はてなキーワード: 砂場とは
コンクリートニキが人気らしいので尻増に乗らせてもらおう。
https://anond.hatelabo.jp/20250215115750 因みに増田は尻相撲専攻とかではない。
若い読者諸兄は雨の日に車に水を掛けられたり、車でスリップしたりした事があるだろうか?多分無いと思う。
でもそれって日本含む少数の国だけの事なのだ。そして日本でも道路に水が溜まらなくなったのは1990年代後半からなのだ。それはアスファルト舗装が変わったせいなんである。
アスファルトの原料は言うまでもなく原油。原油を縦に長い蒸留塔の下で沸騰させる。するとガスとなって蒸発する。
そのガスは上から軽い順に滞留するから塔の途中に管を入れてそのガスを取り出し冷やすと、上からプロパンガス、ガソリン、灯油、軽油、重油、鉱油…と分離出来る。その最後に残ったドロドロのカスみたいなのがアスファルトだ。
こいつは熱すると流動性が出るが冷えると固くなってしかも頑丈だ。そこでこれを道路舗装に使おう、となった。
ただアスファルトだけだとまだ柔さがあるんで、砂利と砂(骨材という)と混ぜたものを熱して道路に撒くのだ。
これを「アスファルト合材」というが、現場では単に合材と呼んでる。
コンクリートはミキサーでガラガラ回しながら90分以内に届けるという縛りがあるそうだが、アスファルト合材の場合は冷えるまでに届けるという縛りがあるからもっとシビアだ。
アチチな状態でダンプに載せたら断熱シートを被せて急いで現場に持っていくのだね。
現場では急いで均した上でロードローラーによる転圧という作業を行う。
押しつぶされた合材は水を通さないアスファルト舗装になる、と言うかなっていた。
アスファルトに石と砂を混ぜたものを押しつぶしたら水通さない地面になるのが当たり前。だから雨になれば水が溜まる。
ところが1990年頃にアメリカの会社がこの当たり前を打ち砕く合材を開発したのだ。それが今使われている「透水性アスファルト」で、日本では合材メーカーがこのライセンスを取得、90年代後半から道路工事に使われる様になり、いつの間にか道路に水が溜まる事が無くなってしまったのだ。
この合材は石と砂の他に木工ボンドみたいなプラスチック系接着剤を混ぜる事で、アスファルトが砕石に「纏わりつく」ような状態になっている。キーマカレーみたいな状態だ。
で、それを転圧すると雷おこしみたいになって隙間が沢山出来る。ここから水が通ってしまうから水が溜まらないという仕組み。
で、実際施工されてみると水たまりが無くなるだけに留まらない利点だらけで、エポックメイキング、ゲームチェンジャー、革命的と言って差し支えないほどの特徴に満ちていたのだった。
車のタイヤには排水の為の溝が沢山刻まれている。なので舗装路を走るとこの溝の角が路面を叩く。
その為に車が走るとゴーッ、とかザーッというロードノイズが発生していた。この為に幹線道路の沿線はとても五月蠅かったのだ。
ところが透水性舗装では穴が沢山空いているからこの騒音が殆ど穴の中に吸収されてしまう。故に舗装工事が終わったら無音でビックリ!となったのだった。
路面が塗れると滑る。特に雨の降り始めは路面のホコリが濡れてグニャグニャになるので格段に滑りやすかった。
だから教習所でも免許の講習でも「雨の降り始めは特にスリップ注意」と口を酸っぱく言われていた。
ところが透水性舗装ではホコリなんて穴の中にすぐに落ちてしまうので全然スリップしない。
表面がごつごつした構造なのでタイヤのゴムがよく路面を掴み、そもそも雨じゃなくてもグリップ力がやたら高い。
雨が降ると路面の水が対向車のヘッドライトを反射して光りまくるので、車線のペイントなんか全然見えなかった。ドライバーは勘で走っていた。
だが透水性舗装ではゴツゴツ路面が光を乱反射させて照り返しが無い。
土の中というのは割と温度が一定。つまり夏は涼しく冬には暖かい。
その土の中への穴が沢山空いてるから夏の暑さがかなり抑制される。またその穴からは水蒸気が出ているので気化熱でも路面の温度を奪う。
普通のアスファルトは夏になると熱で緩んでしまっていた。緩んだ状態で重量車が停車するとその部分が凹んでしまう。だから交差点の停止線付近は轍だらけ。バイクなどはハンドルを取られて危なかった。
特に酷いのはバス停で、バスのタイヤ位置が4つ凹んでしまう。バスがその穴ぼこにハマって前後に揺らしながら脱出、とかが日常茶飯事だった。またその穴に水が溜まり、そこを車が通る時に水はね、バス停の人がびしょびしょなんて事も多かった。
透水性舗装は夏でも流動性が上がらないのでそんな悩みとも全てオサラバ。
なんつーか、それまでの悩みは何だったの?というくらいの優秀さなのだ。
路面に見えるのはアスファルトだけだが、舗装というのはその下の構造も含めて舗装なのだ。ここをきっちりやらないとあっというまに道路が破損してしまう。
まず、1m以上掘下げてまずは砂を入れる。この砂は川砂(公園の砂場の砂)じゃなくて土とブレンドされた黄土色のを使う。理由は川砂は高いから。
その上に45cmくらい砕石を入れる。その上の表面がアスファルトだ。
各資材はその都度締固めをする。この締固めマシーンはランマーっていうよ。
昔はやぐらを組んで巨大丸太を引き上げてから落として締固めしていた。この時にロープを巻く号令に因んで「ヨイトマケ」と呼ばれていたよ。美輪明宏の『ヨイトマケの唄』はこの時に唄われる歌を唄ったものだ。「かーちゃんの為ならエンヤコラ」のアレ。
このヨイトマケに人数が必要なのでオバさんもやっていた。つまり女性のドカタって珍しくなかったのだね。
こういう風に砕石や砂を入れておく理由は、道路が沈まない為だ。
もう一つは流水対策。八潮の事故に見るように、水の流れが出来ると土が持っていかれてしまい空洞が出来てしまう。
砕石を入れると水の流れが分散する。その上で砂にしみ込むように流れるから空洞が出来ないのだね。
透水性舗装では水がどんどん地下に浸みていくから、この砕石層を厚くしないといけない。なので合材代が高いだけじゃなくてその下の構築にもコストが掛かるのだ。
アスファルトの扱いは上で書いたようにシビアだ。それにトラックが黒く汚れる。
なので舗装は「合材班」がやるようになっている会社が多い。その班は同会社の別チームの場合と、下請けの会社がまるまる班という場合とがある。
学校でもあった班だが、実は班というのは旧帝国陸軍の組織を参考にしている。少人数集団で仕事する時に「兵隊時代のアレ」が参照されたってわけだ。
余談だが装備品の数チェックを「員数を当たる」という事もあって、こっちも陸軍由来だ。だがこっちの「員数」は頑なに使わない会社も多かった。
というのも、陸軍では始業時と終業時に装備品の数を必ず数えるのだが、ここで数が合わないと「天皇陛下よりお預かりした物を失くしただと!」と滅茶苦茶に殴られるのだ。
その為に数が合わないものを別の班から盗むというのが常態化していて、盗まれた班も盗み、その班もまた…とやっていてとても陰湿で理不尽で「員数」だけは口にしたくないという人が多かった為だ。
組織的には舗装工事専門のゼネコンがあってその下請けの会社が合材班として動いてるって感じか。その舗装ゼネコンはゼネコンの下に組み込まれてるのでサブコンち呼ばれている。
ビルなどの平たい屋上を陸屋根(ろくやね)と言うんだけど、この陸屋根もアスファルトで防水されているのだ。屋上はタイルやコンクリートに見えるが、それはアスファルトの保護層なのだ。
まず、コンクリの屋上にコールタールを塗る。そこにアスファルトを塗って、ファイバーシートを張り、またアスファルト、って感じで仕上げる。
この時、雨の排水桝の境界もアスファルトで埋めて、一滴たりとも漏れないようにする。
この工事はアスファルトの流動性上げる為にバーナーを使うし汚れるしでメチャきつい仕事だ。
アスファルト塗りが終わったら、スタイロフォームという発泡スチロールを敷き詰めていく。これは下の居室の断熱の為だ。
その上にコンクリートを流して完成だ。このコンクリートは押さえコンクリと呼ばれる。保護+重しだね。
ただ、アスファルトというのは経年でどんどん固くなってしまう。するとひび割れたりするし、地震で建物が歪むと、その歪みが元に戻ってもアスファルトが切れてしまう。すると雨漏りだ。
経年では15~20年でそうなるが、上にコンクリが被さっているからアスファルトの方は直せないね。
そこでコンクリの上からウレタンを被せて再度防水するのだ。屋上が緑や灰色なのはこのウレタンで防水し直したものだ。
ところで上の説明聞いて、「発泡スチロール+コンクリが被さっていたら水分が完全に抜けるのって無理じゃね?」と気が付いた人もいるかと思う。
その通りで、その上にウレタンを被せたらその水分は永遠に出て来れない。そして夏になると水蒸気になって体積が1000倍になり…となってしまうと水ぶくれみたいにぷくーっと膨らんでしまうのだ。見た事ある人もあるかと思う。
そこで予めエア抜きの煙突(脱気筒)を付けておくのだ。緑や灰色の屋上によくある煙突はこの為にあるのだね。
戦前のミシンなどの工業用品は黒が多いが、そう云うものの中には「ジャパニング」仕上げのものが多いのだ。
漆器では漆を使うが、工業でのジャパニングはアスファルトを使っていた。
具体的にはアスファルトをテレピン油(松脂の精油)で薄めて塗布する。場合によっては綺麗に仕上げる為に油絵用のメディウム(うすめ液)を混ぜる事もある。
ただ、このアスファルトは一般的な原油精製のやつじゃ上手くいかないのだ。石油が湧き出している所を油徴というのだけど、その中でアスファルトがぐつぐつと湧いている場所がある。そこで取れる「天然アスファルト」じゃないと無理なのだ。
新潟で油が湧きだして困ってるらしいので https://youtu.be/xPAfFJ--vQQ?si=4w3QgifqjSs8Y4UX
今度そこで天然アスファルトを採取して古いミシンのレストアをしてみたいなと考えているのだ。
あと、ジャパンは漆器なんだが、実際は日本の古い陶器の方がアンティークとして人気らしいのだ。
