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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

往来堂書店はやっぱりいいなあ

今日は会社帰りに、往来堂書店に寄ってきましたよ。


往来堂書店さんには、ブックンロールの資料として配付した「往来っ子新聞」を提供していただいていました。本日は、そのお礼ということで、イベントで配った資料のセットをご担当のHさんにお届けがてら、前回訪問時には買い物もできなかったので、ゆっくり店内を見せていただこうと思った次第。


往来堂店頭1往来堂店頭夕方

↑店頭の様子。日が落ちてからの感じ(右)もいいですね。



往来っ子新聞100824

↑「往来っ子新聞」、最新号他、前回いただいて来なかった号をゲット。55号には橋本治さんのインタビューが収録されてます。



往来堂D坂文庫棚

往来堂版の夏文庫、といっていいでしょう、乱歩ファンにはネーミングだけで気になってしまうD坂文庫の棚。



D坂文庫帯

↑D坂文庫には全点(!)にこの、オリジナル帯がかかっています。しかも、写真でご覧いただけるでしょうか、デザインこそ共通ですが、文言は各本独自のものになっています。



D坂冊子・乱歩メモ

↑文庫サイズの立派な冊子もありますよ。選書は、お店のスタッフのみなさんのほか、出入りの版元関係者や、お店と親しいライターさんなども。ブックンロールに来てくださった方の名前もありました。


2冊買うといただけるという「乱歩メモ帖」。乱歩者としてはゲットしないわけにはいきませんよね。3冊お買い上げで、無事入手できました。手作り感に充ち満ちた作りに、ちょっと感激……。「これ、すごいですねえ!」「いやあ、むだにがんばってて……」、と、ご担当のHさん。


むだながんばり?……どこかで聞いたなと思ったら、おお、BOOKSルーエの花本氏が、そして吉っ読の空犬氏がよく言われていることではないですかっ! 同好の士、ってことでしょうか(笑)。「情熱があさっての方向に向いている」とは、ある書店員さんが、花本くんだったか、BOOK EXPRESS ディラ上野店の長谷川さんだったかの、フリペの姿勢を指して言ったことだったかと記憶しますが、まさに、このお店で展開されているいろんなことたちも、「アサッテの情熱」に貫かれたものだとお見受けしました。ちなみに、本日の空犬の通勤読書は『アサッテの人』(講談社文庫)です!



往来堂ブックカバー

↑ふだんはブックカバーはお断りするんですが、初めてのところとか、久しぶりのところでは、かけてもらうことも。今日は久しぶりだったのと、ここで紹介したいので、1冊だけかけてもらいました。


本日のお買い上げはこんな本たちです。上の3冊がD坂文庫からのセレクトです。




うち2冊は、すでに所有している感が濃厚だったんですが、まあいいや、と思って買ったら、1冊だけダブりでした。まあ、いいよね(苦笑)。


というわけで、往来堂書店、夕方の短時間でしたが、今日はとても楽しいひと時を過ごせましたよ。この規模の本屋さんで、来るたびに発見があるというのは、すごいことだと思うのです。神保町に職場があり、しょっちゅう新宿他の大型書店に出入りしている身には、ほんと、新鮮な感じです。これで、帰りに行きやすいところにあったら、もっとしょっちゅう通えるのになあ、なんて詮無いことを考えたりしてしまいました。


西荻窪の古書店、なずな屋さんがオープンしています

昨日は、用事があって西荻窪のbeco cafeへ。帰りに、なずな屋さんに寄ってきましたよ。7/12の記事に書きましたとおり、古書興居島屋があったところに、元の感じをそのまま残すかたちで、屋号を変えてオープンしたお店です。ツイッターでも、オープンの様子はいろんな人に取り上げられてましたね。


なずな1

↑見た目はこんな感じ。



ごごしま1なずな2

↑もとの看板(左)には、この間の経緯を説明する紙が貼られていましたよ。



「微ニューアル」をうたっていただけあって、店内の様子もそんなに大きくは変わっていない様子。ここが文庫で、ここが写真集で……という棚配置もほぼそのまま。入り口から見て左側の壁に、マッチ箱のラベルなどの紙モノが並ぶ点も以前の通り。前のお店の感じが好きだった人には、安心できる雰囲気になっているといっていいと思います。


興居島屋さんには、ブックンロールの資料として配付したかった「おに吉」を提供していただきましたので、そのお礼ということで、イベントで配った資料のセットを持っていったのです。屋号が変わっているわけで、当然違う人がいるだろうけれど、事情を話して代わりにもらっていただこうと思っていったら、「おに吉」を用意してくださったときの女性がいらっしゃったので、ひと安心。


今日は両手にものすごい荷物だったので、1冊も買う余裕はなかったんですが、文庫を2冊買ってきてしまいましたよ。




『追憶』は大好きな日記で、親本も、文庫も持ってる(しかも3冊ぐらい)んだけど、だれかにあげるとき用に、見かけると買っちゃうんだよねえ。尾崎一雄は、昨日、大河堂書店で迷って見送った1冊。


西荻で古書店巡りをするときのお店が、1軒マイナスにならなくて、ほんと、よかった。またbecoに来るたびに、のぞきにくることにしよう。