グルリンポチェがやってくる(1)
表紙・扉
グルリンポチェがやってくる
テキスト:クンサン・チョデン
イラスト:ペマ・ツェリン
p.2-3
まえがき
ブータン※1の風景は隅から隅までグルリンポチェ※2の恩恵を受けていると多くのブータン人は信じています。グルリンポチェは、この世にいる人間としても、仏の姿としても、国のあちこちをひろく旅して瞑想しました。そのため、美しい渓谷、山、湖、泉、岩などを含むブータンの自然の名勝地の多くはグルリンポチェに関係づけられています。
ブータン人にとって、グルリンポチェはただ偉大な尊師であり、ブータンに仏教を伝えた歴史的人物であるというだけでなく、もっとも敬まわれ、愛されている神仏です。よちよち歩きの初歩的な信者が学び始めた経典暗誦から国家的祭祀まで、あるいは、孤立した一軒家からおそるべく豪勢な宮殿・寺院まで、グルリンポチェはブータン人の精神性と宗教文化の焦点です。
ブータン人は健康、財産、長寿、安全、幸福な生まれ変わり、仕事と試験の成功、そして人生のほとんどすべての出来事をグルに祈ります。かれは人びとを悟りにみちびく無比の先達であると考えられています。とりわけグルはブータンの精神的な父であり、守護神であるとつよく考えられているのです。
グルリンポチェは並外れた耳で信者の言うことを聴き、博眼によって信者のおかれた状況を見通し、慈悲深い心で信者の気持ちを感じとるとブータンの年配者は信じています。不思議なことですが、朝焼けの太陽光線にまたがり、とりわけ太陰暦※3の10日にグルリンポチェは自分を呼ぶ人のところに現れると信じられているのです。申月(さるづき)※4の10日は、ほんとうに不思議なことなんですが、グルリンポチェがすべての家庭と寺院にやってくる日だと言われています。グルリンポチェの崇高な降臨の儀式はプレウ・チョドと呼ばれ、中央ブータンにおける最も古い祭の一つです。
グルリンポチェがやってくる
テキスト:クンサン・チョデン
イラスト:ペマ・ツェリン
p.2-3
まえがき
ブータン※1の風景は隅から隅までグルリンポチェ※2の恩恵を受けていると多くのブータン人は信じています。グルリンポチェは、この世にいる人間としても、仏の姿としても、国のあちこちをひろく旅して瞑想しました。そのため、美しい渓谷、山、湖、泉、岩などを含むブータンの自然の名勝地の多くはグルリンポチェに関係づけられています。
ブータン人にとって、グルリンポチェはただ偉大な尊師であり、ブータンに仏教を伝えた歴史的人物であるというだけでなく、もっとも敬まわれ、愛されている神仏です。よちよち歩きの初歩的な信者が学び始めた経典暗誦から国家的祭祀まで、あるいは、孤立した一軒家からおそるべく豪勢な宮殿・寺院まで、グルリンポチェはブータン人の精神性と宗教文化の焦点です。
ブータン人は健康、財産、長寿、安全、幸福な生まれ変わり、仕事と試験の成功、そして人生のほとんどすべての出来事をグルに祈ります。かれは人びとを悟りにみちびく無比の先達であると考えられています。とりわけグルはブータンの精神的な父であり、守護神であるとつよく考えられているのです。
グルリンポチェは並外れた耳で信者の言うことを聴き、博眼によって信者のおかれた状況を見通し、慈悲深い心で信者の気持ちを感じとるとブータンの年配者は信じています。不思議なことですが、朝焼けの太陽光線にまたがり、とりわけ太陰暦※3の10日にグルリンポチェは自分を呼ぶ人のところに現れると信じられているのです。申月(さるづき)※4の10日は、ほんとうに不思議なことなんですが、グルリンポチェがすべての家庭と寺院にやってくる日だと言われています。グルリンポチェの崇高な降臨の儀式はプレウ・チョドと呼ばれ、中央ブータンにおける最も古い祭の一つです。
たくみ21 11月例会のお知らせ
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講演「摩尼山 日本最大の登録記念物へ」
講 師 浅川滋男 公立鳥取環境大学環境学部環境学科 教授
日 時 平成28年 11月15日(第3火曜日)午後6時30分~
会 場 たくみ割烹店
参加費 5,000円(会食費共、但し女性は3,000円)
※聴講のみ無料で参加出来ます。(いずれも要事前予約)
申込先 TEL.0857-26-6355(たくみ割烹店)
講演題目: 摩尼山 日本最大の登録記念物へ
講演要旨: 去る10月3日、摩尼山の南半域(367,296㎡)が日本最大の国登録記念物(名勝地)になりました。巨巌・岩窟・加工段(平場)などによって構成される「奥の院」の景観や、山頂「立岩」等からみえる日本海・湖山池・ラッキョウ畑の眺望景観などが高く評価されたものです。さらに国登録文化財の本堂・山門・鐘桜、県指定文化財の仁王門、江戸時代後期以降の石仏156体などが登録範囲に含まれています。とりわけ注目されるのは摩尼寺「奥の院」遺跡です。2010年の発掘調査では、平安中期(10世紀後半ころ)に巨巌を人為的に彫り込んで岩窟とし、その正面を整地して小振りの仏堂を建立したようです。この上層からは室町後期~江戸初期の建物跡も発見されました。『因幡民談記』(1688)に描かれた2棟の楼閣式仏堂に対応するものと推定され、県内の類例を参考にして復元CGを作成しています。「奥の院」遺跡を中心にしつつ、建造物・墓地・景観についてもお話しします。
参考サイト: http://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2016nendo/0621/
http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/20161112/
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会
摩尼寺境内善光寺如来堂で開催される記念イベントは11月12日(土)13時から。チケット好評発売中です。
チケット販売は、ドリームプロジェクが担当しています。。以下にお問い合わせいただくか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
プレイガイド: 摩尼寺 門脇茶屋 源平茶屋 とりぎん文化会館 鳥取市民会館
ネットからは以下のWEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
http://prt.nu/4/mani
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講演「摩尼山 日本最大の登録記念物へ」
講 師 浅川滋男 公立鳥取環境大学環境学部環境学科 教授
日 時 平成28年 11月15日(第3火曜日)午後6時30分~
会 場 たくみ割烹店
参加費 5,000円(会食費共、但し女性は3,000円)
※聴講のみ無料で参加出来ます。(いずれも要事前予約)
申込先 TEL.0857-26-6355(たくみ割烹店)
講演題目: 摩尼山 日本最大の登録記念物へ
講演要旨: 去る10月3日、摩尼山の南半域(367,296㎡)が日本最大の国登録記念物(名勝地)になりました。巨巌・岩窟・加工段(平場)などによって構成される「奥の院」の景観や、山頂「立岩」等からみえる日本海・湖山池・ラッキョウ畑の眺望景観などが高く評価されたものです。さらに国登録文化財の本堂・山門・鐘桜、県指定文化財の仁王門、江戸時代後期以降の石仏156体などが登録範囲に含まれています。とりわけ注目されるのは摩尼寺「奥の院」遺跡です。2010年の発掘調査では、平安中期(10世紀後半ころ)に巨巌を人為的に彫り込んで岩窟とし、その正面を整地して小振りの仏堂を建立したようです。この上層からは室町後期~江戸初期の建物跡も発見されました。『因幡民談記』(1688)に描かれた2棟の楼閣式仏堂に対応するものと推定され、県内の類例を参考にして復元CGを作成しています。「奥の院」遺跡を中心にしつつ、建造物・墓地・景観についてもお話しします。
参考サイト: http://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2016nendo/0621/
http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/20161112/
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会
摩尼寺境内善光寺如来堂で開催される記念イベントは11月12日(土)13時から。チケット好評発売中です。
チケット販売は、ドリームプロジェクが担当しています。。以下にお問い合わせいただくか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
プレイガイド: 摩尼寺 門脇茶屋 源平茶屋 とりぎん文化会館 鳥取市民会館
ネットからは以下のWEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
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打倒 四人帮!
蕎麦をたいらげた。低糖質ダイエットを始めてから早七週間、たかやで好物の蕎麦を食したのは2度目です。じつは、蕎麦も食べてはいけない。蕎麦にはヘルシーメニューのイメージがありますが、饂飩やパスタと変わらない澱粉の塊です。血圧降下に効あるというルチンを含むだけで、じつのところ、カロリーは饂飩を上回っていたりしてね。
食欲の秋、秋限定といえば、キノコ蕎麦ですが、こんな美味いものを食べられない人がわたしのまわりに2名いる。一人は白帯。あやつはキノコをいっさい口にしません。もうひとりは会長です。こちらはキノコではなく、蕎麦アレルギー。蕎麦を食うと体が痒くなるらしい。
痒いなら 掻けばいいでしょ 白帯と
お粗末でした。さてさて、デンプンカットはひしひしと私の中性脂肪を蝕んでおります。この前ユニクロで買ったばかりの新しいジーンズがぶかぶかなんだから。ベルトの内側に拳骨一個入っちゃう、ぐふふ・・・あぁぁ、またユニクロ行かなきゃなんないな(笑)。
それにしても、科研は書けんね。校正・推敲を本務としてきたわたしが、いまやその本職を若手にゆだねてしまっています。でも、助かりました。この2~3日が山です。
Go for Broke ! 打倒 四人帮!!