特に敗戦後SF条約締結までの製品には「made in occupied japan」(占領下日本)と表記されているので珍重されているらしい。(made in occupied japan:GHQが表記を義務付けた)
透水性舗装は水を地下に流してしまう。すると仮令水抜きをしっかりしていても高速道路の築堤などは大雨、長雨などで緩んでしまう危険もある。
ところがこれに最適なソリューションが開発されたのだ。
それはなんと、築堤の下の方を発泡スチロールで組んでしまうというもの。
あんなもので大丈夫なのか?と思うが、下の方は力が分散されるから大丈夫らしい。
それに地震に強いという利点も。土に振動を与えると密度が詰まって体積が小さくなる。このせいで路面が狂ったりするが発泡スチロールなら無問題。
発泡スチロールは軽い。という事は基礎に掛かる力も少ないって事で、自重で沈んでいくのを防止できる。
そして発泡スチロールの上に砕石層→アスファルトとすれば水で土が流れて陥没という事故も無くなるという算段。
現在道路は燃料税が中心になって維持されている。電気自動車勢は無税で道路走ってるわけで怪しからんですな。
もしEVシフトが進んでしまうと道路維持費の問題の他に、「アスファルトどうすんねん」問題が出てくるわけです。現在の燃料油取った余りみたいな扱いから、「アスファルトだけの為に原油精製する」となったらコスト爆上がりでしょう。
でも実際はEVシフトは然程進まないと思うけど。自家用車では進むだろうが、トラックやバスのディーゼルを置き換えるのは当分無理だと思われるので。
外国行った際には是非アスファルトにも注目して日本との違いを見て欲しい。水たまり、ロードノイズの差、照り返し、溶けて歪んだ路面のペイントなど。
「どうした?」
「どっかで人生変えてぇな。お前はさ、人生で大事にしてるモットーっていうか、歴史上の偉人の名言とか忍道とかある?」
「少なくとも忍道はないな。ナルトじゃないし。でも、俺、結構、時代劇に詳しくてさ」
「へぇ。意外だわ」
「んで、特にナポレオンを尊敬してて、その人が言ったとされてる言葉なら好きかな」
「え?そうなの?」
「俺も歴史あんま詳しくないけど、絶対、違うと思うわ。ちなみにどんなこと言ってたの?」
「なんだっけな」
「覚えてねーのかよ!なんなんだコイツ?」
「あ、アレだ。【もっとっと、恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である】」
「おっとっと みたいになってる!お菓子だなそれ。外パリパリ、中スカスカじゃん。それ【最も】じゃない?」
「あぁ、そうか。ごめんごめん。ソイツの言葉を」
「ソイツって言ってるよ。尊敬してるって言った人のことソイツって。ホントに尊敬してんの?」
「し~て~る~よ~♡」
「なんでバカップルみたいなんだよ。俺もそれは聞いたことあるよ。有能なナポレオンは有能な敵を相手にしても、有能な相手は何を考えているか先が読めるんでしょ?でも、無能が味方にいたら、何をしでかすか分からないし、味方に問題ばかり起こすから無能な味方の方が怖いってことでしょ?」
「え、そうなの?」
「なんでわかんねーんだよ!お前が言い始めたことだろバカタレが!」
「俺も人生で一回はそういうカッコイイ言葉言ってみたいなぁー」
「あるあるあーるね」
「ねるねるねーるね みたいになってる。またお菓子出てきたよ。お腹すいたの?なんか諸々間違ってるな。【ある】は 2回でいいんだよ」
「それは1回でいい。【はい】は 1回だわ。1回までにしとけ?大人だろ?ふざけんな?で、どんなセリフ?教えてよ」
「例えば、映画とか漫画でよくある、急に解決策やアイディアとかが浮かんでくるときの【お前今、なんて言った?】が言いたいな」
「おぉ、カッコイイじゃん!頭がキレてる主人公感あっていいね!」
「ちょっとっと、やってみたい」
「また、おっとっと出てるって!」
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「そうですね…先生…」
「来週の土曜参観に間に合うかどうか…」
「え?なにが?」
「そこは推理ものとかで、行き詰ったときでしょ?なんで土曜参観が問題になってんの?」
「いや、みんな主役やりたいって言うから」
「PTA な!なんでお前の遺伝子がうるさくなってるんだよ。意味わかんねーよ!そこはベタに探偵とかでやろうよ」
「……??? ッチ。しょーがねーな」
「なんで舌打ちしたの?お前がやりたいって言い出したんだよね?」
-------------------------------------
「そうですね…先生…」
「なにか解決策のヒントはないのか…」
「これじゃあ、まるで自転車で真夜中を無灯火で走っているようなものですね…」
「あぁ、そうだな。問題を解こうとするとまた問題にぶち当たる。これじゃあ、まるで、その、なんだ……アレだ。目を閉じて 100m 走れって言われてるようなものだ…」
「同じだな!言ってること。全く同じ。無灯火と目を閉じてるの、言ってること同じだよそれ!例えが思い付かなかったら無理しなくていいわ」
「……………………えっ!?お前今、なんて言った?」
「違う違う!!使い方違う!今じゃない!!」
「違う?ハハッw よせやいwww」
「褒めてないから! 100 パー違うから!なんならお前の目を潰して 100m 走らせたっていい」
「わかったよ。じゃあ瞼は閉めたり閉じたりするよ」
「……??? ッチ。しょーがねーな」
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「そうですね…先生…」
「なにか解決策のヒントはないのか…」
「これじゃあ、まるで自転車で真夜中を無灯火で走っているようなものですね…」
「あぁ、そうだな。問題を解こうとするとまた問題にぶち当たる」
「問題が山積みかぁ。キリがないですね…どうせ山なら、砂場のすぐ崩れる小さい山だったらいいんですけどね…」
「あぁ、それが思ったよりデカい山だった。超えようとすると、山頂が離れていくように見える…」
「もういっそのこと、トンネル掘った方が早いんじゃないですか?まぁ、冗談ですけど。そんな簡単に…」
「お前、今なんて言った?」
「いや、どうせ超える山ならトンネル掘った方が早いかなって思って…」
「いや、その前だ!」
「どうせ山なら、砂場のすぐ崩れる小さい山だったらいいんですけどね…」
「いや、その前だ!」
「これじゃあ、まるで自転車で真夜中を無灯火で走っているようなものですね…って、先生、もしかして、何か思い付いたん…」
「いや、その前だ!」
「えっと、、、そうですね…先生…」
「いや、その前だ!」
「その前………なんならお前の目を潰して…」
「そこじゃねーよ!全然違う!なんなら過ぎてたわ!ヘタクソか?お前?なぁ?そのセリフ向いてないわ。セリフ変えようもう。お前じゃ無理だわ」
「えー、じゃあ、海外の戦争映画とかでよくある、死に際に【これを俺の故郷にいる妻へ渡してくれ】って自分の形見とかを渡すやつやりたいな」
「おぉ、いいじゃん!カッコイイね。ちょっとっと、やってみようぜ」
「おっとっと 出てるよ」
「うるせーよ!お前のせいだわ!」
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バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!お前、撃たれてんじゃねーか!大丈夫か!!!!!」
「先生…」
「違うわ。もう幼稚園のクダリだいぶ前に終わったの。そこは【相棒】とか【兄弟】とかでいこう」
「キンメダイ?」
「言ってない。兄弟」
「あ、兄弟か」
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バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!お前、撃たれてんじゃねーか!大丈夫か!!!おい!しっかりしろ!!」
「きょ…ブラザーw」
「お前、ちょっとウケ狙ったな?分かるぞそれ。恥ずかしがったな?黙って【兄弟】でいこう」
-------------------------------------
バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!お前、撃たれてんじゃねーか!大丈夫か!!!おい!しっかりしろ!!」
「穴兄弟…」
「なんか嫌だなそれ。すげー嫌だ。一緒に訓練して、同じ釜の飯を食ったただの兄弟でいこうぜ。穴兄弟やめよう」
「アナコンダ?」
「言ってない。きょうだい!」
「あ、兄弟か」
-------------------------------------
バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!お前、撃たれてんじゃねーか!大丈夫か!!!おい!しっかりしろ!!」
「タダの兄弟…」
「なんか違うな!なんか違うわそれ。なんか距離を感じるわ」
「だってお前がそう言えって」
「言ったけどさ!あと、タダじゃないから!そんな軽い関係だと感情移入できないシーンになるから」
「俺こう見えて、人見知りなんだよ」
「知るか!どう見えてだよ!ちゃんとやれ!」
「……??? ッチ。しょーがねーな」
「だからなんでさっきっからキレてんだよ!イラつくな!バーカ!」
「はぁ?うっせ!ヴァーカ!!!!」
「ネイティブな V の発音すんな!海外の設定だけど!!俺もう助けないよ?ちゃんとやれ」
-------------------------------------
バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!お前、撃たれてんじゃねーか!大丈夫か!!!おい!しっかりしろ!!」
「兄弟…」
「キャー!!」
「いや、お前の尻には興味ないってば」
「ケツの穴増えちゃったから…////」
「増えちゃったから…////じゃねーよ、普通の兄弟で頼むわ」
-------------------------------------
バァアアアン!!!!!
