しばらく前にレポートを3本アップした、ブックオカ2013。福岡入りの前日、金曜日の夜に熊本に入り、土曜日の半日は、熊本の書店回りにあてました。熊本の書店事情については、昨年、一昨年とくわしめのレポートも書いていますので、今回は、新規店とリニューアル店を中心にごく簡単に紹介したいと思います。
まずは、熊本の本屋さんと言えばこちら、個人的にも大好きなお店、長崎書店から。
↑商店街でも目を引く外観です。
↑店内、昨年訪問時から大きな変更はないようでしたが、棚が高くなっていました。
↑今年の夏に続けて出た「本の本」たちがずらりと平台に並んでいます。『本屋図鑑』も一緒に。得地直美さんの原画も見えます。
↑同店の名物文庫フェア「La!Bunko」のコーナー。毎年デザイナーが変わり、今回は冊子もカラーに戻りました。写真に写っているPOPやモビールは、今回のデザインを手がけたデザイナーの方の手になるものだそうです。楽しい感じの売場になっています。
↑同店名物(?)のひとつといっていいでしょう、精神世界の棚。
↑前回訪問時は、コミックコーナーにお客さんがいたので、撮影ができず、じっくり見ることもできなかったのですが、今回見てみると、なかなか元気なコーナーになっていました。
↑人文書の棚は、同店が力を入れている棚の1つ。月曜社のに「エクリチュールの冒険」シリーズが5点、面で並んでいました。こんな面陳は初めて見た気がします。
今回、長崎社長は、ちょうど東京に用事とのことで入れ替わりになってしまい、現地では会えなかったのですが、長崎書店の若手スタッフのお二人、人文他担当の児玉さんと、雑誌担当の宮川さんが、金曜日の夜、酒席に付き合ってくださり、土曜日も店内を案内してくれました。
続いて、長崎書店のすぐ近く、同じ商店街にある金龍堂まるぶん店。近隣のライバル店同士ではありますが、学参や教育書など、長崎書店にないものが充実していて、長崎書店とは相互に補完しあっているような感じです。昨年訪問時はリニューアル中で、お店の一部しか見られなかったのですが、その後、リニューアルオープン。郷土書のコーナーを拡大、充実させたことが業界紙で取り上げられたりしました。
↑間口が非常に広い、開放的な造り。お店の正面外観からして独特な感じです。店先にはなぜかカッパがいます。
商店街の路面店で、この入り口の感じですから、縦長の150坪ぐらいの感じを想像されるかもしれませんが、見た目よりもずっと広くて、260坪あるそうです。棚は高さをおさえたものが使用され、通路も広くとられているので、店内は圧迫感がなく、広々した感じ。
↑こちらが、1階の奥にある郷土本コーナー。圧倒的な広さと量です。座り読みイスまでもうけられています。熊本だけでなく、九州全土がカバーされています。しっかり棚を見ようと思ったら、ここだけでもずいぶん時間がかかりそうなぐらいの充実ぶりでした。
↑蔦屋熊本三年坂。今回はざっと店内を見て回るだけにしました。『本屋図鑑』登場店ですが、『本屋図鑑』がなかなか見つからず、ずいぶん探して、ようやく新刊島に差しで1冊だけあるのが見つかりました。
今回、初めての訪問となるお店が3店ありました。まずは、熊本の地元百貨店、鶴屋の中にできたビブリオテーク。
昨年訪問のすぐ後、11/7にできた新規店です。ただ、本は非常に少なくて、雑貨・カフェがメインのお店。本もファッション・インテリアなどジャンルを限定したセレクトで、書店としての品ぞろえを云々するのもどうかという感じです。徒歩圏に、上に紹介した3つの書店に加え、喜久屋書店もあるような立地ですから、ふつうの新刊書店を入れてもしかたありません。その意味では、きちんと周囲の店と差異化がはかられ、百貨店の客層にも合わせたものになっていると言えそうです。
次は、純粋な新刊書店というわけではありませんが、本を置いているので、合わせて紹介します。「TSUTAYAミュージックカフェ・モリコーネ」。
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