↑小倉家土蔵(倉吉市河原町)の被災状況。学生たちは登録文化財申請のための作図を進めています。実測しておいて良かった。
大雲院と鳥取東照宮(ⅩⅩⅥ)
年輪撮影大型カメラの試撮(2)
10月25日(火)。午後から曇後雨の予報で、居住環境実習・演習(Ⅱ)は立川の町並みスケッチを断念し、大雲院の美術品視察となりました。まずケント先輩が「大雲院の建築と建築厨子」と題するミニ講義をおこないました。修士課程1年次の中間報告と2年次の中間報告をあわせて圧縮した内容です。その後、住職自ら学生をご案内いただき、現場で美術品を解説していただきました。2年生には少し難しい内容だったかもしれません。
私は年輪測定用大型カメラの操作を試行しました。研究室としてはこれが2度目です。前回は大師堂の須弥壇柱(欅)と本堂外陣柱(杉)を撮影しまたが、今回の対象は、昨年ウィグルマッチで年代測定した本堂内陣の面取角柱です。実習の最後に年輪測定の方法を実演・説明しました。心材(アカミ)と辺材(シラタ)の関係を前提にして、シラタにふくまれる最外年輪が1690年あたりを示した。辺材より外側に10~20年あったとすれば、伐採年代は1700~1710年ぐらいになるので、享保六年(1721)の棟札年代に整合することなどを先生が説明すると、学生たちは頷いて聴きいっていました。
下の写真が年輪測定用の大型カメラで撮影した画像です。柱に刻み込まれた年輪の溝がはっきりと見えます。ただし、心材と辺材の境は普通の一眼レフカメラよりわかりにくくなっているかもしれません。
感想としては、従来のカメラより明暗のコントラストがはっきり映えるカメラであると感じました。そのため被写体にかかる光源はある程度抑えた方がいいのかもしれません。フラッシュを焚いて撮影した場合は白っぽい写真になってしまいました。ある程度被写体から距離を離すと画像の白みは抑えられるのですが、接写する場合はフラッシュは焚かない方がいいでしょう。その場合、三脚とレリーズが必要になります。心材と辺材がくっきり判別できるような写真はまだ取れてないのですが、木材の種類によっては、境界の見え方が変わるみたいです。そのため被写体となる柱の材種が何であるか調べて、撮影する方法を変えるのがいいかもしれません。
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報6)
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駅前から摩尼寺門前までの送迎について
いまフォームズを予約された方があり、駅前から摩尼寺門前までの送迎を希望されています。以下のように手配させていただきますので、よろしくお願いします。
1.集合時間: 11月12日(土)11時45分
2.集合場所: 鳥取駅構内ドトールコーヒー店の前
3.運送方式: 学生送迎用のミニバスに同乗。
【学生用ミニバスの運行スケジュール】
11時20分 大学ロータリー(雨なら玄関)に集合。引率者点呼。
11時30分 大学ロータリーを出発。
11時45分 鳥取駅着。送迎希望者乗車。
12時05分 摩尼寺門前着。
13時00分 講演・朗読会開場(@善光寺如来堂)
13時30分 イベント開演
16時30分 イベント終了
17時00分 門前からバス出発
17時30分 鳥取駅を経由して大学着(途中下車可)
当日(11月12日)は係員1名(ゼミ生)がドトールコーヒー店の前で待機しております。
11時45分になったら集合者を点呼し、点呼の後、ミニバスに乗車してください。
チケット販売は、ドリームプロジェクが仕切っております。
以下にお問い合わせされるか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
プレイガイド: 摩尼寺 門脇茶屋 源平茶屋 とりぎん文化会館 鳥取市民会館
ネットからは以下のWEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
http://prt.nu/4/mani
駅前から摩尼寺門前までの送迎について
いまフォームズを予約された方があり、駅前から摩尼寺門前までの送迎を希望されています。以下のように手配させていただきますので、よろしくお願いします。
1.集合時間: 11月12日(土)11時45分
2.集合場所: 鳥取駅構内ドトールコーヒー店の前
3.運送方式: 学生送迎用のミニバスに同乗。
【学生用ミニバスの運行スケジュール】
11時20分 大学ロータリー(雨なら玄関)に集合。引率者点呼。
11時30分 大学ロータリーを出発。
11時45分 鳥取駅着。送迎希望者乗車。
12時05分 摩尼寺門前着。
13時00分 講演・朗読会開場(@善光寺如来堂)
13時30分 イベント開演
16時30分 イベント終了
17時00分 門前からバス出発
17時30分 鳥取駅を経由して大学着(途中下車可)
当日(11月12日)は係員1名(ゼミ生)がドトールコーヒー店の前で待機しております。
11時45分になったら集合者を点呼し、点呼の後、ミニバスに乗車してください。
チケット販売は、ドリームプロジェクが仕切っております。
以下にお問い合わせされるか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
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ヤクと野牛の物語(2)
p.7
でも、チベットの塩はありません。
はるかかなたのチベットの雪山に上らないかぎり
塩は手にはいらなかったのです。
p.8-9
「チベットに行って塩を手にいれよう」
野牛は言いました。
「でも、山のなかはとてもさむいよ」
とヤクは答えます。 {和田}
p.10
「うぅ~ん・・・・・」
「どうしたものかな?」
と二人は思案(しあん)にくれました。
「あ、いい アイデア がうかんだ!」
と野牛は言います。
p.11
「きみがチベットに行きなよ。ぼくのあたたかい毛皮のコートをあげるから。
それで、雪山でも寒さを感じないよ。」
と野牛は言いました。
p.12-13
「おぉ、そいつはステキだ。すばらしい アイデア をありがとう。」
とヤクは言いました。
それから、野牛はあたたかい毛皮のコートをヤクにあたえました。
p.14-15
ヤクは自分のコートの上に野牛のあたたかいコートを重ね着しました。
あたたかく感じたので、ヤクはチベットに向かいました。 {田邉}
でも、チベットの塩はありません。
はるかかなたのチベットの雪山に上らないかぎり
塩は手にはいらなかったのです。
p.8-9
「チベットに行って塩を手にいれよう」
野牛は言いました。
「でも、山のなかはとてもさむいよ」
とヤクは答えます。 {和田}
p.10
「うぅ~ん・・・・・」
「どうしたものかな?」
と二人は思案(しあん)にくれました。
「あ、いい アイデア がうかんだ!」
と野牛は言います。
p.11
「きみがチベットに行きなよ。ぼくのあたたかい毛皮のコートをあげるから。
それで、雪山でも寒さを感じないよ。」
と野牛は言いました。
p.12-13
「おぉ、そいつはステキだ。すばらしい アイデア をありがとう。」
とヤクは言いました。
それから、野牛はあたたかい毛皮のコートをヤクにあたえました。
p.14-15
ヤクは自分のコートの上に野牛のあたたかいコートを重ね着しました。
あたたかく感じたので、ヤクはチベットに向かいました。 {田邉}
ヤクと野牛の物語(1)
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報5)
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イベントは11月12日です!
会長の広報記事がでたんです。まえもってテキストを送信してくださったんですが、とても慌てているようで、「もう修正はできません」との断り書きが添えてありました。それは13日、通夜の日のことです。当方としても、校閲する余裕はなかった。
20日(木)、その記事が掲載されました。その前日から広報の営業を始めており、馴染みのレストラン、カフェ、蕎麦屋などをまわり、20日午前は新聞社を4社訪問しました。大学にチケットが届いたのもそもころで、いきなり数枚売れて喜びました。さらに電話やメールでの問い合わせがあいつぎ、主催の摩尼寺からもメールが届いたんです。
朝より新聞を見ての問い合わせが、数件入っております。日時が、11月13日となって
いるそうです。また、それぞれの方が、入場フリーの様な感覚で問い合わせてきます。
さっそく紙面を確認すると、たしかにイベントの開催日が11月13日になっている。日本海新聞を購読されているみなさま、
吉川美代子さんのイベントは11月12日(土)です。13日(日)ではありません!!
会長に電話した。数回のやりとりの後、訂正記事を掲載してもらえることになったそうです。まぁ、良かったことにしましょう。
チケット販売は、ドリームプロジェクが仕切っております。以下にお問い合わせされるか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
プレイガイド: 摩尼寺 門脇茶屋 源平茶屋 とりぎん文化会館 鳥取市民会館
ネットからは以下のWEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
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大地震とわたし
20日深夜、奈良へむかった。体は疲弊しきっていて長距離運転は避けたかったのだが、葬儀の後始末がたんと残っている。帰らないわけにはいかないのだ。一夜あけ、郵便局をでた直後に「地震です」のスマホブザーが鳴り響いた。わたしのガラケーは無言だったが、近くにいた女性が「鳥取で大きな地震があったようです」と教えてくれた。
親族・知人から続々電話やメールがあった。兵庫、奈良、京都、富山、静岡、徳島、神奈川、東京、そしてフランスから見舞いのメッセージが届く。奈良にいることを伝えると、みんな肩すかしをくらったみたいだった。わたくしのようなアウトレイジのことをご心配いただきまして、まことにありがとうございます。
阪神・淡路のときはタイ、東北(東日本)のときは上海、今回(鳥取)は奈良にいて、大地震を一度も体感していません。
不思議です。
イベントは11月12日です!
