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空犬通信

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「ほんまに」復活のその前に……『探偵小説の街・神戸』が出ました

久しぶりの乱歩ニュースです。しばらく前、昼休みに、書泉グランデで購入した本です。



探偵小説の街 書影


「ほんまに」の連載をまとめた、探偵者にはうれしい1冊。兵庫県神戸市の出版社の刊行物で。 地方小出版のこの本を、(1冊ではあったけれど)新刊台で面陳にしていた書泉はすごいなあ。(そういえば、同じころ、書泉では郷原宏さんの『日本推理小説論争史』が売上ランキングでたしか5位以内に入っていたけど、探偵小説・ミステリー好きの店員さんでもいるのかな)


内容紹介を引きます。《日本の創作探偵小説の揺籃期から昭和の戦前・戦後を経て現代まで、神戸という街は、探偵小説を育む独特のエネルギーを持ち続けた。稀代の探偵小説愛好家・読書家である著者が多くの資料と体験に基づき、生まれ育った街の魅力と関連するミステリー作品を紹介する》。


《「新青年」、「ぷろふいる」など往年の名雑誌の紹介・再評価から始まり、懐かしの江戸川乱歩、横溝正史、西田政治らの神戸での逸話、山本禾太郎、酒井嘉七、戸田巽など神戸在住作家たちの活躍を描く。神戸のミステリー案内も兼ねる珠玉のエッセイ/書評を満載した貴重な記録》。


これは、乱歩者、そして探偵小説好きには見逃せない1冊ですよね。


ところで、この『探偵小説の街・神戸』、先に書いたように、神保町の書泉グランデで購入したのですが、この本、できれば、海文堂書店で買いたかったなあと、そんなことを思わずにはいられませんでした。奥付は、10月1日。刊行があともう少し早ければ、最後に訪問したとき(ぼくが同店を最後に訪問したのは、9/22)に、海文堂で買った、たくさんの思い出本の1冊にできたのになあ。そんな、詮無いことを、本を手にするたびに、ページを開くたびに思うのです。



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