三鷹ネットワーク大学主催の読書会。6月開催の第33回の案内が出ました。
- 三鷹の夜☆月いち読書会(第33回)――科学と文学の間(あわい)に
日時:2024年6月7日(金)19:00~20:30
会場:三鷹ネットワーク大学
受講料:500円
《年齢や地域や分野の壁を越えて、すべての市民の皆さまに開かれた大学》をうたう三鷹市の三鷹ネットワーク大学が主催する読書会です。詳細は継続が決まったときに書いた記事および大学のサイトをご覧ください。
今回の課題作は宮沢賢治「シグナルとシグナレス」「月夜のでんしんばしら」。それぞれ『新編 銀河鉄道の夜』(新潮文庫)、『注文の多い料理店』(新潮文庫』(新潮文庫)に収録の一篇です。線路沿いに立つ何千本もの電信柱が行進を始める「月夜のでんしんばしら」。信号機同士の切ない関係を描く「シグナルとシグナレス」。いずれも、鉄道・線路・駅が、賢治にとって愛情の対象であり重要な想像力の源であったことが伝わってくる作品です。ユーモラスな歌の描写、電柱・信号機の擬人化など、テーマやキーワードに共通点の見える作品を比べて読むことで、あらためて賢治らしさ、賢治作品の魅力にふれてみたいと思います。
「科学と文学の間」をテーマにする以上、鉱物・地質学・農業・天文・電気など、科学の用語や知識を活かして独自の文学世界を展開し、まさに「科学と文学の間」で活躍した作家のパイオニアである宮沢賢治を取り上げないわけにはいきません。賢治の作品はすべてが本読書会のテーマにぴったりだといってもいいもので、作品選定が難しかったのですが、言及される機会が多く評論や研究も数多く存在する代表作『銀河鉄道の夜』ではなく、本読書会では小品2作を取り上げました。
申し込みの受付期間は5/7から6/6まで。くわしくは三鷹ネットワーク大学のイベント案内ページをご覧ください。
追記:初めての参加される方、参加を迷われている方は、こちらの記事に目を通していただくといいかもしれません。