会長の広報記事がでたんです。まえもってテキストを送信してくださったんですが、とても慌てているようで、「もう修正はできません」との断り書きが添えてありました。それは13日、通夜の日のことです。当方としても、校閲する余裕はなかった。
20日(木)、その記事が掲載されました。その前日から広報の営業を始めており、馴染みのレストラン、カフェ、蕎麦屋などをまわり、20日午前は新聞社を4社訪問しました。大学にチケットが届いたのもそもころで、いきなり数枚売れて喜びました。さらに電話やメールでの問い合わせがあいつぎ、主催の摩尼寺からもメールが届いたんです。
朝より新聞を見ての問い合わせが、数件入っております。日時が、11月13日となって
いるそうです。また、それぞれの方が、入場フリーの様な感覚で問い合わせてきます。
さっそく紙面を確認すると、たしかにイベントの開催日が11月13日になっている。日本海新聞を購読されているみなさま、
吉川美代子さんのイベントは11月12日(土)です。13日(日)ではありません!!
会長に電話した。数回のやりとりの後、訂正記事を掲載してもらえることになったそうです。まぁ、良かったことにしましょう。
チケット販売は、ドリームプロジェクが仕切っております。以下にお問い合わせされるか、プレイガイドでチケットを購入してください。
ドリームプロジェクト(竹内): TEL 0857-21-8455 FAX 0857-29-7600
プレイガイド: 摩尼寺 門脇茶屋 源平茶屋 とりぎん文化会館 鳥取市民会館
ネットからは以下のWEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
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大地震とわたし
20日深夜、奈良へむかった。体は疲弊しきっていて長距離運転は避けたかったのだが、葬儀の後始末がたんと残っている。帰らないわけにはいかないのだ。一夜あけ、郵便局をでた直後に「地震です」のスマホブザーが鳴り響いた。わたしのガラケーは無言だったが、近くにいた女性が「鳥取で大きな地震があったようです」と教えてくれた。
親族・知人から続々電話やメールがあった。兵庫、奈良、京都、富山、静岡、徳島、神奈川、東京、そしてフランスから見舞いのメッセージが届く。奈良にいることを伝えると、みんな肩すかしをくらったみたいだった。わたくしのようなアウトレイジのことをご心配いただきまして、まことにありがとうございます。
阪神・淡路のときはタイ、東北(東日本)のときは上海、今回(鳥取)は奈良にいて、大地震を一度も体感していません。
不思議です。
立川~樗溪の町並み調査(7)
山の手通りの町並みスケッチ(2)
10月19日(水)。紀要組2名と民話組2名を残して、3年6名と4年2名の計8名で立川4丁目の町並み連続立面スケッチにでかけてきました。今回スケッチした場所は、登録文化財「吉村家住宅」(↑左)から連続する大雲院裏手の町並み(北側)です。この場所は、前日に2年居住環境実習・演習(Ⅰ)の学生がスケッチしたG区の町並みに接しています。私たちは大雲院裏手から吉村家住宅までI区の町並みをスケッしました。
前期に連続立面図を作成した樗谷と比べて道幅が狭く、建物の全体を引きで見ることが難しかったため、建物の上部(特に屋根)の寸法のバランスをとるのに苦戦しました。次回スケッチをする裏通りは山沿いの小路なので、道幅が狭く入り組んでいるうえ、坂などの高低差もあり場所によってはさらに難しいスケッチになるのではないかと思います。(連続立面写真の貼り合わせも大変だった・・・)
スケッチ中には「ご苦労様です。がんばってください。」「きれいに描いてくださいね。」などと声を掛けられることがあり、中にはこの地域のことを話してくれる方もいらっしゃいました。また、夕方になると下校した小学生の元気な声も聞こえてきて、自分の地元や小学生時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。(かっきーさん)
↑登録文化財ではないほうの吉村家 ↓楠城屋醤油
銀髪のキャンディ
山の手通りでわたしは疲弊していた。腹具合がおかしくて、近くのファミマに二度駆け込んでいる。睡眠時間の減少が体を蝕んでいるように思った。
午後の日差しのなかで、町並みは暖かだった。つるべ落としがない。夕闇まで遠くない時間になっても長閑な温(ぬる)い空気に街は包まれていた。街に住む人びとも思い切り暖かい。こういう野外演習は、一歩間違えば、プライバシー侵害や騒音で苦情を頂戴しかねない。だから、人をみかけると、すぐに挨拶に行って頭を下げることにしている。
「いえいえ、とんでもない。若い人が来てくれて、元気になります。」
銀髪のご婦人がそう励ましてくださった。矍鑠としている。
「うちの家も古い大黒柱があるんですよ。ちょっとはいってきんさらんか。」
願ってもないことである。厚かましくも、玄関からフロアにあがりこんだ。元は土間(トオリニワ)だったところで、天井を張っているが、「以前は梁がみえたのよ」とおっしゃる。内装全体に改修は進んでいるが、たしかに大黒柱は古めかしい。1尺四方のケヤキ材だ。黒く磨かれた欅の板目に一瞬、幻が写る。
マダムによると、120年前の建物だそうである。その年代観は正しい。表側の外観も新装してはいるが、中2階の形式が変わっているわけではない。このスタイルは明治中期に特有のものだ。
2016-120=1896年。年号に換算すると、明治29年。そんなものだろう。
失礼ながら御年を訊ねた。米寿だとお答えになった。92歳で亡くなった母の4年前を思い起こした。こんなに元気ではなかったな。車椅子でなければ移動できなかったもの。それでも、みんなで「笑点」を視て大笑いしたり、好物のお好み焼きや鯛焼きを食べたりしていた。
いったん外にでて時間を潰していると、またすぐに声がかかった。
「わざわざ入ってもらったお礼だから、この飴もって帰って。美味しいから。」
ありがたく頂戴した。帰りのバスで学生や他の教員、運転手にキャンディを1個ずつ配った。食べなかったのはわたしだけである。糖質カットの真っ最中だから。
立川~樗溪の町並み調査(6)
山の手通りの町並みスケッチ(1)
10月18日(火)、教授が居住環境実習・演習(Ⅰ)で職場復帰されました。先週のメールでは、復帰できない場合の差配をされていて、その場合はケントさんのミニレクチュアの後、大雲院の美術品を全員で視察することになっていたのですが、晴天でもあり、予定どおりの表通りスケッチとなったのです。
演習は4限からですが、3限に教授を含む3名で下見に行きました。それまで私なりに考えていたのですが、2年と3年以上が斑になっている分担を修正されました。結果、2年の履修者16人名は連続する16棟、3年以上のゼミ生はその南側に隣接する12棟を描きます。ですから、28棟の連続立面図になる予定です。
↑変更した表通りの調査範囲(茶色が2年の実習演習、ピンクが3年以上のゼミ) ↓立面スケッチ中
4限から2年生に立川町山の手通りの立面図をスケッチしてもらいました。以前述べたとおり、大雲院裏手の町並み(北側)です。山の手通りは江戸時代の幹道でしたが、その西端に位置するGN地区・ IN地区は幕末の絵図によると、まだ市街地化していなかった可能性もあります。しかしながら、田淵金物店や楠城屋醤油店など保全度の高い町家が残り、改修されている町家でも中2階形式が主流を占めており、町並みは良好に維持されています。
↑田淵金物店
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報4)
公立鳥取環境大学のHPで広報が始まりました。以下のサイトをご参照ください。
<学外から>
http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/20161112/
<学内から>
http://tkserv.kankyo-u.ac.jp/news/2016nendo/20161112/
鳥取県教委文化財課のホームページとフェイスブックにもアップされています。
県文化財課HP http://www.pref.tottori.lg.jp/260911.htm
県文化財課FB https://m.facebook.com/bunkazai.pref.tottori/
--
日時: 2016年11月12日(土) 13時~
料金: 前売 2,000円 当日 3,000円
*限定百席。前売りは原則として先着順。前売で満席の場合、当日券はありません。
会場: 摩尼寺境内 善光寺阿弥陀如来堂
*10月30日〜11月13日に阿弥陀如来像開帳法要・公開
次第 13時〜開場
13時30分〜 開会・住職挨拶
13時45分〜 吉川美代子さん講演「愛される話し方」
14時45分〜 休憩 (境内に屋台がでます)
15時15分〜 民話解説
15時30分〜 民話朗読 (吉川さん+α)
①小泉八雲「鳥取の蒲団のはなし」(学生朗読)
②ブータンの民話<1>
クンサン・チョデン「炎たつ湖」(学生朗読)
③ブータンの民話<2>
クンサン・チョデン「心の余白」(吉川さん朗読)
16時20分 閉会
主催: 摩尼寺・大雲院
共催: 摩尼寺保存会
後援: 鳥取県教育委員会 鳥取市教育委員会 鳥取市観光コンベンションセンター
公立鳥取環境大学 中国三十三観音霊場会
事務局: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
