週に一度の書店関連ニュースのまとめです。 (昨年まで平日朝にツイートしていた出版・書店業界情報のうち、書店関係をまとめたものです。網羅的に調査したものではなく、新聞報道・Webのニュースなどを目についたものをまとめたものです。)
- 「<ドライブスルー書店>マイクで本を注文 東京・町田」(5/3 毎日新聞)
《同店によると「おそらく日本で唯一」》だというドライブスルーのある、久美堂本町田店の紹介記事。
《ドライブスルーで本を買うのは1日平均2〜3人。雨の日で10人程度》と、システムを維持していけるのが不思議になるような利用人数のようですが、《車の乗降がつらい体が不自由な人や、子連れ客の利用が多い》となると、お店としてもやめられない、というか、やめたくないというのがあるのかもしれませんね。
- 「子供の数が34年連続減 15歳未満1617万人、増加は東京だけ」(5/4 日本経済新聞)
直接書店に言及のある記事ではありませんが、書店をはじめとする小売の世界に影響の大きい記事ということで。《総務省が「こどもの日」に合わせて4日発表した4月1日現在の15歳未満の子供の推計人口は、前年より16万人少ない1617万人だった。1982年から34年連続の減少で、比較可能な50年以降の統計で過去最少を更新した。総人口に占める子供の割合も0.1ポイント低下の12.7%で、41年連続で低下した》。
- 「激戦区 梅田「書店」戦争に新展開 蔦屋書店がイーレにオープン 滞在型書店で生活スタイル提案」(5/4 産経ニュース)
- 「梅田ルクアに蔦屋書店開店へ 4千平米に20万冊並ぶ」(5/7 朝日新聞)
- 「未知なる好奇心をくすぐる蔦屋書店、梅田に開業」(5/4 Lmaga.jp)
- 「オープン直前!「梅田 蔦屋書店」の店内全貌が360°カメラ「THETA(シータ)」でまるわかり!?」(5/6 T-SITEニュース)
話題の大型店が開業直前の時期ということで、梅田蔦屋関連の記事が複数目につきました。産経には《大型書店がひしめく大阪・梅田に、新勢力が登場する。JR大阪駅ビルの商業施設「ルクア 1100(イーレ)」で、「梅田 蔦屋書店」が8日に開業。カフェなどを備えた滞在型書店として30〜40代を中心に幅広い層の取り込みを狙い、周辺の紀伊国屋書店など有名店と顧客を奪い合うことになる。一方で老舗が店じまいする動きもあり「梅田書店戦争」は新たな段階に入った》とあります。「書店戦争」などというフレーズを全国紙の記事で目にするのは久しぶりな感じがしますね。
店内の様子について、Lmaga.jpには《本屋を掲げているものの、ライフスタイル提案型のショップで、公園とブック&カフェが融合したような空間が特徴。約1200坪のフロアには500席のイス&ソファーがあり、その先駆けとなった[代官山 蔦屋書店]と同じく、クライン ダイサム アーキテクツが設計を担当。"家 > 店"なる居心地の良さで、カフェにもノマドにも使えるようデザインがされている》とあります。
T-SITEニュースには、店内の様子を《全天球カメラ「THETA」(シータ)で独占撮影を行った》画像があがっています。《ワンタッチの簡単な操作で、誰でも一瞬で360°の写真を撮ることができる》カメラで、《静止画ではなく、空間の視点を自在に操ることができ、現場に行ったような臨場感を味わえる》のだそうです。《サービスオープン直後は混むこと必至の話題店の様子を、まずはここでじっくり堪能してほしい》。
- 「蔦屋家電、二子玉に5月3日オープン ブック在庫は12万冊」(5/1 新文化)
- 「二子玉川に「蔦屋家電」がオープン! これまでの量販店とは何が違う??」(5/4 Pen Online)
蔦屋関連のニュースが続きます。こちらは5/3オープンの蔦屋家電。
- 「〈本を出すまで〉第6回 夏葉社の営業に同行する」(5/1 マガジン航)
書き手は里山社の清田麻衣子さん。記事のタイトル通り、夏葉社の島田さんの書店営業に同行したときの様子がくわしく紹介された記事。小さな版元の書店営業の様子がわかる興味深い文章になっています。
- 「「一冊の本を売る書店」が銀座に 森岡書店の新店舗にスマイルズ遠山社長が参画」(5/7 Fashionsnap.com)
- 「Listening:街の本屋さん ちくさ正文館本店(名古屋市千種区)」(5/7 毎日新聞)
- 「金沢21世紀美術館近くに書店兼ギャラリー 東京のデザイン会社が開設」(5/7 金沢経済新聞)
お店は「Books under Hotchkiss」。3階建ての建物のの、1階・2階が書店とギャラリーになるとのことです。《「ギャラリーと本屋をかけ算したような空間」をコンセプトに、ギャラリーには期間を決め1組のアーティストの作品を展示。本屋にはそのアーティストが影響を受けた写真集や小説などの展示、販売を行う》。。
- 「阪神電鉄/日本郵便、澁澤倉庫と荷物預かりサービス開始」(5/7 LNEWS)
一見書店と直接関連のなさそうな荷物預かりサービスのニュースですが、三省堂書店と紀伊國屋書店が提携したサービスだそうです。《2月22日から、三省堂書店、紀伊國屋書店梅田本店(梅田本店(関西地区13店舗を統括)と提携した書籍の預かりサービス「利創庫(risoco)books」と、エフアンドエムと提携した書類の預かりサービス「利創庫(risoco)business」などを試験的に実施していたが、システム面で一定の目途が立ったことから、本格的にサービスを開始した》。
- 「スーパーブックス、T'sBooks開店 6月に山下書店11店も傘下に」(5/8 文化通信)
スーパーブックスは、首都圏エリアで「メディアライン」チェーンを運営しているトーハングループの会社。T'sBooksは、埼玉・川越市の商業施設「ウニクス川越」内のお店で、タリーズコーヒーとのブック&カフェスタイルで、店舗面積は約120坪とのこと。
- 「紀伊國屋書店「ゆめタウン廿日市店」を6月新規開店」(5/9 共同通信PRワイヤー)
紀伊國屋書店ゆめタウン廿日市店は、広島県廿日市市にオープン予定の大型商業施設 「ゆめタウン廿日市」内のお店で、オープンは6/11。店舗面積は、書籍が420坪、DVD60坪とありますから、大きめのお店になりますね。《今回の出店で国内66店舗体制》で、《商業施設「ゆめタウン」への出店は10店舗目》だそうです。