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空犬通信

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三鷹の夜☆月いち読書会(第28回)……三鷹で読書会が開催されます

三鷹ネットワーク大学主催の読書会。1月開催の第28回の案内が出ました。


    三鷹の夜☆月いち読書会(第28回)――科学と文学の間(あわい)
    日時:2024年1月12日(金)19:00~20:30
    会場:三鷹ネットワーク大学
    受講料:500円


《年齢や地域や分野の壁を越えて、すべての市民の皆さまに開かれた大学》をうたう三鷹市の三鷹ネットワーク大学が主催する読書会です。詳細は継続が決まったときに書いた記事および大学のサイトをご覧ください。


この読書会で過去に取り上げた高山羽根子、円城塔のように、SFと純文学の両方でジャンルにとらわれない活躍をしている作家がいますが、安部公房は、そうしたジャンル横断作家のパイオニアの一人と言って存在で、この読書会のテーマにぴったりの作家の一人です。前回取り上げた円城塔も安部公房に影響を受けたことを公言しています。


今回の課題作は安部公房「鉛の卵」。短篇集R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)に収録されています。《冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品》(版元の内容紹介より)。安部公房の代表作には、読売文学賞を受賞、映画化され映画版も人気の高い『砂の女』の他、『燃えつきた地図』『箱男』など長編が多いのですが、短編にも今回の課題作品のようなおもしろい作品がたくさんあります。安部公房作品は多くの言語に翻訳され、一時期は「ノーベル文学賞に最も近い人物」とされていたほどで、その人気や評価は国や言語を超えたものとなっています。そんな国際的に活躍した作家のSF短篇を一緒に楽しんでみましょう。


申し込みの受付期間は11/7から11/30まで。くわしくは三鷹ネットワーク大学のイベント案内ページをご覧ください。

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