バァアアアン!!!!!
「うわぁぁあああ!!!」
「おい!どうした!!」
「割った!割った!開いてめっちゃロー!詰めて!!詰めて!!」
「ローとか言わないと思うけどな。もう一回やり直して」
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「兄弟…」
「おい!息しろ!ほら、ここ!傷口押さえろ!!!!どこ撃たれた?頭か?」
「えぇ?頭?頭つーか胴だよ胴!」
「どっかで聞いたことあるわそれ………大丈夫だ!お前は俺が助けるから!」
「お前……なんだよコレ……」
「チャ……」
「パチャ……」
「おい!!!なんて言ったんだよ!!」
「スパチャァ…」
「VTuber!?やっぱ VTuber だよね?なんでお前、死に際に投げ銭してんの?他にやることあるだろ!」
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「コレ…」
「それサロメ様の初配信だな!いいんだよ壱百満天原サロメ様のマネしなくて。いったん VTuber から離れることできるか?」
「健康だよって伝えたくて…」
「なんかお前の愛の伝え方すっごい歪んでない?大丈夫?どうやって育ててもらったの?心配になるわ。親の顔が見てみたいわ」
「お前、今なんて言った?」
「ごめん、これに関しては俺が悪いわ。ごめんな?ごめん」
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「コレ…」
「裏にメッセージが書いて…ある……俺からの…最後の言葉だ……」
「お前……【最も恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である】って…お前……」
「そう……お前のことだ…」
「うるせーよ!黙れ!今の状況、どっちかっていうとお前だわ!!もっと伝えたいメッセージで頼むよ」
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「コレ…」
「そうだ……納車式のときの…」
「お前、ニッコニコで草!確かに写真撮るけど!この写真だと車がメインになってっから!!もっと他の写真ないの?結婚式のやつとかない?しかも右下になんか書いてあるし。【提供】?なにこれ?スポンサーってこと」
「いや、誰もいないよ?」
「いま、あんま言うなって!そういうことを!去年から騒がしいんだから!知らねーぞどうなっても?無敵かお前?すげえな」
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「コレ…」
「…お前」
「……お前」
「………お前」
「お前だな?お前しか出てこない!アルバムめくってたもん!1ページ、1ページ、懇切丁寧に。俺も途中から薄々、もしかして、次もお前なんじゃねーかなって思ってたし。お前、最初からアルバム取り出してきたよね?おかしくね?ここ戦場よ?
なんでお前と走馬灯みたいにお前の人生振り返ってんの?しかもなんで大学落ちて笑ってんの?バカかお前?もっと最近のやつで頼むわ」
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「コレ…」
「死ねば?最低じゃんお前!最低だよ!!助けたくねーよそんなやつ!小学生のときからいじめてたの?死んで欲しいわそんなやつ。俺がトドメ刺すわ。いまから撃ち殺してやるわ。地獄行きだわ!くたばれバカ野郎!」
俺もう疲れてきたわ。ちゃんとやろうよ?」
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「コレ…」
「そう……………………」
「おい、しっかりしろ!」
「隊長ぉぉぉおおおお!!!隊長の写真!!なんでお前が持ってんだ!!お前全然、関係ねーし!」
「隊長の10円ハゲが面白いから盗撮したんだwwwあと持ってないのお前だけだから……w最後にと思って…www」
「いらねー。いらねーわそんなもん。お前死にかけてんだよ?なに笑ってんの?そんな余裕ないと思うけどね?しかもなんで俺以外みんな持ってんの?バラ撒きやめろ!隊長には良くしてもらってんだよ俺!」
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「コレ…」
「お前これ…写真じゃないか!しかもこれって…おい、エコー写真か…ッッッ!?じゃあお前、彼女との間に…」
「俺のだ…」
「もっちょっと やるか」
「また、おっとっと 出てるって。いい加減にしろ」
――どうしてこんなにも、あの人のことばかり考えてしまうんだろう。
兄である隼人が家の中を歩き回っている姿を見るだけで胸が苦しくなるし、学校の帰り道にちょうど自転車ですれ違えば、それだけでその日一日が特別なものに感じられる。気づかないうちに視線を追いかけてしまっている自分が怖い。でも、それ以上に、そんなふうに兄のことを想ってしまう自分を止められない。
私はここでは名前を明かすことはしない。ただ、自分が高校二年生の女子で、隼人とは三つ離れた妹だということだけ伝えておきたい。昔から仲は良かったと思う。家族は四人で、両親と私、そして隼人。私が小さかった頃、隼人は私の手を引いて近所の公園に連れていってくれた。かくれんぼが大好きな私を喜ばせるために、砂場の囲いをぐるぐる回りながら「もういいかい?」って聞いてくれた顔は今でも覚えている。
いつも優しくて、少し面倒くさがりだけど根は真面目で、おまけにスポーツも得意。小学生の頃は野球チームのエースで、中学生になるとバスケ部に入ってレギュラーをとっていた。成績だって中の上くらいをキープする程度には要領がよくて、なんでも器用にこなせる。私にとっては、そんな兄が小さい頃からの「憧れ」であり、「理想像」でもあった。
でも、いつの間にか「大好きなお兄ちゃん」では収まらない感情を抱くようになった。きっかけは自分でもはっきりとは言えない。中学生になってからかもしれないし、もう少し前からかもしれない。ただ、一緒に暮らしている間に、気づけばその気持ちはどんどん大きくなっていった。人を好きになるという気持ちは、きっと初恋と呼べるものなのだろう。でも相手は血の繋がった兄。しかも、普通に恋愛を楽しんでいる友達を見ると、自分だけがおかしな道に迷い込んでしまっているようで怖くなる。
けれど、やっぱり怖さよりも「好き」という感情のほうが大きい。最近では、学校で友達と他愛のない話をしていても「今頃お兄ちゃんは何をしてるんだろう」なんて考えてしまうし、帰宅するときには少しでも早く顔を見たくて自転車を全速力でこぐ。家に着いてもすぐに部屋に戻るのではなく、リビングやキッチンに隼人の姿がないか探してしまう。ときどき目が合うと嬉しくなって、顔に出ていないかとハラハラする。
そんな私の気持ちには当然ながら家族は気づいていない…と思っていたけれど、最近少しだけ不安になっている。というのも、母が「あなた、隼人が出かけるとソワソワしてるわよね」と冗談めかして笑うことが増えてきたからだ。「兄妹なんだから、そりゃあ多少は気にするよ」と苦笑いを返してはいるものの、内心はドキッとしてしまう。ほんのり頬が熱くなる感覚に気づかれていないかと、こっそり自分の頬を触りながら必死に平静を装う。
隼人自身は、私の気持ちをまるで察していないと思う。いや、察しているのかもしれないけど、まったく気づかないフリをしているだけかもしれない。兄は優しいから、たとえ妹が少しばかり不自然な愛情表現をしても、見て見ぬ振りをしてくれるんだろう。たとえば、帰宅してすぐの隼人に「おかえり!」と元気よく言いながら駆け寄ったり、お風呂上がりにリビングでのんびりしているところを見つけて、隣に座りたがったり。普通の妹だってやるかもしれない行動を、私はちょっと度を越えてやりすぎている気がする。でも隼人は「お前はいつでも元気だな」と笑うだけで、嫌な顔ひとつしない。たぶん、ここまで兄妹仲がいいのは当たり前のことじゃない。分かっているのに、どうしようもなく惹かれてしまう。
