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2025-11-02

anond:20251102110217

連載「いつでもSF入門」vol.4 女性SF〈前篇〉

連載「いつでもSF入門」

投稿日2021-12-24

Author橋本輝幸

LIFESTYLE

育てる

SF研究家アンソロジスト橋本輝幸による本連載。今回のテーマは「女性SF」。女性SF作家作品はなぜ書評が出にくく、必読リストにも載らないのか。ジェンダーバランスに関する調査結果をもとに、その背景にある文化構造に迫りますhttps://tokion.jp/2021/12/24/expanding-universe-of-science-fiction-vol4-part1/

米国編ーージェンダーバランス改善とその反動

1953年に創設された、SFファン投票によって決まるヒューゴー賞をこれまでに受賞した作家の75%は男性だ。2010年以前は8割以上が男性だった。

状況が変わったのはわずかここ10年。2010年以降の男性比平均は55%だ。2019年以降にノミネートされた男性作家各部門の6~7人の候補者のうち1人か2人で、比率は反転している。だが、このような状況に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。

アメリカSFファンタジー作家協会所属する女性割合1974年に18%、1999年に36%、2015年には46%と増加し、各賞受賞者の女性比も増えた。(もっと2010年以降の変化は女性の増加に限らなかったが——この話はまた別の機会に)しかし変化を許容できない人々の反発が起こり、2010年代半ばのインターネット上には反発と反発への反発によって嵐が吹き荒れた。

例えば、自らを虐待から救出される子犬にたとえ、「サッド・パピーズ」と名乗ったグループは、近年の受賞作は作品の質ではなく作家思想で選ばれていると主張し、ヒューゴー賞への組織投票煽動した。なお主導者達は米国ミリタリーSFミリタリーファンタジーの作家で、前職は軍人や銃の射撃トレーナーだった。

より右派派生グループであるラビッド・パピーズも生まれ過去の受賞作や受賞作家揶揄した。こちらの主導者はその後、共和党支持者としてネットデマ陰謀論拡散するようになった。つまり米国内の政治思想的分断がSFファンタジーのコミュニティ内で顕在化したわけである

21世紀になってなお、「女性SFを書けない」「女性編集者ハードSFダメにした」といった中傷も続いていた。これに対し、ウェブジンライトスピード」は女性特集号を企画した。カナダ批評家ジェイムズ・デイヴィス・ニコールは、2018年からFighting Erasure(消去に抗う)というコラムで1970~1980年代女性SF作家をひたすら紹介した。こうした地道な対抗活動も陰ながら変化に貢献したと信じたい。

誰が未来を語るのか? SF界のジェンダー平等に向けた仕組みづくり ライター岡田麻沙(構成2025年10月29日 15時00分

まずは、「Virtual Gorilla+(バゴプラ)」という名のWebメディアです。

 そしてもう一つが、SF小説に関する事業Kaguya」。Kaguyaの取り組みは、いくつかあります。①ショートショートコンテストの開催。②Kaguya PlanetというWebマガジン刊行。ここでは毎月短編小説配信しています。③Kaguya BooksというSF出版レーベルとしての活動

 二つの活動以外にも、企業SFプロトタイピングのコーディネーターなど、SF関係のさまざまな仕事も手掛けています

 Kaguyaで開催している短編小説コンテストは、最大4千字です。気軽に書いて、読者や審査員からフィードバックをもらうなかで、自分の強みが何かを発見してステップアップしていく。そういう場所を目指しています

ライフステージや、家庭における役割精神状態などに大きく左右される。「連載が約束されていない長いもの」の執筆時間を割けるということ自体特権的なのかもしれない。

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20251022002010.html

 【井上】 日本SFだけではなく文学全体がそうかもしれませんが、商業デビュー王道として、新人賞をとって、そこで作品を出して商業デビューし、その出版から2作目3作目を出し、他の出版からも声が掛かる……というルートがあると思います。もちろん日本SF作家で、そのルートに乗らず商業デビューして活躍している方もいるのですが、わりとイメージやすロールモデルとして、それがある。

主催によってカラーが決まっていることが悪いわけではないですし、一つのコンテストに「全ての多様性担保しろ」と求めるのは無理だと思います。なので、窓口を増やすことで、デビューへの道筋を多様にすることが大事だと考えています

井上】 2310月文芸翻訳経験を持つ編集者が新しく参加してくれたこともあり、海外から日本への輸入や、日本から海外への発信に力を入れることができるようになりました。

写真・図版

第3回かぐやSFコンテスト大賞作品マジックボール」は、中国SFマガジン『科幻世界』とイギリスウェブジン『Schlock!』にも収録された=井上彼方さん提供

井上】 「自分表現で誰かを傷つけてやろう」と思っている人って、そんなにいないと思うんです。ごく一部の悪意のある人をのぞけば。でも実際に、自分が書いた文章批判がくると、身構えるじゃないですか。そういうとき自分を見つめ直して反省して次に生かすって、非常に難しいことだと思うんです。特にSNS炎上してしまうと、冷静ではいられないですよね。

 自分の書いた文章について言われるのではなく、あらかじめ「こういうことって気をつけた方がいいね」とわかっていたら、過剰な自己防衛に陥らず、話を素直に受け止められる場合があるはずです。

 ヒューゴー賞世界SF大会によって設立されたSFファンタジー作品文学賞で、受賞作品世界SF大会に参加登録した人による投票で選ばれます。そして、このSad Puppiesというのは、ヒューゴー賞選考に影響を与えるための組織的投票運動でした。女性有色人種の受賞が増えていることに抗議を示すため、白人ヘテロセクシュアル男性作家たちが自らを、権利侵害されているSad Puppies(悲しい子犬たち)と称したのです。

 ヒューゴー賞投票制なので、人々に開かれたものではあったはずです。ところが、Sad Puppiesたちは、「ヒューゴー賞ポリティカルコレクトネス配慮するあまり、本当に面白い作品を受賞させなくなっている」といった主張を始めた。「もっと面白い白人男性作家を受賞させろ」という風に呼びかけた。そういう事件ですね。

 【井上】 ヒューゴー賞2010年代女性作家や非白人作家の受賞が増加しました。女性だけではなく、クィアであることをオープンにしている作家の受賞も増え、それに対して「自分たちの土俵が荒らされた」というような被害感情を持たれる方がいた。それで起きた事件です。

 【岡田】 この事件については、SF評論家橋本輝幸さんが、ウェブ連載「いつでもSF入門」のなかで詳しく語られていますSF界において女性優遇された時代はなかった、と指摘されています

【対談を終えて】

SFにおける実践現在地井上彼方)

 対談から2年。2024年慶応義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センターが開設されるなど、社会の中でSFをどうツールとして使っていくのかという取り組みは広がりを見せ続けているように思う。その中で、SFを取り巻く世界SFが描く世界の中から、誰が取りこぼされてきた/いるのかということは今も問われ続けている。

 この間、VGプラスで行った取り組みの一つに、刊行しているマガジンKaguya Planet』でのパレスチナ特集がある。1948年イスラエル建国以前から続く、入植型の植民地主義人種差別的な支配ジェノサイドは、「世界では誰の声が優遇されているのか」ということと無関係ではない。そのことにSF企業としてどう応答できるのかを考えて行った特集で、パレスチナ人/パレスチナルーツのある作家による、パレスチナ舞台にしたSFファンタジー翻訳した。

写真・図版

ウェブマガジンKaguya Planet」のパレスチナ特集

 だが同時に、システムや場づくりについて問題提起をしているVGプラ自身、たくさんの方から至らぬ点についてご指摘をいただきときに引き立てていただきときに知恵を授けていただきながら活動をしている。マイノリティーの方々に「指摘する」というコストを支払わせてしまった局面もたくさんある。それらを抽象的な次元にとどめることなく、現実制度権利回復へとつなげるためになにができるのか、常に考えていきたい。

 そしてそれは、SFという私の愛するジャンルのものを豊かにすることにも、当然つながっているのだと思う。

異なるシステムを並走させること(岡田麻沙)

 排除はしばしば、「質」の名において実行される。

 なにが「優れた」作品なのか。その指標のものが、特定経験価値観にもとづいて構築されてきた。そうした規範に照らせば、大きく異なる経験を持つ他者の書いた作品必然的に「劣った」もの評価されよう。排除意図的に行われるのではない。それは常に「客観的評価」の結果として生じる。

