本と音楽のイベント「帰ってきたブックンロール(ブックなし)」、昨日、7/29に無事開催されました。
(いつもは、お店の看板や、リハーサル前や最中のステージの様子などを撮影してきて、それを報告記事にアップしていたんですが、今回は、まったく写真を撮るチャンスがなく、記録写真が1枚もありません。あしからず。)
午後から夜にかけては大雨と、天気には恵まれなかったのですが、そんな悪天にもかかわらず、たくさんの方に参加いただくことができました。出演バンドのなかに高い集客力をほこるバンドがあったせいもあり、一時は、会場に入れない方も出るほど。終始超満員だったわけではありませんが、予想以上のお客さんの集まりに、出演者もみな感激していました。あらためて、ブックンロールに来てくださったみなさま、ありがとうございました。


↑会場で配布した入場券代わりのフライヤー(有隣堂の小石さん作成)と、ブックンロール小冊子(空犬作成)。
今回は、音楽イベントに一緒に出演したことのあるバンドのほうが少なくて、お互いに、イベントで一緒になるのは初めてという組み合わせがほとんど。しかも、ふつう、ライヴイベントで一緒になることは少ないであろう、朗読(ポエトリーリーディング)まであります。出演者同士にとっても新鮮な組み合わせになりましたし、特定のお目当てのバンド・出演者を見に来られた方にとっても、おもしろいものが見られることになったのではないでしょうか。
朗読とバンド演奏に勢いがあったせいもあって、バンド間のトークは、やや雰囲気的におされ気味だったんですが、トークにもあたたかい反応をもらえました。
往来堂書店の店長、笈入さんは、ミロコマチコさんのイラスト入りのオリジナルTシャツを着て登壇。同店で現在開催中の「D坂文庫2017」のほか、11/3に千駄木で予定されている「しのばずくんの本の縁日」や、9月から同店で始まるイベントについて、話をしてくれました。


↑往来堂書店のオリジナルTシャツと「しのばずくんの本の縁日」の案内チラシ。
ちなみに、同店で始まるイベント、第一弾は夏葉社の島田潤一郎さんによる実践一人出版社講座とのことで、全3回。第1回は9/24(日)で、2回目以降の日程や料金などの詳細はまだ決まっていないそうです。興味のある方は、同店のサイトをチェックしてください。
元ブックハウス神保町の荒木洋平さんは、ブックハウスの閉店前後の話と、今後の予定について話してくれました。
バッタ博士こと前野ウルド浩太郎さんは、モーリタニアの民族衣装を着て登壇。出てくるだけで、会場の拍手を誘っていました。トークのノリもよくて、さすがブレイク中の書き手だけあって、勢いが違います。会場で売れた著書『バッタを倒しにアフリカへ』に早速サインを求められていました。
会場では、当方が編集・作成した小冊子も配布しました。こちらには、今回「出張Title」ということで会場での本の販売に協力してくださった本屋Titleの辻山良雄さん、昨年沖縄でブックンロールを開催された沖縄の出版社、ボーダーインクの喜納えりかさん、そしてブックンロールにバンドで出演したこともある夏葉社の島田潤一郎さん、のお三方が寄稿してくれました。いずれもここでしか読めない文章になっています。表紙の短詩は、吉祥寺がほこる書店員詩人、BOOKSルーエの花本武さん。
イベント終了後は、会場にそのまま残って、2次会となりました。ライヴハウス会場での2次会ですので、ステージは演奏可、参加者の多くが演奏者ということで、セッション付きの飲み会になりました。誰かが、演奏したい曲(多くは知っている人の多いなつかしのロック)をあげ、演奏できる人をパートごとに募り、そろったら演奏。事前に打ち合わせをしたわけではないのに、やればできるもので、数曲のセッションが実現。出演者だけでなく、お客さんとして来てくれた方のなかから飛び入り参加も出て、想像していた以上に楽しい会になりました。
いつもは打上は近隣の飲み屋に場所を移していたんですが、こういうかたちもいいものだなあとあらためて思いました。ライヴイベントのときは、終了時間を少し早めにして、演奏あり、セッションありの2次会の時間を確保というのは、音楽好きの会ならではの楽しみ方だと思いますし、お客さんの参加も可能なので、おすすめです。