fc2ブログ

空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

『レヴァークーゼン2010』……アラン・ホールズワースのライヴ盤第5弾が発売に

アラン・ホールズワースのアーカイブを次々に世に送り出しているマニフェスト・レコードManifesto Recordsから、新たな作品が発売になりました。



ジャケ写 Leverkusen 2010

ドイツのレヴァークーゼンで行われたジャズフェスティバルLeverkusen Jazztage。同フェスティバルからは1997年のライヴがすでに発売されていて、以前の記事で紹介していますが、それが2021年5月ですから、すごいペースですね。今回は第5弾ということになります。


内容については、各オンラインストアの説明が参考になるでしょう。タワーレコードのこちらを挙げておきます。「Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)|ライヴ・アーカイヴ・シリーズ第5弾『Leverkusen 2010』」(2021/10/11 TOWER RECORDS ONLINE)


このタワーレコードの解説でもふれられていますが、2010年といえば、前年にライヴ『ブルース・フォー・トニー』はあるものの、ソロ名義の作品は2001年の『フラット・タイア』を最後に絶えてしまい、アランの活動が、少なくともリリース作、記録の上では追いにくくなっていた時期なので、ライヴのフルセットのリリースはうれしいですね。


メンバーは、ドラムはいつものチャド・ワッカーマン。ベースは、1997年版ではデイヴ・カーペンターでしたが、今回は、サイモン・フィリップスのバンドに参加したりしていたアーネスト・ティブス。アランのバックは、リズム隊も強者ばかりで、歴代の凄腕ベーシストに比べるとティブスはやや地味な感じがしないでもありませんが、「ウォーター・オン・ザ・ブレイン」や「レターズ・オブ・マーキー」などでは6弦ベースを駆使した達者なソロを聞かせてくれます。


今回もCDとDVDの2枚組で、DVDの映像は、もともとテレビの特番のために用意されたものとのことで、カメラワークや演出に変に凝ったところもなく、曲のカットなどもなしで、ライヴの全貌を丁寧に見せてくれるつくりになっています。


アランの使用機材はジャケットに映っているスタインバーガー。ギタリストにとってはアランの手元のアップが多いのもうれしいところですね。足下や機材周りがあまり映らないのは残念ですが、映像を見ると、アンプはHughes & Kettnerで、いつものようにアランの立ち位置右脇にはエフェクト類などが用意されているようです。


CDとDVD、演奏部分は同内容ですが、DVDの特典として、チャド・ワッカーマンとアーネスト・ティブスのインタビューが収録されています。ステージではにこりともせずに真剣な面持ちで演奏に集中(アラン・ホールズワースのバックだと、まあ、当然そうなりますよね……)していた二人が、笑顔を交えながら楽しそうにツアーとステージの思い出や、演奏曲について話しています。後述の通り、今回、トニー・ウィリアムスの「フレッド」が演奏されていますが、チャド・ワッカーマンがトニー・ウィリアムスのドラムプレイについて語ったりするのも聞けます。


収録曲(セット・リスト)は以下の10曲。


  • 1. リーヴ・ゼム・オン
  • 2. フレッド
  • 3. ウォーター・オン・ザ・ブレイン・パートII
  • 4. マダム・ヴィンテージ
  • 5. アバヴ・アンド・ビロウ
  • 6. ザ・シングス・ユー・シー
  • 7. マテリアル・リアル
  • 8. ザ・フィフス
  • 9. レターズ・オブ・マーキー10. プロト・コスモス

チャド・ワッカーマンのソロ名義だけれど、ベースはジミー・ジョンソンで、アラン・ホールズワースも参加していて、と、アラン・ホールズワース作品といってもいいくらいのアルバム『Dreams, Nightmares and Improvisations』収録で、2009年のライヴ『ブルース・フォー・トニー』にも収録されていた「The Fifth」が演奏されています。


アラン・ホールズワース作品は主要な配信サービスに挙がっているので、配信を待つファンもいるかもしれませんが、DVDの映像を手に入れるためだけでもパッケージ商品を買ったほうがいいのではないかと思います。


というわけで、ファンは必見の映像付きのアーカイブ。おすすめです。


ところで。ぼくはふつうの輸入盤を買ったんですが、帯、英文ブックレット対訳付の輸入盤国内仕様も出ているようですので、日本語の情報が必要な方は気をつけて。ただし、ブックレット対訳とありますが、冊子がついているわけではなく、ジャケの内側に、アーネスト・ティブスが一文を寄せているのが掲載されているんですが、ライナーと呼べる文章はそれだけなので、対訳云々に引かれると、これだけ?、となるかも。アーネスト・ティブスの文章は、動画として収録されているインタビューと内容が重なっています。とりあえずの参考情報、ということで。










コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する