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空犬通信

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書原新橋、茗溪堂お茶の水、りーぶる天神……新刊書店の開店閉店いろいろ

書店の開店・閉店関連のニュース、続きです。



まずは、書原新橋閉店のニュースから。お店のサイトには、このような告知文があがっています。《この度、新橋店は、平成23年7月15日を以って閉店することと相成りました。今までご愛顧いただいた皆様には長年にわたるご厚情に心より感謝申し上げます。閉店により、皆様にご迷惑おかけすることを深くお詫び申し上げます。尚、ご連絡事項等ございましたら、 霞ヶ関店及び他店にご連絡いただければ幸いに存じます。今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。》


書原は、今年になって高幡不動店が閉店していますが、今度は新橋店が……。都内の閉店話は、こうした中小規模のお店のことが多く、ほんと、書店好きとしてはなかなかつらいです……。次の茗溪堂もそうですよね。この知らせには驚きました。


《突然ですが、2011年7月21日をもちまして、茗溪堂お茶の水店は、しばらくの間閉店休業させていただきます。小売部門休業で、出版関係は続けますので宜しくお願いいたします。/長い間のご愛顧ありがとうございました。再びお目にかかれる日を楽しみにして居ります。》


休業とのことで、完全な閉店、廃業ということではないようですが、それでも、昨今の出版・書店をとりまく状況を考えると、入っていた商業施設の改装や移転などで、リニューアルオープンが決まっているようなケースをのぞくと、一度閉めてしまった単独の店舗がふたたびオープンするのはかなり大変なことのはず。


同店は、《山や自然の本と「本の雑誌」の仲間たちの本を扱う》お店ということで、山岳本に縁のない身としてはそれほど熱心に利用していたわけではありません。とくに、閉店時の場所(楽器屋さんの入っているビルの3階)に移ってしまってからは、ほとんど足を踏み入れたことはなかったのですが、その前、路面店だったときには、何度も雑誌や文庫を買ったものです。御茶ノ水駅を利用している本好きにとっては、たとえ山の本にそれほど興味はなくても、なじみ深いお店の1つでしたよね。ぜひ「再びお目にかかれる」ようになるといいですね。



次は、北海道・札幌の件。現時点では書店に直接関係のあるニュースなのかどうかもわかりませんが、一応取りあげておきますね。札幌弘栄堂書店の入っている、JR札幌駅の商業施設「パセオ」がこの秋、改装開業するそうです。


記事によれば、《道内初の18店を含む23店が新規出店するほか、既存の25店も改装オープンする。米西海岸をイメージした服飾店などをそろえ、10~20代の若い女性客の需要を開拓する。》《パセオは今年4月から1990年の開業以来、最大規模の改装を3回に分けて実施しており、今回は第2弾。イースト1階と地下1階の南側部分を改装する。1階にOL向け、地下1階に10~20代の若い女性向けテナントを集めた。》《11月にも今回と同規模の改装を実施し、全館グランドオープンする。パセオは札幌駅と大通地区を結ぶ地下通路にも直結しており、大規模改装で集客力の向上につなげる。》などとあり、札幌弘栄堂書店については、記事では言及がありません。


大型商業施設がオープンとなったり、改装となったりというと、ついつい書店のことが気になってしまうんですよねえ。この件、書店がどうなるか、何かわかりましたら、また記事でご紹介します。


次のりーぶる天神は、記事のタイトル通り、移転してリニューアルになるというニュース。同店が入っているショッパーズ福岡専門店街が7/31に閉館となるため、いったん閉店、9/1に、別のビルに移転して、名前も、「書斎りーぶる」とあらため、リニューアルオープンとなるそうです。


新店舗は、2フロアで、売り場となる1階は約120坪、セミナールームなどの利用を検討中だという2階は30坪とのこと。記事によれば、《コンセプトは「くつろぎの空間」。「自分の書斎にいるような書店を目指す」(同社)という。》から、これはぜひ店内の様子を見てみたいですね。こぢんまりしたいいお店になりそうな予感がひしひしと。


最後の啓文社の件は、記事タイトルだけ見ると、書店派としてはちょっと心配になってしまう感じですが、記事によれば、レンタル部門の話のようです。記事を引きます。《広島県を中心とする書店チェーン「啓文社」(尾道市)は、「TSUTAYA」を全国展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京)とフランチャイズ契約を結ぶことで基本合意した。今秋以降、啓文社子会社の啓文社エンタープライズが運営するDVD・CDレンタル店「ビデオキング」4店舗をTSUTAYAに順次改装する。》


このように、《啓文社子会社の啓文社エンタープライズが運営するDVD・CDレンタル店「ビデオキング」》がTSUTAYAになるという話のようです。書店部門には現時点では直接の変化、影響はなしと見ていいのでしょうか。


《啓文社は広島県に17店、岡山県に1店の計18店舗を展開。今年創業80周年を迎えたのを機に、CCCが幅広い業種と連携しているTポイントカードなどのサービス提供で地元貢献ができると判断、フランチャイズ加盟することにした。》


このほか、開店・閉店関連では、7/15に、天神橋筋六丁目の宮脇書店大阪店が閉店になったようです。7/26には、愛知県春日井市、中央線勝川駅の三洋堂書店サンヨールネック店が閉店になったとのこと。ただ、こちらは、8/25にサンヨー東郷パレマルシェ店がオープンするとあります。この2店が地理的にどういう関係にあるのか、土地勘のない当方にはわかりませんが、移転リニューアルと考えていいのでしょうか。


7/24には、沖縄県那覇市の宮脇書店とまりん本店が閉店。ただし、こちらは、8月中旬に、すぐ近くの商業施設内「さいおんスクエア内」へ移転、オープンが予定されているそうです。店名がどうなるのかはわかりません。


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