連日、朝から晩までゲラと格闘、ふらふらのよれよれなんだから、そんなときぐらいまっすぐ帰ればいいものを……我ながら、ほんとにそう思います。書店にまったく行けないのならともかく、昼休み、毎日、神保町をうろうろしてるわけですからね(苦笑)。それでも、寄っちゃうんだよなあ、BOOKSルーエには。で、花本氏やS店長としばしおしゃべりして、何冊か本を買う。時間と体力に余裕があれば、買った本を片手に一杯やっていく。それだけで、帰り道の気分がぜんぜん違うからなあ。
最近は吉祥寺に着く時間が遅いので、BOOKSルーエ以外のお店に寄れないのがちょっと残念ですが、でも、この時間までやっていて、しかも知り合いがいる地元のお店の存在はほんとうにありがたいです。で、そのBOOKSルーエで昨日買ってきた本たちです。
- ジュリアン・シモンズ『コナン・ドイル』(創元推理文庫)
- 植村昌夫『シャーロック・ホームズの愉しみ方』(平凡社新書)
前者は、「復刊フェア2011」の1冊。これ、以前持っていたんですが、手放しちゃってて、あるとき読みたいなあと思ったら、品切れで、残念な思いをしたことがあったんですよね。図版が多く、しっかりした本文紙が使われているので、200頁もないのに1000円近い、ちょっと高めの本なんですが、まあ、そこはしかたない。
後者は、そのドイルの代表作、ホームズものの入門書。ホームズ関連の本はそれなりに読んでいるので、新刊案内にこの書名を見かけたときは、いまさら新書で入門書でもないかな、と思ったんですが、入門書は入門書でも、帯に「異色の」とあり、《登場人物は、エリオット、マクルーハン、セイヤーズ、漱石、嘉納治五郎、英国皇太子、ウィンストン・チャーチル等々。》とあるのを見たら、ちょっと気になりますよね。
ところで、この2冊、ただの偶然なんでしょうが、前者の奥付が9/16、後者が9/15と、ほぼ同時。いいタイミングで揃いましたね。並べて平積みにしているようなお店はまだ見たことがありませんが、うまく目につくところに並んでいたら、まとめ買いが期待できそう。新刊の後者はともかく、前者は、文庫でホームズを読んでいる読者にも知らない人がいそうな本ですからね。うまく、そういう人の目にとまるといいですね。