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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

書店(員)ブーム効果?!……書店特集雑誌が続きます

ふだんは手に取らない雑誌ですが、書店特集となれば、手にとらずにはいられません。




特集は「本屋さん大好き!!」。目次はこんな感じです。


  • エッセイ特集 私たちの思い出の本屋さん
    ~MY MEMORIAL BOOKSHOP~
    高野秀行 吉田篤弘 万城目学 皆川博子
    大森 望 みうらじゅん 米澤穂信

  • カリスマ書店員が語る この一冊に、魂込めて売りました
    紀伊國屋書店本町店・百々さん 青山ブックセンター六本木店・間室さん
    さわや書店本店(盛岡)・伊藤さん 丸善丸の内本店・上村さん
    恵文社一乗寺店(京都) 能邨さん、オリオン書房・白川さん

  • 実録・妄想の向こう側 本屋さんになりたい。
    森岡書店 バサラブックス ブックギャラリーポポタム
    海月書林 茶房高円寺書林

  • 対談 本屋という森へ、狩りに出かけよう
    佐藤多佳子×荻原規子

  • 永江さんがいうところの書店(員)ブームの流れなんでしょうね。今年に入ってすでに『論座』や『ダカーポ』もありましたが、半年のあいだに、これだけ書店関連特集が続くのもなんだかすごいことです。


    書店好きとしては、こういう特集を一般誌で読めるのはうれしいことではあるのですが、ただ、やれ「カリスマ」だ、やれ「ブーム」だなどとやたらにメディアに持ち上げられると、なんだか反動がありそうでちょっと心配です。一時的な盛り上がりに終わって、その後はぱったり……なんてことにならないか、という意味で。書店員のみなさんが自分の売りたい本について発言できる機会や場所がこの“ブーム”を機にしっかり確保され、それが維持され、出版業界・書店業界に自然に定着する、そんなふうになるといいのになあ、なんてことを考えながら、ベルギービールを飲んでいます。そういえば、今日は父の日。



    コメント

    本屋さんは

    本屋さんを楽しんでいるんでしょうか?
    ワタクシは“カリスマ~”とメディアが取り上げると一気に冷めてしまうへそ曲がり体質なんですが(苦笑)自己表現が余りにもきついポップとかはけっこうヒきます…
    話が逸れましたが、趣味もあって書店にはよく行きます。とは言ってもマニアではないので行くのは主に新刊書店ですが、店員さんが本屋好きには見えないことがよくあります。別に本好きである必要はないと思うのですよ、職業なのですから。でも職業なのだから、読んではいなくても、書店には興味を持ってほしいなぁ~と思います。
    書店員に限らず、カリスマ性は求めませんが、職人気質やプロ意識は求めますね。
    自分で自分の首を絞めてるような発言ですが…

    • 2007/06/18(月) 16:18:06 |
    • URL |
    • 駝鳥 #-
    • [ 編集 ]

    なかなかにきびしいご指摘で……。

    >本屋さんを楽しんでいるんでしょうか?
    まあ、世の中の職業、みながみな好きで楽しくやってるわけでもないことを考えれば、本というのは売り手が(実は作り手も)その内容や書き手に個人的な思い入れをもちやすく、それを販売に活かしやすい面が他よりも強くある商品だと思います。だから、比較的「楽しんで」やれている人の割合が高いのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

    >店員さんが本屋好きには見えないことがよくあり
    これはしかたないでしょうね。小売り業の人がみな販売製品に思い入れがあるとはかぎりませんからね。ただ、上に書いたように、比較的、本というのはその「物」自体に思い入れのある人が多い業界ではあるような気がします。それがずっと積み重なってきて、今の「ブーム」のような状態が生まれているのかもしれませんしね。

    ところで、大学生の頃、ごく短期間書店でバイトをしたことがあるのですが、正直、あまりいい思い出がなく、思い出したくもない感じです。書店には本好きが集まって楽しく仕事をしているのだろう、そんなふううに考えていた大学生の青臭くあまっちょろい幻想が見事にうちくだかれた、そんなできごとでした。

    だからって、別に書店がきらいになったわけでも、なんでもありません。店を選ぶことを覚えはしましたが(苦笑)。ちょっと論点がずれてきて、コメント返しでは書ききれないので、このあたりのことは、おいおい本記事でもふれてみたいと思います。

    • 2007/06/19(火) 22:44:38 |
    • URL |
    • 空犬 #-
    • [ 編集 ]

    店員さんの瞳が輝く時

    やる気のないレンタルビデオ屋のやる気のない店員さん。つまらなそうにビデオを眺めて欠伸をしている。その店員さんに一言訊いてみた。

    「あのう・・・この店で一番つまらないビデオは何ですか?」

    この一言でキラリと店員の瞳が輝き、彼のダメ映画知識が決壊したダムのように溢れ出した。

    「いやあ、これね・・・・!もう最悪!」
    「この映画、一生終わらないんじゃないかと思いましたよ!」
    等々。

    他にもレコード屋とメタルTシャツ屋等々でそれぞれやる気のない店員さん、店長さんの瞳が輝く瞬間を見、盛り上がった。好きで始めた仕事でも現実はちょっと違う。そんな中でひょんなところから売る側買う側の相反する立場を超えてグッと意気投合する瞬間があり、そこで手に入れた商品は特別なものになる。そんな瞬間が本屋さんでもあるといいなあと思います。

    • 2007/06/20(水) 07:25:10 |
    • URL |
    • YONE #-
    • [ 編集 ]

    そんな厳しい

    厳しいつもりではなかったです…
    楽しい方がいいかと。楽しいことって伝わりますから。

    • 2007/06/20(水) 21:57:28 |
    • URL |
    • 駝鳥 #-
    • [ 編集 ]

    手に入れた商品が特別な物に

    駝鳥さん>
    >そんな厳しい
    >厳しいつもりではなかったです…
    そうでしたか。いやあ、なにしろ、
    >本屋さんは
    >本屋さんを楽しんでいるんでしょうか?
    なんて、本屋さんでないこちらもどきっとするような問いかけで始まってたものですから(苦笑)。

    YONE>
    わかるわかる、これ(笑)。
    >この店で一番つまらないビデオ
    愛のあるダメ話って、マニア心をくすぐるんだよねえ。ただの悪口とか辛口とかじゃなくて。わかるなあ、これ。ダメなホラーとかダメなSFとか、ダメな特撮とか、もちろんなかには殺人的にダメなものもあるけど、ちっとも怒る気になれないものも多くて(俺たちの映画関連コメントのやりとりはまさにそんな感じっしょ、ウーヴェ・ボルとかさ;苦笑)、そういう作品たちを話せる相手がいると、楽しかったりする。

    それが売る側と買う側で共有できるっていうのは、たしかに実に幸せな組み合わせなのかも。いいじゃないですか、「そこで手に入れた商品は特別なものになる」なんてねえ。そういう買い物をしたいし、そんなふうに思えるように売ってくれるお店が、業種・商品を問わずあるといいよねえ。

    • 2007/06/22(金) 01:48:02 |
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    • 空犬 #-
    • [ 編集 ]

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