そうやって日々を過ごしていたある日、私は衝撃的な光景を目にした。隼人が駅前のカフェで女の人と二人で向かい合っていたのだ。夕方の薄暗くなりかけた時間に、店のガラス越しに見えた二人は楽しそうに話していた。私の視界に入った瞬間、胸がドクンと大きく鳴り、呼吸が一瞬止まった。どうしよう、これを見て見ぬ振りなんてできない――そう思った矢先、ふと兄がその女性に向かって笑顔になった。その顔は、私のことをかわいがってくれるときの表情にどこか似ていた。でも、そのときの兄の目には明らかに“私には向けない感情”の輝きがあった。
その日は家に帰ってからもぼんやりしてしまって、夕食の支度を手伝う母の声がまるで耳に入らなかった。「どうしたの?」という母の問いにも適当に「なんでもない」と答えたまま、失礼だと分かっていつつも上の空で食事を済ませた。部屋に戻ってからはベッドの上で寝転がり、あの瞬間を何度も思い返す。胸の奥がギュッと締め付けられて、泣きそうになる。でも、私にはそんな資格はない。それなのに、悔しくて、そして苦しくて、どうしようもなかった。
少なくとも「ただの友達」や「バイト先の先輩・後輩」というふうには見えなかった。兄があんなにも嬉しそうに、そしてどこか恥ずかしそうに笑うなんて滅多にない。じゃあ、彼女に違いない…? 頭の中をそんな不安がめぐる。
翌日、私が部屋で宿題をしていると、兄がノックをして入ってきた。「ちょっといいか?」なんて言いながら。隼人が私の部屋を訪れること自体は珍しくはない。いつも私が兄の部屋に入り浸っているから、たまには逆パターンだってある。けれど、なんだかぎこちない。椅子に座ったままの私を見下ろすように立って、首をかしげながら言いにくそうに言葉を継いだ。
心臓が嫌な予感を察知したように跳ね上がる。隼人は私と視線を合わせない。もしかしてそれは男友達じゃなくて、昨日見かけたあの女性の家? 一瞬にしてそんな想像が膨らみ、思わず指先が震えそうになる。
なんとか平然を装うように答えると、兄は続ける。
「いや、一応親にも言ってるんだけど…たぶん気にするだろうから。お前も変に心配しないでくれよ」
何を心配するというのか。兄妹の仲がいいとはいえ、私が兄の外泊をどうこう言う立場にはない。でも、兄は心配性だから、家のことをフォローしてほしいのかもしれない。私は「分かったよ」とだけ返した。言葉少なにドアを閉めて出て行く兄の姿を見送ったあと、机に突っ伏して「もうやだ…」と小さくつぶやいた。
次の日、兄は本当に泊まりに行ってしまった。リビングで朝食を食べているときに「じゃ、夜は帰らないから」と軽く言い残すのを聞くと、私は内心どうにも落ち着かなかった。でも、両親も特に咎める様子はない。大学生の兄なら、友達の家に泊まるくらいよくあることだろう。母は「あまり夜更かししないように」と声をかけながらも、どこか余裕のある笑みを浮かべていた。もしかしたら母のほうが私の挙動を気にしているのかもしれない。だけど、そんな母と目が合いそうになるたびに、私は慌ててスプーンを持つ手元に視線を落とし、朝食をかき込んだ。
兄がいない夜は驚くほど静かだった。いつもなら兄が廊下を行き来する音や、リビングでテレビを見て笑っている声がかすかに響いているのに、それがない。こんなにも家が静寂に包まれるなんて、と改めて驚く。勉強をしようにも集中できず、気づけばスマホの画面を何度も見つめてしまう。LINEを開いても、兄とのトーク画面には特に更新はない。おやすみLINEくらい欲しいというのは、妹としての甘えなんだろうか。いや、ただの妹ならそこまで望まないものなのかもしれない。
そうしてもやもやしながら夜を過ごし、いつの間にか寝落ちしてしまった。朝になって目覚めたときにはすでに両親は出勤していて、リビングにはメモと朝食が置かれていた。昨日はろくに晩ご飯も食べていないからお腹が空いていたけれど、あまり食欲が湧かない。パンをかじりながら、ふと玄関のほうに耳を澄ます。兄はもう帰ってきているのか、それともまだなのか……。
結局、兄が戻ってきたのは昼近くだった。私はリビングでぼんやりテレビを眺めていたが、玄関ドアの開く音を聞いた瞬間、反射的に立ち上がってしまった。心のなかで「落ち着け、ただいまの一言を返すだけだから」と自分を戒める。すると玄関のほうから兄の声がした。
「ただいまー…って、お前いたのか。学校は?」
そんな気の抜けたやり取りをしながら、私は兄の様子をこっそり観察する。目の下に少しクマができているように見えるのは、夜更かしした証拠だろうか。髪の毛は昨日の朝と変わらない感じなのに、服は昨夜見たのと同じものを着ている。あの女性の部屋に泊まった可能性は十分ある……。そう思っただけで胸がチクリと痛む。
「夜更かししたっぽい顔してるよ。何してたの?」
我ながら、尋ね方が妹っぽくない。少し詰問じみた言い方になってしまい、自分でも焦った。隼人は「まぁ、ちょっとな」と曖昧に笑うだけで、具体的に何をしていたのかは語らない。その態度が逆に私の不安を煽る。
――本当は、昨日見た女性のことを聞きたい。あれは彼女なのか、どういう関係なのか、私が思い違いをしているだけなのか。けれど、聞けば聞くほど自分の“妹らしからぬ感情”が露呈してしまう気がする。私は何も言えず、ぎこちなく視線を逸らした。
兄はそのままシャワーを浴びると言って風呂場へ向かった。わずかに開いたドアの向こうからシャワーの音が聞こえてくると、どこか落ち着かない気分になる。しばらくして洗面所のドアが開き、「あー、さっぱりした」と兄の声が聞こえる。その後ろ姿はいつもと変わらないのに、昨夜は私の知らない場所で過ごしてきたんだという現実が頭をよぎって苦しくなる。
その日は土曜日で、家族みんなが出かける予定は特になかった。私は家にいても落ち着かないし、どうにも兄の様子を伺ってしまう自分が嫌で、思い切って友達を誘ってショッピングモールへ出かけることにした。友達には「ちょっとストレス発散に買い物したいんだよね」と言っておけば、深くは聞かれない。
だけど、いざ待ち合わせて話をすると、友達は自分のバイト先の先輩に片想いしているらしく、その相談に花が咲いた。普通の恋バナだ。先輩が優しくて、ちょっと大人っぽくて、けれど同じ学校じゃないからなかなか会えなくて…という話を楽しそうに、でも時々せつなげに話してくる。それを聞きながら、私は胸が苦しくなった。
――私だって、好きな人がいる。けど、その相手が兄だなんて言えるわけがない。もし打ち明けたら、相手をドン引きさせるか、あるいは冗談だと思われるか。どちらにしても受け入れてはもらえないだろう。だから黙っているしかなくて。
それでも、友達が「そろそろ告白しちゃおうかな」と言ったとき、私は全力で応援するモードに切り替えた。人を好きになる気持ちは止められないし、応援されると素直に嬉しいはずだ――そう思うからこそ、友達の背中を押したい。だけど自分はどうなのだろう。いつも隼人の優しさに甘えて、妹という立場に安住しているだけじゃ何も変わらない。でも、変えたくても変えられない部分がある。そのギリギリのラインが「兄妹」という関係のもどかしさだ。
買い物を終えた帰り道、夕日が街をオレンジ色に染めていた。友達と別れて一人になると、どうしようもなくあのカフェで見た光景を思い出してしまう。兄はあの女性とどんな会話をしたんだろう。その後、どんなふうに夜を過ごしたんだろう。妄想は際限なく膨らみ、しまいには自分の中の醜い嫉妬や独占欲が顔を出す。血の繋がった兄に独占欲を燃やすなんて、普通に考えたらおかしい。だけど、その“おかしい”感情を否定することができなくて、自分に嫌悪感を抱く。
家に帰ると、兄はリビングのソファでゴロゴロしていた。テレビを見ているのかと思いきや、どうやらスマホの画面に集中しているらしい。私は心臓を落ち着かせながら「ただいま」とだけ声をかけた。すると兄は「ああ、おかえり」といつも通りに返してくれる。そんな小さなやり取りにさえ、嬉しさと苦しさが混じる。
兄はスマホをいじりながら、「今日どこ行ってたんだ?」と一応興味を示してくる。私は友達と買い物していたことを伝えた。友達の恋バナに盛り上がった話も少しだけする。すると兄は「へぇ、それでどうなったんだ?」なんて興味ありげに聞いてくる。いつもは私の話を「ふーん」で流すことが多いのに、やけに突っ込んだことを言うから少し意外だった。
――どうしてこんなふうに聞いてくるんだろう。まさか私が兄を好きだなんて勘づいて、探りを入れているのか? そんなわけはない、と思いながらも、妙に心がざわつく。
