いまさらなんですが……
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
新年早々にお仕事を始めていらっしゃったであろう書店関係・小売り関係のみなさんには申し訳ない感じなんですが、わたくしは今日が仕事始め。年末年始がゆっくりできるのはいいですが、すっかり体がなまけきっていて、心身ともになかなか仕事モードに切り替わりません。
長い冬休み、本来なら、未読本・読みさし本の山をざざっと片付けて、そのリストでもあげて紹介すべきところなんですが、時間があっても、読める量がそのまま増えるわけではないんですよね。というわけで、報告すべき読了本も購入本も、見あたりません。嗚呼。
ところで、話は急に変わりますが、元日の新聞といえば、出版社の広告。主な版元が、全面や全5で広告をうつのが恒例になっていますね。そのことにでもふれようかと思ったら、こんな記事が。朝日新聞に連載の「池上彰の新聞ななめ読み」、本日1/7付の記事「元旦の新聞広告 各紙読者のお好みは?」がそれ。
朝日、読売、毎日、日経の4紙に掲載された出版社の全面広告を比較したもの。同じ版元が複数の新聞に広告をうつ場合でも、その媒体に合わせて取り上げる本や雑誌、切り口などを変えていることが解説されています。さすが池上彰氏、わかりやすくコンパクトにまとめておいでです。空犬が下手なことを書いて、あとでこの記事を読むことになっていたら、大変にはずかしい思いをするところでした。いやはや。
全部をチェックしたわけではないですが、朝日の広告を中心にざっと眺めてみたところ、各社ともストレートに勝負してきている感じの内容でしたね。Web出版他の電子出版関連やDSソフト関連など、デジタル系の出版物を前面に出してきている版元がなかったのも、紙の本を作ったり読んだりしている者としては、うれしいところ。
昨年はエクスメディア、山海堂など、出版社の倒産関連ニュースがいくつか続き、同じ業界で働く者として不安な気持ちにさせられたものです。我々同業者以上に困ったのは書店のみなさんでしょう。で、今年はどうかというと、あれれ、早速という感じで、今日1/7、新風舎が再生法を申請した旨の記事が紙面に載りました。「自費出版大手「新風舎」、再生法申請へ」(1/7朝日新聞)。今年はこんなニュースが続かないといいのですが……。出版・書店関係、というか本にかかわるすべての人にとって、今年が良い1年となることを願ってやみません。
◆今日のBGM◆
2008年最初の記事に倒産の話なんか書いちゃったよう……。なんか景気のいいレコード、ないかしら、と、我がレコ棚を探してみると、ああ、これこれ。これ、どうでしょ。
- キース・バロウ『キース・バロウ』
ねえ、どうですか、この満面の笑み! いいでしょう。こういう景気のよさそうなジャケ(?)の音楽を聴きたかったんですよう。中身もいいですよう、もちろん。フィリーソウルの名盤です。「ミスター・マジック・マン」。くー。
……でも、あれ、これってよく見ると……品切れ? 廃盤? マケプレ商品、7000円!? ああ、2008年最初の紹介レコだってのにい……(泣)。