今日は半日出ずっぱり、先ほどの記事に書いた通り、ずっと新刊書店回りだったんですが(ちゃんと仕事してたんですよ)、その合間に日暮里の古本屋さん、古書ほうろうへ行ってきましたよ。
知り合いのHさんの息子さんSくんが、職業体験っていうんでしょうか、そういうので、同店に古本屋さん修行に出ているというのです。中学生で、古本屋さん体験なんて、うらやましすぎるっ! これはのぞきにいかねば、ということで日暮里まで行ってきましたよ。
古書ほうろう、お店を訪ねるのは久しぶりだったんですが、ほんと、いいお店ですね。中央線沿線にあったら、通いたいようなお店です。今日は、Sくんの仕事ぶりをのぞいてくるのがメインだったんのに、棚を見てたら、やっぱり気になってしまって、短時間で端から端までチェック、結局、買い物までしてしまった。なにやってんだ……。
で、中学生男子の職業体験ですが、ちらちら観察していると、レジで、セットものの商品にビニールをかけたりしています。おお、なかなか悪くない手つきだ。さらに、買い取りや値付けのことについて、店主の方から、レクチャーを受けています。店主の方も、中学生相手でも手抜きなしで、きちんと説明していて、なんだか端で聞いていて、うれしくなってしまいましたよ。Sくん、ほんと、いい経験できたね。
Sくん本人と、お店の方に声をかけて、写真でも撮らせてもらおうかとぎりぎりまで迷ったんですが、今日は「観察」だけにとどめてきました。
↑持ってるけど、誰かにあげるようにともらってきてしまった。
今日の収穫ですが、残念ながら、お店にいられる時間がごく短かったこと、さらに、今日は仕事の書店回りの途中で、荷物が多くて、とてもたくさんは本を買えない状況だったことがあったので、文庫数冊(それでも複数買ってるじゃん!)にとどめました。今日買ったなかで、いちばんうれしいのは、これ。
- 岡田鯱彦『源氏物語殺人事件』(旺文社文庫)
ものすごくレアかというとそれほどではないと思うのですが、さりとて、その辺に転がっている文庫ではない。探偵・ミステリーに強いお店なんかだと、けっこうな値段が付いていたりもします。ネットにあがっているのは知ってるけど、でも、古本屋さんの店頭で出会いたいなあと思いながら、もう何年も探していたんですよねえ。うれしいなあ。超のつく美本が、わずか数百円。
というわけで。ちょっとうれしい、久々の古書ほうろう訪問でした。