プレイガイド: 摩尼寺・門脇茶屋・源平茶屋・とりぎん文化会館・鳥取市民会館
協力: ドリームプロジェクト
WEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
http://prt.nu/4/mani
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八上中学校校歌
大正12年生まれの母は小中学校の音楽の教師をしていました。昭和30年代後半のことですが、男性教員は平日の宿直、女性教員は日直(日曜日の出勤)にあたることが多かった。小学校低学年のころ、日曜日に母親がいないことが淋しくて、母のいる船岡小学校を訪ねたことがあります。河原からバスを乗り継いで船岡まで行くのは7~8歳の児童にとって結構な冒険でした。学校に着くと、母はとても驚き、喜んで迎え入れ、体育館でピアノを聞かせてくれました。これがショパンだ、こちらはモーツァルトだというふうに次から次へ弾いてくれるんです。家にピアノがあるわけでもなく、師範学校で2~3年学んだだけのはずなんですが、こんな難しい曲を弾きこなせるんだ。ぽかんとして聴いていました。
母は作曲家でもあったことを、最近姉に教えられました。八上中学校校歌を作曲していて、姉はそれを口ずさんでくれたので、いつか録音して採譜しようと決めていたのですが、驚いたことに、初七日の席に校歌のコピーを姉がもってきたのです。友人がファックスしてくださったそうです。驚きました。とりあえずコードを割り振ってみますかね。
母は作曲家でもあったことを、最近姉に教えられました。八上中学校校歌を作曲していて、姉はそれを口ずさんでくれたので、いつか録音して採譜しようと決めていたのですが、驚いたことに、初七日の席に校歌のコピーを姉がもってきたのです。友人がファックスしてくださったそうです。驚きました。とりあえずコードを割り振ってみますかね。
鯉に願いを-ネコノミクスの街(9)
小倉家住宅主屋・土蔵の補測調査
10月12日(水)。ASALAB3年生5名と、大学院生1名と先生の計7名で、倉吉市河原町の小倉家住宅と鍛冶町の大鳥屋の補測調査に行ってきました。前回(6月)に実施した実測調査をおこなった後、居住環境実習・演習(Ⅱ)の期末発表会にむけてCADで実測図を清書しましたが、測り漏れの箇所がいくつかみつかり、今回その補測をおこなうことがいちばんの目的です。補測は小倉家主屋(2名)と土蔵(1名)、大鳥屋(2名)に分かれて行いました。このほか大学院生のケントさんはもっぱら屋根裏の調査に従事されました。
主屋小屋組
私は、ぱでぃさんと二人で小倉家主屋の補測を担当しました。まずは1階と2階の柱の位置と太さの確認、1階はキッチン部分や風呂場の採寸、建具の確認、2階では主に前回未採寸だった箇所の採寸や、引違建具の枚数・長押の配置の確認等を行いました。ベースとした図面はCADの清書図であり、そこで不詳の部分を再び実測・採寸していきます。
わたしは「長押(なげし)」という部材をまったく理解していませんでした。そこで、休憩後、全員を対象にして先生がレッスンされました。おかげで、敷居・鴨居・長押の関係がよくわかりました。今回の調査で、2階の続き間3室のうち、奥の2室に長押がめぐらされ、いちばん手前の1室にはそれがないことが分かりました。最奥の部屋にも最前の部屋にも座敷飾りがあるのですが、前者に長押はあり、後者に長押がないことが判明しました。前者は書院造風であるのは確かですが、後者は数寄屋の一種かもしれないと先生は仰います。(きびたろう)
土蔵小屋組
大鳥屋の補測調査
先週の水曜日に台風が日本海沿岸を通過してから一気に気温が下がり秋の陽気になったような気がします。上に述べたように、今回は前期に行った倉吉市の旧小倉家住宅と大鳥家の補足調査を行いました。倉吉に向かうまでに、それぞれの持ち場の補足調査の目的を明確化して、今回で平面図の作図が完了できるように準備してました。
大鳥家では前回に採寸仕切れなかった箇所を中心に板間・廊下などの板幅の確認と方位の書き込みを行いました。1階は私が、2階はだっしょがそれぞれ採寸しました。だっしょは前回の調査時には旧小倉家の土蔵を担当しており、大鳥家には今回初めて入ったため、実際に見ないと分からないところがあったと言っていました。
大鳥屋には土蔵もあります。先生は初めての撮影だったのですが、小屋組の構造を見極め、ベニヤに隠された小倉家土蔵の小屋組をイメージされていました。ひょっとすると、3年生で大鳥屋土蔵の断面を実測することになるかもしれません。
屋根裏調査を終えたケント先輩は真っ黒になっていたのですが、3年生は拓本を取るのが初挑戦だったので、まずは手本を見せていただきました。今回挑戦したのは「乾拓」です。拓本を取りたい腕木に和紙をテープで固定して乾拓用の墨で外側の縁を擦ってから内側の模様を擦り、あとは木目に沿って墨でなでます。大鳥家の腕木はガラス戸で外側と内側に分断されているので(↓)6人で3本の腕木の拓本を取りました。同じ作業をしているはずなのに個性が出るものですね。
次は摩尼山の石仏で「湿拓」もやろうと先生がおっしゃっていたので楽しみです。
大鳥家も採寸が完了したので、これから平面図の完成に向けてCADで作図をしていきます。期末発表で東京芸大の平面図より良いものを作ると宣言したので頑張ります。作業終了後、大鳥家の奥さまが紅茶を出してくださって、心身共に温まりました。(みひろ)
↑↓小倉家主屋の小屋組と棟札
旅人よ
塩谷定好記念館で50代最後の演奏を終えたと書いたのですが、じつは愛媛の「男はつらいよ」講演の最後に「男はつらいよ」を歌わせていただくことに決めておりました。それが延期になってしまった。その代わりというわけではないんですが、昨日、京都府木津川市で「旅人よ~夕陽は赤く」のメドレーを弾き語りしました。本当は還暦を過ぎてからにしたかったんですが、この12日に事態が急変してしまった。倉吉調査のあと学生たちと一杯やっていると電話があり、ただちに帰省せよとのお達しでして、酔っぱらい運転するわけにはいかないので、ケントに奈良まで送ってもらいました。ありがとう、助かりました。
小学生のころ、6歳年上の兄が加山雄三のSPレコードをたくさん買って聴いていたので、そのおこぼれに預かり、ポップス系音楽に開眼していきました。さらにその兄が白いエレキギターを買ってきて、ときどき触らせてもらようになりました。加山雄三はもちろんのこと、寺内タケシやベンチャーズなどテケテケ・サウンド全盛期です。これがギター小僧としての私の出発点です。
来たるべき日のために秘かに練習し、微妙にアレンジを調整していたのですが、声にだして歌ってみると、心揺れる傾向があり、本番に不安を抱えていました。岩谷時子の歌詞に心が折れそうになるのです。しかし驚いたことに、昨日はメンタルが安定していました。声が震えることも、伴奏のミスも一切ありません。ここまでパーフェクトに演じきった経験はないですね。そのことを夕方の城好で話すと、患者はあっさり言います。おばあちゃんのおかげよ。
娘は「おばちゃんが泣いていたよ」と教えてくれました。おばちゃんとは私の姉です。そういう周りの風景を視る余裕まではなかった。近視と老眼と緑内障に苦しむ1.5個の瞳で、美しいが覚えにくい岩谷時子の歌詞の文字列を追っていたからです。
お聴き、はるかな空に鐘が鳴る。
遠いふるさとにいる母の歌に似て。(旅人よ)
君よ眠れ、また会う日を
夢みるような星あかり。(夕陽は赤く)
小学生のころ、6歳年上の兄が加山雄三のSPレコードをたくさん買って聴いていたので、そのおこぼれに預かり、ポップス系音楽に開眼していきました。さらにその兄が白いエレキギターを買ってきて、ときどき触らせてもらようになりました。加山雄三はもちろんのこと、寺内タケシやベンチャーズなどテケテケ・サウンド全盛期です。これがギター小僧としての私の出発点です。
来たるべき日のために秘かに練習し、微妙にアレンジを調整していたのですが、声にだして歌ってみると、心揺れる傾向があり、本番に不安を抱えていました。岩谷時子の歌詞に心が折れそうになるのです。しかし驚いたことに、昨日はメンタルが安定していました。声が震えることも、伴奏のミスも一切ありません。ここまでパーフェクトに演じきった経験はないですね。そのことを夕方の城好で話すと、患者はあっさり言います。おばあちゃんのおかげよ。
娘は「おばちゃんが泣いていたよ」と教えてくれました。おばちゃんとは私の姉です。そういう周りの風景を視る余裕まではなかった。近視と老眼と緑内障に苦しむ1.5個の瞳で、美しいが覚えにくい岩谷時子の歌詞の文字列を追っていたからです。
お聴き、はるかな空に鐘が鳴る。
遠いふるさとにいる母の歌に似て。(旅人よ)
君よ眠れ、また会う日を
夢みるような星あかり。(夕陽は赤く)
リサイバイ
豆苗再培
ドケチで貯金マニアのOLばかり集めたテレビ番組で、食べ終えた豆苗の再栽培をするという話を聞き、実践してみました。ごらんのとおり、切り株を水につけておくだけで、3~5日もすればほぼ元の高さに成長し、美味しくいただけます。ただし、1回めよりやや細めですね。テレビでは、成長するのは一度だけと言っていましたが、とりあえず再再培にも挑戦しております。
こういう栽培植物の再栽培を小見出しで「再培」と記しましたが、もっと面白い表現はないか、と思うわけです。たとえば、リサイクルとの語呂合わせで、リサイバイ(Re:栽培)なんてどうでしょうか?
