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空犬通信

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書泉グランデの「怪獣コミックフェア」で平成ガメラ続編コミックをゲット(したのですが……)

先日、書泉グランデの脇を通ったら、表の壁に「怪獣コミックフェア」が開催中である旨の案内が出ていました。



書泉グランデ 怪獣コミックフェア 案内

怪獣者として当然スルーするわけにはいきませんので、早速のぞいてみると、ガメラやゴジラの、ぼくは知らなかった&見たことがなかったコミックが並んでいます。


しかも。並んでいた『ガメラ 宇宙の守護神』(フェーズシックス)を手にとってみると、帯には、映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』本編にはなかった続編が描かれているという主旨の説明があるではありませんか。まぢですか! 平成ガメラをこよなく愛する身としては、これはスルーするわけにいきません。


……などと書きつつ、中身が見られないのはさすがに心配だし、これまで、怪獣もののコミック作品にはがっかりさせられた経験も決して少なくないので、聞いたことのない版元のことくらいは調べてからにしようと思ったのです。


調べてみたら、こんな本でした。版元のサイトにも、フェア開催中の書泉のサイトにも、くわしい書籍情報が載っていないので、アメコミのフィギュアやグッズを扱うストア豆魚雷の情報を引かせてもらいました。


《フェーズシックスにより『ガメラ 宇宙の守護神』が世界初単行本化!あの幻のアメコミ版ガメラがまさかの邦訳版になって発売決定!収録内容はもちろん全4話すべてを1冊にまとめた完全版。本編はコミックだけでしか語られなかった平成ガメラの主人公たち、長峰真弓と草薙浅黄のアナザーストーリーを中心に展開。『レッドマン』、『ゴジラ ルーラーズ・オブ・アース』の怪獣王マット・フランクが新たに描き下ろすトリビュートコミック『ガメラ 最後の希望』を特典として収録した、世界初尽くしのコレクターズアイテムです》。


「世界初尽くしのコレクターズアイテム」ですよ(笑)。なんか、こんな説明を読まされると、買わないわけにはいかなくなりますよね(苦笑)。……で、結局購入にしたわけです。



書影 ガメラ 宇宙の守護神

書泉グランデのフェア説明には、《通常、書店では発売されない、限定版も販売しております。限定版は冊数に限りがありますのでお早めにお買い求めください》とありましたが、表紙が違う以外に、どこが違うのかがよくわからなかったのと、帯が通常版にしかついていなかったので、通常版にしました。(この、表紙違いで「特別版」「限定版」などを出すパタン、映画のパンフにもよくありますね。)


先に引いた解説にも《本編はコミックだけでしか語られなかった平成ガメラの主人公たち、長峰真弓と草薙浅黄のアナザーストーリーを中心に展開》とありましたし、書泉グランデの説明にも、《今回発売された「ガメラ」には、「ガメラ 大怪獣空中決戦」の映画にはなかった続編が描かれています》とあります。これは楽しみだなあ、と中を開いてみると……どうがんばっても長峰にも浅黄にもまったく見えないアメコミ全開の絵柄が現れ(当たり前といえば当たり前ですが)、しばし本を手にフリーズしてしまいました……。こ、これは、ぼくの好きなガメラじゃない……(泣)。読書中もずっと当惑状態が続き、平成ガメラ三部作への愛が、思いもよらぬかたちで試されている気がしたものです(苦笑)


ただ、読み終えてみると、なるほど、これはこれで平成ガメラ関連作品として、ファンならば楽しめるものになっているかもなあ、と、そんなふうにも感じました。


絵柄は正直、好みではないけれど、でも、お話のほうは、平成ガメラ3部作には出てこない、旧シリーズの怪獣たち、ギャオスのほか、グジラ、バイラスも出てくる独自のもので、しかも怪獣濃度も高いものになっているなど、作り手のガメラシリーズへのリスペクトが感じられるものになっていました。


《期間中にフェーズシックスの怪獣コミックをお買い上げの方に、先着でガメラのポストカードをさしあげております。こちらの特典はなくなりしだい終了させていただきます》ということで、特典のカードをもらえました。


ポストカード ガメラ 宇宙の守護神

↑特典ポストカードは、開田裕治画伯によるイラスト。限定版の表紙絵書泉のフェア案内サイトに出ている絵)ともまた別のイラストで、扉絵として、本体にも収録されています。


というわけで。ぼくが購入した『ガメラ』については、絵柄の好みなどもありますから、強くおすすめとは言いがたいところもあるのですが、フェア自体は、ガメラ以外にも、同じ版元、フェーズシックスの『ゴジラ』や『レッドマン』が並んでいるほか、小学館クリエイティブの怪獣ものマンガ作品(水木しげるとか)なども並んでいて、怪獣好きならば楽しめそうなものになっていると思います。あと、なぜか、「ひし美ゆり子・直筆サイン入りポートレート / Yuriko Hishimi 2018 Birthday」(8,880円!)も並んでいました。これは、広義には関連商品ではあるかもしれないが、なんというか、「怪獣コミック」ではないだろう(笑)


そんなわけで、いろいろな意味で楽しめる、「怪獣コミックフェア」は、書泉ブックタワー(秋葉原)、書泉グランデで開催中。9/9(日)まで。怪獣(とアンヌ隊員)好きはぜひ。


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