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空犬通信

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夢を吐く絵師……竹中英太郎伝が刊行

同じ生誕百年でも、安吾に比べるといささか目立たない感じではありますが、竹中英太郎も、関連イベントあり、関連出版ありで、ファンにはうれしい1年になりましたね。今度はこんな本が出ました。


  • 鈴木義昭『夢を吐く絵師 竹中英太郎』(弦書房)

竹中英太郎

竹中英太郎の伝記です。帯のコピーはこんな感じ。
《ヴェールを脱ぐ謎の絵師/乱歩・正史・久作に寄り添い、耽美、怪奇な画風で時代の寵児となった英太郎は、突然絵筆を折って満州に渡り消息を絶つ。叛逆の青春……息子・労との戦後までを活写する。》


Amazonのサイトには挙がっていないようですが、大型書店なら扱いがあるでしょう。版元の弦書房のサイトで通信販売されているようです。ちなみに、ぼくは書肆アクセスで入手。


弦書房は、夢野久作の日記や著作集の版元として知られる葦書房と同じ、九州は福岡の出版社で、こちらにも夢野久作/杉山茂丸関連の出版物がありますね。


竹中といえば、今年の春には、備仲臣道『美は乱調にあり、生は無頼にあり 幻の画家・竹中英太郎の生涯』(批評社)も出ましたし、9/27の日記で紹介した通り、生誕100年記念画集も刊行されていますから、ファンにはうれしい刊行ラッシュとなりました。




そういえば、10/11の日記で紹介した弥生美術館竹中展は12/25までと、あとひと月ほどを残すのみとなりました。忘れずにかけつけなくては。竹中に興味のある方はどうぞお忘れなく。


◆今日のBGM◆


  • Herbie Hancock『Thrust』

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