 Sad Puppies事件は「ポリティカルであること」への反感が運動きっかけだったが、むしろ、従来の選考こそが政治的だったと考えることもできる。価値判断の場では多くの場合既存権力関係が反映される。正統性を維持するためのシステム個人意図を超えて作動する。

 だからこそ、井上さんたちの取り組む解決策はシステムのものに切り込むものだ。短編コンテストの開催、発表の場を多様化すること、経済的に持続可能な仕組みをつくること。これらはすべて、異なる価値観共存できる環境を目指している。

 誰が未来を語るのか。どのようにその語りを開いていくのか。今回の対談で示されたのは実践だった。完璧な一つのシステムを目指すのではなく、複数システムを並走させることで、今は「評価」できない作品価値観にも光が当たる可能性を残している。SF想像力現実形成する力を持ちつつある世界において、その想像力を担う主体多様性こそが、私たち未来の豊かさを決定づけるだろう。

2025-10-31

anond:20251031155730

SF作家がほぼ完全にAIで書かせた小説を賞に出して最終選考に残ったみたいな話あったな

ある程度の設定を決めてAIで書かせる→別のAIに食わせて問題点を指摘させ修正させる→それをまた別のAIに~みたいな感じでブラッシュアップしてたの興味深かった

2025-10-24

A3サイズ世界を変える、四畳半の戦い

7年前、東京。地下かどこかの喫茶店で、デザイナーのHさんと打ち合わせをした。

自分企画した仮設の公園シリーズデザイン制作物を依頼する場だった。

まだ若くてバカだった当時の自分は、「A3サイズ世界を変えよう」と笑いながら真剣に言ったのを覚えている。鼻息ストローの袋を吹き飛ばした気がする。

その後に作ったA3フライヤーは、原稿の渡し方もイメージの共有もめちゃくちゃで、散々迷惑をかけた気しかしない…。でもHさんは最高の納品物をつくってくれた。

それからあちこちでHさんのデザインを目にするたびに(先日も実家近くの本屋で見かけた)、あの狭い喫茶店で口にした言葉を思い出す。

HさんはあれからマジでA3サイズ世界を少しずつ変えてってると思う。

先週、哲学対話研修をしに来てくれたNさんに

「どうして“哲学対話”という名前を使うんですか?難しそうだとか、参加に身構える人もいるかもしれないのに」と尋ねた。

Nさんはいろいろ考えた末に、「なんか…ムカつくんすよね」と言った。

誰が哲学を遠ざけ、対話しようとする人を傷つけてきたのか。

哲学と、対話という言葉意味を新しく上書きするために、あえてこの名前を使うんだって話してくれた。

今の自分は、どうだろう。

「ムカつく」という言葉を聞いて、久しくそ感覚を忘れていたかもしれないと気付いた。

どうせ何も変わらないと思って、絶望してたんだと気付く。ぜつぼうって、Zから始まる強い響きの言葉だけど、耳がキンとするほど静かで、うっすら気付きながら置き去りにして、気付けばゆっくり死んでいるような絶望もある。

思い出すと自分も「A3世界を変えよう」と言ったあの頃、世界に対してムカついてた。

少し前、自分臨時職員だった。アート教育に関わる仕事給料は月13万円。

周りの正規職員は倍くらいの給料をもらってる。

でも求められる仕事の内容は変わらない。自分が足りないから倍以上頑張るしかないんだ。

アーティストクリエイターとつながっておくのが大事だ」と教わりつつも、飲み会に行くのが怖かった。行ってもバカにされるだけ、雑にいじられて否定されて、3000円払っていやな思いをするだけだと思ったから。

それでも「今日は違うかもしれない、大丈夫かもしれない」と信じてみる。

先にコンビニおにぎりホットスナックと缶ビールを胃に詰め込み、遅れて飲み会に顔を出す。結果「やっぱりカタパンダメだな〜」と何かのきっかけでバカにされ、ヘラヘラしながら5000円払わされ、真っ暗な帰り道で涙がつっとこぼれそうになる。今思えばもっと自己開示すべきだったのかなって思う。でもあの時の自分は、自分を守るのに必死だった。

同じ部署臨時職員同士で競わせられ、蹴落とし合う日々。毎日どんどん嫌な自分になる。

上司は定時で帰宅して、赤ちゃん風呂に入れるという。

それは素晴らしいことで、自分今日も帰れない。自分は常に欠けていて、仕事ができないかしょうがないんだ。自分子どもを育ててみたいという気持ちをこんな手取りじゃ絶対無理だとグッと押し殺し、上司に嫌な感情を向けてしまう心に嫌気がさす。

「カタパン説明は下手すぎる」「カタパンは才能がない」「カタパンは惜しいんだよな」「タレ(当時付き合っていた彼女)と結婚してさっさと仕事やめたら?」「カタパンのタレはメンヘラだよな」「それ俺が考えたことにして。そっちのほうが絶対うまくいくから」「カタパンが考えることは全て、もうすでに俺が考え終わったことだよ」「カタパンは、ソーシャル・ネットワーク映画)の、ザッカーバーグじゃない方なんだよ。自分が考えたことも上司うまいところを持っていく。そういうのってこの業界じゃ当たり前だから。」「カタパンエモいからな〜」「カタパンは伸びしろがない」「泣くのはプロじゃないよ」「カタパンもう◯歳でしょ?いい加減大人になってほしいよね」

大学1年生のころ、そのアートセンターでやっていたノイズミュージックライブを初めて聞いて衝撃を受けた。

退屈してて何もないと思っていた、都市ってつけるのがおこがましいくらいの地方都市で、爆音の圧に内臓が揺れる。初めて音に殺されるって思った。

こんなこと公共施設がやっていいんだ。そのアートセンターで働くことに憧れた。

そこには市民有償ボランティア制度サポートスタッフがあった。入りたいと思った。

でも1年生でサポートスタッフになっても、きっと自分は他の人に埋もれてしまうと思い、いろんなアルバイト経験した。

3年生になって、ようやく少し自信を持って、サポートスタッフ登録する。

“カタパン”は、サポートスタッフを始めた初日教育普及の職員に付けられたあだ名

理由は、肩パンしても大丈夫そうなキャラから。嫌なあだ名だったけど、あだ名を付けてもらえたことに喜んで、自分否定しなかった。

ようやく入った憧れの施設では、地元の人やサポートスタッフを蛮人と呼んでる人もいた。

もちろん冗談で。冗談なんだから否定するのは粋じゃない。自分は一緒に笑った。

自分も笑われているのに。

どんなに嫌なことがあってもそのアートセンターに憧れたあの時の気持ちは捨てられないし、どこかで全員尊敬できたし、すごく優しい人もいる。

周りの誰も憎めずに、自分を責め続けた。心配してくれた人の言葉を、自分大丈夫ですよとヘラヘラ聞き流した。

周りを変えることよりも自分を責めることの方が楽で、でもずるくて、いざ失敗したら周りのせいにしてた自分もいる。この文章だってそうかもしれない

自分自分のそういうところがめっちゃ嫌い。だからこの文章をここに書き残しておく。

ダサいことも、痛いことも、全部置いておく。

今は常勤職員になってしばらく経ち、生活も少し安定するようになった。チームが変わり、すごくいい仲間に恵まれて、痛みを感じることを言われることも少なくなった。安心できる場所をつくることが出来た。年下の後輩も入ってきて、それまでリーダーをやってくれてた同僚が抜けることになった。

常勤職員から、副専門職員になる試験を受けたら、普通に面接で落ちた。

付き合いの長い上司からあなた専門性はないですって諦められたみたいで悲しかった。

しか自分はまたヘラヘラして、自分の言いたいことを伝えられなかった。

伝えることを諦めてしまった。そんな自分が悔しくて、その夜電気を全部消して泣いた。

今の自分は、どうだろう。

昨日『104歳、哲代さんのひとり暮らし』という映画感想を語り合う場所を開いた。これは一昨年の暮れから、だいたい毎月4回くらいやっている。休憩がてら立ち寄った人たちとお茶ジュースミルクティーが人気)を飲みながら、映画の印象に残った場面を話すうちに、みんなそれぞれ自分過去をぽつりぽつりと思い出して語り始めたりする。昨日も15人くらい来てくれた。

