大阪・京都の書店訪問記他の記事をはさんでしまったので、前回から間が空いてしまいました。書店フリペ紹介記事の続きです。いろいろなお店のフリペを紹介したいので、写真を中心にして、文章は少なめでいきます。
(前回の最後に書いた通り、入手してから時間がたっているもの、最新号が手元にないものなどがあるため、古めの号が混じっている場合があります。また、そのために、現在は発行されていないものや、発行形態が変わっているものがあるかもしれません。紹介の順番にとくに意味はありません。)
書店フリペのことをあちこちで書いたり話したりしているせいか、出版営業の知り合いやイベントに来てくれる方が、ときどき、地方の書店のフリペを届けてくれたりします。↓こちらもイベントでいただいたもの。


↑ジュンク堂書店岡島甲府店発行のフェアペーパー。これは定期刊行紙ではないのかな。「こうふくろう」というキャラがあしらわれています。

↑同じくジュンク堂書店で、こちらはお泊まりイベントで昨年話題を呼んだプレスセンター店発行の「JP」。とても見やすい手描き文字で書かれていて、デザインもいいですね。すごろくが付いている号まであります。
(以下、ちょっと長くなります。)

↑TSUTAYA津田沼店発行の「ツダツタブック奮闘記」。

↑書店横断フリーペーパー「はれどく」。副題の通り、複数の書店が参加しているフリーペーパー。これまでも、自分が関わったもの含め、いくつか複数の書店がコラボしたフリペは目にしてきましたが、この規模のものは業界でもめずらしく、おそらく初めてかつ唯一のものでしょう。参加店・配布店は公式ブログをどうぞ。


↑左は丸善ラゾーナ川崎店発行の「本屋のすすめ」、右は丸善津田沼店発行の「読書日和」。いずれもA5判20ページほどに本の情報がぎっしり。1つ1つの記事も長めで、全体にちょっとしたPR誌ぐらいの分量と読み応えがあります。

↑精文館書店中島新町店発行のフリーペーパー「次読むならコレにしや〜!」。べあさんあらため迷う門には福来るさん(@mayoukado)にいつも送っていただいているもの。裏面に掲載の児童書を紹介するコーナー「えほんの力」も読ませます。
児童書と言えば、児童書専門店にはフリーペーパーを出しているところがたくさんありますね。

↑東京・緑が丘の絵本の店、星の子発行の同名のフリペ。書評のコピーが載っていたり、イベント情報がぎゅっと詰まっていたりとにぎやか。

↑東京・武蔵新田の絵本のお店、ティール・グリーンinシード・ヴィレッジ発行の「コガモ倶楽部」。きちんとデザイン、レイアウトされた端正な造りのフリペで、オールカラーです。

↑千葉の子どもの本専門店、「子どもの本の広場 会留府」で発行しているフリーペーパー、「えるふ通信」。子どもの本の情報やイベント案内がぎっしりです。後述の「プーの森便り」と並んで、文字量・情報量の多いフリペです。

↑無店舗でがんばっている児童書専門店「りとる」発行の「りとるのいす」。かつては三鷹駅北口すぐのところに店舗がありました。

↑同じく三鷹駅の近く、こちらは南口側の商店街でがんばっている子どもの本・自然食品・雑貨のお店、プーの森で発行している「プーの森便り」。A4判8ページに子どもの本の情報や読み物がぎっしりで読み応えあります。

↑代官山蔦屋書店の児童書コンシェルジュのみなさんが手がけている「絵本通信」。情報量の多い、しっかりした造りのフリペです。
先日の大阪・京都行きで仕入れてきたものもいくつか。

↑大阪・豊中にある絵本と雑貨のお店、ピエニシルタ発行の「ぴえにだより」。やさしいイラストが紙面を飾る、小さくてかわいいフリペです。


↑大阪・水無瀬の長谷川書店発行「ハセガワしんぶん」。いい意味でゆるい感じのイラストと手書き文字がいい味を出していて、「大盛堂書店2F通信」と通じる味わいがあります。右は、同店の地元、島本で発行されている「しまもとノート」。書店フリペではありませんが、観光地でも商業地でもないエリアで、地元の商店を紹介する地元密着型のフリペが発行されているユニークな例として紹介しておきます。


↑三省堂書店京都店発行のフリペ2種。文庫情報中心の「旬庫の友」、おすすめ本情報の「オススメ通信」。後者は中を開くと、作家の直筆メッセージも(写真の号では澤田瞳子さんと神永学さん)。

↑山下書店南行徳店発行の「ギフト」。イラストやコママンガを駆使したフリペはめずらしくないですが、1号に2本もマンガが載っているのはめずらしいかも。こちらは残念ながら担当さんがお店を離れてしまいました。


↑フリペ好き書店員として業界内でも有名(?)なBOOKSルーエ花本氏。フリペ好きが高じるとこんなものまで作ってしまうエクストリームな例として。左は「花本武ニュース」。いったい想定読者は誰なんだ、って話ですが(笑)。書き殴りといっても本人は怒らないであろう、5分ぐらいで作られたとおぼしきスタイルと内容ですが、次の号が読みたくなるのが不思議です。右はさらにわけのわからない事例で、「SKYDOG REPORT」。つまり、わたくし空犬の全面特集号です。いったい誰が誰のためにこんなものをつくるのか。わけがわかりませんが、もっとわけがわからないのが、忙しいに違いない書店員や出版社員がみな嬉々として(なのかどうかわかりませんが、嫌々な感じはしない)稿を寄せていることです。
↓こちらは、厳密には書店フリペではないのですが、書店で配布されている本関係のフリペの新顔ということで、紹介しておきます。


海外文学のおすすめ情報が詰まった無料小冊子「BOOKMARK(ブックマーク)」第1号。編集・発行は翻訳家の金原瑞人さん、協力に翻訳家の三辺律子さんとイラストレーターのオザワミカさんのお名前があります。CDサイズで、24ページ、オールカラー。翻訳家のみなさんがご自身で手がけた訳書のおすすめを寄せています。
この記事と前回の記事で紹介した書店フリペは、西荻窪のブックカフェ、beco cafeでのトークイベントなどの際に紹介し、参加くださった方のうち、ご希望の方に差し上げます。残ったものは、お店に置いておきますので、興味のある方で、それぞれのお店で入手することができないという方は、ぜひ同店でチェックしてみてください。