- キネマ旬報 復刻シリーズ『大伴昌司コレクション『世界SF映画大鑑』『怪奇と恐怖』『世界怪物怪獣大全集』』(キネマ旬報社)
- 『ひし美ゆり子写真集 YURIKO 1967-73』
先日の日記に「大伴関連本はすべて手元に置いておきたいけれど、けっこういい値段がついている本もあって、なかなか簡単にはそろわない。」などと書いたばかりですが、どういう偶然か、最近、大伴関連で入手困難本の1つだと思っていたこれを、ヤフオクで比較的安価に入手できました。
なにしろ、帯のコピーが
《60'sのSF・怪獣・怪奇映画の傑作たちがぎっしりつまった玉手箱/伝説の編集者“大伴昌司”が手掛けた幻のムックがいまここに蘇る》
ですから。空犬が買わずして誰が買う、という感じの本ですよね。ああ、よかった、入手できて。
タイトルにある『世界SF映画大鑑』『怪奇と恐怖』『世界怪物怪獣大全集』の3冊のムックがセットになったもので、最初の2冊が昭和44年、最後のが昭和42年の刊です。
中身は……ああ、これはくわしく書けば書くほど、せっかくこのブログにお寄りいただいたみなさんのうち、少なくはないであろう、この手の話題に縁のない方々が、音を立てて地平線の彼方へと歩み去ってしまいのが目に見えそうなので、やめておきます。でも、とにかく、よくぞこんなものを復刻してくれたと、今さらながらに版元の英断に感謝したくなるような、特撮・SF・怪奇者感涙必至の中身であることのみ記しておきます。
『ひし美』のほうは、一度でも「アンヌ萌え」を経験している男子は全員即購入でしょう。以前パイオニアLDCから発売され、その後品切れになっていたもので、今回版元が変わり、新装版として再発されました。前のを持っていないので詳細はわかりませんが、井の頭公園ロケのカット2点が入れ替えになっているのだそうですから、中央線沿線在住者としては当然見逃せません。
↑みんな好きだねえ。こんなにあります、ひし美ゆり子関連本。
ちなみに、この写真集、TVや映画のスチールは収録されていませんので、アンヌ目当てのファンはご注意を。
特撮でブレイクしたヒロインはたくさんいますが、ひし美=アンヌの人気ってちょっと突出してすごいですね。齧歯類系のルックスは、今の目で見ても、充分にキュートだと思いますが、それだけでこの30年人気を保ってきたとも思えません。やはり「アンヌ隊員」であったこと、それがいかに男子たちにとって大きかったか、ということなんでしょうか。どんなセクシーショットよりも、それこそヌードよりも、アンヌ隊員ルックのほうがこの人の場合ははるかに魅力的であることが、アンヌ隊員姿が1点も収録されていないこの写真集を眺めているとあらためてわかってしまうという、ひし美ファン/アンヌファン双方にとって、微妙な中身の写真集です。
◆今日のBGM◆
- 『ユニヴァーサル怪奇映画大集合』
タイトルの通り、ドラキュラ、大アマゾンの半漁人、宇宙水爆戦など、ユニヴァーサルの怪奇映画の映画音楽を集めた、クラシックホラーファン必携の1枚。