リー族の魚茶をめざして(1)
左:大学裏小魚漁 右:魚茶
長時間のメディア対応
6月19日(水)午後ゼミ中、山陰中央新報web版の取材を受けた。結構長い取材になった。どういうわけか、まず切支丹灯籠の話になり、記者は相当な関心を示された、その後、鯰ナレズシの話題に移ったが、今回担当の記者は12日(水)の第2回東鯷人カフェに来場していないので、一から説明しなおす必要があった。演習室での説明の後、スタジオに移動して鯰のナレズシと奈良漬の試食をした。
最初の試食は4月23日に漬けた鯰ナレズシ。大小鯰、ギギの4尾漬けたが、残り1尾の大ナマズの尻尾を少量カットした。5月23日、6月12日に試食した際は、塩気が薄く、酸味が強かったが、今回食べた尻尾部分は酸味が弱く、塩気を感じた。この味の変化は、塩漬けの日数や塩の被り具合によるものだろう。触感は変わらずコリコリとしていた。第2回東鯷人カフェからさらに日数を経たことや身が薄い部分であったこともあり、よく漬かっていて生臭さを感じない。記者からは「全然まずくない」「嫌な感じはしない」と比較的良い評価を受けた。
鯰のナレズシ取材と試食
続いて奈良漬け。奈良漬は中間のゴーヤを境にして、下層のナマズ切り身は1週間の塩漬けを経て6月6日に糟漬けしたモノ、上層は塩漬け1日の切り身で、翌7日に漬けた。蓋を開けると少し水分が出ていた。試食したのは一番上に漬けていた鯰の中骨部分とゴーヤである。鯰はこの時点でかなり美味しかった。コリコリした触感の中にとろけるような感覚も味わえる。塩気は多少強いが十分食べられた。記者からも高評価だった。ゴーヤはまだ漬け込みが足らず、生の硬い状態であり、食べられないほどではないが苦みが強かった。鯰の方が漬かりやすく、ゴーヤの方が漬け込みに時間がかかることが分かった。味の浸透具合に関しては、鯰を切り身にしたことも良かったのだと思う。これからさらに漬け込みが進む奈良漬けの味に期待が高まった。心配がある とすれば、1週間塩漬けした下層の鯰である。かなり塩気が強いことが予想されるため、鯰の塩分がザラメ入り酒粕により中和されることを期待する。
【教師注】 6月28日(金)、奈良漬け最大手の山崎屋本舗に入り、少し話を聞いた。驚いたことに、瓜の樽漬け期間は1年半、スイカの皮は3年だという。しかも、酒糟は2~3ヶ月でそのエキスをはき出してしまうので、新しい糟と差し替える必要がある。これを繰り返す(古くなった酒糟は粕汁になら使えるとのこと)。ゴーヤを漬けたことはないが、おそらく瓜と同じくらいの時間が必要だろうとのこと。魚肉も漬ける。塩漬け後の魚肉は1週間で漬かる。ただし、それは野菜の奈良漬とは違って、京都の「西京漬」のように、魚肉の風味づけであって、風味付けした魚肉を焼く必要がある。
(左)奈良漬と上澄み液 (右)奈良漬鯰上層・ゴーヤ試食
長時間のメディア対応
6月19日(水)午後ゼミ中、山陰中央新報web版の取材を受けた。結構長い取材になった。どういうわけか、まず切支丹灯籠の話になり、記者は相当な関心を示された、その後、鯰ナレズシの話題に移ったが、今回担当の記者は12日(水)の第2回東鯷人カフェに来場していないので、一から説明しなおす必要があった。演習室での説明の後、スタジオに移動して鯰のナレズシと奈良漬の試食をした。
最初の試食は4月23日に漬けた鯰ナレズシ。大小鯰、ギギの4尾漬けたが、残り1尾の大ナマズの尻尾を少量カットした。5月23日、6月12日に試食した際は、塩気が薄く、酸味が強かったが、今回食べた尻尾部分は酸味が弱く、塩気を感じた。この味の変化は、塩漬けの日数や塩の被り具合によるものだろう。触感は変わらずコリコリとしていた。第2回東鯷人カフェからさらに日数を経たことや身が薄い部分であったこともあり、よく漬かっていて生臭さを感じない。記者からは「全然まずくない」「嫌な感じはしない」と比較的良い評価を受けた。
鯰のナレズシ取材と試食
続いて奈良漬け。奈良漬は中間のゴーヤを境にして、下層のナマズ切り身は1週間の塩漬けを経て6月6日に糟漬けしたモノ、上層は塩漬け1日の切り身で、翌7日に漬けた。蓋を開けると少し水分が出ていた。試食したのは一番上に漬けていた鯰の中骨部分とゴーヤである。鯰はこの時点でかなり美味しかった。コリコリした触感の中にとろけるような感覚も味わえる。塩気は多少強いが十分食べられた。記者からも高評価だった。ゴーヤはまだ漬け込みが足らず、生の硬い状態であり、食べられないほどではないが苦みが強かった。鯰の方が漬かりやすく、ゴーヤの方が漬け込みに時間がかかることが分かった。味の浸透具合に関しては、鯰を切り身にしたことも良かったのだと思う。これからさらに漬け込みが進む奈良漬けの味に期待が高まった。心配がある とすれば、1週間塩漬けした下層の鯰である。かなり塩気が強いことが予想されるため、鯰の塩分がザラメ入り酒粕により中和されることを期待する。
【教師注】 6月28日(金)、奈良漬け最大手の山崎屋本舗に入り、少し話を聞いた。驚いたことに、瓜の樽漬け期間は1年半、スイカの皮は3年だという。しかも、酒糟は2~3ヶ月でそのエキスをはき出してしまうので、新しい糟と差し替える必要がある。これを繰り返す(古くなった酒糟は粕汁になら使えるとのこと)。ゴーヤを漬けたことはないが、おそらく瓜と同じくらいの時間が必要だろうとのこと。魚肉も漬ける。塩漬け後の魚肉は1週間で漬かる。ただし、それは野菜の奈良漬とは違って、京都の「西京漬」のように、魚肉の風味づけであって、風味付けした魚肉を焼く必要がある。
(左)奈良漬と上澄み液 (右)奈良漬鯰上層・ゴーヤ試食