ふだんは手に取らない雑誌ですが、書店特集となれば、手にとらずにはいられません。
- 『小説すばる』2007年7月号(集英社)
特集は「本屋さん大好き!!」。目次はこんな感じです。
~MY MEMORIAL BOOKSHOP~
高野秀行 吉田篤弘 万城目学 皆川博子
大森 望 みうらじゅん 米澤穂信
紀伊國屋書店本町店・百々さん 青山ブックセンター六本木店・間室さん
さわや書店本店(盛岡)・伊藤さん 丸善丸の内本店・上村さん
恵文社一乗寺店(京都) 能邨さん、オリオン書房・白川さん
森岡書店 バサラブックス ブックギャラリーポポタム
海月書林 茶房高円寺書林
佐藤多佳子×荻原規子
永江さんがいうところの書店(員)ブームの流れなんでしょうね。今年に入ってすでに『論座』や『ダカーポ』もありましたが、半年のあいだに、これだけ書店関連特集が続くのもなんだかすごいことです。
書店好きとしては、こういう特集を一般誌で読めるのはうれしいことではあるのですが、ただ、やれ「カリスマ」だ、やれ「ブーム」だなどとやたらにメディアに持ち上げられると、なんだか反動がありそうでちょっと心配です。一時的な盛り上がりに終わって、その後はぱったり……なんてことにならないか、という意味で。書店員のみなさんが自分の売りたい本について発言できる機会や場所がこの“ブーム”を機にしっかり確保され、それが維持され、出版業界・書店業界に自然に定着する、そんなふうになるといいのになあ、なんてことを考えながら、ベルギービールを飲んでいます。そういえば、今日は父の日。