- 森村泰昌『「美しい」ってなんだろう? 美術のすすめ』(理論社)
- 岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』(ちくまプリマー新書)
モナリザに扮した表紙からいきなり森村ワールド全開です。森村さんの本は、『芸術家Mのできるまで』も、『踏みはずす美術史 私がモナ・リザになったわけ』も大好きなので、この本もこれから読むのがとても楽しみです。
ちなみに本書、理論社のYAシリーズ、「よりみちパン!セ」の1冊。すばらしい叢書ですよね、これ。最初にこのシリーズを手にしたときは、あの理論社が!とたいそう驚かされたものです(しかも、そのときの本が、みうらじゅんの『正しい保健体育』だったのでよけいに)。すでに既刊は30に届こうという点数、本好きの間でも、書店の棚にも、すっかり定着した感がありますね。この成功を見てのことか、よそから類似のシリーズが出たのも、この叢書の質や存在感を保証するものと言えるかも。これからもユニークな著者とテーマの組み合わせで、じゃんじゃん続けていってほしいものです。
で、今回言及したいのは『世界征服』のほうです。いやあ、これおもしろいです!
「世界征服」……魅力的な響きですよねえ。男子ならまず10人中13人ぐらいが一度は夢想したことがあるはずです。まあ、あんまり真剣に取り組んだりはしてほしくないですが。
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