(今回は本にも本屋さんにも関係のない話題です。)
松江の魅力のひとつは水の街であること、でしょうか。観光ガイドなどでも「水の都」をうたっています。街の中を縦横に川が走り、街の中心部から徒歩圏に穴道湖(しんじこ)と中海(なかうみ)という広大な湖があります。最近、台風続きで、このような季節にはちょっと心配になるものの、やはり街中に川や水路が走っている、徒歩圏に湖があるのって、いいものですね。
滞在中はずっと雨に振られてしまったのですが、滞在2日目の早朝、穴道湖の湖岸を散策、雨が降り出すまでのごくごくわずかな時間でしたが、鳥見を楽しむことができました。
宍道湖は、大橋からだと西岸がかすんで見えないほどの、広大な湖。これで日本では7番目だというのだから、日本には大きな湖がけっこうあるんですね。
その宍道湖は、ラムサール条約湿地にも指定されている、水鳥の宝庫です。訪問前から鳥見を楽しみにしていました。事前に「宍道湖・中海探鳥マップ」を入手していたのですが、それによれば、宍道湖・中海で記録された鳥は140種とありますから、期待も高まろうというものです。このマップ、バードウォッチャーは島根県に行く際はぜひ入手をしておくといいと思いますよ。
以下、穴道湖(白潟公園、千鳥南公園)で出会った鳥たちです。
- コハクチョウ
- ハクセキレイ
- セグロセキレイ
- トビ
- ミサゴ
- カルガモ
- マガモ
- コガモ
- ヒドリガモ
- オオバン
- カワウ
- コサギ
- アオサギ
- ウミネコ
- ユリカモメ
- イソヒヨドリ
- コチドリ
- スズメ
- ヒヨドリ
- ハシブトガラス
カモの仲間はたくさんいましたが、ほとんどがヒドリガモに見えました。「宍道湖・中海探鳥マップ」には、宍道湖に飛来するカモ類は4万羽(!)近いとあり、スズガモ、シマアジ、ハシビロガモ、ホオジロガモほか、たくさんのカモ類・水鳥が載っています。もともとカモ類の見分けは苦手なところにこの数です(といっても、ぼくがいったときにそんなにたくさんがいたわけではありませんが)。ぼくが見分けられていないだけの可能性もあります。
↑コハクチョウの群れ、奥にカモたち、手前にはコサギ。右には漁船も。
トビはたくさんいて、湖面の上や市内の建物の上を優雅にゆったり旋回していました。ミサゴは、水面にダイブして魚をとる、ダイナミックな場面にも遭遇。
↑千鳥南公園には小泉八雲の碑や耳なし芳一の像などがありますが、偶然見かけたイソヒヨドリを追っていくと、なんと、耳なし芳一の像のところに。最初、脇にいたのが、ちょこんと膝にのっかり、腕のところにとまったりするではないですか。(大変に狭い)当方の関心分野が偶然にも出会ったわけですね(笑)。
↑突堤に集まるカワウ、ユリカモメら。
島根県のサイトに、探鳥スポットを紹介しているページがあります。こちら。「宍道湖・中海「探鳥・景観スポット」のご紹介」。
↑「穴道湖グリーンパーク」の案内。何しろ穴道湖は大きいので、こちらは残念ながら徒歩では行けない、西岸のほうにある公園。野鳥観察舎があるとのことで、バードウォッチャーには大変に良さそうな施設と公園です。いつか行ってみたいなあ。