私は友達が先輩に片想い中で、告白する勇気が持てないという話をそのまま伝えた。兄は少し考え込むような間を置いてから、「まぁ、言わないと伝わらないもんな」とつぶやいた。まるで自分自身に言い聞かせているような口調に聞こえて、私はなんとも言えない気持ちになる。もしかして隼人は、昨日会っていた女性に告白したのだろうか、あるいはされたのだろうか……。すぐに頭の中でいろいろな可能性が浮かんでしまう。
それから数日が過ぎても、兄の様子はいつも通りだった。大学の授業やバイトに出かけたり、家ではゲームをしたり、そして私と軽く言葉を交わしたり。何も変わらないからこそ、私の中で渦巻く疑問は膨らむばかりだった。時折、母が私を見てクスッと笑うのが気になるけれど、絶対に知られたくない。ましてや兄がどう思っているかなんて、想像しただけで顔から火が出そうになる。
ある夜、私は勇気を出して兄の部屋のドアをノックしてみた。部屋からはかすかに音楽が聞こえていたが、「入るよ」と言うとすぐに「おう」と返事があった。机には参考書が広げられていて、どうやらレポートか何かの課題に取り組んでいたようだ。
私が言いよどむと、兄は椅子をくるりと回転させてこちらを向いた。どんな顔をしているのか、チラッとしか見られない。いつもと変わらない柔らかい表情なのが、逆に私を緊張させる。
「その…この前、駅前のカフェで誰かと会ってたでしょ? あれって、彼女…なの?」
最後のほうは声がかすれてしまった。何を聞いているのか自分でも分からない。兄が「お前には関係ないだろ」と一蹴したらどうしよう、そんな不安が頭をよぎる。だけど、何も聞かずにモヤモヤし続けるのはもう嫌だった。
兄は一瞬、驚いたように目を見開いたあと、少し苦笑いした。
「ああ、あれ見られてたのか。別に隠してたわけじゃないんだけどな」
「そ、そうなんだ…。で、彼女なの?」
呼吸が苦しくなる。心臓が痛いくらいに鼓動を主張している。兄の返答次第では、私の中の何かが壊れてしまいそうな気がした。
「彼女じゃないよ。昔のクラスメイトってだけ。ちょっと相談があるって言うから話を聞いただけなんだ。泊まったのも、そいつの話に付き合ってたら終電逃して…結局、男友達ん家に泊まったんだ。まぎらわしいことして悪かったな」
そう言いながら頭をかく兄の顔は、少しだけ照れくさそうに見えた。私の心からは一気に重たい霧が晴れていくようだった。それでも、「そっか…」とだけ言って、ドキドキを悟られないようにうつむく。安心したのと同時に、どうしようもなく涙が出そうになった。なんでこんなに泣きそうなんだろう。
兄が小声でそう言うのを聞き、私は思わず体を強張らせた。つい顔を上げると、兄が少しだけ意地悪そうに笑っているのが見えた。心臓がバクバクしてどうにかなりそうになる。
「べ、別に…!」
誤魔化そうとするけれど、どう見ても挙動不審だ。結局、兄は笑いながら「なんだよそれ」と言って、私の頭をポンポンと軽く叩いてくる。昔からそうやって優しくなだめるように触れる手に、どうしようもなく甘えたくなってしまう。だけど、私がこの気持ちを言葉に出すことは決してできない。
それからしばらく私たちは黙ったまま、相手の顔もあまり見ないでいた。時間にしてみればほんの数秒かもしれないけれど、私にはとても長く感じられた。部屋には音楽も流れていて、そのメロディだけが穏やかに空気を満たしている。
「…そろそろ寝るわ」
限界を感じて、私はそう告げて兄の部屋を出た。ドアを閉める前、兄は「おやすみ」とだけ言った。私も同じように「おやすみ」と返したけど、その声は震えていたと思う。自分の部屋に戻ってベッドに倒れ込むと、涙がこぼれた。何も変わっていないのに、胸がいっぱいだった。
私はきっとこれからも、隼人のことを好きなままでいる。兄妹であることを理由に、その気持ちを外に向かって叫べるわけでもないし、正当化できるわけでもない。だけど、今日みたいに「兄には私の知らない女性がいて、見たことのない笑顔を向けるかもしれない」と考えるたびに、あの苦しさが胸を焼く。だからと言って、勝手に嫉妬や独占欲を抱くのは間違いだと分かっている。分かっているのに、止められない。これがブラコンを拗らせた私の現実だ。
明日もきっと、兄はいつも通りの態度で接してくれるだろう。私も「妹として」振る舞い続けるはずだ。その穏やかな日常に救われると同時に、どうしようもない葛藤が継続していく。それでも、今はまだ、兄がそばにいてくれることだけで十分なんだと思う。たとえ叶わない恋でも、隼人が生きて笑っていてくれるだけで、私は幸せだ。
――ただ、いつか誰かと本当に付き合ったり、結婚したりする日が来たら、私の心はどう壊れてしまうんだろう。そんな未来は想像すらしたくないけれど、避けては通れない。いつかその時が来るまで、私はきっとこの気持ちを抱えたまま、妹として側にいる。それが私にとっての最善で、唯一の選択肢なんだと思う。
今日も、隣の部屋から聞こえてくる音楽と兄の足音に耳を澄ませる。彼がそこで生きていること、それだけを感じられるだけで少しだけ安心する。ブラコンを拗らせているのは重々承知。でも、やめたくてもやめられない。これが私の現実で、私の想いだ。もしかしたら、ずっと苦しみ続ける道かもしれない。けれど、一度芽生えてしまった感情は消せない。私はこれからも、この胸の痛みと温かさを抱えて生きていくのだろう。
そしてもし、いつか奇跡のような日が来て「本当の気持ち」を打ち明けるときが訪れたら。そのとき隼人は一体どんな顔をするのだろう。拒絶されるだろうし、気持ち悪がられるかもしれない。でも、それでもいい。今は――ただ、隼人の妹として、彼の笑顔を見守りながら、この拗らせたブラコンを密かに育て続けるしかない。妹という“特等席”をもらえているのだから、それだけで十分だと言い聞かせながら。
夜はふけていく。明日もまた、何も変わらない朝がやってくるだろう。だけど、この胸の奥で熱を帯びる感情は、決して冷めることはない。私はそう確信して、いつか来るかもしれない苦しい未来さえも受け止める覚悟をした。兄への想いを胸に秘めたまま、静かに目を閉じる。
――たぶんこれからも、ずっと私はブラコンを拗らせたままで生きていくんだろう。だけど、兄の笑顔を間近で見ることができるなら、それでも私は幸せなのだと思う。
一昔前までは、俺が知る限り関東地方の近郊住宅街には必ず一定の範囲で蕎麦屋があった。「更科」「砂場」「藪」などの屋号を受け継いだり、「長寿庵」のような「〇〇庵」という蕎麦屋が一定地域内に一軒は必ず存在していた。
実際には警察が逮捕した容疑者にカツ丼を振る舞うことはないが、20世紀の刑事ドラマや2時間サスペンスで容疑者が近所の町蕎麦屋から出前されたカツ丼を食って自供するとういうフィクションは定番ネタであった。
かつて各地域の住宅街に存在した町蕎麦屋は、麺類ならきつね、たぬきは当然としておかめ、天ぷら、カレー南蛮、鴨南蛮、など各種日本麺類を蕎麦でもうどんでも出前しただけでなく、ラーメン、タンメン、味噌ラーメン、五目ラーメンなど日式中華麺類各種は必ず備えていた。丼物は上述のカツ丼は当然として親子丼、天丼、玉子丼、カレー丼、牛丼がメニューにあった。カツライス(トンカツ定食)や生姜焼き定食、アジフライ定食なども安価だっか。黒電話で出前を頼むと若い店員がスーパーカブに乗って銀色の箱から麺類も丼物も定食も迅速に届けてくれた。ウーバーイーツとか現在の配達サービスより迅速で丁寧だった。
所得の多い人ほど減税額が大きくなるものすごく性質の悪い減税だし、恒久減税となる(いずれ控除を元に戻すものではない)ものだから雇用や物価を見ての総需要コントロールのための減税と違って平準化して対応すればいいというものではなく、減税だけ採り上げての政策オプションとはできない。
労働制限の理由になっている壁を壊すためと言っているが、砂場のトンネル掘りにダイナマイト使おうみたいな釣り合わないもので(というか他の壁への言及の薄さからして、壁を壊すのはただの口実で減税による有権者の歓心を得るのが目的だろう)、そのくせ今の最低賃金の伸びからすると十年も経てばまた壁が見えてくるような下手な対処療法にしかならない。