コロナ禍の入院で、本当は会いたかった人を病院の窓から見送った話。

離れて暮らす娘の早産を電話で励ますことしかできず、悔しかった話。

祖母隔離病棟で亡くなる直前、看護師がつないでくれたLINEビデオで声をかけたけど、触れられなかった話。

「哲代さんは明るくてすごい。私は後悔ばかりだ」と84歳の参加者が漏らすと、別の人が「いまからでもイメチェンできる!84歳、あと20年ある!」と励まして笑い合う。

飲み物を継ぎに別のグループへ。「職員さんですか?」と聞かれたので簡単自己紹介し、「楽しく働いています」と答えると、一人の女性が「…仕事はつらいですよ。人生はつらいですよ。」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

彼女は三人の子どもを育てるために、大好きだった介護仕事を諦めたそうだ。

介護仕事給料が低くて、今はレジ打ちなんかをしています。でも、本当は働きたい」そう言うと、彼女の目から涙があふれた。

彼女にとっての“働く”は介護であり、レジ打ちはやらなきゃ立ち行かなくなる”仕事”。

彼女は泣きながら、どんな場面を、人を、思い出していたんだろう。

おもわず隣の大学生がもらい泣きして、タオルで涙をぬぐう。

そのタオルがすごく大きくて「いっぱい泣けるね」とふざけて笑い合う。

自分も鼻の奥がツーンとして小さな涙を指で拭う。

この場所では、泣いても誰もバカにしない。

最後彼女は「いつか絶対介護に戻りたい」と話してくれた。

その姿は強くてまぶしくて思わずみんなで応援した。

尊敬する館長がしばらく前に亡くなった。

自分は、館長の本棚にあった「公共役割とはなにか」という本をもらった。

館長から出された宿題みたいに、その問いのことをずっと考えている。

まだ宿題の途中だけど、今館長に聞かれたら、

公共文化施設とは、みんなで人間らしさを取り戻す場所って答えたいと思う。

人生は一人で抱えるには重すぎる。いつか自分の足で立つためには、みんなで少しずつ荷を下ろし、身軽になる必要もある。何かを得るだけでなく、重くなった気持ちも置いていける場所。そういう場所が、自分はあってほしい。

それは捨てていくんじゃなくて、きっと誰かが聞いている。

形のない、透明なお墓みたいな時間場所

誰かが誰かを覚えていると信じられるから、新しい自分になっても安心して息が吸える。

小学生がうちの施設社会見学に来たら「メディアテクノロジーは人にものごとを伝えるワザ。コンピューターインターネット映像、照明、音響かいろんなものがある。そう聞くと、電源が必要とか、新しくてシュッとしてるとか、固くて冷たいもの想像するかもしれないけど、いまみんなに話しているこの言葉だってメディアテクノロジーひとつ。僕らはつい最新のテクノロジーに注目しがちだけど、僕らが生まれるずっと前は、この”言葉だって最新のテクノロジーで、思ってることを人に伝えられるのやべ〜!ってなってたはず。もし言葉が喋れなかったとしても指差しをしたり、狼煙を上げてここにマンモスがいるぞー!って伝えてた。でも当たり前に使えていると思ってるものも、使い方を間違えると怪我したりする。

このアートセンターでは、メディアテクノロジーを改めて広く捉え直して、ありたい未来可能性(こんな使い方出来たんだとか、こんなふうに伝えられるんだとか、こうなるとヤバそうとか)をみんなで考えて、みんなでつくっていくために、全員まだ答えを持ってない新しいアート作品をつくったり、紹介したり、それをみんなで見る場、話す場を開いてる」って伝えてる。ともにつくり、ともに学ぶ場なんだって

例えば映画の上映に合わせておこなうお茶会みたいなイベントは、小さな場所の小さな営みで、”オリジナル”みたいに威張れることはしていない。たまたま映画を見に来た鑑賞者同士が、なんとなく休憩しに立ち寄って、お互いの話を聞きあえる場を開いているだけ。でも、そこに来る一人ひとりは、とても大きな人生を背負っている。

日立ち寄ってくれた年配の2人組。

少し背の低い女性が「耳がほとんど聞こえなくなった主人が、この映画は見たいって言ったんです。だから字幕がなくても今日は来ました」と穏やかな声で教えてくれた。

これを見たいと思うことと、一緒に見る人がいるのめっちゃいいですねと伝える。そしたら突然その人がパートナーの耳元に向かって、自分がさっき言ったことを大きな声で復唱してくれる。(この人、こんな大きな声が出るのか)と内心びっくりする。

男性は嬉しそうに「そうなんですよ」と言って笑った。言葉があってくれて、でっかい声で伝えようとしてくれて、ここに来てくれて、聞いてくれて、ほんとによかった。

その場を見ようともしない人ほど「効率が悪い」とか「KPI」とか「来てない人を納得させないと」とか「ソーシャルインパクト大事」とか「経営的な戦略必要」とかって、ティーチ(一方的に教える)よりラーニング自分で学ぶ)が大事と言う同じ口で、一方的に教えてくれる。

いや、なんかそうなんかもしれんけど、うっせ〜〜〜。

簡単に人をモノのように扱える人ほど評価される世界絶対間違ってる。

世界を変えるって、トランプみたいに自分勝手世界を掻き回すことじゃ絶対にない。

世界を変えるって、ひとりひとりが自分の力を思い出して、取り戻すことじゃないんかい

ここに生きてる人間がいますよ。

この前ポッドキャストの収録で話したひるねちゃんは「手元をみよう 手元をみよう」と、祈るみたいに2回言った。

「人の心に反射したその光こそが作品作品が光ってるって言うより、あなたの心に反射したものが光ってるんだよ。エネルギーを飲み込まないで発散できる自分でいたいな」と言いながら、最後の語尾は震えてた。

心が諦めてしまうと簡単に、ブラックホールとかベンタブラック(99.9%の黒)みたいに、どんな光も吸収してしまう。

収録が終わってしばらく経ったある日ふと、本当に信じてることは信じてるなんて言わないのに、信じたいって思うことほど信じてるって口に出して言うのは不思議だなと思った。

言葉日光を浴びせるように外気にさらすことで、いつかほんとに信じられるものに変わるかもしれないから、僕らは信じたいことを口に出すのかもしれない。

先週も大学を訪ねたら「アート自分には縁がないもの」と学生匿名チャットで教えてくれた。おい、誰がアートをその子に縁がないものにしてしまったんだ。関係ないものなんて、本当はなに一つないはずなのに。おい、誰がそんなふうにしてしまったんだ。

でも自分アートに関わる仕事をしててそう感じさせたうちの一人でもあるかもしれないからそれはごめん!もう一度やり直したいからチャンスがほしい。そんな悲しいこと言わないでよ、寂しいじゃんって思う。

あームカつくな。ムカつくし、ムカつくという感情を思い出せたのが嬉しいな。

ムカつくの前には悲しいな、とか寂しいな、があるな。ムカつくのにも、悲しいなとか寂しいなを反射させる力が必要なんだな。

自分は小さな空間で、人が変わるまぶしい瞬間を何回も目にしてきた。

しか自分文章はまだまだ分かりづらくて、曇った鏡みたいなものかもしれないけど、本当はもっともーーーーーっとすごい。まじ伝えきれね〜〜〜〜って思う。

それでも自分も、反射できる自分でいたいと思うからこの文章を書き残しておく。

昨日の朝、映画を見る前、教育学部の授業に自分が働くアートセンターの紹介をしに行った。

朝一の貴重な40分をもらって全力でプレゼンしたあと、先生ブラインドトークワークショップに参加させてくれた。

10人が3チーム、絵を見て言葉で伝えるチームと、その説明を聞いて絵を書くチーム、そのやり取りを観察するチームに分かれる。

5分間で出来上がった絵は、答えに近い人もいれば、まあまあ遠い人もいる。

その後のフィードバック時間は、こう説明すれば良かった、こう質問すれば良かったなどの意見を交わす。

から1/3の位置に〇〇があるみたいに数字を入れて伝えるとか、全体の雰囲気テイストイラストなのか写実的なのかなど)を伝えてから具体的な描写を伝えるとか、一番大事なこと(なにを伝えたい絵なのか)に絞って伝えるとか、いろんなアイデアが出た。

