今日は、11/26に西荻窪のbeco cafeで予定している理論社応援イベント「Bookn'n'Roll vol.2 わっしょい!理論社」の、打合せ・練習・リハを、吉っ読のみんなと一緒にやってきました。becoでは初めてのイベントなので、店内のいすやテーブルのセッティングはどうしようか、ミキサーはどこに置いて、マイクと楽器はどうつなごうか、ケーブルはどうするか、なんてところから始めなくてはいけませんから、準備もけっこう大変だったりします。
吉っ読のみなでいろいろ試行錯誤、苦労のかいもあって、当日のセッティングはほぼ確定、無事にイベントを開催できるめどが立ちました。冊子も完成したし、トークと演し物もなんとか形になってきましたよ。そうそう、演し物と言えば、本の紹介などのトークに続いて、イベント後半では、吉っ読の誇る詩人、花本武(BOOKSルーエ)が、夏のブックンロールに引き続き、今回も朗読(ポエトリー・リーディング)を披露する予定です。前回のパフォーマンスを気に入ってくださった方も、見逃したという方も、それなに?という方も、まとめてぜひ観に来てください!
以上は今日の夜の話なんですが、今日の昼休み、いつものように神保町の書店店頭をひやかしながら歩いていたら、こんなショッキングな貼り紙が……。
神保町の古書店、巌松堂(正式名は「巌松堂図書」)が閉店とのこと。神保町の、靖国通り並びの古書店、それを代表する老舗の1つが閉店とは……。
↑巌松堂のファサード。深い藍色に金文字の「GANSHODO」がかっこいい。その上に見える、バルコニーの手すりの意匠もいい感じ。店頭は均一台。
現在、閉店セール中で、単行本が300円、揃いのものは半額。買う立場からすればうれしいけど、でも、神保町の古書店街を、古本屋さんを愛する身としては、ちょっと悲しくなってしまうような値付けのセールが行われています。思えば、神田古本まつりで、店内の商品全点半額などという大胆なセールをやっていたのを目にしたときから、在庫を整理してリニューアルでもするのか、それとも、ひょっとして……と、なんだかおかしい感じはしていたんですよね。でも、まさか、不安が的中してしまうとは……。
セールは11/21までとのことですが、11/6からやっていたようで、今日の昼に見た感じではすでに棚は相当空いてます。あれもあった、これもあったはずと、記憶にあった気になる本を探してみたけど、めぼしい本が残っているはずもありません。それでも、古い文芸書や、本の本など数冊をまとめ買いしてしまいました。たくさん買いすぎて、荷物が重かったので、今日は持って帰ってこなかったから写真で紹介できないのが残念。もう隅から隅まで見たけど、また見に来てしまいそうだなあ。
このお店では、古い文芸書をずいぶんたくさん買いました。わが家の本棚を眺めてみたら、巌松堂で買った本があちこちに見つかりました。小宮山書店や一誠堂と並ぶ、神保町、靖国通り沿いの古書店街を代表するお店がやっていけない時代なんですね……なんだか、ほんとにさびしいものですよ。
同店をこれまで利用されてきた方は、がらがらの棚を目にすると、かえって悲しくなってしまうかもしれないけれど、でも、ぜひ閉店前に、セールにかけつけていただければと思います。
↑この本でも、見開きで大きく紹介されています。もちろん、まもなく閉店になることなど、記事中ではまったくふれられていません。