神戸の海文堂書店が閉店になったのは2013年9月のこと。『本屋図鑑』の刊行、直後のことでした。あれから1年半以上になりますが、いまでも、本屋さんのことを考えるときにしばしば海文堂書店のことを思い出します。
町本会でもトークイベントを開催しましたし、夏葉社からはすばらしい写真集も発売されましたが、前者は小規模なイベントでしたし、後者は完売で重版の予定もありません。このまま海文堂書店のことがなんとなく忘れられてしまうとしたら、風化していってしまうとしたらそれはさびしいことだなあ、と思っていたら、神戸からうれしい知らせが届きました。海文堂書店の本が刊行され、東京で刊行意記念のトークイベントも開催されるというのです。
- 「『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』を語る」
日時:2015年7月5日(日) 16時〜(開場15時30分)
場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール
出演:平野義昌(元海文堂書店)、柴野京子(上智大学)
参加費:800円(ドリンク付き)
東京堂書店のサイトから内容紹介を引きます。《2013年9月、99年の歴史を閉じた神戸の海文堂書店。その最期に店員のひとりとして立ち会った平野義昌が、この店の足跡と、そこで働いた仲間たちの声を本にしました。本の話よりも、棚の話よりも、だれもが皆「お客さまとの思い出」を語ったのはなぜか。海文堂書店とはどんな本屋だったのか。なぜここまで人びとに愛されたのか。あの「海の本屋」から最後に届ける1冊。そこに込めた思いを著者が語ります》。
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