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空犬通信

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名駅エリアは2店体制に……三省堂書店名古屋本店を訪ねてきました

先日、仕事の用事で名古屋駅を通る機会がありましたので、先頃、4月にオープンした三省堂書店名古屋本店を訪ねてきましたよ。


1706 三省堂書店 名古屋本店 案内図

↑店内に出ている案内図。


1706 三省堂書店 名古屋本店 店内11706 三省堂書店 名古屋本店 店内2

↑店内は撮影するわけにいかないので、通路とエスカレーターのところから雰囲気のわかる写真だけぱちりと。



実際に行ってみるまで建物の位置関係などがよくわかっていなかったのですが、三省堂書店名古屋本店の入っているタカシマヤゲートタワーモールというのは、名古屋タカシマヤに隣接した建物で、途中階が連絡通路でつながっています。駅側から見るとタカシマヤの左側に位置することになります。


三省堂書店が入っているのは8階。8階ワンフロアをすべて使った広い店です。1000坪。


1706 三省堂書店 名古屋本店 フロアマップ11706 三省堂書店 名古屋本店 フロアマップ2

↑三省堂書店名古屋本店のフロアマップ。


1706 ゲートモール フロアガイド1706 ゲートモール フロアガイド 8F

↑こちらはタカシマヤゲートタワーモールのフロアガイド(全館案内)。こちらのほうが、フロア内の各売り場の配置はわかりやすいかもしれません。


どんなお店なのかは新文化の記事「三省堂書店名古屋本店、4月17日に開店」(2017/4/14 新文化)に、簡潔にまとまっていますので、そちらを引きます。


《店内は全館統一の広い通路幅と、従来より15cm低い高さ45cmの平台什器を採用し、高層ビルのテナントでありながらショッピングモールのような、ゆったりとした買い物空間を演出している。レジは3箇所に設置》。


実際に同店を訪ねてみると、新文化の記事にある通り、通路が広くとられ、店内が非常にゆったりした配置になっています。ベビーカーや車いすなどでの利用もまったく問題なさそう。その場では高さの違いにまでは気がつきませんでしたが、平台の高さがおさえられていたんですね。広い店ですが、たしかに店内を見渡しやすい感じがしました。


店内レイアウトはわかりやすく、店内を回遊しやすい配置になっているように感じました。照明をおさえるあまり妙に暗い感じになってしまっているような店も(とくにセレクト系の一部に)ときに見かけますが、もちろん、そのようなことはまったくありません。そこは施設自体がファミリー層向けということもあるのでしょう、やわらかめの配色の明るい照明で、店内の雰囲気もとてもいい感じです。


ぼくが訪ねたのは、日曜日の午前中でしたが、お客さんはけっこう入っているように見えました。男女、年齢層の偏りもなさそうです。


こまかくチェックしたわけではありませんが、ざっと店内を見たかぎりでは、品ぞろえは、過不足を感じさせない、全方向にきちんと対応した漏れのないもの。人文、法経、理工学書などにもきちんとスペースが割かれています。医学書を充実させているのも三省堂書店らしいところ、といっていいでしょう。


こうした商業施設内の店舗は、拡材の使用に関しても厳しいところがあると聞きますが、ここはどうなんでしょうか。全体に、POPなどは控えめに感じましたが、文芸書の平台には手作りっぽいPOPやパネルも見られました。


新刊話題書のコーナーには、池袋本店で導入された「提案する企画編集棚」(同店のサイトより)、「tanakanata」の名称がありました。フロアマップでは「Times Gate」となっていますが、前者が棚の名称、後者がエリアの名称などの使い分けがあるのでしょうか。


店内のあちこちで複数のフェアが展開されていましたが、3つあるレジのうち、店内中央のレジの斜め前、フロアガイドで「企画催事」となっている売り場では、世界のタロット・トランプのフェアが開催中でした。


商業施設内のワンフロア大型店の場合、児童書売り場に力を入れる例も多くあります。同店の児童書売り場がどのようなものになっているのか、ちょっと楽しみにしていました。


リブロの「わむぱむ」など、児童書売り場に独自の名称をつける例は新刊チェーンではよくありますが、三省堂書店名古屋本店の児童書売り場には池袋本店と同じ「totoa」という名称がつけられています。先の新文化の記事によれば、《木や積み木を積み重ねるthing on top anotherの略》とのことで、《子どもから大人まで飽きさせない遊べる空間》にしたのだそうです。


1706 三省堂書店 名古屋本店 児童書売り場

児童書売り場、壁面の書棚の上には、子ども部屋にありそうなカラフルな引き出しの並んだ意匠がほどこされています。売り場は、子どもたちが座り込んで本を読んだり遊んだりしたくなりそうなつくりになっていました。


ヨシタケシンスケさんの新刊絵本『あるかしら書店』のパネル展や『おでかけ中に楽しめる100のあそび』(ひさかたチャイルド)のフェアなどが開催中でした。


1706 三省堂書店 名古屋本店 児童書チラシ

↑こちらは児童書の6月イベントのチラシ。


窓際の明るい場所に、知育玩具コーナーが大きくとられているほか、洋書棚の平台では、アウトレット児童書・絵本のフェアも展開されていました。


同店は複合型店舗で、店内には雑貨の「神保町いちのいち」、さらにカフェ「BOOKS & CAFE UCC」が入っています。棚・売り場の名称や、雑貨・カフェの併設など、全体に(リニューアル後の)神保町本店や池袋本店などと共通点が多いつくりになっていますね。


カフェを試してきました。店内にはふつうのテーブル席のほかにソファ席もあったりして、独り客でもゆっくり読書を楽しめそうな雰囲気になっていました。


購入前の書籍は2冊まで持ち込み可で、一部の書籍に持ち込みの制限があるとの説明がありました。コーヒーはおいしいし、ゆっくりできそうなお店ではありますが、少し高めに感じる人もいそうな値付けに感じました(神保町本店のカフェコンフォートよりもコーヒーが全般に高めでした)


長くなりましたので、いったん稿を分けます。


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