そりゃ、こんな筋の悪い政策は、まともな人なら反対するのが当然じゃん。
(税金として取られる金自体には色がついていないので国税と地方税の振り分けなんかは政治家がちゃんとやれば後から組み替えられるものであり、地方税の減収と行政サービス低下を煽って反対意見を盛り上げてもらう的なやつもまた下策だと思うけどね。総務省なのか裏に財務省でもいるのか知らないけどセンスがない。もっと、上記のような問題を真正面から説明すればいいのに。なにせ雇用や物価のための一時的な減税と、恒久減税との区別もままならない人が多くいるような状況なんだから、地方自治体首長に反対運動させる前にもっと説明をしなきゃあならん。)
休みの日は、大抵家で過ごした。掃除をしたり洗濯をしたり、たまには料理を作ったり。あとは布団の上に寝転がってスマホに熱中する。熱中などと言ったら、好きでやっているようにも聞こえるかも知れない。しかし私の場合、スマホに触るのは、どうにもならない虚しさから逃れるためでしかない。何かをするよりも何もしないでいるほうが難しいのだ。不安という魔物に追われて逃げ惑う姿は、傍から見れば実に滑稽にちがいないが、誰かに咎められるわけでもない。安全な家の中で、私はひたすら自身の孤独と格闘する。
今も昔も、おにぎりを三角形に握るのは、私の唯一の特技と言って良いだろう。毎日、朝食に欠かさずおにぎりを食べたものだった。職場近くの公園のベンチに腰をかけながら。聞こえてくるのはスズメの声だけだ。砂場も遊具もあるから、昼になれば児童が興を添えるのであろうが、今は散歩する人さえ通らない。朝の光が木々の梢を透かしておにぎりを含む私の頬を照らしている。春や秋にかぎらず、夏は額に汗を滲ませながら、冬は寒さに身を縮めながら、私は1年中ここで朝食をしたためるのである。不思議なものだ。外に出るのも億劫がる子供だったはずが、大人になって公園が好きになるとは、いったい何の因果だろう。家と職場の中間の、誰にも煩わされない微妙な距離感の上に安住できるひとときは、私にとって最上の幸福だった。
いつからか、公園にひとりの女性の姿が見えるようになった。出入口のあたりの、植え込みを囲うコンクリートの上に腰を下ろし、足を組み、あたかも「考える人」みたいに頭をやや傾げながら、スマホを覗き込むように見ている。ベンチに座る私の位置からは、対角線上に進んで30メートルくらいは距離があるだろうか。顔は判然としないけれども、ショートカットで、すらっとしたきれいな身なりをしている。歳は私よりもいくらか上だろう。おにぎりを食べ終わった私は、職場へ向けて公園を後にするのであるが、その際、かならず女性の前を通ることになる。女性は相変わらずスマホを覗き込んだまま通行人の存在には無頓着である。私が家で熱中するのとはちがって、彼女のスマホへの接し方はどこかしら優雅で、気品があり、悠々とした感がある。当時シェイクスピアの作品を読んでいた私は、いつしか心の中で勝手に彼女を「ジュリエット」と呼ぶようになった。
ジュリエットは、来る日も来る日も同じ姿勢をしていた。服装も、もちろん日毎に異なるとはいえ、上品で垢抜けたところは、いつだって全然変らなかった。そして常に私には一瞥もくれなかった。おにぎりを食べながら、横目でちらと様子をうかがうと、昨日の光景と寸分も異ならない。前を通ろうとすると、心もち身体に力が入るものの、ジュリエットのほうは我関せずといった風で未だスマホを覗き込んでいる。私が春夏秋冬おにぎりを頬張るのと同じように、彼女も季節の別なく自らを貫くのである。ただひとつ異なるのは、私ひとりだけが、彼女に勝手に名前をつけ(まさか彼女は私を「ロミオ」と呼んではいまい)、家や職場からの逃げ場となっている公園に突然現れた女性を、妙な存在として気にせずにはいられなかった所だ。
幼い頃から、友達と遊ぶのも気が進まず、家庭の中にも居場所がないと感じがちな、さびしい少年だった。勉強はできないし、かけっこをしてもビリが定位置。学校に好きな女の子ができても、ばれないように取り繕うのに必死で、感情を表すのを恐れるばかり。そのまま体だけが大きくなり、大人と呼ばれるようになった。ひとりぼっちの自分が見つけた幸福の空間に、見知らぬ人が入り込んで来て、今、どうして嫌な気持がしないのだろう。ひとりで遊んでいるところに友達が来ただけで逃げてしまうような子供だったのに。私はやはり大人になったのだろうか? 考えれば考えるほど、むず痒い気がして、やりきれなくなる。この感情が一体何なのか、自分にもよく分からない。くだらないと思って何もかも打ち消そうとするけれど、朝日の下の残像が瞼のうらに貼り付いて離れない。しかも彼女は微動だにせずあそこに座っている。雨の日も晴れの日も、世の中がどのように移ろおうとも、ここだけは同じ時間が流れていた。ふたりの男女がそれぞれの世界に住みながら、公園という場所だけ共有している、夢の中のようなおぼろげな時間が。
私がその公園を最後に訪れたのは、退職した日であった。冬用のコートを着たジュリエットは、寒さも忘れてしまったみたいに、その日もいつもと変らずスマホに夢中になっているようだった。が、おにぎりを食べ終わり、いよいよ出勤しようと出口を抜ける間際、彼女の頭がほんのすこしだけ上がって、こちらを見たような気がした。馬鹿馬鹿しい。気のせいに決まっている。もう会うことはないと悟った私の感傷が起こした錯覚というものだろう。でも、当時の私には彼女の視線が重たく突き刺さるように感じられてならなかった。あの一瞬間が長い年月を経た今になってもよみがえる。私の生活はあれから少しも変っていない。休みの日は、掃除洗濯料理に、それから不安に苛まれながらスマホをいじるだけ。スズメの声と、朝の光と、おにぎりと、ジュリエットと。——遠く過去の記憶のなかへ去っていくあの日常が、時々私には恋しくてたまらなくなる。
紙に手書きの方が記憶に残るし思考も捗ることが科学的にも証明されてるのに、続ける意味なんてないんじゃないの?😟
もちろん、板書をただ書き写す労力なんてアホだから、プリント配布するとかすればいいし、
プリントを喪失しても、いつでも出力できるよう、プリントはPDFなりで電子化されていればいいし、
デジタルでパワードされるべきなのは教育者側であって、教育者の労力が削減されるべきであって、
もちろん、それでデジタル弱者が生まれるかもしれないけど、なんとなくだけど、多分GIGAなんとかしたって、そういう人は弱者になるだけだと思う
受験勉強と同じで、自分は勉強に向いているのか、向いていないのか、それがジャッジできればいいだけであって、
それをジャッジした後に、尚も勉強に向いてない人たちに勉強を強制するべきではないと思う
いいかげん、長所を伸ばす教育をするべき出会って、程度の問題はあるが、短所を無理やり強制的に伸ばそうとするの、やめた方がいいと思う
誰もが情報I、情報IIの知識が必要な社会になんて、これからずっと先もそんな社会にはならない
学校で情報なんて習わなくても、情報処理の試験を受ければいいし、興味がある人がやればいいだけであって、
というか、情報以外の教科も本音で言うならそうだと思う、古文はまだ分かるが、漢文の必要性はあまり感じない、だったら中国語やれとさえ思う、役に立つから
教科書をデジタル化する必要もない、教科書は学校に置いておいてもいい
自分は学校で悪質なイジメ、虐待にあった経験者だから、日本の学校も海外みたいにロッカーにするとか、監視カメラを付けるべきだと思う
痴漢防止のために、電車内に監視カメラを付けることにも賛成する
監視されていないと自制心を保てないレベルの人も社会には残念ながら存在する
いずれにしても、タブレットの導入をどうするだの、子供が砂にマシンを埋めただの、仮に子供に与えるのがラズパイだったとしてもざっくり1万円である
ノートやタブレットより1万円のラズパイは安いかもしれないが、それでも毎回砂場に埋められてたらやってられないし、もう1万円という時代でもないしな…😟
電子機器を捨てて、紙を使え、紙を、パピルスがない時代からすれば夢みたいな現代だろ
あと、生成AIみたいなのも出てきて、コンピュータの方が人間に近付いていってるんで、尚更、誰もが情報I、IIの知識が必要な社会なんて尚更尚更来ないし、
