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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

愛読者は驚愕必至……山尾悠子さんの新刊が文春から

にわかに信じられないものを発見してしまいました。




山尾悠子さんの新刊?! 国書刊行会以外の版元から?! まぢですか……。山尾悠子さんの新刊って、我々のような趣味嗜好の持ち主には、それだけで大事件ですよ。これ、ほんとに出るのかなあ。だとしたら、すごいなあ。(というようなことをツイートしたら、 「文藝春秋プロモーション部(@bunshun_senden)」の方が「はい、本当です。」と反応してくれました(笑)。)


このニュースは、幻想文学好き、SF好きのクラスタに広く拡散したいなあ。この驚き、この喜びを同じ嗜好の人たちと分かち合いたいからなあ。だって『歪み真珠』(2010年刊)から8年、その前の『ラピスラズリ』(2004年刊)から14年ですよ。このインターバル……。公転周期のものすごく長い彗星に出会えるか出会えないか、みたいな、それに近いレベルの話だと思うんです。そのような作家の「新刊」を読めるとはなあ(涙)。これ、まぢで大事件だと思います。


しかも、版元がまさかの文藝春秋。国書刊行会と文庫を出している筑摩書房以外から本が出るなんて、まさか思いもしませんでしたからね。よけいに、ファンの驚きも増したのではないでしょうか。版元が文藝春秋というと、過去作の版元の顔ぶれを考えると、ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、表題作「飛ぶ孔雀」は、『文學界』に掲載されているんですよね。最初が2013年8月号、「飛ぶ孔雀II」が2014年1月号


最初に掲載されたときは、『文學界』がツイッター(@Bungakukai)で《幻の作家が本誌初登場》としていますね。同誌に初登場だったというだけでなく、国書刊行会のサイトの情報によれば、《創作の発表としては文芸誌初登場》だったようです。


それから数年。こうして単行本のかたちになったというわけですね。いやはや、いろいろ感慨深いものが……。


新刊は5/11発売と版元のサイトにはあります。まだひと月以上先ですよね。どきどきし過ぎで死にそうです(苦笑)。ほんとに出るのかなあ。文春さん、山尾悠子読者は全員前のめりで待ってるはずですから、くれぐれも、予告だけして結局出なかった、なんてこと(残念ながら、出版界においては、それほど珍しいことでもなかったりする……)がないよう、よろしくお願いします!


版元のサイトに情報が出ているのだから、フェイクのはずはもちろんないことはわかっているけれど、思わず、版元の知り合いに、こんなの見かけたけどまぢですか!と、確認のメールをしたりしてしまいました。何やってんだ、という感じですが、でも、山尾悠子読者のみなさんにはわかっていただけるものと思います。それぐらい、大事件だということですよね。新刊が出る、というだけで、こんなにどきどきさせられる作家もそうそういないと思いますから。


山尾悠子さんの新刊出るって! それも、国書刊行会じゃなくて(さらに筑摩でもなく)文春だって! という話を、周りの本好きの誰かにしたいんですが、当方のそばにこのクラスタ(幻想・SF・ファンタジー)の人がいないんですよね。でも、とにかく、不特定の相手でもいいから、この情報を共有したかったので、ツイッターにじゃんじゃん流してしまいました。


「山尾悠子」さんの名前に反応してくださるみなさん、ぜひこの大事件を周りの幻想文学・SF・ファンタジー好きに拡散してください。寡作で知られる作家の新刊に立ち会える貴重な機会、数年に1回の大事件(ほんとに)ですからね。山尾悠子読者みんなで一緒に盛り上げたいですよね。


版元のサイトに書誌情報が上がっただけで、この騒ぎ(って、ぼくが一人で大騒ぎしているだけなんですが)です(笑)。イベントとかあるのかなあ。前回(『歪み真珠』のときの東京堂書店でのイベント)は行けなかったからなあ(でも、同店でサイン本を入手しています)。今度はどうかなあ。東京でトークとかサイン会とかあるのなら、行きたいなあ。


というわけで、興奮気味のため、いつも以上に文章がぐだぐだですが、ご勘弁ください。また続報などありましたら、この空犬通信でご紹介したいと思います。



書影 歪み真珠書影 夢の遠近法 単行本書影 ラピスラズリ 文庫

↑この間、山尾悠子さん関連の本が出ていないわけではもちろんないんですよね。左から、前回の「新刊」『歪み真珠』(2010年)、『夢の遠近法』(2010年)、文庫版『ラピスラズリ』(2012年)。『夢の遠近法』は「増補」として2014年にちくま文庫入り。


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