それが現実であることをイタリアは受け入れなければならない。こうなると、一人で点の取れるスターが欲しくなる。バロテッリか・・・とほほ。
 ただし、守備は依然安定している。ブフォンを中心とするユーヴェ4から点を取るのはいかなドイツといえ容易くないことを120分の死闘が端的に物語っている。


0702チンギスハン
↑チンギスという名のウォッカを頂戴しました。チンギスハンの土地で栽培された純粋な小麦から蒸留された、と書いてありますが、モンゴル帝国の版図たるやユーラシアのアジア側のほぼすべてだからね。バルカンの町々で買い込んできたグラッパ・グラスでちびちびいただいてます。



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桔梗

桔梗DSC_0410


 どうしても、判官贔屓したくなりますね。給料が安く無名の選手たちの集団を応援しております。ポーランドとポルトガルならポーランド、ウェールズとベルギーならウェールズに声援を送るわけですが、結果は1勝1敗。どうやら、こちらの山はクリロナ対ベイルというレアル対決の流れができていたみたいだね。イングランドとポルトガル以外の世界中のサッカーファンがウェールズを応援するだろうと独断で予想しているのですが、さてどうだろう?
 ここ数日、ジャイアント・キリングという評価をしばしば耳にします。ちょっと大げさじゃないかな。イングランドやベルギーは未だジャイアント(巨人)というほどの存在ではないよね。とくにイングランドはW杯であろうが、ユーロであろうが、せいぜい16強どまりのチームであり、アイスランド戦のていたらくもその一つとみればいい。このたびはレスターの運気をうけついで、と秘かに期待した私がバカだった・・・

 レスターの精神をユーロで体現しているのは、アイスランドとウェールズであることがすでに判明しておりますが、両者の決勝になる可能性が高いとは言えない。この大会でジャイアントと呼ぶに足るチームはドイツだけでしょうね。そのドイツと戦うイタリアは、伝統国ではあるけれども、今回に限っては、スター選手のいないレスター系のチームであり、判官贔屓ならば、当然応援することになります。戦績ではイタリアに分があるらしいけど、そういうジンクスはあまり関係ないでしょうね。ドイツは南米で開催されたW杯を初めて制したチームだから、またジンクス破りをやってのけるかもしれない。
 イタリアの守備がドイツに通用するかどうか、非常に興味があります。たとえば、アザールやイニエスタのレベルがイタリアの守備網のなかで消えていたような現象がドイツ戦で再現されるのかどうか。
 風呂に浸かってきます。観戦中にまた眠りに落ちそうだ・・・

ツェゴ-命の着物(7)-絵本の編集<その2>


画像編集ソフト「GIMP」の使い方(2)

 6月30日(木)。各自に割り振られたページの仕上がりをスクリーン上で公開し、先生にコメントしていただきました。今回は5人分をチェックし、以下の点を統一することが決まりました。

 1)GIMPで編集する日本語テキストの文字フォントは「HG明朝B」、文字サイズは150px、行間ポイントは130pxとする。
 2)テキストは絵本原文(英語)にあわせて、全段をセンタリングする。その方法は、テキスト全選択後ツールオプションの揃え位置に設定し、センタリングをする。
 3)「スニップ、スニップ、スニップ」「テック、テック、テック」「タン、タン、タン」などの擬音文字は、英語本文で手書き風にフォントを変えているので、和訳文では「07やさしさゴシック手書き」とし、文字のサイズは200pxとする。
 4)和訳時に仮のノンブル(ページ番号)を定めたが、正式のノンブルを決めた。表紙・裏表紙と見返しはノンブルに含めない。扉をp.1とする。ただし、扉と絵のページは隠しノンブルとする。
 5)テキストのページのみ薄い緑色のノンブル(ページ番号)を入れる。ノンブルの文字サイズは150px、文字の色はHTML表記を8a8a8aとして統一する。
 6)表紙の文字フォントは「テキスト(創話)」「イラスト」「命の着物」を「07やさしさゴシック手書き」、作者・画家名は「HG明朝B」とする。
 7)現在のGIMPは最新バージョンでないため、pdfの出力が変形する。最新版にバージョンアップすれば適正な画像となるので、全員バージョンアップする。

 以上を調整の上、成果物を来週木曜日の授業で提出する。(笹木)


プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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