明日、10月27日は、「文字・活字文化の日」。
《2005年7月29日公布・施行の「文字・活字文化振興法」によって制定された。文字・活字文化への理解や関心を国民の間に広めることを目的とする》という日で、文字・活字・本・読書などをキーワードにイベントなども行われるようですが、今ひとつ認知度や盛り上がりにかけている印象は否めませんね。なんとかの日を設定したからって、何がどうなる、というわけではないのかもしれませんが、文字・活字の仕事に関わる身としては、「文字・活字文化への理解や関心を国民の間に広め」ていただけるのであればそれは大変うれしいことであるのはまちがいないので、もう少しうまく機能すればなあ、などとおもいます。
明日10月27日にからむイベントその他を紹介してみます。
まず、「読書」がらみでいうと、読書週間の開始日ですね。2006年度の第60回読書週間は、10月27日から11月9日(木)。今回の標語は「しおりいらずの 一気読み」だそうです。

古本者にとっては、もちろん、「神田古本まつり」の開始日ですね。幸い、天気もだいじょうぶそうなので、古本者は忘れずに神保町にレッツゴー!、全速力でかけつけてください。
なお、今回から三省堂書店の1Fの会場がなくなり、そのかわりに、靖国通り沿いの舗道に沿ってずらりと露店が並ぶかたちになるそうです。「神保町応援雑誌」の副題があるフリペ『おさんぽ神保町』第2号は「神田古本まつり」「神保町ブックフェスティバル」の特集号ですが、この地図によれば、駿河台坂下の三省堂書店の前あたりから、専修大学前交差点の手前、芳賀書店の前まで、つまり神保町1丁目から3丁目までぶち抜きの青空掘り出し市ということになります。これはすごい。どんなふうになるのか、今から楽しみです。


↑小さい写真ではわかりにくいですが、上の地図で黄色くハイライトされたエリアが青空掘り出し市になります。
フリペといえば、今回は、池谷伊佐夫氏の手になる「神田古本まつりイラストマップ」が作られて、神保町界隈で配布されています。

靖国通り沿いの古書店のファサードが絵に描きやすかったからでしょうか、神保町の地図にはめずらしく南側が上になった新鮮な構図の地図で、青空掘り出し市エリアも一望できます。

神田古本まつり関連イベントとして、この地図を描いた池谷伊佐夫さんの『本の街イラストめぐり』というイラスト展も東京古書会館で開催されますので、イラストマップが気に入った方はぜひ忘れずにお寄りください。
あとついでに言えば、先日の日記で紹介した三省堂の大型辞書の改訂版、『大辞林』第3版の発売日でもありました。このご時世に大型辞典は厳しいでしょうが、がんばってほしいものです。