前回の記事の続きです。この連休に見てきた大阪・京都の本屋さんの話です。(写真は10/9〜11の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)
↑リブロ新大阪店。新大阪の本屋さんと言えば、長く、ブックストア談でしたが、リブロもなじんできた感じがしますね。決して抜群とは言えない立地ですが、駅利用客にも存在がしっかり認知されてきたということでしょう、休前日の夕方ということで、お客さんでにぎわっていました。
↑地下鉄・東梅田駅改札近くの、清風堂書店。お店は地下2階で1つ上、地下1階にはコミック売り場も。そちらの名称は「清風堂書店コミック店」だと思っていましたが、看板も公式ツイッター(@seifudoucomic)も「ウメダコミック」となっていますね。これが現在の正式名称なんでしょうか。
↑堂島、ジュンク堂書店大阪本店の近くにある「本おや」さんこと、「本は人生のおやつです!!」。右は、本おやさんで買ってきたカード。書棚が見えますが、書店の店内の様子ではなく、タイトルは「くまの編集者さん」とあります。
梅田の地下では、旭屋書店梅田地下街店にも寄ってきました。同じく地下にあった堂島地下街店は閉店になってしまいましたね。跡地にはゴルフショップが入っていました。ジュンク堂書店大阪本店にも寄ってきました。「武道・格闘技フェア」が規模といい中身といい、なんだかやけに本気度の高いフェアで、思わず、うれしくなってしまいました。
↑紀伊國屋書店グランフロント大阪店。硬軟のバランスのいい大型店で、行くたびに発見があります。毎回こまかく取材させてもらっているので、今回は写真も取材もなしで、じっくり買い物を楽しんできました。この後、紀伊國屋書店梅田本店と茶屋町のスタンダードブックストアへ。紀伊國屋書店梅田本店では店長さんにごあいさつさせていただきました。
↑梅田本店では、紀伊國屋書店出版部60周年のフェアが開催中で、こんな冊子も配布されていました。
阪急古書のまちは、ぼくが高校生のころから同じ場所(阪急梅田駅という一大ターミナルの直近)で営業しているのですから、驚くほかありませんが、さすがに維持は厳しいのか、訪問するたびに、お店の入れ替わりがあるようです。本稿執筆時点では、公式サイトにはまだ載っていますが、上崎書店が閉店となっていました。また、前回の大阪書店訪問記で萬字屋書店にふれましたが、噂に聞いていた通り、こちらに移転になったようで、「オリエントハウス 萬字屋」として営業していました。
この後、谷町六丁目の隆祥館書店にも寄りましたが、隆祥館書店の様子については、稿をあらためてご紹介したいと思います。
何を買ってきたかも少し報告しておきましょう。なにしろ本は、行く先々で買うことになるもので、毎回、大変な量になってしまうので、それらをくわしく紹介していると、ただでさえだらだらレポートがさらに長くなってしまうので、ごく一部をあげるにとどめます。
↑これだけは必ず大阪の本屋さんで買おうと決めていました。OBP(Osaka Book One Project)2015年度選定作、朝井まかてさんの『すかたん』。文庫は持ってますが、サイン本だし、買うことで応援もしたいしで、迷わず購入。右は、紀伊國屋書店梅田本店の店頭で配布されていた朝井まかてさんの著作リスト。以下は、簡単に。
↑いろいろ。買いすぎだ(苦笑)。スティーヴ・エリクソンの新刊がちくま文庫で出ていたのはうれしい驚きでした。いちばん最初の邦訳、『黒い時計の旅』(偏愛する海外文学の1つ)は、福武書店から出ているんですよね。宮下奈都さんの本はあちこちでプッシュされていて、書店員さん人気の高さをうかがわせます。紀伊國屋GFで奥野さんにおすすめを聞いたときも即答でした。『週刊ダイヤモンド』10/17号の第1特集は「「読書」を極める!」で、「出版不況と闘う本屋たち」という書店関連記事も含まれています。
この他、書店員さんからいただいたり、店頭で入手したりした書店フリペがいくつかあるんですが、別にまとめる書店フリペの記事で紹介したいと思います。
続いて、京都・河原町周辺、というか寺町周辺の本屋さん。
↑文祥堂書店。河原町通りと寺町通りを結ぶ小さな路地沿いにあります。こんなところに、町の本屋さんがひっそりと残っているとは……。この界隈には数え切れないぐらい来ているのに、今回初めて気づいたお店。ちなみに新刊書店です。
↑寺町通りにある仏教書のお店2軒。左の文栄堂はお休みでした。右は書林其中堂。店舗改装のため休業していたのが、この訪問日の前日、10/10に新装オープンしたとのことで、店先にはお祝いの花が飾られていました。
↑外国人観光客が多いことと関係があるのかないのか、寺町通りを歩いていると、コミック・アニメ系の店が複数目につきます。寺町通りだけで、喜久屋書店漫画館京都店、とらのあな、メロンブックスがあり、四条通りには、後述するアニメガも。かなりの集中ぶりですよね。
↑サイトによると「和本・巻物・浮世絵・近代現代版画の専門店」だという大書堂。店頭のウインドーが美術ギャラリーのそれのようで、通りを行く外国人観光客がよく店の前で足をとめて見入っています。
四条通りに出て、ジュンク堂書店京都店へ。以前は数軒先のブックストア談とセットでチェックしていたものですが、現在は、看板に談の名前はなく、こんな店になっています。
↑JQストア京都店。文教堂書店のサイトには、こんな説明があります。《旧ブックストア談京都店を全面リニューアル。JQストア京都店として生まれ変わり、その3階部分と2階一部がアニメガとしてオープン。今までのコミック館時代の専門性はさらにパワーアップ!さらにCD・DVD、キャラクターグッズコーナーも導入し、アニメファン、声優ファンの方も楽しんで頂ける売場になってます》。
JQというのは、写真にある通り、「Japan Quality」の意。店名だけ見ると、外国人観光客向けの、日本的なアイテムを扱うショップのようですが、ちょっと簡単にまとめたり感想を述べたりしづらい、不思議な品揃えになっています。地下1階は、B's Hobby京都店のままでした。
この後、京都駅で三省堂書店京都店をチェックしたあたりで、今回は時間切れ。大阪同様、京都でもフリペを入手していますが、それは後日書店フリペの記事でふれたいと思います。
それにしても。大阪も京都も、書店が充実していて、書店回りをしていてほんとに楽しいです。この数年は毎年のように大阪と京都に行っていますが、それでもあきません。どころか、いつも時間(と体力)が足りなくて、もっと余裕のあるスケジュールで来たいものだと毎回思わされています。