2014三仏寺投入堂参拝
7月9日(水)。今週は鳥取県唯一の国宝「投入堂」がある三徳山三仏寺を訪れました。3班に分かれての訪問です。まずは第1班の投入堂参拝の報告をします。第1班はこれまで三徳山に登ったことがない3・4年連合7名で、三朝町教委Fさんのご案内で修験道を登りました。台風が近づいており、小雨が降る中で登山許可がおりるか心配でしたが、無事に登山を開始することができました。
三徳山は修行の山であり、樹根や岩崖をよじ登るなど険しい場所が少なくありません。そのため登山事務所での入山届の提出や靴のチェックがあります。3人が靴のチェックでアウトとなり、「草履に履き替えたほうがいい」と指示されました。そして、いざ入山。スタート地点の「宿入橋」を過ぎ、少し歩くと最初の難所のカズラ坂が見えてきました。カズラ坂は、樹根が足場になる急斜面の坂で、両手を使って登っていきました。この時点で疲れている人が何人もいましたが、休憩しながら登っていきました。三徳山は大山とは異なり、標高の低い場所にもブナの木が生息しているとのことで、特殊な自然環境であることを教えていただきました。
そして、次の難所のクサリ坂へ。急斜面の岩を鎖一本で登っていくので、バランスが悪く、登るのが大変でしたが、登りきると重要文化財「文殊堂」が建っていました。縁を一周できるようになっているのですが、手摺がなく、縁板には緩い水勾配がついているので、なかなか怖いところでした。しかし、そこから見る眺望景観はすばらしく、晴れていれば大山も見えるそうで、少し残念でした。さらに登っていくと、地蔵堂と鐘楼堂があります。鐘楼堂の鐘は登る際に鳴らし、下山の際は鳴らさないそうです。鐘の音が山に響き渡りとても心地よかったです。鐘楼堂を過ぎると登山路最大の難所である馬ノ背・牛ノ背が現れました。ここは滑落が起こりやすい場所であると言われたので、今まで以上に慎重な足取りで進んでいきました。
納経堂や観音堂などを通り過ぎ、岩陰を曲がるとついに投入堂が現れました。写真などで見たことはありましたが、いざ目の前に投入堂を望むとそのすばらしさに圧倒されました。
投入堂を眺めながら少し休憩しました。下山は登山路をそのまま下るのですが、正直、下りの方が厳しく、何度か滑りそうになりながらも全員ケガすることなく無事に下山することができました。
今まで登りたいと思っていた投入堂の参拝を果たし、、国宝の投入堂やその周りの絶景を楽しむことができました。とてもすばらしい経験でした。(フジイ)