熊本の野鳥の記事をまとめたら、これを紹介するのを忘れていたことを思い出しました。
野鳥好きとしては、発売前から気になっていた1枚でした。
- ヴァン・モリソン『キープ・ミー・シンギン』(Caroline International / Hostess)
ヴァン・モリソン、36作目のアルバム。デビュー50周年で、このアルバム数。一線で活躍し続けるだけでも大変な音楽業界で、このキャリアはすごいですね。
レーベルのサイトから内容紹介を引きます。《自らが全曲のプロデュースを手掛けている今作アルバム、ヴァン・モリソンによって書かれた12曲のオリジナル・トラックと1曲のカヴァーが収録された合計13曲56分の大作が完成》。
収録曲について。《アレサ・フランクリンやケニー・ロジャース等にもカヴァーされているブルースの名曲「Share Your Love With Me」(作詞作曲 : アルフレッド・バックス、ドン・ロービー)も収録されている。有名作詞家、ドン・ブラックとの共作曲も収録されており、アルバムの最後を飾る「Caledonia Swing」はヴァンがピアノとサックスを演奏したインストルメンタル・トラック》。
いいジャケですよね。野鳥好きとしては、LPサイズで持っていたくなるジャケットだけど、今回はCDで購入しました。
そういえば。別に鳥が好きだから、ということで買ったものばかりではありませんが、野鳥のイラストや写真があしらわれたジャケット、手元にけっこうあるかもなあ、ということで、レコード棚をちょっと探ってみました。こんなのが出てきましたよ。新旧もジャンルもばらばらで、アトランダムに紹介してみます。(ちょっとだけ写っている、みたいなものまで含めるときりがないので、比較的大きく扱われているものだけにします。)
- バート・ヤンシュ『Avocet』
- バート・ヤンシュ『The Black Swan』
Avocetは、ソリハシセイタカシギ。バート・ヤンシュには「野鳥シリーズ」と呼ばれたりすることもあるらしい一連の野鳥ジャケ作品がありますね。このほか、カラスの『Sweet Sweet Music』、もあります。残念ながら入手できていないのですが、『Black Birds Of Brittany』もいいジャケです。
- Sparklehorse『Good Morning Spider』
ツバメ好きにはうれしいジャケです。ツバメがこんなふうに大きく扱われた「ツバメジャケ」は当方の知る限りありません。
以下は、まとめて。
- エリック・ゲイル『ブルー・ホライゾン』
- ザ・ストラングラーズ『The Raven』
- トニー・ウィリアムス『The Joy of Flying』
- ヤードバーズ『ライヴ』
- VA『Birdsongs』
以上は、(比較的、くらいのレベルのものも一部含め)割にリアルな野鳥たちをあしらったもの。
- ロバート・ワイアット『シュリープ』
- テンプテーションズ『Power!』
- アラン・ホールズワース&ゴードン・ベック『Sunbird』
だんだん怪しく(妖しく?)なってきます。
- ペンギンカフェオーケストラ『ペンギンカフェオーケストラ』
- チック・コリア『Return To Forever』
- アルフォンソ・ムザーン『Yesterday's Dreams』
これらは、まあ、野鳥ジャケではない、か(苦笑)。人+鳥のパタン。ちなみに、この記事を書くために、今調べていたら、アルフォンス・ムザーン、12/26に亡くなっていたんですね。68歳。「ジャズ/フュージョンの名ドラマー、アルフォンス・ムザーンが死去」(12/27 amass)。
手元に盤がないので写真があげられませんが、ほかにも、ラッシュのセカンド(フクロウ)とか、ラスカルズ(鳥?)とか、鳥のイメージが大きく扱われているジャケットはけっこうありますね。
追記(17/1/9):見つけるたびに追記することもないのですが(苦笑)、レコード棚で野鳥度の高い、こんな1枚を発見したので追記しておきます。
- ハミングバード『ダイアモンドの夜』
第2期ジェフ・ベック・グループのメンバーが中心になったグループ、ハミングバードのサードですね。ドラムは、コージー・パウエルではなくバーナード・パーディ。なにしろ、グループ名まで野鳥ですから(笑)。イラストは尾羽の形状からオナガラケットハチドリでしょうか。中身もジャケも好きな1枚です。
