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空犬通信

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アラン・ホールズワース、1984年来日音源が「公式リリース」

この時期がいちばん好きというファンも多いことでしょう。




ジャケ Live in Japan 1984ジャケ Live in Japan 1984 シール

↑ジャケは、赤いチャーベルのストラトモデルを抱えたアランの姿をとらえたものに。


『Live In Japan 1984』。アラン・ホールズワース、1984年来日時のライヴ音源が映像付きで「公式」再発されました。旧版は9曲収録でしたが、今回はオミットされた3曲、「Tokyo Dream」(来日公演でこの曲をはずすとは!)「Home」「Devil Take The Hindmost」も含め、全12曲が収録されています。


内容について、日本語で詳細を知りたい!という方は、たとえばディスクユニオンの商品紹介ページをどうぞ。こちら


内ジャケの解説でもふれられていますが、この来日時の演奏音源は、以前(1997年)にもリリースされています。


ジャケ IOU Live

↑こちらが1997年リリースの旧版。ジャケも今いち……。


ただ、この盤はアラン本人は認めていなかったもの(バンドメンバーとして一緒に来日したボーカルのポール・ウィリアムズがエグゼクティブプロデューサーをつとめているのに……)。映像はVHS時代に『TOKYO DREM ALLAN HOLDSWORTH LIVE IN JAPAN』がありましたが、絶版になって久しく、音源は前述の通り、全曲収録ではなく、本人も認めていなかったものしかなかったという状況だったわけです。音源としては初の「公式」リリースで、映像も初DVD化なわけですね。VHSや旧版CDで持っているファンも、やはり今回の盤で持っておきたいところですよね。


大変うれしい今回の再発ですが、1つ残念なのは、今回も、収録日や収録場所(1984年5月、芝郵便貯金ホール)に関する情報がジャケットに記されていないこと。パーソネル(ベースはジミー・ジョンソン、ドラムはチャド・ワッカーマン)も、解説文中でふれられているだけだからなあ。アーカイヴ音源を続けて出していくのならば、年月・場所・メンバーの情報はやはりちゃんと示してほしいところですよね。



ぼくはこの年の演奏を、大阪で観ているんですが、このときのライヴ体験は人生で最高のライヴの1つになりました。(とえらそうに言うほど、たくさんのライヴを観ているわけではないのですが……。)


もう何度も見聞きしてきたアランの来日時ライヴですが、今回の公式盤で、そのすごさをあらためて体験したいと思います。ちなみに、映像のお皿は「ボーナス」扱い。このDVD付仕様は初回生産分のみとのことで、全世界1000枚限定だそうですから、アランのファンのみなさんは忘れずに早めの入手を。



ところで。今回の盤、発売は、最近のアラン・ホールズワース作品を一挙に手がけているManifesto Records。内容紹介には、気になることが書いてありました。《Manifesto has partnered with the Holdsworth Family Estate to release a series of archival live recordings from the various eras of Allan's long and esteemed career and Allan Holdsworth, I.O.U. - Live In Japan 1984 will be the first of the recordings from this series.》


Manifestoは、the Holdsworth Family Estateとパートナーシップを結んでいるので、アラン・ホールズワースの長きにわたるキャリアのいろいろな時期のライヴ音源を、今後シリーズとしてリリースしていく予定で、今回の『Live In Japan 1984』は、シリーズ最初の1枚だ、という主旨のことが書いてあります。なんと! 今回のように、過去に別のかたちで出ていたもののほかに、未発表のものなども出てくるんでしょうか。これは楽しみですね。



アラン・ホールズワースについては、過去にもいろいろ記事を書いていますので、アラン・ホールズワースに興味のあるみなさんはこちらもよろしければ。



コメント

アラン・ホールズワース

こんばんは(^^)
大変貴重な情報をありがとうございます。
しかし、空犬太郎さんは相当ホールズワースお好きなのですね!

一度だけですが、私も彼の生演奏を聴いたことがあります。1995年の夏、カナダでのジャズフェス出演時でした。

多少ギターをかじったこともありますが、目の前で演奏を見て何をやってるかさっぱり分からないのは、後にも先にも彼をおいて他に誰もいません。

映像は大きな助けですが、1984年来日時の音源のリリースを本人は認めていなかったと・・・。

自分に求めるレベルが高過ぎると言われた彼ならではの、完璧主義が邪魔をしたのでしょう。

死去から二年が経とうとする今、ついに未発表の音源リリースが計画されているのは、ファンとしては歓迎すべきですね。

(死ななければ聴けなかったわけでその辺が複雑な気持ちですけれど。)

葬式の費用を娘さんがクラウド・ファンディングで募ったと聞いたので、ちょっと切ない気持ちになりました。

音楽については完璧主義でも、普段は酒好きの気さくな人だった…そんなアランを偲ぶには持って来いの二枚(DVD含む) 私も買って置こうかな?

他記事も時間のある時に目を通して置きます。
それではまた。

  • 2019/01/15(火) 21:14:14 |
  • URL |
  • だいきち弐号 #N.CarXIg
  • [ 編集 ]

Re: アラン・ホールズワース

だいきち弐号 さん>
いつもありがとうございます。

> 相当ホールズワースお好き
そうですね。マニアの域に片足を突っ込んで
いるといいますか(苦笑)。

葬儀の費用の件を報道で知ったときは、ファンは
みな驚いたと思うんです。たしかに、商業的に
大きな成功を収めた人ではなかったのかもしれない
けれど、でも、そこまで……ということで。

残されたファンが公式のコンテンツを買っていけば
遺族にもお金が入りますし、我々もコンテンツを
長く楽しめますからね。

  • 2019/01/16(水) 21:02:03 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

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