情報IIの補足みたいなの一通り眺めたり、試してみたりしたけど、こんな広範囲、全部教えられる人間なんていない、いても酷く広くて浅い知識になってしまうし、
平日の昼下がり。
長年の激務から開放された女性が、近所の公園で一人、のんびりとしていた。
小学校低学年くらいの少年は、小さい体に似合わない大きな黒ぶちの眼鏡をかけ、一人黙々と砂山を作っている。
少年はパッと顔をあげ、か細い声で「うん…いいよ」と答えた。
「一人で遊んでるの?お友達とは遊ばないのかな?」
「僕…今日は友達と喧嘩しちゃったんだ…あいつすっごい凶暴な奴でさ、気にいらないとすぐ僕の事殴るんだよ」
女性は目を細めながら少年を見つめる。あぁ、君みたいな子を私はずっと知っているよ…と。
「知ってるよ。僕タケコプターが欲しいな。あれがあれば毎日遅刻なんかしないのに!」
「本当に?やってみせてよ!」
「……ノビ太くん、ジャイアンなんかに負けるな!僕がついてるよ…!」
「ドラえもんの声は、そんな変なガラガラ声じゃないよ。全然にてないじゃないか。うそつき!」
砂山をぐしゃりと潰し、走り去っていく少年。女性は何もいえなかった。
あたりは暗くなり始めていた。
「………僕、ドラえもん……」
プロンプトエンジニアリングの最大のメリットは一人の戦闘力が大幅に水増しできること。
たとえばその昔は東方Projectを一人で作るのは狂気の沙汰だった
イラスト 俺
音楽 俺
シナリオ 俺
プログラム 俺
販売 俺
販促 俺
製作 俺
↑
これ真似する気になる奴は超少ないやろ
しかし、東方より更に前の時代、赤松健がPaladinを作っていた時代はオール俺も少なくはなかった。
その後の時代でもRPGツクールなどのツールを用いて音楽と汎用敵に以外オール俺を実現するクリエイターは決して少なくはなかった。
もちろんトビーフォックスみたいなのはいるが、彼がスマブラにアレンジ提供する化け物であることが結果的に「普通は無理」をより強固に証明している。
たが、大部分の人間は容量増加に伴った求められるクオリティの強化に耐えきれず、自分の狭い専門性に縛られ、全体をデザインする事もできず、他のメンバーから自分のこだわりを守るので精一杯だ。
ゲーム作る人間の半分ぐらいは大昔の一人製作に憧れていたのに、高くなり続ける要求クオリティの壁に阻まれ自由を奪われてしまったんだな。
今、プロンプトエンジニアリングの力によりこの壁は破壊された。
↑
「プログラムを手段として何かしたいことがある」にとって滅茶苦茶楽しい時代がやってきた。
「プログラムを楽しむために何かネタを探している」という人からすればつまらん時代かもなあ。
砂場で遊びたいから城を作る子供、城を作りたいから砂場で遊ぶ子供、似ているようで全く違うんだなあ。
まあ、世の中の大部分は「楽して金を稼ぎたいだけ」なんだろうけどな。
そういう奴が混じると議論がカオスになるが、それを取り除いてやったら結論としては砂場のガキ二種類のどっちなんだって話よ。
おれは楽しめる方のガキだ。
楽しくなってきて最高だ。
オタクは自分の人生があまりにもしょーもないがゆえに、何でもかんでも大げさに捉えるからな。
蟻の子からすれば砂場のわずか数cmの起伏さえも連綿と連なる山脈というわけだ。
だがその中に混じる「この1年の間に死ぬ人間もいるだろうに。さぞや無念だろう」という言葉は流石にどうかと思う。
如何に薄っぺらい人生を生きるオタクであれど、死という絶対的なイベントを前にしてたかがアニメ映画の1つを見逃すかどうかを重要視する余裕などないだろう。
それまでは畳の縁ほどの僅かな段差さえも巨大な荒波に感じていたオタクも、無限の深さを持つ死という断絶と向き合えば精神面も大きく変化するというもの。
1人の人間の一生が持つ本当の大きさ、重みに気づいた時、アニメ等というものは所詮作られた赤の他人の物語に過ぎぬと分かるだろう。
死を目前に控えた最後の1年、それを迎えた者の心境を思えば、「アニメ映画を見る前に死ぬなんて本当に不幸に感じているだろうな」という言葉は戯言としても失礼すぎる。
人間1人分が持つ生命、人生、縁、過去、未来それらの重さを真っ当に測る天秤をオタクが持ちうるのはその生命が潰える寸前だということは俺だって知っている。
だが、いまだそれを知らぬとはいえ、「このアニメを見る前に死んでしまうオタクのなんと不幸なことか」と声高に叫んで回るのは、オタクとしてもあまりに行儀が悪かろうよ。
ああ言わせてもらったぞ。
今日こそは言わせてもらった。
おまんじゅうはふわふわとした丸い体で、まるで雲のように軽やかに動きます。
一方、いわれ大根は細長い緑の葉を持ち、風に揺れるようにしなやかに動いています。
「こんにちは、おまんじゅうさん!」いわれ大根がにっこりと笑いかけました。
「こんにちは、いわれ大根さん!」おまんじゅうも微笑んで返します。
まず、砂場でおまんじゅうは柔らかい砂の中に隠れて、いわれ大根がそれを見つける遊びを始めました。
いわれ大根は細長い葉を使って砂をかき分け、やっとおまんじゅうを見つけました。
「見つけた!」いわれ大根が喜びの声をあげました。
「わぁ、上手に見つけたね!」おまんじゅうも嬉しそうに答えました。
おまんじゅうはふわふわとした体でブランコに乗り、いわれ大根は細長い葉を使ってブランコを押してあげました。
風に揺れるブランコの上で、おまんじゅうはまるで空を飛んでいるかのような気分になりました。
「すごいね、おまんじゅうさん!」いわれ大根も笑顔で応えました。
最後に、二人は芝生の上で寝転び、空を見上げました。
おまんじゅうはふわふわとした雲の形を見つけ、いわれ大根は風に揺れる木々の音を楽しみました。
「本当に。また一緒に遊ぼうね。」いわれ大根も頷きました。
ずいぶんと昔に大層好きだった男の人が、ここ最近、ときどき夢に出てくる。
彼は小学校と中学校が同じで、高校は同じ方面の電車。なんと生まれた時から住んでるマンションも同じ。駐輪場で会った回数はいざ知らず。そのため、恋愛感情の有無に関係なく、なんだかんだと日々視界に入ってきた馴染みの存在でもある。
子供の頃、私の妹のおもちゃを公園の砂場に埋めて無くして泣かせたことも、小学校のとき転校生の女の子に惚れてたことも、中学のとき好きだった女の子と卒業後も会いたくて、あえて彼女が使いそうなコンビニでバイトしていたことも、新卒で入った会社でどんな仕事からスタートしたかも、全部知ってる。帰省時に彼のご両親と鉢合わせすれば軽く挨拶もする。
……こうやって書くと、好きだった人というよりも幼馴染だな。恋愛として好きだった期間はそれなりに長かったはずだけど、恋愛感情がない状態で交流していた期間も相当に長い。
未練があるわけじゃない。普段はまったく頭の中にいない。若い頃は仕事終わりに2人で近所の公園でビール飲んだり、夜中にコンビニで出くわしたらそのままアイス買っておしゃべりしたりしてたけど、私が上京してからは10年以上没交渉。「縁が切れるとはこういうことか」と思うくらい、今の私の人生に彼はいない。
にもかかわらず、なんか知らんが今さら夢に出てくる。ごくたまに。
今日も出てきた。詳しいシーンは特に覚えてないけど、目覚めた時に「あ、なんか今日夢にいたな」って感じ。
最初は「どした?死んだのか?」と思った。でも、誰からも訃報が届かないので多分生きてる。奥さんと子供と仲良く暮らしてるのだろう。
「実は私が、彼に未練でもあるのか?」と思って胸に手を当ててみたけどそれも見当たらない。私は私で素敵なパートナーとこれ以上ないくらい毎日楽しく暮らしている。
はるか昔、彼を好きだった少女時代は彼との結婚を夢見たりもしたさ。でも、だから今どうのこうのってわけじゃない。連絡先ももうわからないし、連絡することも特にない。こうやって書くと懐かしく感じる一方で、じゃあ会いたいかと問われれば別にという感じだ。
でも、夢に出てくるなら私の中にナンカがあるんだろう。
元気なんかな。
くらいには気にしてんのかな。
でも正直、あんたが夢に出てくるくらいなら、死んだおばあちゃんとかの方がよっぽど出てきてほしいけどな。
なに?なんか用事ですか?
何でここで書くかって白Wikiのお砂場勝手に建てたら叱られそうだから……。
転載とか参考にするとかはご自由にどうぞ。あとこの記事は個人の意見なのとちょくちょく大陸バレあるよ!