ちなみに、豆苗との出会いは二十数年前の中国雲南省であったと記憶しています。火鍋の具財ででてきて、やや癖はあるけど美味かった。豆の味がする蔬菜にとても新鮮さを覚えました。それがいつのまにか日本のスーパーに並ぶようになった。モヤシより高いけど、根っこについたスポンジのおかげで持ちはいいですね。しかも、こうしてリサイバイできる。はたしてこの冬、何度食べるか?
珈琲の実
我が家自慢の植木は珈琲の樹でありまして、6月に「珈琲の蕾」「珈琲の花」を連載しました。蕾は花となり、花は実となる。どうですか、大きな実になったでしょう。あとは赤く色づいてくれればいいわけだけど、鉢を外に出しておけるのは10月まで。11月からは室内栽培に切り替えるんですが、暖かくしてやれば、焙煎可能な実に育つのかどうか。もっと早く室内にいれるほうがいいのかな?
睡蓮鉢の布袋草
そういえば、夏になるまでメダカに嵌っていましたね。10尾以上、孵化して大きく育ってくれたんですが、ごらんのとおり鉢が布袋草やメダカ草でいっぱいになり、水中でなお生存しているのかどうか確認できません。生きていると信じていますが。
布袋草はいまころ満開になっています。写真では1輪だけですが、前の日は4輪咲き乱れておりました。布袋草は多年草なので、また来年も咲くでしょう。しかし、冬に向かってどうすべきか。間引いてしまうかどうか、迷っています。腐った茎や根が水中でメタンガスを発するようになるからです。
法蓮寺文化講座「延期」のお知らせ
以下の講演が決まっていましたが、訳あって「延期」の運びとなりました。愛媛県の皆様には大変ご迷惑をおかけし、まことに申し訳ありませんでした。いずれ必ず恩返しさせていただきます。
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男はつらいよ ~ブータン山寺奮闘記
今年2月21日の「仏ほっとけ会」でご講演いただきました前園先生から招聘されまして、先生が住職を務める法蓮寺(愛媛県上浮穴郡久万高原町露峰1427)で講演させていただくことになりました。概要を記しておきます。
日時: 2016年10月15日(土)19:00~21:00
会場: 法蓮寺
題目: 男はつらいよ ~ブータン山寺奮闘記
愛媛といえば、寅さんシリーズでは第17作「寅次郎と殿様」(1977)ですね。嵐寛十郎扮するお殿様(伊予大洲藩主の末裔)と寅さんがひきおこすドタバタコメディです。マドンナは真野響子。綺麗ですね。視ていて惚れぼれしますが、今作ではお殿様の出番が長すぎて、マドンナの出演時間が削られているところが、ちょっと残念。でも、お嫁さんがお殿さんの手を引いて江戸川の土手を歩く最後のほうのシーンはなかなかシュールで美しい。ぜひ視てください。
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男はつらいよ ~ブータン山寺奮闘記
今年2月21日の「仏ほっとけ会」でご講演いただきました前園先生から招聘されまして、先生が住職を務める法蓮寺(愛媛県上浮穴郡久万高原町露峰1427)で講演させていただくことになりました。概要を記しておきます。
日時: 2016年10月15日(土)19:00~21:00
会場: 法蓮寺
題目: 男はつらいよ ~ブータン山寺奮闘記
愛媛といえば、寅さんシリーズでは第17作「寅次郎と殿様」(1977)ですね。嵐寛十郎扮するお殿様(伊予大洲藩主の末裔)と寅さんがひきおこすドタバタコメディです。マドンナは真野響子。綺麗ですね。視ていて惚れぼれしますが、今作ではお殿様の出番が長すぎて、マドンナの出演時間が削られているところが、ちょっと残念。でも、お嫁さんがお殿さんの手を引いて江戸川の土手を歩く最後のほうのシーンはなかなかシュールで美しい。ぜひ視てください。
メルボルン-真田丸
西野は悩んでいるでしょうね。日本を28年ぶりにオリンピックに導き、ガンバの全盛期を築き上げた名将なんだから、ハリルホジッチの采配に納得できるわけがない。先発メンバーにも問題ありだが、カードの切り方が論外というか、勝負師としての資質を感じないというか・・・ひょっとすると、この監督、ジーコやザッケローニにさえ及ばないのでは、という不安にかられた人も少なくなかったでしょう。
常識的には、後半0~10分あたりで香川を清武、残り30分で本田を浅野に替え、さらに10分後にはだめ押しで斉藤学を投入っていうゲームプランをもって試合に臨むと思うじゃないですか。あっ、そうだ、途中で小林が動けなくなったから、順番が変わるか・・・あの場面もひどかったな。とりあえず準備中の浅野を投入して、フィールド内を11人にすべきだった。無理矢理、清武に替えようとするから、10人の時間が長くなってひやひやしたね。清武の直後に浅野を入れたときには、どっと疲れました。駄目だわ、ありゃ。
さて、ハリルは、試合終了後のインタビューで「守備的な戦術での引き分けは価値あるものだ」とでも自慢げに言うのかと思ったら、「勝てた試合だった。CFの本田が良ければ勝てた」とコメントしたのには仰天した。開いた口がふさがらないね。本田を4年ぶりにCFに抜擢したのはハリル自身であり、本田の出来が悪いというのなら、早めに浅野に替えるしかないではないの。あれだけ交替を遅らせ、最後に守備的な選手を送り込んだのだから、フィールドの選手たちが「勝ちにいこう」という気になるはずがありません。
次はホームでサウジアラビア(現在首位)。ここで引き分け以下だと予選敗退が真実味を帯びてくる。西野は悩んでいるだろう。ベンチには手倉森が控えている。リオ五輪本戦では、OAの麻薬に足下を掬われたが、アジアの戦いをよく知っている男だ。手倉森が監督になれば、まず浅野の使い方を熟知しているので、昨夜のような不手際はなくなるだろう。浅野と相性のよい南野を招聘するだろうし、大島だって復活しやすくなる。さらに、植田が吉田に取って代わるだろう・・・一か八か、若手で勝負してほしい。負けるなら若手に経験を積ませてください。いまのA代表では未来がみえない。希望が湧いてきません。
さてさて、「真田丸」がいよいよクライマックスですね。今年は再契約の年でして、豊臣の遺臣はみな警戒感を深め、「我慢して徳川の言うに従おう」と心に秘めておりました。九度山で堪え忍ぶのみです。我慢は福をもたらす。我慢しているうちに、幕府側が大転びし、雁首揃えて頭を垂れに来た。大御所様から直々に「詫び状」なるものを頂戴しました。これが誠意のない詫び状でね。来年また挑発をしかけてくれば、今年のように我慢するか、真田丸を構えて戦うか、難しいところではあります。まぁ、よくよく考えるに、我慢することで大勝利を得たのですから、その戦法もわるくないかもしれません。(ケーシー)
常識的には、後半0~10分あたりで香川を清武、残り30分で本田を浅野に替え、さらに10分後にはだめ押しで斉藤学を投入っていうゲームプランをもって試合に臨むと思うじゃないですか。あっ、そうだ、途中で小林が動けなくなったから、順番が変わるか・・・あの場面もひどかったな。とりあえず準備中の浅野を投入して、フィールド内を11人にすべきだった。無理矢理、清武に替えようとするから、10人の時間が長くなってひやひやしたね。清武の直後に浅野を入れたときには、どっと疲れました。駄目だわ、ありゃ。
さて、ハリルは、試合終了後のインタビューで「守備的な戦術での引き分けは価値あるものだ」とでも自慢げに言うのかと思ったら、「勝てた試合だった。CFの本田が良ければ勝てた」とコメントしたのには仰天した。開いた口がふさがらないね。本田を4年ぶりにCFに抜擢したのはハリル自身であり、本田の出来が悪いというのなら、早めに浅野に替えるしかないではないの。あれだけ交替を遅らせ、最後に守備的な選手を送り込んだのだから、フィールドの選手たちが「勝ちにいこう」という気になるはずがありません。
