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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

パルコブックセンター渋谷店、「ザ・閉店セール」とコメント帯イベントが始まりました

渋谷パルコの「ザ・閉店セール」、第一弾が始まりましたね。パルコブックセンター渋谷店でも、洋書セールなどが始まるほか、店内の本に自由にコメント帯をかけられるイベントも始まるというので、初日の6/25(土)に見に行ってきましたよ。


160625 PBC渋谷 セール看板

↑駅にも大きな案内が出ていましたが、建物にはご覧のように、「シン・ゴジラ」をフィーチャーした大きなポスターが。


閉店は8/7(日)。まだ先のことのような気がしていましたが、もう残りひと月強なんですね……。閉店までにあと何回来られるかなあ……そんなことを思いながら、渋谷パルコPart 1の階段を下って地下1階へ。



160625 PBC渋谷 店内

↑取材させてもらったわけではないので、店内の様子は通路からのものだけ。セールの効果もあるのか、店内はお客さんでにぎわっていました。


160625 PBC渋谷 セール看板

↑「ザ・閉店セール」、パルコブックセンター渋谷店では、洋書バーゲン、雑貨セール、オリジナルグッズプレゼントの3つがポスターにあがっています。そして、本屋好きとして気になるのは、ポスターのいちばん下にあがっている「自由にかけるコメント帯」。


この「誰でも自由参加!自由に書けるコメント帯」、お店の公式サイトの案内「誰でも自由参加!自由に書けるコメント帯 【Final Event】」によれば、このような内容です。
《パルコブックセンター渋谷店が最後にお送りするイベントは、お客様参加型の"自由に書けるコメント帯"です。
パルコブックセンター渋谷店のユーザーがオススメする本はどんなものだろう? コメント帯から始まる本との出会い。あなたも参加してみませんか?
コメント帯に参加したら、ツイッターなどでハッシュタグをつけてつぶやいてね! #PBCコメント帯》


おお、これは本好き本屋好きにはうれしいイベントですよね。好きなお店の、本の売上に貢献できるかもしれない。それも、自分が好きな本、おすすめしたい本をプッシュするのに貢献できるかもしれないわけです。これは参加したくなりますよね。


ではぼくも早速ということで、店内を見て回り、単行本から数冊、文庫本から数冊、候補を選び出しました。与えられた書目ではなく、自分で選んでいいのですから、選ぶのは簡単。ただ、おすすめコメントを書けるもの、それも、公開できるようなコメントを書けるものですから、単に好きだというだけでは難しい場合もありますので、そこは慎重にセレクト。


他の人がつくった帯があれば参考にしたいなあ、と思ったんですが、訪問したのが、イベントの始まった初日の午後。さすがにまだつくられていなかったのか(当然ですね……)、けっこう一生懸命あちこちをさがしたんですが、見つけられませんでした。残念。(後で、ツイッターを見て、出版関係の知り合いが同じ日に同店を訪問して帯をつくっていたことを知りましたが、ちょっと時間帯がずれていたようでした。)


まずは、単行本2点をピックアップ。店内に設けられた作業台で、コメント書きに挑戦してみました。雑誌棚の近くに台が設けてあり、文庫用と単行本用の帯が2種と、筆記具が数本用意されています。おすすめコメントはすぐに出てくるんですが、エンピツでの下書きなしで、帯の台紙にペンでいきなり書くのは、ふだんPOPなどを書き慣れていない、どころか、人様に手書きを見せる機会自体がほとんどない身には、意外にハードルが高い。


それでも、がんばって、2点分、書いてみました。撮影して、ハッシュタグ「#PBCコメント帯」をつけてツイート、本を元の場所に戻したら終了、ということになるんですが、出来上がりをチェックしてみます。
……へ、下手だ。下手過ぎる……(涙)
これ、冷静に見て、ツイッターで広く公開するには、店頭に並べるには、いくらなんでも字が汚すぎるのではないか……。


そんなふうに思いはじめると、コメントの文章の稚拙さも気になります。あー、これ、帯を持って帰って、きちんと文章を練って、文字ももう少し時間をかけて丁寧に書きたい! 仕事で帯をつくったりもしてきた身としては、ついついそんなふうに思ってしまったんですが、それだと、このイベントのライヴ感は失われますよね……。