概要はここ見て。難易度12でキツい効果は12の「第1、3、5層突入時、耐干渉指数-1」と9の「同時配置可能人数-1」、あと6の「★4以上のオペレーターを招集する際に消費する希望+1」。あとはキャラパワーでどうにかなる。
この3つのデバフは★6パワーで何とかならず秘宝で補う必要がある。つまり同時配置数+秘宝無しで生垣で同時配置マイナスを引いたら泣いて撤退になる
分隊効果とかは難易度12でクリアマーク埋めするような統合戦略廃人なら割愛。白Wiki見て。
以上4つの分隊は分隊パワーで難易度12程度なら何とかなるどころか難易度15でも常用できる。
なので以下で書くのはそれ以外の分隊が前提。
難易度12なら異リードか異ジェシカ安定。黒騎士実装されたら黒騎士でもいいかも。異ガヴィルは後半役割なくて微妙。
増田は異ヤトウスタートは安定投げ捨てすぎて合わなかった。1層全戦闘ステージ踏みたい派なので。
白Wikiで初手おススメされてるティフォンは初手で取るもんじゃないしケルシーとか道中通してぶっちゃけいらん。初手オペに限っては対空大正義。
初期支援に希望+がなくてスポットクルースラヴァスタートは割と結構ある。その場合は戦闘後に補助券出ないのを祈れ。
希望に余裕ができたらまずはイネスを握れ。できてなかったらまずアンセルとスポットを握れ。
これには理由がありまして、3層まではイネスと異リードor異ジェシカが昇進2になっていたら★3オペと併せて全ての緊急がクリアできる。3層初手ゴプニクは知らん。
ムリナールはぶっちゃけ5層まで不要。5層では昇進2必須。異テキは4層から細かいケアのために欲しい。
なので召集順に融通が効くようになるロドスの戦術無線は神。何を差し置いても欲しい。
増田の★6召集順目安はイネス>異テキ>異リード昇進>ムリナール>5裏対策オペ(≒モスティマ)だったな。
イネス/異テキ/ムリナール/異リード、サーミ統合適正カルテットです。こいつらが軸でこいつらがどれかいないと5層で詰むので最優先召集。
5裏行くならティフォンは最後まで要らなくて道中含めて水チェンの方が融通利くとか6表行くのにSP自然回復秘宝無かったらフィリオ召集した方がいいとかそういう小ネタ要る?後で書く。
あと増田は異ヤトウは6面行く以外で不要だと思ってるけど音楽理論の災いには異ヤトウ&ナイチンがスーッと効く。
モスティマじゃなくてカニパラートで盗塁マンを何とかできるアークナイツ上手いマンがマジで羨ましい。増田はゲームが下手
ロドスの戦術無線≒オルゴール>>灯火&角笛>耐干渉指数+秘宝>赤リボン>狩人の洞察>希望+秘宝&オペ昇進秘宝&人事部の機密文書>湖の神盾>同時配置プラス秘宝
基本的には「第1、3、5層突入時、耐干渉指数-1」「同時配置可能人数-1」「★4以上のオペレーターを招集する際に消費する希望+1」をケアする方針。
それにしたって灯火と角笛はマジで性能がイカれてる割に安いので売ってるならぜひ買え。オルゴールと赤リボンには本当に世話になった……。
狩人の洞察と湖の神盾は強いっちゃ強いけど無くても普通にクリアできる。
手を含む職強化秘宝に頼ってクリアするようなら三流じゃねって難易度12を数十回やって思ってきた。なのでもう買ってない。PT全員が強くなる方がはるかに重要。
でも医者・自救と医者・妙手は初手召集する異リード壊れパーツ(=安定度上昇)なので買うのはアリかも。
3層終わりまでに生垣踏めなかったら諦めるボタンを押す。あと6層フラグの先行く者は4層で踏む。踏めなかったら諦めるボタンを押す。
分隊機能で上振れを狙えないとぶっちゃけこれが一番の方針になってしまう。
2層の先行く者で6層フラグ踏むのは3層の難易度がバカ上がりするから破壊戦術分隊以外無理。特に緊急氷海の虚像。
なので2層の先行く者は積極的に踏みに行ってオペを送るべき。もちろん生垣が最優先だけども。
4層までは積極的に緊急を踏んで秘宝を増やしていきたいので、6層フラグは4層で踏むしかない。
なので繁殖の啓示は買ってでも欲しい、でも無理なときは諦めるボタンを押しましょう。
音楽理論の災いのためだけに異ヤトウを召集するかは好み。高規格分隊でそんな余裕はない、それはそう。
なので5層のうち音楽理論の災いだけは避けて通るか啓示で書き換える。他は意地でやるしかねえ!やれなかったらオペ召集できなさすぎてどうせボスで詰む。緊急死者の行軍つらい。
5層追加マップがどう見ても地獄なのでやるなら今のうちだぞ。グレイディーアorノーシス要求されるとか召集セオリーから外れすぎてつらたん。
思わぬ遭遇は5裏フラグ啓示か驚き協語か狩猟で潰すとかそういうのは基本だけど一応書いておく。思わぬ遭遇を踏んでいいことはあまりない。戦闘をクリアしていくしかない。
下側の優先度だけ書いておく。
移住>>>歌唱>巡視>喜び=略奪>沈黙>驚き>慰霊。6面行く場合だけ繁殖が巡視の前に入る。他は要らないので適当に捨てていいよ。
移住が取れたらどんなクソ分隊でも難易度15が何とかなる。それくらいぶっ壊れ啓示なんだが取れるわけねえんだな。というわけで歌唱以下が現実的な目安。
「第1、3、5層突入時、耐干渉指数-1」「同時配置可能人数-1」「★4以上のオペレーターを招集する際に消費する希望+1」をケアする方針なのでこうなる。
巡視は個人的にはめちゃくちゃ重要啓示(崩壊パラドクスで同期性消耗がついたら最悪なのでそのケアに使う)なんだけど難易度15やってる人たちからしたらそうでもないっぽい。
上に挙げたどの啓示も協語で使うこと前提なのだが個人的プレイスタイルによる。
突撃戦術分隊か科学至上主義分隊なら同期性消失が付いたところで耐久1まで減らしても6表クリアできるからマジであの分隊パワーおかしいと思うの。実体験。
・サーミ最適正カルテット(イネス/異テキ/ムリナール/異リード)以外に召集するオペ
5裏:クオーラorニェン、シャイニングorクエルクス、モスティマ、水チェン、スルト
6表:ティフォン、ナイチンゲール、異ヤトウ、異ジェシカ、テンニンカ、スルト、フィリオプシス
何だかんだで重装が強いとサーミ統合は楽になる。ニェンが理想だけどクオーラでもいける。ホシグマは反射があるのでNG。異ジェシカも腐っても★6重装の耐久とブロック数があって良い。
ティフォンと水チェンは使い分け。道中は水チェンの方が融通利くと思う。ティフォンS2の起動の遅さは本当に嫌い。
テンニンカは6面行かないなら不要。イネスで初動コスト稼ぎきれないなら召集の方を見直した方がいい。旗が必要なのはクレイズセオン1週目までに確殺体制を整える場面くらい。
フィリオはクレイズセオン1週目に無敵解除装置のOCを間に合わせるためなので秘宝次第で不要。昇進1でも最悪OK。
カニパラートで盗塁マンを何とかできないゲーム下手増田なのでモッさん呼んでるけどカニパラートで何とかできるアークナイツ上手いマンはそうした方がいいです。
・モスティマ引換券としての術師券(つまり5裏行かないときの術師券)と補助券には希望を割かない
サーミは術ダメは強いが術師が強いわけじゃねえんだなこれが。強いのは異リードそして異テキ、END4に限りケオベなんだ。エイヤ召集して役に立ったと思ったことマジでない。GGも以下同文。
でも5裏行く時だけはモッさんを召集せざるを得ないし腐っても拡散術師なので昇進1でも道中でそこそこ役に立つ。
モッさんS3の「全てをうやむやにする力をーーー!!」に応えてくれる度合はかなり高い。ミヅキローグのノーシスS3くらい高い。なので術券ではモッさんとラヴァ以外召集しなくていいです。
でもEND4ボスはケオベでしか削れないからケオベに慣れるために5裏で使うのは難易度15(防御が最大)ならアリだと思う。
補助券はなぁ。濁ス召集する派とそうでない派がいて増田は後者。あとノーシスはミヅキローグほど役に立たない。射程が短いのが悪い。
どうしても医療券来ない時用にクエルクスは保険で育ててモジュールつけてもいいけど2回しか使わなかった。5裏はともかく6表行くならナイチンゲールの方がいいからね。
・アビサル
増田は使わない派。特殊券は異テキと異ヤトウが食う。それはそうとして5層追加マップにグレイディーアぶっ刺さりってマジ?
難易度15の5裏が最適性だと思うが増田は剣スカジ持ってない。無くても何とかなるので好みでどうぞ。
・★6医療どれにする?
ゲームド下手なので盗塁マンは入口でクオーラに抱えててもらうけど、それにつける医療どれにする問題。6表ならナイチンゲール一択なので5裏の話。
個人的に道中含めて安定度が上がると思ったのはYモジュシャイニングなんだがこれは増田が異エイヤ好きじゃない(S1起動が遅いのと元素ダメがサーミは痛くない)のがデカい。
凍結ケアにルーメンにするかシャイニングにするか異エイヤにするかはマジで好み。アビサル編成スカジにワルファリンorクエルクスつければいいだろというマジレスはやめてね。
END4では異エイヤS3一択なので慣れておくに越したことはなさそう。ケルシーは道中含めて要らない派。
・異ヤトウおらん
スタートで借りて1層死に覚えするしかないね……。とはいえ無くても難易度15も何とかなるはず。
未実装含めると初動はElaか黒騎士が最安定と思っている。ガチャをやめられない。
増田が高台オペ苦手なのとサーミ統合は使いやすい高台が少ないのが悪い。主に死者の行軍と音楽理論の災いのことを言ってる。
分隊パワーはあると思うけど個人的に生活至上分隊の次につらかった。
いま40から50代の奴らってば、ちょうど迫害を経験してから市民権を得だした世代だから
60代から上で生き残ったやつは、気合が違うのね、面構えが違うんだ
虐められたり、就職できなかったり、そういうのをオタクという枠に逃げ込むことでごまかしてたやつが多いの
それも自覚的にやってるなら救いはある、次の居場所を見つけるだけだ
でも、その自覚がなく、自分をオタクだと勘違いしちゃってるやつはキツイんだよ
そういう奴らがな
年取って、居場所として機能しなくなったオタクに愚痴りだすのよ
やれコンテンツを楽しめなくなっただの
やれジャンルに人が居なくなっただの
うるせぇんだよ
黙って消えろよ
コンテンツが楽しめないんじゃねぇよ、そのコンテンツのコミュニティに居場所を作れないからツマラナイの
もともと楽しんでたのはコンテンツじゃねぇんだよ
お前はオタクじゃなかったんだよ
単に人付き合いをしたかっただけなの
2000年代とかすげぇ多かったんだぜ、そういう奴