次はホームでサウジアラビア(現在首位)。ここで引き分け以下だと予選敗退が真実味を帯びてくる。西野は悩んでいるだろう。ベンチには手倉森が控えている。リオ五輪本戦では、OAの麻薬に足下を掬われたが、アジアの戦いをよく知っている男だ。手倉森が監督になれば、まず浅野の使い方を熟知しているので、昨夜のような不手際はなくなるだろう。浅野と相性のよい南野を招聘するだろうし、大島だって復活しやすくなる。さらに、植田が吉田に取って代わるだろう・・・一か八か、若手で勝負してほしい。負けるなら若手に経験を積ませてください。いまのA代表では未来がみえない。希望が湧いてきません。
さてさて、「真田丸」がいよいよクライマックスですね。今年は再契約の年でして、豊臣の遺臣はみな警戒感を深め、「我慢して徳川の言うに従おう」と心に秘めておりました。九度山で堪え忍ぶのみです。我慢は福をもたらす。我慢しているうちに、幕府側が大転びし、雁首揃えて頭を垂れに来た。大御所様から直々に「詫び状」なるものを頂戴しました。これが誠意のない詫び状でね。来年また挑発をしかけてくれば、今年のように我慢するか、真田丸を構えて戦うか、難しいところではあります。まぁ、よくよく考えるに、我慢することで大勝利を得たのですから、その戦法もわるくないかもしれません。(ケーシー)
グルリンポチェがやってくる-初級英語で読むブータンの民話
2016年度プロジェクト研究4(2年)
続いて、2年のテーマと概要をお知らせします。
<テーマ> グルリンポチェがやってくる-初級英語で読むブータンの民話
<概要> ブータンは緑豊かなヒマラヤ山麓の小国です。ブータンの風景はどこか日本(とくに鳥取)の山間部と似通っていて、懐かしさを覚えます。これまで1・2年生とともにブータン民話をやさしく語り直した英語の絵本を訳してきました。今回は、クンサン・チョデンの最新作「グルリンポチェがやってくる(Guru Rinpoche is Coming)」を翻訳します。美しい水彩画イラストの世界に浸り込んで、空想のフィールドワークを楽しんでください。
グルリンポチェはブータン仏教の開祖です。8世紀中ごろ、北インドからチベットを経由してブータンに密教を伝えました。
この物語の主人公は、中央ブータンに住む一人の少女です。少女は好奇心が旺盛で、どんなことにも疑問を覚えてしまいます。そんな女の娘が、お祭りの準備をするおばあさんの手伝いをしてみたものは?・・・この先は一緒に本を読みましょう。
“Guru Rinpoche is Coming”はブータンの小学生向けに英語で書かれた絵本です。本プロジェクトは、これを日本の小学生向けの絵本として翻訳し、製本しようというものです。英語そのものはぜんぜん難しくありませんが、日本の子どもが読みやすい和訳を考えるのは簡単ではないかもしれません。しかし、文章作成力の向上にとても役立つと思います。一人当たりの負担はたいしたものではありません。ぜひ挑戦してみてください。
続いて、2年のテーマと概要をお知らせします。
<テーマ> グルリンポチェがやってくる-初級英語で読むブータンの民話
<概要> ブータンは緑豊かなヒマラヤ山麓の小国です。ブータンの風景はどこか日本(とくに鳥取)の山間部と似通っていて、懐かしさを覚えます。これまで1・2年生とともにブータン民話をやさしく語り直した英語の絵本を訳してきました。今回は、クンサン・チョデンの最新作「グルリンポチェがやってくる(Guru Rinpoche is Coming)」を翻訳します。美しい水彩画イラストの世界に浸り込んで、空想のフィールドワークを楽しんでください。
グルリンポチェはブータン仏教の開祖です。8世紀中ごろ、北インドからチベットを経由してブータンに密教を伝えました。
この物語の主人公は、中央ブータンに住む一人の少女です。少女は好奇心が旺盛で、どんなことにも疑問を覚えてしまいます。そんな女の娘が、お祭りの準備をするおばあさんの手伝いをしてみたものは?・・・この先は一緒に本を読みましょう。
“Guru Rinpoche is Coming”はブータンの小学生向けに英語で書かれた絵本です。本プロジェクトは、これを日本の小学生向けの絵本として翻訳し、製本しようというものです。英語そのものはぜんぜん難しくありませんが、日本の子どもが読みやすい和訳を考えるのは簡単ではないかもしれません。しかし、文章作成力の向上にとても役立つと思います。一人当たりの負担はたいしたものではありません。ぜひ挑戦してみてください。
ヤクと野牛の物語-初級英語で読むブータンの絵本
2016年度プロジェクト研究2(1年)
10月6日(木)、後期のプロ研が始まりました。今年度夏の第5次ブータン調査の際またまた絵本を購入してきました。まず1年のテーマと概要からお知らせします。
<テーマ> ヤクと野牛の物語-初級英語で読むブータンの絵本
<概要> ブータンは緑豊かなヒマラヤ山麓の小国です。ブータンの風景はどこか日本(とくに鳥取)の山間部と似通っていて、懐かしさを覚えます。これまで1・2年生とともにブータン民話をやさしく語り直した英語の絵本を訳してきました。今回は、リンジン・リンジン作「ヤクと野牛の物語(The Story of the Yak and the Buffalo)」を翻訳します。漫画のようにとぼけたイラストの世界に浸り込んで、空想のフィールドワークを楽しんでください。
ヤク(yak)はヒマラヤ高山に特有な牛で、遊牧民が家畜として放牧しています。その野生種が野牛(buffalo)です。仲良しのヤクと野牛が岩塩を求めてチベットまで旅することになりました。ところが、チベットは寒すぎます。ヤクは野牛に毛皮のコートを借りることになりました・・・、この先は一緒に本を読みましょう。
“The Story of the Yak and the Buffalo”はブータンの小学生向けに英語で書かれた絵本です。本プロジェクトは、これを日本の小学生向けの絵本として翻訳し、製本しようというものです。英語そのものはぜんぜん難しくありませんが、日本の子どもが読みやすい和訳を考えるのは簡単ではないかもしれません。しかし、文章作成力の向上にとても役立つと思います。一人当たりの負担はたいしたものではありません。ぜひ挑戦してみてください。
10月6日(木)、後期のプロ研が始まりました。今年度夏の第5次ブータン調査の際またまた絵本を購入してきました。まず1年のテーマと概要からお知らせします。
<テーマ> ヤクと野牛の物語-初級英語で読むブータンの絵本
<概要> ブータンは緑豊かなヒマラヤ山麓の小国です。ブータンの風景はどこか日本(とくに鳥取)の山間部と似通っていて、懐かしさを覚えます。これまで1・2年生とともにブータン民話をやさしく語り直した英語の絵本を訳してきました。今回は、リンジン・リンジン作「ヤクと野牛の物語(The Story of the Yak and the Buffalo)」を翻訳します。漫画のようにとぼけたイラストの世界に浸り込んで、空想のフィールドワークを楽しんでください。
ヤク(yak)はヒマラヤ高山に特有な牛で、遊牧民が家畜として放牧しています。その野生種が野牛(buffalo)です。仲良しのヤクと野牛が岩塩を求めてチベットまで旅することになりました。ところが、チベットは寒すぎます。ヤクは野牛に毛皮のコートを借りることになりました・・・、この先は一緒に本を読みましょう。
“The Story of the Yak and the Buffalo”はブータンの小学生向けに英語で書かれた絵本です。本プロジェクトは、これを日本の小学生向けの絵本として翻訳し、製本しようというものです。英語そのものはぜんぜん難しくありませんが、日本の子どもが読みやすい和訳を考えるのは簡単ではないかもしれません。しかし、文章作成力の向上にとても役立つと思います。一人当たりの負担はたいしたものではありません。ぜひ挑戦してみてください。
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報3)
八十数年ぶりの阿弥陀如来像ご開帳!
