SF者にとって重要人物と言っていいこんな方々がこの秋から冬にかけて続けてお亡くなりになりました。
- 「「サイ・ファイ」名付け親F・J・アッカーマンさん死去」(12/9バラエティ・ジャパン
- 「ジュラシック・パーク著者のマイケル・クライトン氏死去」(11/6朝日新聞)
- 「「アウトサイダー」など翻訳、中村保男さん死去」(12/9朝日新聞
アッカーマンがどういう人物かは、上の記事にくわしいのでそちらをご覧ください。この見出しだけで、SF者にとっては超のつく重要人物、恩人といっていい存在であることがわかりますよね。
ちょうどこの日から3か月前に、記事でアッカーマン氏の本にふれていました。妙な偶然にちょっと驚いた次第です。しばらく前から、こんな本の刊行が予定されています。わたくし空犬も、もちろん予約、楽しみに待っているのですが、なかなか出ませんねえ……。
クライトンについては説明不要ですね。映画化された作品も多く、人気作家ですから、書店でも追悼フェアをよく見かけました。ぼくは、実をいうと小説はそんなに読んでないのですが、でも、特撮大好き、恐竜映画大好き派としては、この作品1作の原作者、それだけでもう心の殿堂入りでしょう。
モンスター映画のありかたを変えたエポックメイキングな作品の1つとして、今なお色あせない、すばらしい作品です。
最後の中村氏は、先のビッグネーム2人に比べると知名度ではぐっと落ちるかもしれませんが、ぼくのような趣味の人間にとっては、J・G・バラードの代表作の1つ、『結晶世界』の翻訳者として、忘れられない名前です。ちなみに、ぼくがバラードの作品で、最初に手にしたのが『結晶世界』。バラードはぼくにとって、その後、大変重要な作家になるので、その出会いとなった1冊の翻訳者だというわけですね。
単著にも『新編英和翻訳表現辞典』という、翻訳の日本語表現に徹底的にこだわった力作があります。
3人の方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、すばらしい作品群を残してくれたことにあらためてお礼を言いたいと思います。
◆今日のBGM◆
- バジー・フェイトン&ニュー・フルムーン『フルムーン・セカンド』
ずっとさぼってる「空犬が愛したギタリストたち」は、そのうち再開しますので、しばしお待ちを(この駄ブログで、いちばん反応が多いのが、この「空犬が愛したギタリストたち」だったりします。ギターに偏った話で、ゼロ反応も予想していたのに、わからないものですねえ;苦笑)。
今日は中野に用事があったので、レコミンツをのぞいてきました。ここは、値段はリーズナブルだし、商品の状態もいいし、回転も早いしで、お気に入りのCDショップの1つ。
本日のお買い上げは、大好きなフルムーン、驚異の30年ぶりの復活作。なんとなく買いそびれていたのをゲット。
1曲目のイントロからもうバジー・フェイトンのギターが最高にかっくいい。全編にバジーのギターがたっぷりフィーチャーされていて、しかも、プレイも音もすごくいいのですよ、これが。バジー・フェイトンのファンはもちろん、大人のギターミュージックを愛する向きには強くおすすめしたい1枚です。