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空犬通信

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吉祥寺に新たなアナログ専門店が誕生……HMVコピス吉祥寺、オープン

3/30に全館リニューアルオープンとなったコピス吉祥寺に、なんと、音楽ショップが、それも、アナログ専門のショップが誕生しましたよ。


170331 コピス吉祥寺 冊子

↑こちらはコピス吉祥寺のリニューアル案内。


お店は、HMVコピス吉祥寺。場所はA館の2階です。オープン翌日の3/31に、早速同店を訪ねてきました。


170331 HMVコピス吉祥寺 外観1170331 HMVコピス吉祥寺 外観2

↑エレベーター、またはエスカレーター側から行くと、まずはショップの側面が目に入ります。


170331 HMVコピス吉祥寺 入り口

↑こちらが入り口。



店内に足を踏み入れてみると、意外に広い。もっと小さな店を勝手に想像していたので、いい意味で裏切られた感じです。在庫量もけっこうあります。品ぞろえも、別にお洒落系だのクラブ系だのへの偏りはなく、オールジャンル。ちょっと意外でしたが、「アニメ・特撮」とか、はたまた「お色気ジャケ」なんて仕切りもありましたよ。


アナログレコード専門店とうたわれている通り、わずかにCDの扱いがあるのをのぞくと、店内は8割9割、アナログ。レコードの入るトートバッグや、DJ用のキャリングケース、クロスリーのポータブルプレイヤーなどのアナロググッズ、音楽書籍などのほか、カセットテープの扱いもありました。レコードは、新品・中古、両方の扱いがありますが、中古のほうが多いようです。


いやあ、実に楽しかったなあ。ちょっとのぞいて、オープン記念、ウェルカムバック吉祥寺記念に、1枚は買えたらいいなあ、ぐらいに思っていたのが、結局店内をひととおり見て回ることになり、1枚どころか、ノベルティがもらえるぐらい(1万円超、ということです)買ってしまいました……。


ぼくは書店やレコード店のオープン初日に駆けつけたり、開店前から並んだりするようなマニアではありませんが、でも、オープン翌日に駆けつけて、ノベルティがもらえるほどまとめ買いしちゃってるんだから、はためには充分にマニアっぽい行為に見えてますよね、これって……(苦笑)


170331 HMVコピス吉祥寺 冊子170331 HMVコピス吉祥寺 ノベルティ

↑リーフレットの表紙はレコスケくん。右はオープン記念ノベルティの、高田漣/never young beach「自転車に乗って」の7インチ。ジャケのイラストは本秀康さんで、こちらにもレコスケくんが登場しています。アナログ専門店のノベルティがアナログのシングル盤っていいアイディアだなあ。しかも、吉祥寺に縁のある曲(吉祥寺の酔いどれ詩人、高田渡さんの曲)ですからね。


HMVはかつて、吉祥寺パルコの地下1階に、ワンフロアの大半を使った広めのショップがありました。もちろんアナログ専門というわけではなく、CD/DVDがメインの通常のショップでした。その当時は、地下2階のリブロ(現パルコブックセンター)とセットで利用する機会も多く、好きなショップの1つだったんですが、閉店、撤退になってしまってからは、HMVを利用する機会自体がほとんどなくなっていました。渋谷も新宿も撤退してしまいましたからね。


それが、まず渋谷にアナログショップとして復活、さらに(まだ訪問できていないのですが)新宿にもアナログショップができ、今度は吉祥寺にもアナログショップとして戻ってくるなんて! まさかこのような復活劇が起きるとは、数年前には想像もできませんでした。


新宿は、ALTAの中ですね。ALTAにレコード屋って意外だね、という声も聞きましたが、レコ好きならば、かつてALTAにあったCiscoをなつかしく思い出す人もいるでしょう。ぼくもよく輸入盤アナログを買ったものです。そう、ぜんぜん意外なロケーションではないんですよね。本来のところに戻ってきた、ぐらいの感じなのかもしれません。フロアも同じ、6階ですしね。


脱線しましたが、吉祥寺のお店の話に戻ります。吉祥寺でアナログといえば、すぐ近くにディスクユニオン吉祥寺店があります。ぼくもふだんはアナログを買うときは、吉祥寺ならディスクユニオン、三鷹ならパレードです。どちらも質が良くて値段が安いという、中央線屈指の人気店。ディスクユニオンやパレードに比べると、HMVの値付けは全体にちょっと高めかな、という印象ですが、でも、これはHMVが高いのではなく、ユニオンやパレードが安すぎるんですよね。3桁の良盤がごろごろありますからね。