チケットも校了して納品を待つばかりになりました。早く来い鯉、はやく恋・・・
会の次第は(予報2)をご参照ください。WEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
http://prt.nu/4/mani
クリックすると拡大します
下は摩尼寺で開催される「中国観音霊場開創35周年記念合同法要」のチラシです。開期は10月30日(日)~11月13日(日)の2週間。11月3日(木=文化の日)に大法要を営み、善光寺阿弥陀如来像を八十数年ぶりにご開帳されます。吉川美代子さんは、如来像の前で講演し、朗読されるのです。
ご期待ください。
↑クリックすると、画像が拡大します
大雲院と鳥取東照宮(ⅩⅩⅤ)
赤外線カメラを用いた試写実験
研究室に未使用の大型カメラが2台あり、大雲院の美術品・建造物研究に使おうということで夏休みから準備を進めてきました。10月5日のゼミでは、3年生が立川の町並みに繰り出すなか、4年・院生5名は大雲院に残り赤外線カメラの試写をおこないました。赤外線カメラの機種はRICOH PENTAX 645D IRです。とても高価なカメラだと聞いています。赤外線カメラを使うと、摩耗などでみえなくなった墨書文字が浮かび上がってみえます。RICOH PENTAX 645D IRは従来の赤外線カメラとはちがい撮影した被写体に悪影響を与えない赤外線撮影が可能となっています。そのためゼミ生でも安心して赤外線撮影ができます。
撮影する上で重要となってくるのがIRカットフィルターです。カットフィルターがなければ赤外線撮影はできません。この購入にはなかなか時間がかかりました。フィルターにも種類があり、研究室ではIR76 IR80 IR90の3種類のフィルターを仕入れました。数値が高いほど可視光をカットしてくれるのですが、その分写真全体が暗くなっていきます。被写体にあわせていくつかフィルターを変えて撮影したほうがいいかもしれません。夏休みの間は、鉛筆で書いた文字をマジックで塗りつぶしたものを赤外線カメラで撮影するなどいい加減な実験しかしていなかったので(文字ははっきり浮かび上がりました)、大雲院の活動では赤外線カメラの真価が問われます。
(上)通常撮影 (下)赤外線撮影 *「吉隆」の隆が上では不明瞭だが、下では鮮明。
上の2枚の写真を見比べてみると、赤外線カメラの真価が分かります。かすれてよく見えなかった「こざとへん」の文字(隆)も、フィルターを通してはっきりと浮かび上がりました。今後古文書・棟札等を調べる上で大いに期待がもてるカメラだということが再確認できました。
しかし、課題もあります。大きくて重たいカメラなので、多少の手振れでも大いに画像の乱れをきたすことから、撮影にあたっては三脚・レリーズを用いるべきでしょう。もちろんフラッシュも必要となります。今年は予算の少ない一年ですが、先生はしぶしぶ付属品の購入も認めてくださいました。一方、年輪等の撮影については赤外線カメラはあまり有効ではありません。年輪測定については、また専用の大型カメラがあり、いまキム3号が操作法を勉強中です。
なお、使用上最も注意すべきは、不用意に人に向けて撮影しないということです。赤外線カメラによる盗撮事件が巷ではチラホラと挙がっているみたいで、そんな誘惑に鬢鬢かられないわけではないにせよ(冗談です)、そんな事件性も孕んだカメラなので、取り扱い要注意です。ひょっとすると、この2台の大型カメラが大雲院の美術・建築史研究に大きな成果をもたらすかもしれません。(麻原鬢鬢20)
立川~樗溪の町並み調査(5)
ウェスト10センチ減!
10月5日(水)、夏休みが明けて、後期初のゼミ活動をおこないました(4年生以上は前日から打ち合わせをしていたそうです)。夏休みの間、3年生はほとんどアルバイトに明け暮れていました。先生は低糖質ダイエットに励んでおられて、ウエストが!なんと一ヶ月で!-10cm!!
羨ましいです! 私もデンプンカットを始めようか真剣に悩んでいます。
図1~3 調査風景と、当日の天候
今年も町並み連続スケッチへ
最初のミーティングでは、2年生以上が総動員でおこなう町並み連続立面スケッチの範囲を検討しました。3年前は若桜、一昨年は河原、昨年は用瀬ときて、今年はもう立川~樗溪しかありません。前日から4年生を中心にスケッチ対象候補地を絞っていて、演習室で協議していたのですが、やはり現場に行ってみないとわからない、ということで、実際にゆめみしさんと3年生で街を歩いてみました。しかし、台風18号の影響で強風と、途中からは雨が強くなってきたため、一通り歩いて調査を切り上げ、大雲院に戻りました。
↑↓図4~6 こちらも調査風景
人生の曲がり角・・・
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報2)
官報告示下りる!
去る10月月3日(月)、予想よりもはるかに早く、国登録記念物(名勝地関係)「摩尼山」の官報告示が下されました。これで、「摩尼山」は晴れて日本最大の登録記念物になったのであります。ですから、今回のイベント名称も「答申記念」から「決定記念」に変更しました。目出度し、めでたし・・・
チラシは校了しました。もう直せません。スケジュールを微調整しています。前回と異なるところに色をつけて示します。
日時: 2016年11月12日(土) 13時~
料金: 前売 2,000円 当日 3,000円
*限定百席。前売りは原則として先着順。前売で満席の場合、当日券はありません。
会場: 摩尼寺境内 善光寺阿弥陀如来堂
*10月30日〜11月13日に阿弥陀如来像開帳法要・公開
次第 13時〜開場
13時30分〜 開会・住職挨拶
13時45分〜 吉川美代子さん講演「愛される話し方」
14時45分〜 休憩 (境内に屋台がでます)
15時15分〜 民話解説
15時30分〜 民話朗読 (吉川さん+α)
①小泉八雲「鳥取の蒲団のはなし」(学生朗読)
②ブータンの民話<1>
クンサン・チョデン「炎たつ湖」(学生朗読)
③ブータンの民話<2>
クンサン・チョデン「心の余白」(吉川さん朗読)
16時20分 閉会
主催: 摩尼寺・大雲院
共催: 摩尼寺保存会
後援: 鳥取県教育委員会 鳥取市教育委員会 鳥取市観光コンベンションセンター
公立鳥取環境大学 中国三十三観音霊場会
事務局: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
プレイガイド: 摩尼寺・門脇茶屋・源平茶屋・とりぎん文化会館・鳥取市民会館
協力: ドリームプロジェクト
WEB用フォーム(↓)、チラシのQRコードからも簡単に予約できます。
http://prt.nu/4/mani
クリックすると拡大します
大雲院と鳥取東照宮(ⅩⅩⅣ)
8月30日の調査続報をお届けします。わたしは主に麻原くんの鰐口計測の補助をしていましが、空いた時間に大雲院本堂、大師堂の仏具の「徳川三つ葉葵の家紋」の調査を行いました。今回は①本堂: 磬机、左右脇机、密檀上香炉、華瓶・香炉・燭台の三つ具足 ②大師堂: 護摩壇上香炉、三つ具足 ③共通: 鼓三宝、湯呑み の調査です。
三つ葉葵家紋数
・本堂 磬机⇒46ヵ所、左右脇机(左右共通)⇒86ヵ所、密檀上香炉⇒4ヵ所、三つ具足(華瓶⇒4ヵ所、香炉⇒1ヵ所、燭台⇒2か所)、角香炉⇒4ヵ所
磬机と脇机のものは塗装の剥離具合や彫りの埋もれ具合に差はあれど、ほぼ同じデザインであり、同年代のものだと推測されます(※左脇机と磬机はセットのもの)、同様にセットである三つ具足もほぼ同じデザインになっています。大師堂のものも同様ですが密檀(護摩壇)中央に置かれる香炉では、表面に彫られているのではなく、煙の出る穴で三つ葉葵をあしらっています。また、蓋の上部にあるものはそのまま三つ葉になっているのですが、側面にも葉がばらばらに3枚あけられており、3ヵ所あわせて三つ葉葵を表すという珍しいものになっています。
磬机 脇机
香炉
本堂:三つ具足
華瓶 香炉(三つ具足) 燭台
角香炉(本堂美波)
・大師堂 護摩壇上香炉⇒4ヵ所、三つ具足(華瓶⇒4ヵ所、香炉⇒3ヵ所、燭台⇒なし)
護摩壇の香炉は本堂密檀のものと異なり、蓋上部の三つ葉葵が崩された形で開けられている。また、こちらの三つ具足は華瓶、香炉が本堂のものと同じであるのに対して、燭台には三つ葉葵が彫られておらず、燭台のみ別のもの(破損かなにかしらで後から補充された)の可能性がある。
香炉(大師堂)
大師堂:三つ具足(燭台は家紋なし)
華瓶 香炉(三つ具足)
角香炉(大師堂)
・共通 鼓三宝⇒5ヵ所、湯呑み⇒1ヵ所
鼓三宝は仏像や厨司の前にあり、御供え物などを置くもので、足の部分の形が鼓(太鼓の一種)ににてることからそう呼ばれるようになった。(キム3号)
鼓三宝 湯呑み
三つ葉葵家紋数
・本堂 磬机⇒46ヵ所、左右脇机(左右共通)⇒86ヵ所、密檀上香炉⇒4ヵ所、三つ具足(華瓶⇒4ヵ所、香炉⇒1ヵ所、燭台⇒2か所)、角香炉⇒4ヵ所
磬机と脇机のものは塗装の剥離具合や彫りの埋もれ具合に差はあれど、ほぼ同じデザインであり、同年代のものだと推測されます(※左脇机と磬机はセットのもの)、同様にセットである三つ具足もほぼ同じデザインになっています。大師堂のものも同様ですが密檀(護摩壇)中央に置かれる香炉では、表面に彫られているのではなく、煙の出る穴で三つ葉葵をあしらっています。また、蓋の上部にあるものはそのまま三つ葉になっているのですが、側面にも葉がばらばらに3枚あけられており、3ヵ所あわせて三つ葉葵を表すという珍しいものになっています。