↑追記(2018/1/17):記事で紹介済みの『Live Yardbirds』。本文にあげた写真はCDですが、アナログを見つけたので購入。なぜかジャケは着色なしの白黒です。並べてみますが、うーん、やっぱり着色ありのほうがいいなあ。というわけで、ジャケもいいし、ボーナストラックあるCDは処分せずに両方とっておくことにしたのでした。
追記(2019/5/11):野鳥好き、とくにツバメをこよなく愛する野鳥好きにはうれしすぎる、こんなレコードを見つけてしまいました。
- マイク・オールドフィールド『ザ・コムプリート・マイク・オールドフィールド』
ツバメの飛翔姿、それも、水を飲むためでしょう、水面ぎりぎりを飛ぶ姿をとらえたダイナミックな一枚。裏面もいい写真ですね。長くレコードあさりをしてきましたが、初めて目にするジャケです。本文に《ツバメがこんなふうに大きく扱われた「ツバメジャケ」は当方の知る限りありません》などと書きましたが、ツバメジャケとしては、こちらに軍配が上がるというだけでなく、野鳥ジャケすべてのなかでも最高レベルの1枚といっていいでしょう。うれしい出会いでした。
追記(2019/6/29):野鳥ジャケ、久しぶりの追加です。
- Azymuth『Aguia Nao Come Mosca』
ぼくの前後世代には『クロスオーバーイレブン』のテーマ曲のバンドとしておぼえている人も多いでしょう。ブラジルのジャズ・フュージョングループ、アジムスのセカンド。邦題は『涼風』、ジャケの鳥はハクトウワシですね。
初めて見つけたときは、おお、キツツキのCDジャケが!と思わずガッツポーズです。
- 隙間三業『kitsutsuki』
タイトルもそのままですね。別に鳥の声がフィーチャーされているわけでもなんでもないのですが、このジャケはキツツキ好きとしてはとてもうれしいです。
追記(19/10/26):久しぶりに見つけた野鳥ジャケです。
- スタークロスト『スタークロスト』
レアグルーヴ界隈で人気の高い、FABLEレーベルの1枚が紙ジャケで再発されたのをゲット。ピンクの白鳥が描かれています。
追記(19/12/21):野鳥ジャケ、2点ゲットです。
- ディラン・モンドグリーン『The World Spins On』
- JOY GUERRILLA『SKYLINE』
『The World Spins On』はノルウェーのシンガーソングライターのセカンド。2009年の作品ですが、2019年レコードの日に限定盤としてアナログが発売になっています。ジャケを埋め尽くすのはカモメ(seagull)。中身のほうは、アコースティックな響きが心地よい極上の北欧ポップス。
『SKYLINE』、表紙のイラストはハヤブサ(peregrine)ですね。A面2曲目に、「Peregrine」という曲も収録されています。Azymuth(こちらも鳥ジャケバンド)と比較されたりしているように、ブラジルフュージョン作品。2枚とも、ジャケだけでなく、中身も好みでした。
追記(2020/1/12):野鳥ジャケ、また追加です。
↑メシアン『鳥のカタログ/鳥の小スケッチ』。曲名もすべて鳥の名前という、鳥づくしみたいな1枚です。
↑ラッシュ『夜間飛行(Fly By Night)』。LPサイズだとフクロウがすごい迫力です。
追記(2020/2/10):前から知っていた野鳥ジャケですが、現物を持っていなかったので、紹介できずにいたもの。
- スタックリッジ『スタックリッッジ』
「田舎のビートルズ」(笑)ことスタックリッジのファースト。美しいカバーですがが、よく見るとカモメたちには目が描かれていなくて、ちょっとこわい。印象に残るデザインはヒプノシス。紹介してきた野鳥ジャケで、ヒプノシスの手になるものは初めてかも。収録曲には「ペンギンのパーシー」という鳥ソングも。
追記(2020/7/1):
- コヴェット(Covet)『テクニカラー(Technicolor)』(P-VINE)
タッピング・マスターとかタッピング・クイーンとか、そんなふうに呼ばれたりもしているらしいイヴェット・ヤング(Yvette Young)率いるマス・ロックトリオ、コヴェットのアルバム。
ジャケットのイラストはイヴェット・ヤングによるもので、ソロ名義も含め、これまでの作品はみな自身がイラストを手がけているようです。描かれているのはコキンチョウ。歌詞や曲名には登場しませんが、「Parrot」という曲が収録されています。