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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

雪の結晶、西洋すごろく、異形の生き物……最近購入したビジュアル本たち

最近購入したビジュアル本が続けて「あたり」でした。




書影 結晶図鑑書影 西洋ボードゲーム書影 異形生態

『楽しい雪の結晶観察図鑑』は《日本で見られる雪の結晶の種類をグローバル分類に基づいて整理し、美しい写真とともに紹介》という1冊。書名に「楽しい」とありますが、ほんと、眺めているだけで楽しい図鑑です。


眺めているだけでもいいのですが、内容紹介に《雪の結晶のつくりや成長の仕組みといった基礎知識から、観察に適した天候や場所、観察に使う道具、撮影方法といった実用的な情報まで幅広く網羅》とある通り、情報量も十分かつ初心者にも読みやすい内容になっているので、大変勉強になります。まさに《不思議で美しい雪の結晶の魅力》を存分に味わえる1冊になっています。


『西洋アンティーク・ボードゲーム』は、《ヨーロッパのボードゲームが花開いた黄金時代。「西洋版すごろく」の豊かな世界をビジュアルにたどる》という1冊。どんなものが収録されているのかというと、《著者が蒐集した一級のコレクションから89種のゲーム》が紹介されていて、《現存数の少ない希少なゲームも含まれており、他に類のない資料性も高い一冊》なのだとか。


しばらく前の記事でボードゲームにふれましたが、そのときは未読だったもの。その後も書店でボードゲームの扱いが増えているなどという記事を複数目にして、さらにボードゲームへの関心が高まっていたもので、結局買ってしまいました。


関心が高まっているなどとはいえ、こちらはにわかもにわか。昔のボードゲームには何の知識もないし、取り上げられているボードゲームも知らないものばかり。ボードゲームについてはまったくの素人なわけですが、なのに、19世紀のクラシックなゲームの盤面デザインを集めた本がこんなにおもしろく感じられるというのは、我ながらちょっと不思議な感じもします。これもある種の、ユニークな切り口の図鑑的な本だと言っていいかもしれません。


『図説 異形の生態』は、版元の内容紹介によれば、《ユニコーンやドラゴン、セイレーン、バジリスクなど、神話や伝説に登場する異形たちの、その姿ばかりではなく、組成や体内構造にまで、フルカラーで詳細画とともに生物学者が紹介した話題の書》というもの。幻想・架空の生き物を集めたり解説したりする本はめずらしくありませんが、本書はそうした異形たちの「生態」を「図説」し、中身まで見せてくれるというユニークな本です。異形や架空生物に関する本が複数ある原書房ならではの本ですね。


昭和の怪獣図鑑で、怪獣博士こと大伴昌司による怪獣の中身=図解に心躍らせたかつての読者(つまり当方のような元怪獣少年、ですね)なら楽しめること請け合いの1冊です。怪獣好き、異形好きはぜひ。



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