磬机 脇机
香炉
本堂:三つ具足
華瓶 香炉(三つ具足) 燭台
角香炉(本堂美波)
・大師堂 護摩壇上香炉⇒4ヵ所、三つ具足(華瓶⇒4ヵ所、香炉⇒3ヵ所、燭台⇒なし)
護摩壇の香炉は本堂密檀のものと異なり、蓋上部の三つ葉葵が崩された形で開けられている。また、こちらの三つ具足は華瓶、香炉が本堂のものと同じであるのに対して、燭台には三つ葉葵が彫られておらず、燭台のみ別のもの(破損かなにかしらで後から補充された)の可能性がある。
香炉(大師堂)
大師堂:三つ具足(燭台は家紋なし)
華瓶 香炉(三つ具足)
角香炉(大師堂)
・共通 鼓三宝⇒5ヵ所、湯呑み⇒1ヵ所
鼓三宝は仏像や厨司の前にあり、御供え物などを置くもので、足の部分の形が鼓(太鼓の一種)ににてることからそう呼ばれるようになった。(キム3号)
鼓三宝 湯呑み
修士研究中間報告-大雲院の建築と建築厨子(3)
3.大師堂建築厨子研究の新展開
3-1 フォトスキャンによる3D モデルの制作
今年度から、新たな試みとして「フォトスキャン」というソフトを用いた、多重撮影による3D モデルの制作に取り組んでいる。一つの対象物に対してデジタル写真を数十枚~百枚以上撮影し、そのデータを「フォトスキャン」で自動的につなぎ合わせてCG を完成させる。対象は仏具などの美術品と一部の建築厨子である。本研究にとってもっと重要な対象は元三大師堂の東照大権現厨子(1650 頃)である。大権現厨子を前方に引き出して背面を撮影するためには、左隣の不動明王厨子を仏壇から下ろす必要があった。結果として、この2件の厨子を多重撮影し、3次元モデルを作成したが、120時間以上かけてスキャンした結果のデータはこの粗さにとどまっている。今後は、3Dのはみだして無駄な部分をトリミング作業によって修復し、画面の質を向上させたい。
3-2 不動明王厨子背面壁板墨書の発見
CG 作成のための多重撮影の際、不動明王厨子の背面壁板に長文の墨書を発見した。翻刻は9割方完成している(↓)。墨書の内容を要約する。
①天保9年(1838)の大火で、仏像・厨子・経典(及び建物)が焼けた。
②豪栄上人が京都まで赴き古い仏像を探した。
仏師がいうには数百年前の「古代」のもので珍重すべき。
その古仏を新しい本尊にした。
③天保12 年(1841)、豪栄逝去。後継の金剛が仏師に頼んで、
厨子を新調させ、仏像(古仏)を新しい厨子に納めた。
つまり、不動明王厨子は天保12 年の作であり、仏像はそれ以前のものである。
修士研究中間報告-大雲院の建築と建築厨子(2)
2.鳥取東照宮と樗谿大雲院の景観
2-1 『稲葉民談記』等に描かれた樗谿
絵図、指図などの画像資料から樗谿と大雲院の景観を探っていきたい。元禄年間(1688-1704)の大雲院の状況を示す絵図として「鳥取城下町大絵図」と小泉友賢『稲葉民談記』(1688)がある。中御門から東照宮に至る建物群の多くは名称の比定が可能である。大雲院については、境内に3~4棟の建物が描かれるが、その名称・機能については不詳である(後述)。
2-2 樗谿大雲院(淳光院)本坊指図の考証と分析
18 世紀の作と推定される本坊指図の平面復元は、昨年度卒業した高後敬太が主に担当しており、今年度から私が分析を引き継いでいる。指図には樗谿大雲院の本坊平面と周辺地形や地泉回遊式庭園などが詳細に描かれている。本坊とは庫裡・仏間・客殿・寺務所などの機能を複合的に包括した大建築のことである。通常の寺院建築では、機能別に建物を分散配置するのだが、大雲院はそれらを本坊一棟が担っていた。他に、門・米蔵・塩噌蔵や、本坊から渡り橋を挟んで推定「御霊屋」なども描かれている。
覚書の概要を記す。この指図は「新寺」の改修計画である。新寺の面積は272 坪であり、「前々之寺」より9.7 坪狭い、とある。ここにいう「前々之寺」とは、創建当初の樗谿大雲院(淳光院)の可能性が高い。ほかに「前々之寺」から存続した焼け残りの付属建物を列挙している。最後の部分は、新設される塩噌蔵について記す。
修士研究中間報告-大雲院の建築と建築厨子(1)
9月27日(火)、大学院修士課程2年次の中間発表がおこなわれました。いつものことですが、発表への取りかかりが遅れてしまい、先生やゼミ生に頼るところが多く反省しています。夜遅くまでご指導いただいた先生、並びにサポートしてくれた内蔵助15、キム3号、麻原鬢鬢20の3君にはこの場をお借りて厚く御礼を申し上げます。私の発表題目は「大雲院の建築と建築厨子」であり、以下に概要を記します。
1.前回までの成果概要
1-1 霊光院から大雲院へ
大雲院は、慶安3 年(1650 )に鳥取藩主、池田光仲が勧請した鳥取東照宮の別当寺として樗谿に創建された。光仲は徳川家康の外曾孫にあたる人物であり、家康の供養のため東照宮を建立した。その管理施設としての大雲院は、藩内の寺院として最高の格式を誇り、徳川将軍家及び池田家の位牌を安置し、鳥取藩領内天台宗の触頭(ふれがしら)として諸寺を管轄した。しかし、明治元年(1868)の神仏分離令により別当寺が廃止され、大雲院は樗谿から境内を引き払う。そして、明治3 年(1870)に立川の末寺霊光院を吸収合併する形で仏具等一式を移した。本堂は霊光院のものを受け継いでいる。四天柱内に霊光院本尊の阿弥陀三尊を祀り、裳階には西国三十三観音霊場の観音像を配置し、旧大雲院本尊の千手観音を裳階の西南隅に祀る。
吉川美代子さんと愉しむ講演・朗読会(予報1)
再校ゲラ(表)
国登録記念物「摩尼山」答申記念イベント
今年の6月17日(金)、国登録記念物(名勝地関係)へ答申が決まった「摩尼山」の記念イベントを11月12日に摩尼寺境内善光寺如来堂で開催します。今回貼り付けたチラシはまだ再校ゲラですので、正式なものではありませんが、そろそろ広報を始めなければと焦っているところでして、やや勇み足ですが、ここに掲載します。フリーアナウンサーの吉川美代子さんを招聘し、講演とブータン民話の朗読をしていただきます。
日時: 2016年11月12日(土) 13時~
料金: 前売 2,000円 当日 3,000円
*限定百席。前売りは原則として先着順。前売で満席の場合、当日券はありません。
会場: 摩尼寺境内 善光寺阿弥陀如来堂
*10月30日〜11月13日に阿弥陀如来像開帳法要・公開
次第 13時〜開場
13時30分〜 開会・住職挨拶
13時45分〜 吉川美代子さん講演「愛される話し方」
14時45分〜 休憩
15時〜 民話解説
15時20分 〜民話朗読 (吉川さん+α)
①小泉八雲「鳥取の蒲団のはなし」(学生朗読)
②ブータンの民話<1>
クンサン・チョデン「炎たつ湖」(学生朗読)
③ブータンの民話<2>
クンサン・チョデン「心の余白」(吉川さん朗読)
16時 閉会
主催: 摩尼寺・大雲院
共催: 摩尼寺保存会
後援: 鳥取県教育委員会 鳥取市教育委員会 鳥取市観光コンベンションセンター
公立鳥取環境大学 中国三十三観音霊場会
事務局: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
プレイガイド: 摩尼寺・門脇茶屋・源平茶屋・とりぎん文化会館・鳥取市民会館
協力: ドリームプロジェクト
↑(左)チラシ再校ゲラ表 (右)同左ゲラ裏 *クリックすると拡大します
国登録記念物「摩尼山」答申記念イベント
今年の6月17日(金)、国登録記念物(名勝地関係)へ答申が決まった「摩尼山」の記念イベントを11月12日に摩尼寺境内善光寺如来堂で開催します。今回貼り付けたチラシはまだ再校ゲラですので、正式なものではありませんが、そろそろ広報を始めなければと焦っているところでして、やや勇み足ですが、ここに掲載します。フリーアナウンサーの吉川美代子さんを招聘し、講演とブータン民話の朗読をしていただきます。
日時: 2016年11月12日(土) 13時~
料金: 前売 2,000円 当日 3,000円
*限定百席。前売りは原則として先着順。前売で満席の場合、当日券はありません。
会場: 摩尼寺境内 善光寺阿弥陀如来堂
*10月30日〜11月13日に阿弥陀如来像開帳法要・公開
次第 13時〜開場
13時30分〜 開会・住職挨拶
13時45分〜 吉川美代子さん講演「愛される話し方」
14時45分〜 休憩
15時〜 民話解説
15時20分 〜民話朗読 (吉川さん+α)
①小泉八雲「鳥取の蒲団のはなし」(学生朗読)
②ブータンの民話<1>
クンサン・チョデン「炎たつ湖」(学生朗読)
③ブータンの民話<2>
クンサン・チョデン「心の余白」(吉川さん朗読)
16時 閉会
主催: 摩尼寺・大雲院
共催: 摩尼寺保存会
後援: 鳥取県教育委員会 鳥取市教育委員会 鳥取市観光コンベンションセンター
公立鳥取環境大学 中国三十三観音霊場会
事務局: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
プレイガイド: 摩尼寺・門脇茶屋・源平茶屋・とりぎん文化会館・鳥取市民会館
協力: ドリームプロジェクト
↑(左)チラシ再校ゲラ表 (右)同左ゲラ裏 *クリックすると拡大します