どれもすごい大切だって思ったと同時に、自分はなんかもう、最強だな〜〜〜って思った。

最強って、いまめっちゃ強いとか、いまめっち説明が上手とかじゃなくて、変われるってことだと思った。伝えようとしてる人がいて、聞こうとしてる人がいる。もうそれで十分じゃん。言葉が足りなきゃ付け足したら良いし、分かんなかったら聞けば良い、言い直したらいい。

ほんとは完璧コミュニケーションなんてなくて、伝えたいとか聞きたいとか、それを諦めずに関わろうとし続ける限り、うちらもっと強くなれる。もしかしてそれを教育と呼ぶのでは?!みたいなことに気づいて驚きながら言った。

みんないい姿勢で、まっすぐ聞いてくれた。おい、まぶしいな。ありがとう

先生にお礼のメールを送る。あの子達が4年生になるのが楽しみですねって伝えた。ここには書かないけど、嬉しい返信が返ってきた。また会いたいな。学生先生も全員サポスタに登録して欲しい。

同僚のNさんとサポスタ募集の打ち合わせしたら「うちらがやってることは、誰に見せても恥ずかしくないから本当はターゲットなんてない。ターゲットは全人類、死んでるやつも、これからまれてくるやつも。ひとまず50億人全員サポスタに登録してもらおう。」って話してて爆笑しながら超グッと来た。絶対そうなった方がいいしやっぱ最高だなこの人って思った。

トランプも、ゼレンスキーも、オバマも、プーチンも、ネタニヤフも、オードリータンも、石破茂も、議員会館の地下で迷子になってる秘書も、海を渡ってきた難民も、夜勤明けでレジを打つコンビニ店員も、介護夜勤ウトウトしてる人も、野良猫を拾ったけどなかなか懐かなくてすこし懐いてくれて安心したら実は腎臓病が進行してて休日は暴れる猫を連れて動物病院に通う新入社員も、推しVtuberスパチャしすぎて家計簿が真っ赤な人も、好きな人と一緒になれなくて家で一人で泣いている遠距離恋愛カップルも、育休取りたくても言い出せない課長も、同性婚を夢見るカップルも、初めてステージに立つ前に鼓動が早くなってるドラァグクイーンも、卒論提出3時間前の大学5年生も、家の外に出る勇気が湧かないひきこもりも、声を出すと噛んじゃう吃音持ちも、白杖を持った視覚障がいランナーも、手話コントをやる芸人も、補聴器電池を切らしたおばあちゃんも、手足のないスケボー少年も、車いす山道を攻める登山家も、PTSDに苦しむ帰還兵も、大学講義室で聞いてない学生に向けて伝えることを諦めようとしてる教授も、モテることとサボることと遊ぶことと就活で頭がグチャグチャだったあの頃の自分みたいな大学3年生も、収容所自由を夢見る政治犯も、その看守も、裁判で涙を流す加害者も、被害者も、サウナで “ととのい” を追い求める会社役員も、離島保育士を探す町長も、推しジャージライブに並ぶ中学生も、バイト代を全部ガチャに突っ込んだのに天井まで SSRが来ない高校生も、フィリピンごみ山でタガログ語ラップを刻む子どもも、アマゾン流域で川と話すシャーマンも、北極で氷が割れる音を聴く魚も、火星着陸の夢を抱く在野の<

2025-10-08

趣味論文を書こうと考えている。

知人が趣味論文を書いている。

そう聞いたとき、私は正直ぎょっとした。

私にとって論文とは、大学四年の冬に締切と戦いながら泣きそうになって書いたあの苦行の象徴だった。ワードフリーズし、参考文献のフォーマットに何度も泣かされた。

ゼミ指導教には「増田君の考察はどこにあるの?」と詰められた記憶が今でもトラウマになっている。だからこそ「論文を書くのは楽しいぞ」と笑顔で言い切る知人には半ば呆れながらも残りの半分は感心した。

それに知人にとって論文とは遊びなのだという。

たとえば中上健次小説を読み解きながら、その語りのリズム身体記憶として分析する。あるいはボルヘスカフカ引用しながら、「言葉という迷宮」の中に潜り込む。

いわば、学問フォーマットを借りた創作だ。彼のノートPCにはMendeleyで管理された文献リストが整然と並び、PDFの余白にはびっしりコメントが書き込まれていた。

引用規則(APA第7版)を完璧に守りながらも内容は完全に趣味。その姿勢が実に格好よかった。

正直少しだけ惹かれた。そしてこの歳になると、少しだけ心を動かされるのは、それだけでも大ごとである認識にするには十分な出来事だった。

先日になって思い立った。俺も久しぶりに書いてみるかと。

テーマは「ゲームSFの相似について(仮)」にしようと思っている。

これは兼ねてから私が疑問に感じていたことであり、同時にゲームSFを愛するが故に気付いた類似点でもあり、概要はこのようなものだ。



SFサイエンス・フィクション)は、時代とともに未知の場所を変えてきた文学である

1950年代宇宙開発黎明期アシモフクラーク代表される黄金期のSF作家たちは未知の惑星や異星文明を、理性と科学の力で征服できる対象として描いた。

宇宙船拡張象徴であり、人間の叡智は宇宙限界を超えると信じられていた。

それは“外”への欲望時代だった。

だが月に人が降り立ち、テクノロジー現実のものとなるとSFの「未知」は急速に萎んでいった。

未知が科学説明できるようになったとき物語が頼るべき“遠く”は消えたのだ。

1970年代ニューウェーブSFが登場する。J・G・バラードフィリップ・K・ディックスタニスワフ・レムらが描いたのはもはや銀河の彼方ではなく、人間記憶感情。夢。そして現実のものの不確かさだった。

宇宙は外にではなく、内に広がっていた。こうしてSFは「科学物語から意識物語」へと変貌する。

この「外から内へ」というベクトルの転換は、

ゲーム歴史にもほぼ同じ構造で現れている。

80年代ファミコン黎明期ゲームは“ルールと制約”の世界だった。プレイヤーピクセルで描かれた小さな空間を右へ進み、敵を倒してスコアを競う。世界は狭いが、明確だった。

90年代以降、3D技術進化とともにゲームは広がり『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『GTA』、『Skyrim』のようにプレイヤー自由世界を歩き回る「外的探求」の時代が到来する。

当時の開発者たちにとって、”より広く”そして”より遠くへ”という命題は、まさにSF黄金期の“外宇宙志向”と同義だったのではないか

しか現代プレイヤーは既に気付いているはずだ。

いくら世界が広くても、そこに面白さはない――と。

 

この“虚無の自由”は、SFが外宇宙の飽和を経験したときとまったく同じ現象である

そこで新しい方向を示したのが、『DEATH STRANDING』『UNDERTALE』『The Last of Us』『NieR:Automata』といった作品群だった。

これらの作品は、プレイヤーに“何をするか”ではなく、“なぜそれをするのか”を問いかける。

行動の自由よりも、感情倫理選択意味を与えようとする。

それはまさしく、ニューウェーブSF宇宙船を捨て、人間の心を航行し始めたのと同じ転換である

かつてのSFが“内宇宙”という新しい宇宙を見つけたように、現代ゲームは広大なオープンワールドから本質的面白さを求められる時代へと転回するべきではないのか。

そこではマップの広さよりも、プレイヤーの罪悪感、葛藤共感といった感情の深さが物語駆動する。

Outer Wilds』のように記憶観測関係プレイヤー自身体験させる作品もあれば、『Disco Elysium』のように思考や信念そのものステータス化する試みもある。

こうした潮流はゲームが単なる娯楽装置を越え、プレイヤー自身観測対象とする“装置としての物語”になりつつあることを示している。

本稿では、SF歴史における「外→内」の転換を参照軸とし、ゲームにおける自由物語主体性の変化を考察する。

その上でプレイヤーいかにして“観測者=創作者”へと変容していくのかを明らかにしたい。

ゲームとは、かつてのSFがそうであったように、人間が“自分という宇宙”を探索するための新たなメディアなのではないか――

そうした仮説のもとに、ここから筆を進めていきたい。


このような内容で進めたいと考えており、感想等もらえれば励みになるのでどうか一言よろしくお願いします。

2025-10-01

anond:20250930225212

まあAI統計的に次の単語予測しているに過ぎないんだけど、こういう原理で賢いAIができちゃった、っていうのをテーマにしたSF作品っていままでにある?

