しばらく前の記事で紹介済みですが、改装・改称のため、元の店舗を一時閉店、場所を移して仮店舗営業をしていたリブロ吉祥寺店が、先日9/13、パルコブックセンター吉祥寺店として、新たにオープンとなりました。
関連記事はこちら。「リブロ吉祥寺店、パルコブックセンターにリニューアル」(9/6 新文化)、「「パルコブックセンター」本日オープン-リブロ吉祥寺店がリニューアル」(9/15 吉祥寺経済新聞)。サイトの案内はこちら。「9月13日(金) リニューアルオープン」(リブロ「新着情報」)。同店については、空犬通信でも何度もふれていますが、一時閉店の経緯についてはこちらを、仮店舗の様子はこちらをご覧ください。また、リブロ→PBCの先例ということで共通点なども多い、渋谷店の改装直後の様子についてはこちらをご覧ください。
新文化の記事を引きます。《「吉祥寺スタイル」・「コミックギャラリー」コーナーを設けるほか、文具・雑貨コーナーを拡大する。「吉祥寺スタイル」は多目的イベントスペースとしても活用。環境に配慮し照明は全てLED化。また、レジ・什器位置の変更も行う。店舗面積は約245坪。営業時間は午前10時から午後9時まで。店長は栗田克明氏。公式ツイッター@parcobookcenterでは、イベント情報なども発信している》。
オープン当日の様子を、会社帰りに見てきましたので、売場の写真を中心にご紹介します。(以下、店内の様子は9/13の夜時点のもので、写真はお店の方に断って撮影したものです。店内の混雑する夕方から夜にかけての取材だったため、お客さんの写り込みを避けるため、不自然なアングルやトリミングになっている写真がありますが、ご了承ください。)
↑エスカレータを降りると、このような感じ。右にはPBCのロゴ、左にはイベントなどの案内を含むリニューアル告知ポスターが見え、正面は「吉祥寺スタイル」というスペースになっています(後述)。
↑柱にはフロア全体のマップ。この柱の脇にPBC店内のフロアガイドが、裏側に検索機があります。改装前はエスカレーター脇の位置にあったレジの位置が、建物の北側、上りエスカレータ側に変わっています。
場所はB2Fワンフロアで変わらず。エスカレータ逆側、上り口の辺りは、改装前はフェアなどの場所に使われていましたが、その一角にスマホのアクセサリショップが入りました。先の記事にありました通り、総売り場面積は245坪ですから、ほとんど変わらずといっていいでしょう。
通路が以前よりも広めにとられ、全体にゆったりした印象になりました(訪問時、たまたま車いすのお客さんがいらっしゃいましたが、雑誌棚の間の通路なども、問題なく移動できていました)。フロア中央部分の什器の高さがほどほどにおさえられているため、フロアの見通しがよく、また、後述するオレンジのイメージが効いているため、以前よりも明るい印象になった感じがします。
本の在庫は全体に少し減らしたそうですが、レイアウトの工夫や什器の配置のせいか、本が少ない、減った、という印象は受けませんでした。
では、以下、店内の様子を順に見ていきます。まずは、今回の改装の目玉の1つ、改装前、洋書・芸術書などが置かれていた一角をぜいたくに使った新設の「吉祥寺スタイル」。
名前の通り、吉祥寺にちなんだ本がたくさん並んでいます。吉祥寺本にかぎらず、広くフェアにも使われるようです。フロアの中央部分にある平台は可動式になっているため、中央を広く開けて、トークや講演・サイン会などのイベントスペースにも使えるようにデザインされているそうです。20人ぐらい入りそうな感じです。
奥の棚は、広義の吉祥寺本を集めた棚になっています。地元作家・作品については、お隣三鷹駅近くの啓文堂書店三鷹店も力を入れていますが、こちらも負けていません。ご覧の通り、4本の棚をフルに使い、文芸作品にコミックに児童書に実用書にと幅広いジャンルから、地元作家作品や吉祥寺が舞台の作品など、タイプの異なる本がたくさん集められています。このジャンルは、ぼくも強いつもりでいましたが、吉祥寺関連だと知らない本がいくつも目につくなど、楽しい発見がありました。
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