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【速報】摩尼寺本堂・鐘楼・山門が登録文化財に!

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 摩尼寺本堂・鐘楼・山門が国の登録文化財になるよう答申され、7月18日(金)の夕方6時より報道解禁となってTVニュースが先陣を切り、翌19日(土)の朝刊では5紙に及ぶ報道がなされた。ASALABでは、2009年10月の摩尼寺「奥の院」遺跡発見から、遺跡の発掘調査を経て考古学的研究を続け、2011年度末に報告書『摩尼寺「奥の院」遺跡』を刊行した。さらに2012年度には、摩尼寺「奥の院」遺跡の環境整備に取り組み、2013年度より山麓の境内建造物の調査に移行してきた。昨年、前ご住職が病に倒れられ新年早々引退され、今は関西にお住まいになっている。寺は無住となったが、大雲院ご住職の兼務寺となって現在に至る。

 摩尼寺は門前に近い仁王門(18世紀後半)が県の保護文化財に指定されているのみであり、山門から内側の境内建造物については保護措置がいっさい図られていなかった。昨年より建造物の調査を断続的に進め、今年になって本堂鐘楼・山門の国登録有形文化財の申請に踏み切り、この度国登録文化財指定への答申がなされた次第である。ちなみに上下に示した新聞記事には「指定」の語が踊っているが、これは間違った表現である。重要文化財や県市町村の保護文化財は「指定」の対象であり、維持管理に税金を投入する代わりに現状変更には厳しい条件が付される。一方、登録文化財はあくまで「登録」であり、補助金の対象にはならないが、税制などに優遇措置がとられ、建物内部での改修は基本的に許されている。

 今回は3棟のみの登録申請ではあったが、現段階で境内すべての建造物の調査をほぼ終えている。とくに庫裡については、天保六年(1835)の棟札が残り、境内最古の建造物であり、文化財価値が高い。ところが、傷みが激しく無住となった現在、早急に保全対策を講じなければならないであろう。こちらは登録文化財よりも指定文化財がふさわしいものと現時点では考えている。
 教授は、摩尼寺の写真が掲載された4紙を片手にさっそく門前まで足を運ばれ、地域住民の方々と今後の活動を協議されたとのこと。その後、ダウラで合流したところ、60代のお客様2名からも力強い支援のお言葉を頂戴した。50代以上の鳥取市民にとって摩尼山は琴線に触れるところ大なるもののようだ。また、研究室には米子「新老人の会」のIさんから祝電(話)があり、あるイベント構想を披露されたという。
 今後も、市民・行政と一体になって摩尼山摩尼寺の活性化に貢献していきたい。(社長)


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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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