おしえてSF詳しい人

いまのAI/LLMって、かつてのインターネットの登場時と同じぐらいのインパクト仕事のやり方や社会のしくみを変えてってると思うんだけど、インターネットに関しては、登場以前からそういうことをテーマにしたSF作品ってあったと思う。

いわば「想定の範囲内」の進歩だったってことなんだろうけど、昨今のAI/LLMに関しては、SF作家でも想像できなかったぐらいの進歩なんじゃないかって気がして。

anond:20250930225212

まあAI統計的に次の単語予測しているに過ぎないんだけど、こういう原理で賢いAIができちゃった、っていうのをテーマにしたSF作品っていままでにある?

おしえてSF詳しい人

いまのAI/LLMって、かつてのインターネットの登場時と同じぐらいのインパクト仕事のやり方や社会のしくみを変えてってると思うんだけど、インターネットに関しては、登場以前からそういうことをテーマにしたSF作品ってあったと思う。

いわば「想定の範囲内」の進歩だったってことなんだろうけど、昨今のAI/LLMに関しては、SF作家でも想像できなかったぐらいの進歩なんじゃないかって気がして。

2025-08-12

anond:20250812142729

『❌️(ペケ)投げ』っていう老SF作家の薄らぼんやりした短編おもいだした

2025-08-09

anond:20250809001422

「通常、白い個体生物アルビノと呼ばれて脆弱な特徴を持つ」ってアメリカ白人SF作家も書いてたけどなぁ🤔

2025-07-14

安野貴博のAI専門家としての中身のなさがヤバい

政治家としては新人から実績ゼロなのは当たり前として、AI専門家としての安野貴博の実績って何なんだろう。

有名なソフトを開発したわけでも、有名なIT企業CEOだったわけでもない。

経歴を見ると、東大松尾研究室を出て、ボスコン経て、PKSHA Technologyの子会社社長をやっていたらしい。 PKSHAがAIチャットボット国内大手と言われても、Xのフォロワーは600人程度で、一般人から見たらそのすごさが全くピンとこない。

未踏スーパークリエータ」という肩書も持っている。 これは経済産業省系のIPAがやっている若手IT人材発掘事業で、すごい人たちが選ばれるらしいけど、そこで何を作ったのかが重要だ。 2015年に「ユーザの行動を予測生産性を高めるインタフェースの開発」というテーマで採択されているが、具体的にどうなって、今それがどう世の中で使われているのか、さっぱり見えてこない。

都知事選ではAIを使って政策を作るとか言ってたけど、それもXの投稿AI分析するとか、YouTubeコメントAIで要約するといったレベルの話で、技術的に特に目新しさは感じなかった。

SF作家として本を出したり、M-1グランプリロボットと出場して1回戦突破した経歴はあるみたいだけど、それがAI専門家としての本質的な実績かというと疑問符が付く。

結局のところ、メディア映えする経歴を並べてはいものの、我々一般人がその恩恵を実感できるような「これだ」という代表作が見当たらない。これでは「AI専門家」という看板説得力がないし、政治家として何をしたいのかも、いまいち信用できない。

まあ、選挙がどうなるかは知らんけど。

2025-06-02

anond:20250601162911

スタージョンの法則スタージョンのほうそく、英語:Sturgeon's law)は、SF作家シオドア・スタージョン言葉から導きだされた格言である

「常に絶対的にそうであるものは、存在しない」("Nothing is always absolutely so.")

スタージョンはまた、これより有名な格言も残している。

それは正確な名称としては「スタージョンの黙示(すっぱ抜き)」として知られているものであるが、

現在では「スタージョンの法則」といった場合、実際にはこちらを指すことがほとんどである。例えば、オックスフォード英語辞典でもそのようになっている。

「どんなものも、その90%はカスcrudである

2025-05-05

オタクならアシモフぐらい読めよ!

酒を飲みながらこれを書いている。

そして今期のアニメ、やけにSFが多い。

そんなわけで連休前の昼休憩、職場若いのとアニメ談義になったんだよ。

そしたらそいつが急に「ロボット三原則ってのがあって〜」と急に語り出したわけだ。

おっ、来た来たと思って俺も黙って聞いてたんだ。

ところがだ。そいつが言うには「今季アニメロボット三原則を破る稀有作品だ」なんて抜かすんだよ。はあ……?ってこっちは思わずから出かけたよ。

から俺が「だからこそ、アシモフわれはロボット面白ぇんだよなぁ!」って大声で返したらキョトンとした顔すんだよ。

まるでそれ何ですか?って顔してた。

ため息出たね。

しかも続けて「アシモフって、誰ですか?」なんて聞いてくるわけ。

おいおいおい…嘘だろ?

お前、ロボット三原則の話してたんだよな? それ、アシモフ発明だぞ?

でも向こうはマジで知らないらしい。

仕方ないから教えてやったよ。

アイザック・アシモフアメリカSF作家であり科学者でありロボット工学倫理的思考の生みの親なんだよ。で、あのロボット三原則ってのは、アシモフがあえて“破らせる”ために作ったギミックなんだってことを。

原則があるからそれをどう抜け道にするか、どう矛盾させるか、そういう風にしてミステリーとして成立させてるんだよ。

たとえば『迷子』や『うそつき』、『危険』なんかが分かりやすい。

ロボット三原則に従ったがゆえに、人間に嘘をつくしかなくなる。

「人を傷つけてはいけない」→「でも真実を言えば傷つく」→「なら嘘をつこう」ってな。

まり三原則絶対じゃない。絶対からこそ、破綻する。

そこが面白ぇんだよ。

それを「ロボット三原則絶対で〜」とか、そもそもアシモフ自体がその三原則を破る作品を書いていることすら知らない薄っぺら知識で語られてみなよ。

もうガックリくるわけ。

昔はさ、オタクってのは本気で調べて本で読んで、自分で考えてたんだ。

今みたいにネットで断片だけ拾って「知ってるつもり」になるヤツはいなかった。

アニメゲーム元ネタだって逆引きして小説やら論文まで漁ってたもんだ。

銀河英雄伝説』観たらトルストイ読む。

攻殻機動隊』観たらデリダ読む。

そういうのが“オタク”だったんだよ、俺たちの時代は。

今はどうだ?

知ってるフリのやつばっか。

三原則って絶対ですよねって、何だそれ。

お前はアシモフ土下座してこいってな話よ。

というかアシモフなんてオタクにとっちゃ基礎教養みてぇなもんなのに、今のオタクはそれすら知らないって…ほんと、情けなくて涙が出るよ

2024-12-29

「月が綺麗ですね」の歴史

以前「夏目漱石「月が綺麗ですね」の元ネタを遡る」という記事を書いたのだが、いろいろ追記することがあったので改めて整理しなおそうと思う。

大雑把に言えば、この「夏目漱石I love you を月が綺麗ですねと訳した」という話は、

に分解できる。ひとつずつ追っていこう。

I love youは訳せない」

まず、夏目漱石は「I love you日本語にない表現である」と書き残している。これは漱石イギリス留学時代である1901年から1902年にかけて書き留められたメモ書きの一つで、ジョージメレディスの『Vittoria』という小説言及したものである。ただし、この台詞はヴィットリア(Vittoria)がラウラ夫人(Signora Laura)に向けて言った台詞なので、恋愛の「I love you」ではなく親愛の「I love youである

formula ノ差西洋日本I will excuse myself to you another time,” said Vittoria. “I love you, Signora Laura.”――Vittoria p. 113. 此 I love you日本ニナキ formula ナリ.

dl.ndl.go.jp/pid/12443067/1/168


1908年の『明治学報』に掲載された、上田敏の「予の観たる欧米各国」という講演の書き起こしにも、同様に「I love youは訳せない」というような記述がある。上田敏は高名な英文学者で「山のあなたの空遠く幸住むと人のいふ」や「秋の日のヴィオロンためいきの」などの詩訳で知られる。漱石よりは年下だが、同時期に東京帝国大学で教鞭をとっていたこともあり、文学論を語り合う仲だった。

