この2月に残念ながら閉店となってしまったブックハウス神保町が、「絵本・児童書専門店ブックハウスカフェ」としてまもなく再開予定であることは先日の記事で報告済みですが、今日、お店の前を通ったら、スタッフのみなさんが店内で開店準備の作業をしているのが見えました。お店の人と話ができたので、簡単に様子を報告したいと思います。
元のお店をご存じの方ならわかると思いますが、ブックハウス神保町はけっこう広いスペースです。以前にお話をうかがったときは、少しスペースを削ることになるかもという話も聞いていたのですが、実際は、2階の北沢書店との共通の入り口部分、以前、平台があったところは共有スペースということでお店では使わなくなるようですが、それ以外は、店のレイアウト、フロアサイズはほぼ元のままのようです。
高さがあり、収納力も充分な壁面の本棚もそのままです。在庫点数は、以前よりやや少なくなるぐらいで、ほぼ変わらずになりそうだとのことでした。書店がブックカフェになるというと、本の扱いがどの程度になるのかを心配に思う方も少なくないかと思いますが、ブックハウスカフェに関しては、カフェがメインで本は添え物といったことはまったくなく、あくまでもカフェが併設された「絵本・児童書専門店」。本がメインであることは変わりないとのことですよ。個人的には、本の扱いに関しては心配はしていませんでしたが、こうしてお店の方から話をうかがい、実際に、本が入り始めた棚を目にすると、やはりうれしいものですね。
店内中央には、イベントなどに使われていた、ソファが置かれたスペースがありますが、ここがそのままカフェスペースになります。ソファが張り替えられていて、色が変わっていました。今日はまだ床にはシートが貼られ、テーブルも入っていませんでしたが、ここにこれからテーブルとイスが入るのだそうです。
レジは、2階への階段下あたり、ブックハウス神保町時代には洋書などが置かれていた、少し引っ込んだスペースがありますが、そちらに置かれるようです。店内奥にある元のレジカウンターは、キッチンのカウンターになるとのこと。
店内右奥には原画展などに使われていたギャラリースペースがありますが、新しいお店でもギャラリーとして利用されるようです。ただ、以前と違うのは、こちらでもお茶を飲めるようにする予定だとのことで、以前は原画展のときに本を並べたりしていましたが、本は置かないかもしれないとのことでした。
まだ先のような感じがしていましたが、よく考えると、オープンまであと10日を切っています。今日見た感じでは、店内の棚はまだ半分どころか3分の1も埋まっていないようでしたから、これから棚詰めやカフェスペースのセッティングなど、ラストスパートの作業が大変そうです。
今日、作業の進むお店の様子を見ながらお話をうかがうことができて、新しいお店がますます楽しみになりましたし、ブックハウスが「帰って」くることもあらためて実感できました。
オープンは5/5(金)。こどもの日のオープンです。5/3、4、5は、上野で、子どもの本のイベント「上野の森親子フェスタ」が開催されます。子どもの本が好きな方、関心のある方は、そちらにお出かけになる方も多いでしょう。3日目にお出かけの方は、ぜひ行き帰りに神保町にも足をのばし、再オープンとなった「ブックハウスカフェ」にも寄っていってください。
オープン前後はお店のみなさんも忙しいでしょうし、オープン当日は待ちわびたファンのみなさんで大変なにぎわいとなることでしょう。ぼくは幸い神保町勤務で、いつでもお店には行けますから、オープン前後は避けて、お店が落ち着いたころに、あらためて取材のようなことをさせてもらって、この空犬通信でレポートしたいと思います。
ところで。ブックハウス神保町が閉店となり、ブックハウスカフェのオープンが決まるまでの経緯はどんなものだったのか、新しい児童書専門店をオープンするのにどんな苦労があったのかなど、このお店の話に関心をお持ちの方も多いのではないかと思います。
西荻窪にbeco cafeがあれば、自分が聞き手をつとめるトークイベントを自ら企画するところなんですが(以前に荒木さんに出演いただいたこともあります。こちら)、今はトークイベントを気軽に引き受けてもらえる場所がないので、アイディアはあるし、お店の方にも受けてもらえると思うのですが、簡単には実現ができずにいます。どこか、自分のところでぜひ、という場所をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか。喜んで企画と当日の相手役をつとめたいと思うのですが……。