これでは本のプッシュになるどころか、下手したら逆効果なのでは……などと、自らつくった帯の、あまりにも稚拙な出来を見ていたら、黒い不安感で頭がいっぱいになってきます。署名をしているわけではないし、店頭で見るお客さんは誰が書いたものとはわからないわけだから、そんなこと気にしなくていいのに、と言われればまったくその通りなんですが……(←過度に小心……)


でも、せっかくつくったんだし、まだ店内には帯付きの本が少ないから、誘い水ぐらいにはなればいいかなと、とりあえず、帯をかけて本を元の棚に戻しました。1冊は差し、1冊は面陳でした。


というわけで、撮影はしてきたのですが、まだツイッターには流していないのです。お店側の趣旨にきちんと応えられていないわけで、お店の関係者のみなさん、申し訳ありません……。帯、たくさんつくってくるぞー、おー、ぐらいに思っていたはずなのに、2点しか書けなかったし……。ツイッターはともかく、自分のblogにぐらいなら、ということで、ここには挙げておきます。(いま、こうしてあらためて見ても、雑過ぎる……。左の本は、小橋さんのお顔が隠れないよう、元の帯をずらしてかけました。)


160625 PBC渋谷 コメント本1160625 PBC渋谷 コメント本2

せめて「自由に書けるコメント帯」がかかっている本のなかから買い物くらいはしたかったんですが、前述の通り、タイミングのせいか、見つけられず。ちなみに、けっこう長い時間店内にいて、帯の作成台を遠巻きにチェックしていたんですが、ぼくが店内に滞在しているときは、帯作成にチャレンジしているお客さんの姿を見ることは残念ながらできませんでした。興味が持たれていないのではなく、このようなイベントが行われていること、ここに作成台があること自体、まだ充分に気づかれていないような、そんな印象を受けました。まあ、初日ですから、そこはしかたないですね。


というわけで、自分がちゃんとできていないのに人におすすめするのもどうかという気はしますが、それでもやはり、自分の好きな本、人に読んで欲しい本を見つけ、それに、自分のおすすめコメントを添えて店頭に並べることができるというのは、ふだんそういう機会のない本好き本屋好きにとっては、またとない機会であるのはまちがいありません。実施期間は、閉店の8/7(日)までということなので、我こそはと思う本好きはぜひこの「自由に書けるコメント帯」、チャレンジしてみてください。そして、書いたら、ぼくのように、変なところで足踏みしたりしないで、堂々と店頭に並べて、写真もツイートしてくださいね。


「自由に書けるコメント帯」のことを中心に紹介したかったため、とくにふれませんでしたが、洋書のセールも、非常に見応えのある規模で、50〜70%と値引き幅も大きめになっています。同店で扱っているようなファッション系、アート系の洋書に興味のある人は要チェックでしょう。



同店が、パルコブックセンターとしてリニューアルしたのは、2012年8月のこと。そのときの様子をレポートした記事がありますので、よろしければご覧ください。こちら。改称改装から4年で閉店ということになるわけですね。


平日だとなかなか充分な時間がとれないんですが、今回は休日でしかも独りということもあって、たっぷり時間をかけて、店内をじっくり見て回ることができました。パルコブックセンター渋谷店については、個人的な思い出がたくさんあります。それらについても書いておきたいなあ、という思いもあるんですが、それはまたの機会に。


160625 PBC渋谷 ブックカバー

↑パルコブックセンターといえばこのブックカバー。吉祥寺店がありますからこのブックカバー使用店がなくなってしまうわけではないものの、やはりさびしいですね。


ところで。パルコブックセンター渋谷店の閉店セール&イベントが始まったこの日、同じ渋谷に新しい本屋さんがオープンしました。BOOK LAB TOKYO。日が重なったのはただの偶然でしょうし、パルコブックセンターとは規模もタイプも異なる店のようですが、なんだか妙な縁を感じさせますね。こちらものぞいてきましたので、後日、機会があれば紹介したいと思います。