日本では「我汝を愛す」と云ふことは言へない、日本では何と云ふかと云ふと、「私アナタに惣れました」と云ふ、それでは「アイ、ラブ、ユー」と云ふことに当らない、「我汝を愛する俯仰天地に愧ず」それはどう云ふたら宜いか、(笑声起る)、所が「私はアナタに惣れました」といふことは日本語ではない、さういふ日本語は昔からないです、だから日本ではそれをパラフレーズするか、或はペリプラスチック、言廻はして、「誠にアナタはよい人だ」とか何とか云ふ工合に云ふより外言ひ方はない、「私はアナタが好です」と云ふと何だか芝居が好きだとか、御鮨が好だとか云ふやうになつて悪いです

dl.ndl.go.jp/pid/1890371/1/24


同じく1908年劇作家益田太郎冠者という人物も次のように書いている。

欧羅巴人にはアイ・ラブ・ユーといつた、美しい詞があり、此の詞の中には、女の身上を刺激する意味が十分に含まれて居るが、日本人には斯ういふ詞が無く、その上「言はぬは言ふにいや優る」などといふ事が古来から上品としてあつて、万事詞が引込み思案になつて居るのです。

dl.ndl.go.jp/pid/3545704/1/40


やや遅れるが、1922年刊行されて当時のベストセラーになったという厨川白村近代恋愛観』にも、同様の主張が書かれている。厨川白村漱石の教え子で、恋愛観について議論を交わしたこともあったという。

日本語には英語の『ラブ』に相當する言葉が全く無い。『戀』とか『愛』とか云ふ字では感じがひどくちがう。" I love you" や "Je t'aime" に至つては、何としても之を日本語に譯すことが出來ない。さう云ふ英語や佛蘭西語にある言語感情が、全く日本語では出ないのある。『わたしあなたを愛してよ』、『わたしや、あなたいろはほの字よ』では、まるで成つて居ない。言葉が無いのは、それによつて現はさるべき思想が無いからだ。

dl.ndl.go.jp/pid/977872/1/11


以上からすると、夏目漱石最初に言い出したかどうかはともかく、この時期にさまざまな人が「I love you日本語に訳せない」と主張していたことは確かなようである

「月が綺麗ですね」

そしてこの「I love youは訳せない」という話から「月が綺麗ですね」が派生する。いまのところ見つけられたかぎりでは、1927年の『帝人タイムス』に掲載されたコラム東方へ」での記述が最も古かった。

西洋デハ人ノ表情ガ露骨デアツテ 例ヘバ恋ヲ囁クニモ 真正面カラ アイラヴユー ト斬込ムガ 日本デハ 良イお月デスネー ト言フ調子デ 後ハ眼ト素振リニ物ヲ言ハス

dl.ndl.go.jp/pid/2348792/1/6


1935年刊行笠間杲雄『沙漠の国』にもそうした表現がある。元になった記事雑誌掲載されたのは1926年ごろのようなので帝人タイムスの記事より早いかもしれない。

第一欧米人にとつては一生の浮沈を定める宿命的な宣言『アイ・ラヴ・ユウ』の同意語すら、日本語には無い。(中略)斯ういう意味外国人に答へると、然らばあなた日本人は、初めて男なり女なりを愛する場合に、どんな言葉意志を通ずるのかと、必ず二の矢の質問が飛ぶ。私は答へる。我々は「いい月ですね」と言つても、「海が静かね」といつても、時としては「アイ・ラブ・ユウ」の翻訳になるのだと。

dl.ndl.go.jp/pid/1155407/1/164


以降も「月が綺麗ですね」という話は散見される。たとえば1950年雑誌英語研究』。

月下に若い男女が語らい合つている. 男が女に愛の言葉をささやくとして, この場合の純日本的な表現は今夜はいい月ですねえ!ということであり, 女がほんとうにいい月ですこと!といつたとすれば, それは男の愛を受け入れたことになる.

dl.ndl.go.jp/pid/2331222


1957年雑誌産業産業人』の対談記事ニッポン居よいか住みよいか」。

三宅 その言葉が昔からないんだね。向うはアイ・ラブ・ユウ、実に簡単ですよ。ところが日本はそういう表現はない。「ああいい月ですな」というのが、ほれたと翻訳しなきゃならんのだ。(笑)

大山 「いい月ですね」ってそのくらいのことは言われたような気がしますけど……。(笑)

三宅 アイ・ラブ・ユウと直接には言わない。古来そういう文学表現方法日本にはない

dl.ndl.go.jp/pid/2234540/1/22


1961年早川東三『じゃぱん紳士周遊記』。こちらは「月が青いですね」である

ドイツ人学生日本女の子に夢中になった。日本語で愛の告白は何と言うのだい、と切なそうに聞くから、「われわれは皆んな詩人からね、イヒ・リーベ・ディヒ(わたしはお前を愛する)なんて散文的なことは言わない。月が青いですねと言うんだ」と教えてやったが、ご使用に及んだかどうかは知らない。

dl.ndl.go.jp/pid/2976285/1/110


1962年日本人の知恵』。これは朝日新聞に連載された記事をまとめたものらしい。

さらにいえば、日本の社交の基本は「見る」ことで成立する。若い男女の恋人同士が愛の告白をするとき西洋人のように、

「私はあなたを愛していますI love you)」

などとはけっしていわない。そんなことばを口に出さなくとも、満月を仰ぎ見て、

「いいお月さんですね」

そして、二人でじっと空を見上げるだけで、意思は十分通じるのだ。

dl.ndl.go.jp/pid/2985145/1/38


以上のように、戦後にも「I love youは訳せない」や「月が綺麗ですね」はそれなりに広まっていたと思われるが、しかし、この時点ではまだ夏目漱石とは結びついていなかった。

夏目漱石が訳した」

それらの話を夏目漱石と結びつけたのは、おそらくSF作家豊田有恒だろう。たとえば1978年の『SF文迷論入門』(雑誌掲載1977年)では以下のように書かれているが、他のいくつかの著作でも同様のことを書いており、いわゆる「持ちネタ」のようなものだったことが窺える。

明治時代に、夏目漱石が、学生に、I love you を、どう訳すか、質問した。学生は、明治時代から、我なんじを愛すというようなことを答えた。漱石は、怒って、一喝した。おまえら日本人か? 日本人は、そんな、いけ図図しいことは言わないんだ。I love you というのは、日本語では、月がとっても蒼いなあ、と、こう訳すものだ、って言ったろ。

dl.ndl.go.jp/pid/12564223/1/57


ほぼ同時期に、つかこうへい小田島雄平との対談で同様のエピソードを語っているが、こちらの記事の初出は1978年なので豊田有恒よりも後ではある。つかこうへい豊田有恒記述を読んだのか、それとも共通元ネタがまだどこかにあるのか。

古くは夏目漱石I love you はどう訳せるかって言ったという有名な話がありますよね。生徒たちがそれは「愛してます」って訳すると言ったら、夏目漱石が教壇からばかやろうとどなりつけて、「月がとっても青いから」って訳すのだと言った話がありますけど、そういう翻訳リアリティーっていいますか、それは、時代とともにいろいろ変わっていってるんでしょうね。

dl.ndl.go.jp/pid/12582572/1/121


以降の流れは「月が綺麗ですね・死んでもいいわ」検証に詳しい。

余談

ツルゲーネフの『片恋』における「Yours」という台詞二葉亭四迷が「死んでも可いわ…」と訳したという話を、「二葉亭四迷I love youを死んでもいいわと訳した」に変形させた犯人探しも行われているが、それはおそらく土岐善麿だろう。1957年の『ことば随筆』にこう書かれている。

「アイ・ラブ・ユウ」を日本語に直訳すれば「われ、なんじを愛す」であろうが、二葉亭四迷はそれを「死んでもいいわ」と表現したことがある。ツルゲーネフの「あいびき」の中にあるのを読んで、その訳しぶりのすばらしさにおどろいた記憶がある。

dl.ndl.go.jp/pid/2484010/1/109


この記述は、のちに金田一春彦がいくつかの著書で引用しており、そのあたりから広がっていったのだろう。たとえば金田一春彦1975年日本人の言語表現』ではこういった具合だ。