品ぞろえは、洋邦新旧などジャンルのバランスもよさそうで、なかなかいい感じです。書店、とくに古本屋さんの場合、得意分野をはっきり打ち出している店は少なくありませんが、レコード屋さんにもそれはあるでしょう。その意味で、HMVがディスクユニオンをどれぐらい意識しているのかはよくわかりませんが、やはり、他にはないものをそろえようという努力は存分にされたはず。ユニオンではあまり見かけないなあという商品も(あくまで個人の印象程度の範囲ですが)けっこう目につく感じでした。(ディスクユニオンやパレードの店頭はしょっちゅう見過ぎていて、並んでいる商品群に目が慣れているため、HMVの品ぞろえが新鮮に見えるのは当たり前の部分もあると思いますが、それを勘定に入れても、ぐらいの意味合いです。)


店の奥には、イベントに使えそうなスペースもあります。実際、オープン初日はインストアライヴが、当方が訪問したオープン翌日はトークショーが開催されたようです。ぼくは買い物メインの利用者で、CDショップやレコード屋さんでのインストアイベントにはあまり参加したことがないんですが、イベントが開催されているときでも、店の残りの部分ではふつうに買い物ができるぐらいのスペースになっているようですので、イベント目的の客にもそうでない客にも居やすいつくりになっているのはいいなと思いました。


というわけで、HMVコピス吉祥寺、吉祥寺を利用する音楽好き、アナログ好きには、ディスクユニオンと並んで、チェック必須の店になるのではないかと思います。おすすめですよ。


こちらの記事で店内の様子を写真で見ることができます。「新店オープン!HMV record shop コピス吉祥寺に行ってみた。」(Record People Magazine)。


ディスクユニオンにとっては強力なライバル出現といったところでしょうが、品ぞろえや値付けなど、お店のタイプがちょっと違うので、おそらくレコード好きは両方を利用するようになるのではと思います。なので、ディスクユニオンにもぜひこれまで通りかそれ以上にがんばってほしいものです。




最後に買い物報告を。たくさん買ったので、一部だけにします。


シングル盤の「パンク」の仕切りを見てみたら、輸入シングルで気になるものがいくつも並んでいました。そのなかからピックアップしてきたものたちです。


170331 HMVコピス吉祥寺 戦利品 ダムド170331 HMVコピス吉祥寺 戦利品 バウハウス

↑左は、ザ・ダムド「ニュー・ローズ」。この記事にジャケ写をあげているくらいで、もう持っているんですが、見れば、限定のホワイトビニール盤とあります。だから何だと言われると何も言えませんが、そういうものを買ってしまうものなんですよ……。


右はバウハウス「シーズ・イン・パーティーズ」のピクチャーシングル。ピクチャーディスクは音質の問題のせいか好みが分かれるようですが、ぼくは単純に見た目が好きだし、持っているだけでうれしくなるので、手頃な値段で見つけるとついつい買ってしまいます。


170331 HMVコピス吉祥寺 戦利品 ジャム1170331 HMVコピス吉祥寺 戦利品 ジャム2

↑The Jamというバンドにどれぐらい思い入れがあるかについては、この記事にも書きました。UKのシングル盤はほぼ全部手元にそろっているんですが、この「Just Who Is The 5 O’Clock Hero」はドイツ盤。割に中古で見かけるんですが、UKオリジナルではないため、これまで手を出さずにいたもの。


珍しいのは右のほうで、「Strange Town / The Butterfly Collector」のオレンジビニール盤。アートスリーブはなく、「SPECIAL COMMEMORATIVE SINGLE」「1979 British Mod Cons Tour」と明記されたカードがついています。これは初めて見たなあ。検索してみると、けっこうレアな1枚のようで、ものすごい値段をつけているショップもあるようです。個人的には、この日のいちばんの掘り出し、いちばんの出会いはこれかも。


(「レコードとかCDとかで、すでに持ってる盤・曲ばっかり買ってるよね」
「……はい、おっしゃる通りです……」)


このほか、ずっとアナログで探しているアルバムを2枚、見つけたりもしたんですが、どちらもコンディションが今ひとつだったので、断念。聴ければいい、ぐらいで買ってしまうこともよくあるんですが、その盤は、ほんとうに好きな作品で、CDではなくアナログで楽しみたいと思っているもの。愛聴盤として我が家に迎えるにはちょっと不安なコンディションだったのでした。でも、こういうのが並んでいるということ自体、探求者にとってはうれしい情報なので、今後の出会いに期待したいと思います。


ちなみに、購入した盤を帰宅してから見てみたら、どれもきれいでした。状態管理や盤質表示などもきちんとしている感じでしたよ。


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