週に一度の書店関連ニュースのまとめです。 (昨年まで平日朝にツイートしていた出版・書店業界情報のうち、書店関係をまとめたものです。網羅的に調査したものではなく、新聞報道・Webのニュースなどを目についたものをまとめたものです。)
- 「肥田美代子氏講演、図書館と書店の関係改善など訴える。 」(1/14 文化通信)
《ポプラ社は1月28日、東京・新宿区の同本社でポプラコミュニケーションセミナー「『本と生きる』刊行記念 肥田美代子先生講演会」を開》いたそうですが、どんな内容だったのか、気になりますね。
- 「JEPA、前NDL・長尾館長のセミナー「電子図書館と電子出版の今後」。 」(1/14 文化通信)
《日本電子出版協会(JEPA)は3月3日15〜17時30分、東京・新宿区の研究社英語センターでセミナー「長尾真前国会図書館長に聞く『電子図書館と電子出版の今後』」を開催する》。一見、書店には関係のない話題に思えるかもしれませんが、前項の記事にもあるように、図書館の動向、図書館と書店の関係は書店に関心のある人には無視のできない話題です。これが電子化によりどう変わるのかは、やはり書店関係者、書店に関心のある人もおさえておくべきなのかもしれません。
- 「でるべんの会、ハマザキカク氏を講師に開催へ。」(1/14 文化通信)
「でるべんの会」は《出版業界の有志による勉強会》。ぼくもゲストのゲストみたいな立場で登壇させていただいたことがありますが、先日、「珍書ビブリオバトル」に出演した社会評論社のハマザキカクこと濱崎誉史朗さんが2月の会に登場。企画の話もおもしろいんですが、濱崎さんは売り方にも関心が強く、いろいろアイディアを持っている人なので、書店関係の方にも参考になるところが多いと思います。2/20(金)、東京・千代田区(水道橋)の貸会議室「内海」で。
- 「若手弁護士は「理論書」よりも「実務書」が好き――裁判所ビルの専門書店に聞く」(2/8 弁護士ドットコムニュース)
《東京地裁や東京高裁が入る裁判所合同庁舎の地下1階にある》本屋さん、至誠堂書店が登場する記事です。至誠堂書店は《霞ヶ関に店を構えて約50年の老舗》ですが、場所が場所だけに、一般の本好きの方がふらりと訪ねられるような店ではないので、名のみ聞けど実は知らない、という本屋好きも多いでしょう(ぼくもそうです)。
《裁判所の下にある至誠堂書店には連日、弁護士や裁判官、書記官らが、ひっきりなしに訪れる。法律書がメインだが、息抜き用の一般週刊誌やファッション誌も置かれており、一般の客も歓迎とのことだ》。どんなお店なのか、雰囲気を知ることができますよ。
- 「紀伊國屋書店、年間出版社別ランキングを発表」(2/15 新文化)
- 「アマゾンジャパン、年間出版社別ランキング発表」(2/15 新文化)
紀伊國屋は《2014年1月から12月末までの売上げを出版社別にランキング》、アマゾンは《2014年1月から12月末までの出版社別売上げランキング》。本紙「新文化」2015年2月12日号では、紀伊國屋はベスト300が、アマゾンは「Kindleストア」「紙版+Kindle版 総合」ベスト50が掲載されているそうです。
- 「高円寺駅前に「ブックスタマ」-高円寺関連本コーナーも設置」(2/9 高円寺経済新聞)
前回のまとめにも登場していますが、あらためて。中央線沿線に、駅前本屋さん、街の本屋さん、それも古書店ではなく一般新刊書店ができるのって、いつ以来でしょうか。荻窪のあゆみBOOKS以来かな。沿線の本好きにはうれしいニュースですね。オープンは2/6、場所は《高円寺駅南口商店街入り口》とのこと。
ブックスタマは東京、とくに西部エリア在住者にはなじみの名前かもしれませんが、知らない方もいるでしょう。《福生に本社を置き、東京都に12店舗、神奈川県に1店舗、埼玉県に1店舗を展開する書店チェーン。高円寺店は都内13店舗目の店舗になる》。
今回の高円寺店は、《売り場面積は16坪。話題の本や雑誌を所狭しと詰め込み、高円寺関連本コーナーも設置するなど、高円寺のニーズに応える》お店だとされています。23時営業というのも宵っ張りの多そうな街にぴったり。これは楽しみですね。まだ訪問できていないのですが、近くお店を訪ねて、あらためて様子をレポートしたいと思います。
- 「「公共図書館はほんとうに本の敵?」@紀伊國屋サザンシアター」(2/7 図書館小町)
先日開催された、書店関係者にとっても気になるテーマのシンポジウム。出演者の発言など、当日の内容が簡潔にまとめられています。
- 「本屋が無くなる問題はパルシステムが吉野家を潰すようなことだと思う」(2/8 ボンK日報)
本屋さんが街にあることの意味についての興味深い考察です。『本屋図鑑』や『本屋会議』を読んでくださっているようなみなさんはぜひ。《専門店が存在することが、その商品がこの世にあることを示しているということは重要だ。「そういう商品がある」と言うことを知り、ある程度知識を有していて、目当てのものを買う人にはそれでいいのかもしれないが、ふらっと見物し、買うという行動につながるような機会が無くなっていることは、日本の消費文化において大きな損失なのである》。
- 「JR大阪三越伊勢丹が撤退して“人気専門店SC”に、勝算は?」(2/9 日経トレンディ)
もう何度もツイッターやブログでふれてきた「梅田 蔦屋書店」関連記事。《9階にはライフスタイル提案型書店「梅田 蔦屋書店」を約4000平米で導入(5月上旬)。「梅田には本を読んだり、音楽を聴いたりしながらゆっくり過ごせる施設がない。50・60代のプレミアムエイジはもちろん、ルクア世代にも新鮮に映るはず」(山口社長)と、集客力に期待を寄せる》。
書店に関しては新情報があるわけではないですが、店内イメージ図が見られます。
- 「京都の名物書店「ガケ書房」、移転へ 13日に記念イベント」(2/12 京都新聞)
新店舗のオープンは4/1。同店を知る誰もが気になるのが、あの壁と車。《軽自動車の前部分が石壁から突き出たような外観で知られていたが、移転後は取り除かれる予定。「あの風景がなくなるのは寂しい」と惜しむ声が上がっている》。
- 「「本屋会議」(本屋図鑑編集部 編)夏葉社」(2/13 読売新聞)
『本屋会議』が読売新聞の「本よみうり堂」で取り上げられました。この件は、後日、別記事にまとめます。
- 「ネット通販好調 スマホ普及と品ぞろえ…小売店舗は苦戦」(2/13 朝日新聞)
書店に特化した記事ではなく、記事中に書籍・雑誌に関する記述もありませんが、楽天・アマゾン・ヨドバシカメラといった書籍やコミックを扱う通販大手の動向にふれられていますので、本に関わる人もおさえておきたいところ。