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満場御礼! -茶室公開

0123茶室公開04来場者02


 1月23日(木)、午前10時すぎからプロ研のメンバーが三々五々茶室に集結。木曜日になると、どういうわけか、よく晴れる。天気は良いのだが、茶室に至る山道は昨日以上にぬかるんでいて、聴講者の足下が心配になった。すでに、一部の学生は室内清掃、カマドの火おこしを始めている。
 10時50分過ぎにミャンマーの鐘を鳴らし、体育館に待機する聴講者に時と場所を告げた。まもなく男子学生2名があがってきた。聞けば、指定聴講ではない。「焼き芋、食べたいんですか?」と訊ねると、二人は首を横に振った。背の高い方の学生が「興味があるんです」ときっぱり言い放ったので、驚いた。
 こんな寒い季節に山道のぬかるんだ森の中にある「廃材でつくる茶室」まで公開を見に来る学生は少ないだろう。指定聴講の学生十数名だけかもしれない。指定聴講でなければ、焼き芋狙いだろう。そう予想していたのだが、いきなり二人の学生は、真逆の反応を示したのである。それは、紛れもなく、吉兆であった。
 11時過ぎに登山靴を履いた会長が茶室まで上がってきて、笑いながら「カドカワが滑って転びましたよ」という。カドカワとはブータンでワープを試みたエイリアン君のことである。まもなく、泥まみれになったエイリアン君があらわれた。久しぶりにかれの特殊な言語と笑顔に接し、わたしもゼミ生(3年生)もおおいに笑った。


0123茶室公開03お手前03土間から 20140124お手前01縦


 来場者は続々増え続けた。50枚用意した配布資料が飛ぶようになくなっていく。あとで残部を確認したところ10枚程度だったので、指定聴講と自由聴講で40名の学生が来場したことになる。加えて、迎えるスタッフは1・2年が13名、3年が5名で、教職員4名を加えると、総勢60名前後が茶室に集まっていたことになる。これだけの人数がいると、茶室を回遊してもらうにも、身動きがとれない。とりあえず、数名ずつ茶室の中に入ってもらってお茶を点て、残りの人数は少しずつ動きながら、背面の火鉢ではお餅、正面のカマドでは焼き芋をとってもらった。解説はろくにしなかった。わたしが3分、1年のリーダーが1分話すだけ。あとは指定聴講担当教授の質問に答えただけである。これでいいと思う。現場でホンモノに接してもらうのがなによりだ。
 11時45分には聴講時間が終わるので、学生たちは徐々に山をおりていった。プロ研のメンバーに「片付けよう、ブルーシートをかけよう!」と声をかけるのだが、まだ芋が余っていて、「先生、まぁいいじゃないですか、もうちょっと焼き芋やりましょう」との提案があり、なかなか祝祭は終わらなかった。
 わたしは、先に山をおりた会長との協議を控えていたので、1枚だけブルーシート被せをしてから先に下山した。望外の賑わいに心は弾む。個人的な感想ではありますが、とても達成感のあるプロ研でした。
 力一杯動いてくれた学生諸君に深く感謝します。


0123茶室公開02水屋03来場者  0123茶室公開02水屋02来場者
↑背面水屋まわり

0123茶室公開05屋外炉02囲んで 0123茶室公開05屋外炉01
↑正面カマドまわり


0123茶室公開06エイリアン02 20140124エイリアン縦
↑泥だらけのエイリアン君 

0123茶室公開03お手前01
↑みたやな顔ばかり  ↓骨董の鉄瓶が映えてみえますね
0123茶室公開01茶炉01 0123茶室公開03お手前02会長
↑「歩け、あるけ、アルケオロジー」の弥生土器が抹茶茶碗に変身!

0123茶室公開02水屋01
↑背面の火鉢ではお餅がたちまちなくなり、芋を焼きました。

0123茶室公開04来場者03 0123茶室公開04来場者04
↑女子学生が多かったんです

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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