東京新聞の連載リレーエッセイ「私の東京物語」に、三省堂書店会長の亀井忠雄さんが登場します。
- 「三省堂書店・亀井会長 東京新聞「私の東京物語」登場へ」(4/6 文化通信デジタル)
第1回の掲載は4/21(木)で、全10話。第1回には《東京の街とともに歩んできた道を振り返ってみたい》とあります。
神保町本店の現店舗が建て替えのためまもなく一時閉店になってしまうということで、本好きの間で話題になっています。仮店舗での営業が決まっているとはいえ、現在の店舗に思い入れの強い利用者にはさびしい思いをしている人も多いことでしょう。そのようなタイミングでのこの連載。三省堂書店や書店全般に関心のある人は要チェックでしょう。
三省堂書店会長、亀井忠雄さんが登場する東京新聞の「私の東京物語」、Webには記事は上がっていませんので、購読者以外の方で興味のある方は同紙のプリントサービスをチェックしてみるといいかと思います。
三省堂書店神保町本店は、ぼくも長く通ってきた思い入れのあるお店。一書店というよりは、神保町という本の街にとってはランドマーク、シンボルのひとつのようなお店ですから、たとえ一時期とはいえ、この場所に三省堂書店がない期間が生じるというのは、なかなかぴんとこない感じです。
初めて三省堂書店神保町本店を訪ねたのは中学生の頃、1980年代のことです。当時は神田本店という名称でした。すでに大阪で紀伊國屋書店梅田本店や旭屋書店といった大型書店は利用していましたが、それらとは中学生の目にもはっきりとタイプが異なることがわかる三省堂書店神保町本店は新鮮でした。しかも、周りも本屋だらけですからね。本好きの中学生が、この初めての神保町訪問、三省堂書店訪問で、どれだけ刺激と衝撃を受けたことか。中学生の新鮮な目で、もう一度あの頃の三省堂書店や神保町の街を眺めてみたいものだなあ、などと詮無いことを考えたりしてしまいます。
この存在感ある建物、看板がなくなると、神保町の光景、駿河台交差点周辺の光景、まさに一変するだろうなあ。そんなことを思いながら、靖国通り側から、角度を変えて何枚かぱちりと。
↓入り口付近の様子。B1の放心亭はこの名前になる以前の屋号時代からよく利用したものです。2階のカフェコンフォートを本の買い物後のお茶に利用していた本好きも多いことでしょう。
↓正面入り口に出ている案内。1階に入っている文具・雑貨の「神保町いちのいち」は仮店舗での営業はないそうです。
三省堂書店神保町本店、現店舗での最後の買い物も済ませてきました。いつもは断っているブックカバーをかけてもらいました。神保町を舞台にした冬目景『百木田家の古書暮らし』のイラストを使ったコラボカバー。
↓しおりはもちろん、話題のこちらを。
三省堂書店神保町本店の一時閉店・建て替えについては、建物外観に掲出されたこのしおりのディスプレイが話題を呼んだこともあって、たくさんのメディアで取り上げられています。記録の意味も含め、目についたものをいくつかあげておきます。
- 「「書店の文化を残すため」三省堂書店本店が一時閉店 “第二章”に向けた「巨大しおり」が話題」(4/26 ねとらぼ)
- 「「三省堂書店神保町本店は第二章へ」 一時閉店の店舗壁面に巨大なしおりが登場」(4/26 ほんのひきだし)
- 「「いったん、しおりを挟みます」三省堂書店が神保町本店に掲げたメッセージに反響続出「続きはこれから」」(4/27 ハフィントン・ポスト)
- 「【さよなら】神保町のランドマーク・三省堂書店が建て替えで閉店! 本への愛に満ちたフィナーレに胸アツ」(4/30 RocketNews24)
追記(5/7):記事をいくつか追加しました。
- 「三省堂本店「いったん、しおりを」 建て替えで8日一時閉店」(5/4 毎日新聞)
- 「読書人の「粋」残る本の街にしばしの別れ 三省堂が今週末で一時閉店」(5/6 朝日新聞)
- 「「本の街」の顔 惜別のしおり 建て替えのため8日に一時閉店 三省堂書店神保町本店」(5/6 東京新聞)
- 「「いったん、しおりを挟みます」本店建て替えの三省堂書店、看板が粋」(5/7 withnews)
追記(5/9):記事をいくつか追加しました。
- 「「神保町のランドマーク」三省堂本店、一時閉店の夜 レジには大行列」(5/8 朝日新聞)
- 「東京・神保町の三省堂書店が建て替えで一時閉店 社長「本にしおりを挟むのと同じ」2025年に再開へ」(5/8 東洋経済オンライン)
- 「本の街のランドマーク 三省堂書店本店 現在の建物で最後の営業」(5/8 NHK)
- 「三省堂書店 神田神保町の本社・本店ビルを一時閉店 亀井社長「第二の創業へ挑戦する決意」」(5/8 文化通信)
- 「三省堂神保町本店、建て替えのため営業終了 多くの客が別れ惜しむ 25年に再開予定」(5/8 スポーツ報知)
- 「三省堂の神保町本店が一時閉店、社長「本にしおりを挟むのと同じです」(5/8 読売新聞)