この本、めちゃくちゃ楽しいです。水族館好きは全員やられること必至かと思われます。
- さかなクン・松沢陽士『原寸大すいぞく館 本物の大きさ絵本』(小学館の図鑑neo)
水族館、大好きなんです。すごく。だから、ほんとは、しょっちゅう行きたい。独りでも行きたい。いや、むしろ独りでこそ行きたい。行きたいんだけど、都内でアクセスのいいのは池袋と品川EPSONと東京タワーぐらいで、あとはちょっとアクセスが面倒だったりします。なもんで、会社帰りにふらりと、というわけにはなかなかいかないのが残念なところ。
あと、場所の問題だけじゃなくて、客層がね。水族館って、ファミリーとカップルでいっぱいなんですよね。40台おやじのソロなんていないわけです。そんなの気にしなければいいんだけど、やっぱり、周りがファミリーとカップルばっかりだと、落ち着かない。
その点、娘と一緒のときはいいんですよねえ。場の雰囲気にちゃんと溶け込めるし(笑)、なにより子どもと一緒だと楽しいし。でも、楽しいんだけど、子どもというものは、興味ないものはじゃんじゃん飛ばして見るし、あきっぽかったりもするものなので、なかなかゆっくり見られないという難点も。どなたか、水族館好きのオトナは周りにいないものだろうか。まあ、だからといって、おやじデュオとか、おやじトリオとかで夜の水族館に繰り出すのもどうかとは思うのですが(苦笑)。
閑話休題。この本の話でした。《いろいろな魚、タコ、カニ、イルカ、ラッコ、ペンギンなど、水族館で人気の生きものたちを、迫力ある撮り下ろし原寸大写真で楽しく紹介した図鑑。水の中にすむ生きものたちの大きさや特徴がよくわかる1冊。》という内容。ね、楽しそうでしょ。
で、広げると、おー、さすがに原寸大はすごい迫力だ。タカアシガニとか、タコとか、ちょっとこわいぞ(苦笑)。ラッコは意外に小さい感じもするなあ。ベルーガとか、シャチのこの迫力はどうですかっ! いい年して、興奮してしまったことですよ。
と、いい本が出たなあ、と喜んでいたところ、先日の書評でこんなが出ているのを発見。「【書評】児童書『ほんとのおおきさ水族館』小宮輝之監修 (3/14産経新聞)。おお、まったく同じコンセプト、しかも表紙までそっくり。値段も同じ。単なる偶然? 版元は学研(正確には学研教育出版)。小学館と学研といえば、図鑑出版においては昔からのライバル。それにしても、ここまで企画がかぶるというのもすごいことです。
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