ジュンク堂書店池袋店でお買い物。いつもエレベータで上まで行って、1階ずつ降りてくるのですが、昨日は、ちょうど日が落ちて街にネオンがともり始める時間帯でした。とりたてて美しい夜景が見られる場所でもそれほどの高さがあるわけでもないのですが、それでも、窓際からのこの眺めはなかなかいいものです。そういえば、都内の大型店で、このジュンク堂書店池袋店のように、エスカレータが窓際にあって店内を上下しながら外を眺められるような店ってないですね。そういうところもお気に入りの理由なのかも、と、この日池袋のネオンを見ながら思ったりしたのでした。
さて、この日はジュンク堂書店池袋店および新宿店のみなさん数人とお酒を飲んできました。他の書店も交えてのにぎやかな会は何度かあったのですが、ジュンク堂書店さんだけ、それも池袋の方中心の小規模な会は初めて。店頭でできないようなおしゃべりもたくさんできるのがこういう会のいいところ。担当のKさん、新宿のYさんとは知り合ってもう何年かになるのですが、お互いに初めて聞くような話もじゃんじゃん飛び出したりして、実に楽しい会でした。みなさん、あらためて感謝です!
それにしても、こうして書店員のみなさんと飲んでいるといつも感じることなんですが、みなさんの書店LOVEは、ほんと、すごいです。朝から晩まで本に囲まれて仕事をしている人たちが、休憩時間にもよその書店に行く、休日にもよその書店に行く、友だちと会うのに書店で待ち合わせをする、そのついでについ棚を直してしまう……と、本や書店と一体化した日常はほかにもいろいろ続くのですが、そんな話をふつうにしていますからね。そういうのを聞いていると、書籍の販売現場が、このような“born to書店員”としか言いようのない方たちに支えられているのだということをあらためて知らされ、なんだか妙にうれしくなります。たまたま自分より年下の女性ばかりだったので、もう途中から父親モードですよ(苦笑)。みなさんの話にうんうんうなずいたり笑ったりしながら、みんなにわからぬよう、お父さんはこっそり泣いていましたよ。ほんと、困った生き物ですよ、父親というのは。
なかに来春から正社員として働くことになるという方がいて、周りの先輩から、今のうちに旅行しておいたほうがいいよ、などとすすめられていたのですが、その方は、5日棚を離れると落ち着かない、いやそれどころか2日でもダメなんです、などとおっしゃっていました。いやはや、どうですか、この書店員魂が炸裂する発言は! こんなセリフが年若い書店員の方からふつうに聞けるのだから、書店業界はまだまだだいじょうぶでしょう。
ちなみに、この日は時間が短かったので、購入本は1冊のみ。
待望の新作『インランド・エンパイア』もまもなくですね。東京では恵比寿ガーデンシネマで7/21から。リンチ者は全速力で駆けつけてください。
ところで。明日は「吉っ読」のお披露目会。出版社・書店の方がたくさん集まってくださるようで、会のメンバーのなかでひとりオヤジモードの私は、もう心配で心配で眠れません。くわしくは、またこのブログで報告します。