久々の更新です。風邪はほぼ治った感じですが、喉をやられて、咳がなかなか抜けません。周りでも風邪っぴきが少なくないようです。書店で働く人や本好きのみなさんはただでさえほこりっぽい環境にいるはずですから、季節の変わり目の呼吸系トラブルにはご注意を。
さて、今日はジュンク堂書店池袋本店に行ってきました。神保町で働いてますから、書店に足は運ばぬ日はないのですが、このところ、神保町以外の書店に行く時間があまりとれずにいたのです。本を買うのをすべて神保町界隈で完結させてしまうのは嫌なので、本はやっぱり好きな書店、地元の書店で買いたい。そんな状況でのジュンク堂書店訪問です。仕事の用事で訪ねたKさんとおしゃべり、それに最近復帰されたMさんと久々にフロアで会い、元気な姿を目にすることもできて、なんだかいい気分だったこともあり、そして買いたい本見たい本がたまっていたこともありで、仕事中だというのに、ちょっと長居、気になる本をまとめ買いしてしまいました。ちなみに、全部仕事とは無関係の本。何やってんだか……。
ジュンク堂書店池袋店は、ご存じの通り1F集中レジ。各階でセレクトした本はスーパー感覚で、かごに入れて1Fまで持っていけるのですが、「あ、いいな、これ」「おっ、こんなの出てたんだ」「へー、知らない本だ」なんて(もちろん頭の中で)言いながら、次々に本を手にしていく、これが実に楽しい。いつもやってることなんだけど、やっぱりこういう大きな、しかも自分の好きな書店ですると格別に楽しいものです。
毎回毎回こんなまとめ買いをしていたら、物理的にも経済的にも破綻しちゃうので、たまにしかできません。だからよけいに楽しいのかもしれません。ちなみに、1回の冊数ですが、ふだんから、1冊だけ、という買い方はなんとなく苦手です。そういえば、しばらく前になりますが、永江朗氏も、こんなことを書いていました。
《本を一冊だけ買うのが苦手だ。二千円以上ならそうでもないが、千円以下の場合には、必ず他にも本を探して、二冊以上になるようにしている。千五百円前後の場合は、たいへん微妙だ。とりわけ、文庫を一冊だけ、新書を一冊だけ買うのは気が引ける。なぜだろう。たしかにケーキや生菓子を一個買いするときも気が引けてしまうが。》(『出版ダイジェスト』2006年10月21日号「ぶらぶら棚を眺め読みたい本を」永江朗)
この後、客が買うのがたった1冊だろうが、それがHな本だろうがなんだろうが、書店の人は何とも思わないであろうことが、書き手自身の実体験からよくわかっている(永江氏は元書店員)んだけど……といったことが語られるのですが、ぼくも同じことが気になってしまうのです。どうも1冊だけ、それも文庫1冊だけだったりすると買いづらくて、合わせるものを探してしまいます。しかも、はずかしい本は買わない(そういうのは、面が割れてない、地元の本屋さんで買う)から、選ぶのに時間がかかっちゃったりして大変。誰もあんたの買うものなんか気にしちゃいないって……そんなことはわかってるんですけどね。
世の中の本好きのみなさんが、この「1回の買い物で、何冊(orいくら)買うか」問題に、どのように対処されてるのか、興味津々です。
ちなみに、これらが今日買った本、最近買った本(の一部)です。
【“本をどこで何冊買うか……それが問題だったりする(こともある)”の続きを読む】