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空犬通信

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吉祥寺パルコで開催中の「TOKYO BOOK PARK吉祥寺」が残り数日

いい古本市だったなあ。吉祥寺パルコで今週末まで開催中。残すところ、あと数日となりました。




ポスター TOKYOBOOKPARK吉祥寺


TOKYO BOOK PARKは、サイトの案内によれば、《ナイス&ヤングな古本屋による古本市と素敵ゲストのフリマなどで皆様のご機嫌をうかがう新しいブックフェスです》とのことで、本来は「ブックフェス」の名称なんですね。


今年の5月29日に始まった「TOKYO BOOK PARK吉祥寺」は、10月17日までと、約半年にも及ぶロングランの古本市。吉祥寺パルコの2階、エスカレーター脇のスペースで開催中です。


吉祥寺パルコは、一般新刊書店こそなくなってしまいましたが(アニメイトとヴィレッジヴァンガードオンザコーナーはあります)、不定期で古本イベントを開催してくれる、地元の古本好きに大変ありがたいブックスポット。これまでも古本市は何度も開催されていますが、このTOKYO BOOK PARK吉祥寺のような開催期間の長い古本市は、ぼくが知るかぎり初めてです。始まった当初は、こんなに長期間の古本イベント、大丈夫なんだろうか……などと思ったものですが、始まってみれば、そんな心配はまったくの杞憂だったことがわかりました。


商品のこまめな補充と入れ替え、レイアウトの変更、ショップの入れ替えと、コロナ禍で通常よりも運営自体が大変なはずの状況のなか、本好きの客をあきさせない工夫がされていて、何度も足を運ぶことになってしまうのです。


基礎疾患持ちで体力自慢からはほど遠いこともあり、行動制限・外出制限も、平均的な同年代男性よりは厳しめに自分に課していたので、いつ行っても人でいっぱいの吉祥寺駅周辺には最小限の出入りしかしない生活を続けていたのですが、TOKYO BOOK PARK吉祥寺には、何度か顔を出しました。お店をのぞくたびに、前回見かけなかった本が並んでいたり、棚配置が変わっていたり、お店が入れ替わっていたりと、何かしら発見があるものですから、ついついまた寄りたくなってしまうんですよね。


参加店は東京のお店だけではないので、東京にいながら、ふだん行けないお店(たとえば、岐阜の徒然舎)の棚を見たり、その棚から買い物したりまでできるのですから、やっぱり古本市は楽しいなあ。


TOKYO BOOK PARKに関する情報は、公式サイトもありますが、更新があまり頻繁でないようなので、ツイッターTOKYO BOOK PARK(@TOKYOBOOKPARK)を追いかけるのがいいでしょう。 参加店のなかでは、クラリスブックス(@clarisbooks)が熱心に情報発信しているようです。


というわけで。いつ行ってもお客さんがいるので、とくにプッシュしなくても大丈夫かななどと思ってしまったこともあり、また状況が状況なので、吉祥寺のイベントにぜひ遊びにきてというのが書きにくかったこともありで、紹介が終了ぎりぎりになってしまいましたが、最終日まであと数日。今週末の古本散歩にいかがでしょうか。まだの方はもちろん、再訪、再再訪の方ものぞいてみる価値はあると思いますよ。


吉祥寺パルコの古本イベント、次はいつ、どんなものになるかなあ。次も期待したいものです。というか、この充実度の古本イベントが半年間も継続できて、これだけお客さんも入っているなら、常設でもいけそうなのになあ、なんてこともちょっと思ってしまったりしました。参加店が次々に入れ替わる古本スペースがパルコに常設になったら……そんなことを想像するだけでちょっと楽しい気分になりますよね。



たくさん買い物をしているので、全部を上げることはしませんが、うれしかった戦利品のうち、品ぞろえの雰囲気を伝えられそうな購入本の報告を少しだけ。


書影 スヌーピーグーグーグー

↑ツルコミック版の『ピーナッツ』シリーズ。この版でピーナッツの世界に親しんだ読者も多いことでしょう。ぼくも小学生のころに古本屋さんで出会って、夢中で読んだくちです。


全部で60巻もあるし、今は英語版のCompleteをたくさん所有しているので、ツルコミック版は集めているわけではないのですが、表紙やタイトルが気に入った巻、昔読んでいたなつかしい巻が安く出ているとつい買ってしまいます。まだまだたくさん店頭に並んでいますよ。


書影 アイリッシュヴァンパイア

↑異形好き、ホラー映画好きとしては、「吸血鬼」関連書が目につくとついつい手にしてしまいます。この分野は追っかけて長いので、手元に有名どころはそろっているんですが、こんなふうに、存在を知らなかった吸血鬼本に出会えたりするのも、古本市や古書店店頭ならでは。


出店している古書店のなかには映画のパンフをしっかりそろえているお店があって、それらのチェックも楽しみのひとつだったんですが(とはいえ、映画のパンフをコレクションする趣味はなくて、もっぱら、お気に入りのSF映画・ホラー映画・特撮映画のパンフの有無をチェックするだけの、超偏ったパンフ好きなんですが)ずっと探していたこの2冊を入手することができましたよ。


書影 エリセパンフ2点

↑スペインの映画監督ビクトル・エリセの代表作2本、『ミツバチのささやき』と『エル・スール』。いずれもミニシアターブームの頃を思い出させる作品ですが、ブーム云々とは関係なく、映画好きには愛されている作品ですよね。


アナ・トレントの美少女天使ぶりが宇宙レベルの前作のほうがエリセ作品としては一般的には有名かつ人気なんでしょうが、ぼくはこの2作なら、個人的には断然『エル・スール』派で、もう何度も何度も観返しています。これ、父と娘の関係を描いた作品で、初めて観たとき(大学生のころ)から印象に残っている作品ですが、自分が親の身になってから観ると、また感慨ひとしおという感じです。好きな場面の台詞を覚えてしまうくらい、繰り返し観ています。


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