土岐善麿氏によると、二葉亭四迷は、トゥルゲーネフのある小説女性の言うI love you.を訳すのにはたと困ったそうだ。何でも相愛の男女が愛を確かめあうクライマックスの場面であるが、男がI love you.と言い、女もそれに答えてI love you.と言う。男のせりふの方は「ぼくはあなたが好きだ」で簡単だ。が女の方はそうはいかない。もし、「私もあなたが好きです」とでも言ったら、それは教養のないあばずれ女ということになる。女のI love you.を日本語で何と訳すべきか、二葉亭は、二日二晩考えた末、今も名訳として伝わっている日本語を思いついた。それは「死んでもいいわ」という文句という文句だという。

dl.ndl.go.jp/pid/12446973/1/120


いかがでしたか

2024-12-02

anond:20241202180345

この言葉は、1920年代SF作家チャールズフォート(Charles Fort)が初めて使用したと言われています。彼は超常現象科学では説明できない現象研究しており、その中で「瞬間的な移動」の概念説明するために「teleportation」という言葉造語しました。

その後、SF小説映画などで広く使われるようになり、一般に普及しました。


テレポート (teleport)」や「テレポーテーション (teleportation)」の語源は、ギリシャ語ラテン語に由来しています

"tele-": ギリシャ語の「τῆλε (tēle)」に由来し、意味は「遠く」や「遠距離」を表します。

例: telephone電話)や telescope(望遠鏡)などにも使われています

"port": ラテン語の「portare」に由来し、意味は「運ぶ」や「移動させる」です。

例: transport輸送する)や portable(持ち運び可能な)などに関連します。

これらを組み合わせた teleport は、「遠くへ運ぶ」や「遠隔地へ移動させる」という意味になります

2024-11-10

SF作家百田尚樹発言にキレているが

百田尚樹発言についてキレるのは別にいいけどさ、

SFと一緒にするな」みたいなキレ方するのは逆におかしくないか?と思う。

そこじゃないだろ、問題は。

いやまあ、わかるけどさ。

あくまSF的なたとえ話で言っただけで〜」という百田尚樹発言に対し、

SFに携わってる人間としてスタンス表明しなきゃ…ってなるのはわかるけどさ。

でもそれって、「SF言及されなかったらだんまり」だったってことでしょ。

偽善じゃないだろうかそれは。

なんか幻滅してしまった、SF作家に対して。

※これについての話です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8a28d991ad1457a55e19c01c8032a5224dc7eee9

2024-10-03

anond:20230626102212

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

「好き!」に正直な生き方で最終的にSF作家になった女性という点では増田も好きかも。

実家が太くて親が作家というのも共通してる。

とても真似できる生き方ではないけれど、筋の通ったキャリアを貫くのではなく好奇心を信じて人生を何度か大きく軌道修正する行動力は参考になる。

2024-10-01

SF作家になりたいんだけど、星雲賞受賞作ぐらいは読んだほうがいいのかな?

本読むの嫌いなんだけど。

でもSF作家になりたいんだよね。

漫画は描けないし、ゲーム作るのって大変そうだし、文章だったらイケルかなって。

2024-08-24

anond:20240823212135

白楽こと司須美子ことSF作家コードウェイナー・スミスは、「星の海に魂の帆をかけた少女」(The Lady Who Sailed The Soul 1960)を書いた

カドカワの「時をかける少女」への影響が伺える

作家本体は、極東政策専門家ジョンズ・ホプキンス大学教授米国駐日大使ゴーストライター軍人ラインバーガーだそうだ

孫文の知人であり、アニメエヴァンゲリオンにも影響を与えた

適当未来史を描いている

随分給料をもらっているようだし金のための扇動活動に罪の意識が一切ないタイプ

資産がどこの銀行にあるのか金融機関けが知っている

芦原妃名子写真がないのもそういうことかなと

2024-08-11

anond:20240810201811

小説好きを自認しているのにこんなに文章面白くないのか。

SF翻訳メインだからストーリーアイディアけが生き残って文章としては死ぬって話を前に聞いたが、そういうのを大量に摂取し続けるとこうなるって見本なのかな?

でもSFってミステリーとかと比べるとまだ文章は書けてる気がするんだけどなあ。

いやマジでミステリーとかって国産でも文章ゴミカストリックの複雑さだけで勝負してるようなのもクソほどあるけど、国産SFだと・・・いやーでもラノベレベルの中では上澄みぐらいのしかない気もするな。

なんか成熟しきってないんだよなあSF作家の文章

やっぱ翻訳ばっか読んでるからなのかねあの界隈は。

2024-07-05

おれがかんがえた最強の2024都知事選完全攻略法

自己紹介

30代男性(婚約済み)

理系出身サラリーマン年収1000万ちょっと

最近は学マスにハマってる

政治的な思ってること
  1. しょうもない人たちに入れる気はない(N国とか、今時点で名前も聞いたことない人)
  2. 反"反ワクチン"
  3. 政党の話だけど、れいわ、立憲は嫌悪感ある(特にれいわ)
  4. 自民党は、、うーん、、、好きでもないけど嫌いでもない。岸田さんは好き
  5. 国民民主党頑張ってほしいなと思ってる

やす檜原村候補者一覧を使う

https://www.vill.hinohara.tokyo.jp/0000001716.html

30~48はN国だから消して、15、17、18、20(逮捕されたんじゃなかったっけ)、21、25、27、28、29、55、56はとりあえず削除

これで残り27人

次はこれを使ってまともそうな人を探していく

https://news.yahoo.co.jp/articles/97e9b17809ed2415037e49d378f695ddf5d53426

https://news.yahoo.co.jp/articles/740db725801b77e7297ff5684f2cb60f0d6707c8

■ 各候補者の要約とそれを見た私の感想評価(○△▲✕)

野間口翔氏

1987年東京都目黒区まれ大田区育ち、東京都立田園調布高等学校卒業現在郵便局員として務めています

ホストクラブ売掛金に年率25%の税を課しま

▲まぁがんばって、、、って感じ

澤繁実氏

1977年神奈川県小田原市まれ防衛大学校理工学部情報工学卒業東京工業大学大学院知能システム科学専攻修士課程修了、東京工業大学大学院知能システム科学専攻博士課程満期退学陸上自衛隊を経て、株式会社澤繁実を設立代表取締役就任しました。また仏僧、映画エグゼクティブプロデューサー民間外交家としても活動しています

子どもひとりにつき年間100万円⇒東京から子ども達があふれかえる

規制緩和楽市楽座:新たなルールを1つ作ったら3つの既存ルール廃止

▲ まぁまだまともそうな気がする。しかしすごい経歴だな。見た目ちょっと胡散臭いけど。

と思ったらTwitterがなんか香ばしいからマイナスhttps://x.com/dqnner

大和行男氏

群馬県出身東京大学教育学部卒業後に脱サラし、新潟大学医学部入学卒業しました。現在児童精神科医師として東京都八王子市東京都大田区でクリニックを運営しています

1 都内全域で病児保育所増設休日診療の拡充

2 首都として世界に冠たる新しい医療教育福祉の創出

3 ハローワーク解体見直し

◯ 良いこと言ってそうだけど医療に偏ってる気はする(医者からしょうがないけど)

https://x.com/Xboy9hYXjv82941

パワーが足りなそう

木宮光喜氏

食品添加物などを厳格に寄生しま

漢字くらいどうにかせい

小池百合子

○ 色々噂はあるけど私はロックダウンちゃんとやってたの評価してるんで、、、いま困ってないし。。プロジェクトマッピングはどうにかしろよとは思うけど。。

内海聡

https://www.j-cast.com/2015/06/19238268.html こんな人間都知事選に出て応援してる人間がいるの嫌気が差す

石丸伸二氏

▲ 一時正直Youtubeとか見てたけど、根回しができない謝罪もできないただの目立ちたがりなんだなと都知事選を通じて思った

あとなんか本人も周りもきな臭い

小野寺紘毅

小野寺氏は旧 満州国吉林省まれ日本大学理工学部卒業建設業従事し、設計施工監督担当しました。現在一般財団法人文化建設會の理事長を務めています

✕ ただのおじいちゃんだった

新藤伸夫氏

1949年まれ京都府京都市出身京都大学理学部卒業京都大学文学部卒業大阪市立大学大学院法学修士課程修了。中学校高等学校教員を経て会社社長歴任現在は「お金をみんなへ シン独立党」代表を務めています

税金原則として廃止

東京都場合は、まず都民税法人都民税廃止します。タバコ税酒税など健康倫理に関する税は存続させます。「ヘアヌード新税」を徴収します。心の教育をおこない都衆の心は善良に!

