本がテーマの展示を見にいってきました。
- 「井上奈奈展 誰も知らない話 12冊×12人 本とアートの間より」
会期:2017年6月11日(日)-6月18日(日)
11:30〜19:00(日曜日、最終日は17:00まで)
会場:枝香庵
「井上奈奈展 誰も知らない話 12冊×12人 本とアートの間より」は、タイトルにある通り、本をテーマにした展示で、会場のサイトの案内によれば、こんな内容です。
《画家井上奈奈によって描かれた12枚の絵
そして12冊の本
本展では12枚の絵に描かれた主人公が
どんな本を愛読しているか
各分野の第一線で活躍する人たちが選書し
その本を絵とともに展示します》
実際に訪ねて見ていただくのがいちばんなんですが、会場の様子を少しだけ写真で紹介したいと思います。(以下、写真はすべて井上奈奈さんご本人に断って撮影したものです。)
↑ご覧のように、井上奈奈さんの絵と本がセットで展示されています。本にはカバーがかけられ、表1側には本からの抜粋が、表4側には選者の名前・プロフィール・選書コメントが印刷されています。
「12冊×12人」とあるように、12人のブックセレクターが本を選んでいます。絵のイメージから本を選ぶということで、なるほどなあ、と思わせるようなものから、この絵からこの本を!というくらいにけっこうこうイメージが離れているように見えるものまで、選者の好みや感性が存分に発揮されたセレクトになっていて、組み合わせの妙を楽しめます。
これは書店でのフェアにも使えそうだなあ、これをネタにトークイベントをするのもおもしろそうだなあ、アンソロジーのテーマにもなりそうだなあ、自分でもやってみたいなあ、などと、根が編集屋・イベント企画屋寄りなもので、いろいろアイディアを刺激されたりしながら、おもしろく拝見してきましたよ。
本日が初日だったんですが、声をかけていただいたので、オープニングパーティにも参加させてもらい、井上奈奈さんにもごあいさつしてきました。ちなみに、井上奈奈さんは、ツイッターのタイムラインでは以前からお見かけしていましたが、お会いするのは初めてです。とても気さくですてきな方でした。
井上奈奈さんは絵本作家として、いくつかユニークな絵本を出しています。絵本が好きな人ならば、『ウラオモテヤマネコ』(堀之内出版)、『さいごのぞう』(キーステージ21)、『くままでのおさらい』(ビーナイス)などの作品をすでに手にしている方も多いでしょう。7Fの枝香庵Flatでは、井上さんが絵を手がけた絵本の原画が展示されていますので、そちらのチェックも忘れずに。
↑こちらが7階の様子。
「井上奈奈展 誰も知らない話 12冊×12人 本とアートの間より」、選書をした12人のなかにはTitle店主の辻山良雄さんの名前も。辻山さんは、6/14に行われるトークイベントにも出演されるようです。
《今回の展示の試みについて、そして、これからの本屋やギャラリーの在り方を語るクロストークイベント》とのことです。井上奈奈さんのイベントを含め、絵本やアート関連のイベント・展示を自店で熱心に手がけている辻山さんは、このテーマの話し手にはぴったりのはずで、本とアートに関心のある人にはおもしろい話が聞けそうですね。
要予約のイベントですので、会場のギャラリー枝香庵にメールで申し込むか、Facebookのイベントページから申し込みをとのことです。
「井上奈奈展 誰も知らない話 12冊×12人 本とアートの間より」は、6/18まで。本好き絵本好きアート好きのみなさんは楽しめそうな展示になっていますし、書店員や図書館員の人も、フェアやイベントの参考になるかもしれません。なお、井上奈奈さんの在廊日は、サイトの情報によれば、6月18日(日)15:00〜17:00と後述のイベントが開催される6月14日(水)17:00〜とのことです。
↑本を持っていって図々しくサインをお願いしてくればよかった、と後になってから気づいたのでした。