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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

始まったり終わったり……岡崎武志さんの新連載とブログ閉鎖

岡崎武志さんといえば、「均一小僧」の別名通り、稀覯本など我々には別世界の古書ではなく、庶民的な視点で古本のおもしろさを紹介してくれる「古本ライター」。古書全般のナビゲータとして、古本者の多くにとっては、重要かつ大事な書き手の1人だろうと思います。彼の古本エッセイに出てきた本や古書店に惹かれて、あんな本を探してみたり、こんな古本屋を訪れてみたり、均一箱を探検する楽しみを発見したり、そんな経験のある方も多いはず。


そんな岡崎さんのブログ、「okatakeの日記」は、わたくし空犬も愛読していたのですが、残念なことに閉じられることになったようです。経緯は昨日付の最終書き込みでふれられており、詳細はわかりませんが、コメントに関するトラブルのようです。


そのうちに本ブログで紹介しようと思っていたのですが、幸いというかなんというか、岡崎さんが最近始められた連載もあるようなので、以下の2本を紹介しておきます。



1つは、「池袋と映画の本」というコピーのフリーマガジン「buku」(池袋シネマ振興会)。2006年9月22日発行のVol.10から、新連載企画として「ライター・岡崎武志の 町に映画があったころ」が始まっています。《いつも町の古本屋を徘徊するその独特な目線で、今度は町の映画館と、そこにまつわる映画の記憶を掘り起こしていただこうという》ものなんだそうです。第1回は、大阪・梅田は堂島の地下街にあったという大毎地下で観た『ウエストサイド物語』の思い出が取り上げられています。なお、この号には同じく新連載として、10/28の日記で紹介した古書往来座の店長、瀬戸雄史さんによる「古書往来座発 池袋コロコロ」の第1回も掲載されています。



筑摩書房のPR誌、「ちくま」第427号(2006年10月)では、岡崎さん得意の古本屋ネタで、新連載「古本屋は女に向いた職業 女性お書店主列伝」が始まっています。第1回は、青山の超個性派古書店、古書日月堂の店主、佐藤真砂さんが取り上げられています。


というわけで、単なる偶然ではありますが、岡崎さんのブログ閉鎖と前後して、新しい連載が始まったのはファンにはうれしいことですね。どちらもフリペなので、書店や映画館に出かけたら、チェックをお忘れなく。


そして、岡崎さんには、ブログにもたびたび登場していた新書の新刊があるようですし、今後も、書籍で、そして今回紹介したような紙媒体の記事で、これからもがんばっていただきたいものであります。


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