✕ w

竹本秀之氏

・公平な選挙の実現

選挙結果が操作されない公平な選挙を求める

✕ w

桜井誠

ちょっと思想が極端すぎる

ドクター・中松

✕(▲) おじいちゃん、、、、、すごいとは思うよ本当に

安野貴博氏

1990年東京都まれ東京大学工学部卒業外資系コンサルティング会社ボストン・コンサルティング・グループを経て、AIスタートアップ企業を2社創業しました。現在AIエンジニアSF作家として活動しています

1.現役世代:新産業所得倍増

2.先輩世代:とことん安心医療防災

3.未来世代世界の子育て・教育環境

4.行政運営行政もっと簡単、透明に

5.民主主義:高速な民意反映

◯ 一番マトモそう

私は良いんだけど髪短くしてスーツ着てやったらおじさんとかにもウケが良いだろうになとは思う

清水国明

1950年福井県まれ京都産業大学法学卒業フォークソングデュオあのねのね」で芸能界デビューし、テレビラジオへの出演や新聞雑誌への執筆などで幅広く活動しました。2004年に山梨県富士河口湖町にて「NPO法人河口湖自然楽校」を設立、また山梨学院大学現代ビジネス学科客員教授所沢市教育委員、常総市政策アドバイザー歴任しました。

PLAN 01 安全 災害対策

PLAN 02 安心 透明・安全なくらし

PLAN 03 支援 社会的弱者支援

PLAN 04 こども 充実した子育て支援

1 待ったなしの【首都直下型地震対策を優先

2 都政の運営予算執行ガラス張りに

3 都民の『声』はいつでも届く

△ 言ってることは大分まともそう

この人、やってTRYテレビに出てた人というイメージがある。でもちょっとおじいちゃんからマイナス

桑原真理子氏

出身地、出身校は非公表現在IT関連会社に務め、政治団体員としても活動しています

1 大株主忖度する金融庁に切り込みます

3 カルト宗教撲滅を目指します!

都知事でやる必要なくない?

福本繁幸氏

1966年大阪府泉南市まれ国立身体障害者リハビリテーションセンター学院あんマッサージ指圧鍼灸卒業1990年に譜久山病院入社理学診療科に勤務しました。1998年に退社して福本治療院を開業、同年にレコード会社株式会社 Dream Door Record Holdings」を設立代表取締役就任しました。

○公平・公正な選挙をめざして

経済的にも安心できる世の中を

医療従事者及び介護職など教育機関の処遇改善対策

▲ 公平公正な選挙ってなに?だけど下2つはまぁ良いこと言ってるんじゃない

https://x.com/sf19660718 でもツイッター動画のアス比変だからマイナス

田母神俊雄

1948年まれ

ワクチン嫌いそうだし陰謀論にハマったおじいちゃんみたいだからヤダ

蓮舫

✕ 立憲も共産党も嫌いだしシール剥がしてよね本当に

内藤久遠

東京都府中市出身東京都立航空工業高等専門学校卒業陸上自衛隊所属していました。現在農業を営んでいます東京都知事選挙2014年・2016年・2020年に続く挑戦となります。これまで2021年の衆議院議員選挙2022年の参議院議員選挙にも立候補しました。

▲ 変なことは言ってなさそうだけどおじいちゃんだね

石丸幸人氏

1972年北海道室蘭市まれ横浜国立大学第二経営学部卒業株式会社セガ、株式会社パソナソフトバンクなどの株式公開企業ITベンチャー企業に勤務しながら弁護士を目指し、司法試験合格大手合法事務所を経て、2004年10月弁護士法人アディーレ法律事務所設立しました。また北里大学医学部医学科を卒業し、医師免許も取得しています

NHK受信料は払わなくて大丈夫弁護士の私が断言する。

▲ はぁ...

穂刈仁氏

東京都世田谷区出身日本大学芸術学部卒業現在広告プランナー著述業を営んでいます

多摩地区おまたせ!!

ZEPP羽田レベルオオバコ多摩地区

多摩地区に住んでないし...でもハコは作って欲しいかも。民間で頑張ってくれ。

小林弘

1974年新潟県出身東京学館新潟高等学校卒業現在建設会社株式会社PLAS 」の代表取締役を務めています

東京を綺麗に!

保育士介護士、看護師賃上げ

社会保険料住民税の引き下げ

高齢者ひとり親家庭低所得者への生活支援

満員電車0、道路渋滞の緩和

▲ まぁはい、、、

https://www.youtube.com/watch?v=k4gbpNC-kOA と思ったけど後ろでポージングしてる人いるからふざけてそうなので▲

加藤健一郎氏

1949年まれ東京都杉並区出身浜松医科大学医学部卒業エール大学大学院公衆衛生学修士課程修了。日赤医療センター内科、慈恵医大第3病院リハビリ科、自治医大病院精神科などで勤務医として働きました。これまで2021年の千葉県知事選挙2023年の神奈川県知事選挙にも立候補しました。

お金がかからない改革を見つける。例えば横浜国立大学東京大学に編入する。東京大学の定員が1,500人増える。

✕ おじいちゃんだし編入してどうすんだよ

ひまそらあかね

✕ 人の悪口を言ってる印象しかないのと、少しでも逆らったらブロックする人が都知事になるのは嫌すぎる

向後真徳氏

京都北区出身慶應大学通信教育課程経済学部経済学科卒業1991年公認会計士登録金融危機では金融再生委員会事務局金融危機管理課長補佐を務め、大手銀行経営健全化、資本増強を担当しました。

A1 教育改革小学校低学年±3年を中心に)

A2 産前産後ケア、若年層への自立支援児童養護施設の整備と退所者への自立支援

A3 災害対策木造家屋密集地帯再開発

B 健康増進、税源流出問題への対応業務委託費・補助金執行適正化補助金制度見直し横田基地問題への対応

C その他の生活困窮者への自立支援、各種の規制その他の業務の整理

◯ 地味だけどnoteとか読んでもちゃんとしてそう。わからないことをわからないなと正直に言ってるのは好感ある

https://note.com/kohgomasanori/n/n3fb0e4a074fb

牛窪信雄氏

東京都小金井市出身東京都小金井工科高等学校卒業2002年から東京生産技術研究所NPO法人市民参加型リサイクル推進協会を立ち上げ、環境福祉分野で活動しています。またナイトワーク業界地位向上へ向けた一般社団法人ナイトワークプロテクト協会運営し、コンプライアンスを守る活動によって安全安心業界作りに携わっています

毎月10万円支給

都民の最低限の所得補償をすることにより、決められた額を定期的に預金口座に支給する政策ベーシックインカムを導入。

東京都庁内に都道府県人会サロンを設置!

▲ うーん...Twitterとかパッと出てこないか微妙

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■ まとめ

△以上は

大和行男

小池百合子

安野貴博

清水国明

向後真徳

(敬称略)

で、大和さんと向後さんは正直死に票過ぎるから、残りの3人で3択なのかな~って感じで、若いので安野さんにしようかなと思う

2位以下が猛追してたら小池さんだったか

とりあえず

なんでもいいからみんな投票行こうぜ

2024-06-14

anond:20240614203050

まぁこれ以外は木端候補なので考えても仕方がないと思っていたのだが、投票したいと思ったのは安野貴博

エンジニアSF作家という経歴が想像理屈の両立で魅力的

面白いけど当選絶対無理だよなあ。でも微妙に票は集めそう。

田母神とか特定の層から票集めそうな候補者がやたらいっぱいいて、票が分散した結果スルッと蓮舫あたりが当選しちゃいそうで嫌だ。

じゃあ百合ならいいのかっていうと下を向くしかないんだけど…

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